【サンムーン】オニゴーリ入り机上の空論構築(レート1500)
あけましておめでとう。
突然だが、君たちの今年の抱負はなんだろう。
近い未来だとサンムーンS1で結果を残したいっていう人は多いんじゃないかな?
遠い未来だと新環境で自分の名前のついたポケモンの型が流行ったら嬉しいよね?
そんな君たちに、勝つために、そのまま使うも良し対策にするも良しの記事を書いてみたんだ。
じゃあ本題に入ろうか。
今回紹介するのは、初心者でも簡単に使えて簡単に勝てるポケモン、上級者でも新しい崩しの手段・選択肢として更なる高みを目指せるポケモン、エアプ勢でもエンターテイメントに溢れ見てるだけでも面白いポケモン。
つまり3匹だ。
初心者にも楽しめるポケモン。
上級者にも楽しめるポケモン。
エアプ勢にも楽しめるポケモン。
そう。
初心者にも。
上級者にも。
エアプにも。
わかったかい?
3匹じゃないんだ。実は一匹なんだ。
それはね。「オニゴーリ」っていうんだ。
なんで今更オニゴーリかだって?
サンムーンになって新要素が増えて環境が変わり勝ち方がわからない。
サンムーンになって新規でポケモンを始めて何すればいいかわからない。
サンムーンになってオニゴーリが増えて対策がわからない。
そんなサンムーンでどんな構築を作れば勝てるのか迷走してるそんな君たちにオニゴーリのことを考えて欲しいんだ。
初心者がポケモンを始めるときに難しいのはなんだろう?
努力値、種族値、ダメージ感覚、いろいろあると思う。
オニゴーリは「最速80属以下の素早さのポケモン全てに勝てる」んだ。
いいよねえ。
ただ、この言葉を理解するためには、
最速という言葉から努力値・性格の概念を理解しないといけない。
80属以下という言葉から素早さ種族値、延いては種族値の概念を理解しないといけない。
ムラっけで能力値の変化から、ダメージ感覚を理解しないといけない。
この力は大きいよ。ポケモン対戦全てに応用できる。
中堅者にとって環境が変わったときに難しいのはなんだろう?
僕はね、明確な勝ち筋を作れないこと、相手の選出が読めないこと、想定外の技が飛んでくることだと思うんだ。
オニゴーリはそれらの問題全てを解決してくれる。
「最速80属以下の素早さのポケモン全てに勝てる」という明確な勝ち筋。
相手はそんなポケモンしか選出しないと負けるので、オニゴーリの対策のためのポケモンを選出せざるを得ない。
使ってみるとわかるけど、まもみが戦法って奇襲に凄い強いんだ。
どうだろう。わくわくしてきただろう?
最後に、上級者が、オニゴーリを使いたくないけど、対策がわからないときにどうすればいいんだろう?
己を知るには敵を知るって言葉があるよね。
僕はね、そんな人達には是非一回オニゴーリを使って貰いたいと思っているんだ。
実はオニゴーリってすごくか弱いんだ。
実はオニゴーリって起点を作ってくれないとあんまり強くないんだ。
実はオニゴーリってムラムラしてるとき楽しいんだ。
ほら、可愛いだろう?
さあ、紹介するよ。オニゴーリだ。
1. オニゴーリ
性格:無邪気
実数値(努力値):
H161(44)-A108(60)-B101(4)-C119(148)-D90-S145(252)
持ち物:残飯
ここでなんで僕が再びオニゴーリの記事を書こうとしたか説明しよう。
ORASの環境でも十分オニゴーリは強かったが、サンムーン(特にシーズン1)では環境に刺さると思っている。
理由としては、
1.新環境が鈍足
2.ORASで天敵だったポケモンが弱体化もしくは解禁されていない
3.持ち時間制であるためTOD負けすることがない
4.対策が薄い
が主な理由としてあげられる。
個別に各項目について説明してもいいのだが、君たちには理由を考えることでオニゴーリに対する学びを深めて欲しいので、ここでは割愛する。
次に技構成に関してだ。
代名詞のまもみがは確定だろう。他の技を息吹にするか零度にするかは議論の余地があると思う。
ここで、複数の選択肢があるときの選択の仕方について考えてみたいと思う。
僕は縦軸に選択肢、横軸にメリット・デメリットの表を書いて、全体像を把握した上でどちらがいいか決める方法をいつも取っている。
たとえば今回のフリドラ地震と息吹零度の組み合わせを比較してみると、
〔フリドラ地震〕
メリット
・安定した命中率
・水タイプ(特にギャラドス、ペリグドラ)に有効打を持てる
・鋼タイプの増加に対して有効打を持てる
・要するに技範囲の広さ
デメリット
・技の打点が低いにで攻撃技として期待できるには多くのターン数でムラっけによる能力値を行わないといけない
・打点が低いので相手の積み技に弱い
〔息吹零度〕
メリット
・積み技に強い
・零度による強引な突破手段
・面白い
・育成がしやすい
デメリット
・命中不安定
・零度弱体化により氷タイプに対する打点不足
・PPを枯らされ易い
これらを考慮した上でサンムーン環境でのことを考えてみると、TOD廃止により以前より安定してまもみがを決めることができる現環境では、能力値上昇がいまひとつで突破手段に困る状況よりも零度に頼る不安定さが問題と考えて、僕はフリドラ地震の技構成を選択する。
ただ、この部分に関しては個人差があると思うので、実際に自分で使用して確かめて貰いたい。
フリドラ地震型を使いたいなら、僕は孵化余りがたくさんあるから連絡(@467yen)してくれたらいつでも渡そう。
一応この記事はオニゴーリ激推し記事ではなく構築記事のつもりで書いているので、オニゴーリの補完となるポケモンも書いておこうか。
オニゴーリにも弱点は多々ある。
その弱点を補うために補完を考える。
まず、オニゴーリは「最速最速80族以下の素早さのポケモン全てに勝てる」わけだが、最速80族以上の素早さのポケモンには勝てないのか?
いやそうではない。
麻痺によるサポートによりさらに多くのポケモンに勝つことができるんだ。
では、麻痺の効かない素早いポケモンにはどう勝つのか?
対面では勝てない。
威張るによる起点作りか、違うポケモンの前で起点を作るしかない。
先制技持ちでまもみがし難い場合はどうすればいいのだろう?
うまくやるしかない。
連続技や音技でまもみががし難い場合はどうすればいいのだろう?
諦めるしかない。
滅びの歌で嵌められたらどうすればいいのだろう?
諦めるしかない。
そうオニゴーリを選出しようとした場合にはサポートのためのポケモンが必要だ。
相手が全部最速80族以下の素早さのポケモンを出してくれるわけはないからだ。
サポートとしてORASではボルトロスやジャローダが一般的に使われて来たが、サンムーンではまだ解禁されていない。
そこで現環境で僕がサポート要員としてパーティに組み込みたいのは次の二匹だ。
2. ミミッキュ
性格:陽気
実数値:HSぶっぱ
持ち物:気合の襷
技:確定 電磁波・鬼火・威張る
候補 シャドクロ・じゃれつく・挑発
ボルトロスがいないため、ミミッキュを起点作りにしようって考える人は多いだろう。
僕もその一人だ。
何と言っても、化けの皮による行動保証と多彩な技範囲が魅力的だ。
素早さがボルトロスに比べると物足りないが十分な働きを期待できるだろう。
サンムーンの新環境に入り、オニゴーリ戦術に向かい風の調整が入った。
電磁波:命中率100%、素早さ1/4(ORAS)→命中率90%、素早さ1/2(サンムーン)
威張る:命中率90%、自傷率1/2(ORAS)→命中率85%、自傷率1/3(サンムーン)
と変更されたのだ。
この仕様変更がどこまで対戦に影響が出るかは使ってみないとわからない。
ちなみに
電磁波+威張るが入る確率:ORAS〔90%〕、SM〔76.5%〕
電磁波+威張る下で動く確率:ORAS〔37.5%〕、SM〔52.5%〕
この確率を考えながら対戦に望むと良いだろう。
相手のポケモンを最速80族以下にしてしまえば勝てるのだから、オニゴーリの起点にするためには、威張るよりも先に麻痺を入れよう。
サンムーンでは麻痺による行動不可と威張るによる行動不可の確率がほとんど同じなので先に威張るを入れるメリットは低いだろう。
ORASでは欲張って威張るから入ることも多々あったが。
鬼火に関しては、
2. 現環境には有用な炎タイプが少ないため、炎が通りやすい状況
3. 後続のゲンガーの起点にできる
などの理由から入れて損はないと思われる。
そのほか候補技については
じゃれつく→高威力打点
シャドクロ→命中安定打点
挑発→起点回避
※挑発を入れる場合全ての技構成が補助技になるので確定技から何かを抜くのが無難だろう。
が挙げられるが、この部分は環境に合わせて臨機応変に変えていく形を取るのが無難だろう。
3. ガブリアス
性格:陽気
実数値(努力値):
H191(60)-A153(20)-B116(4)-x-D127(174)-S169(252)
調整は前記事と同様
持ち物:電気玉
技:確定 投げつける・地震・岩石封じ・どくどく
第二の起点作り要因である。
有名なのか定かではないが、この型のガブリアスをオニゴーリ入りの構築に導入しようとしたのは僕が前記事に書いたのが初なのではないかと密かに思っている。
サンムーンで電磁波の命中が下がり、確実に麻痺を入れることのできるこのポケモンは相対的に価値が上昇したと言っても良いだろう。
カプコケコなどの高速電気タイプに対する牽制としても優秀。
そもそものスペックがとても高いので、技構成が若干バレていたとしても他の型を完全に切ることができないのも評価できるポイントだ。
調整については前記事と同様にしたが、上級者は環境に合わせて適宜変更すると良いだろう。
オニゴーリと二体の起点作りが決まったところで次に入れたいポケモンは、オニゴーリの選出がし難い場合の第2の崩しのできるポケモンだろう。
この枠は個人的にはこのポケモンしかいないと思っている。
ゲンガーだ。
4. メガゲンガー
性格::臆病
実数値(努力値):
H(252)-x-B-C(24)-D(52)-S190(180)
最速ボーマンダ抜き(抜き抜きもあり)
調整は有識者に意見を仰ぎたい
持ち物:メガストーン
確定技:祟り目・ヘドロ爆弾
候補:守る・催眠術・道連れ・滅びの歌
オニゴーリのために状態異常技をサポート要員で撒くのだが、その状態異常をゲンガーの高火力技である祟り目にも便乗させることができる。
高速高火力で影踏みという特性から縛り能力はオニゴーリ以上のものがあるだろう。
サポートをしているのがオニゴーリとゲンガーのどちらに対してなのか対戦相手に分からせづらいのもポイントだ。
フェアリーがレートに多く存在する現環境では毒技をタイプ一致で打つことができるのもメリットだ。
候補技についてだが、
守る:スカーフ対策
催眠術:最強技
道連れ:一対一交換
滅びの歌:害悪退治
どの技でも十分に機能するとは思うが、技構成はパーティ全体のバランスと環境に合わせて変化させていくのが理想的である。
ここまでを表選出としよう。
ここからはセンスだ。
残念ながら僕にはセンスがない。
こういう考えもあるのだと思って読んで頂けると幸いだ。
まず、先制技持ち鋼タイプ(ルカリオ、ハッサム、メタグロス)はオニゴーリ対策に出てくる可能性が非常に高い。
前述のように麻痺の効かない高速ポケモンも出てくる可能性が高いだろう。
このポケモンに対抗する手段として、耐久のある炎タイプポケモンを僕は選択したい。
候補に上がるのは、ガオガエンとガラガラだ。
5. ガオガエン
性格:意地っ張り
実数値(努力値):HAぶっぱ(要調整)
持ち物:オボンの実
確定技:鬼火・とんぼ返り・フレアドライブ
候補技:DDラリアット・挑発
夢特性が出たら完全に化けるのは間違いない。
現在では独自の複合タイプとある程度の種族値で器用貧乏感が否めないのが現状であるが評価させるべきポケモンだ。
ガオガ◯◯というフレーズがかっこいいのもポイントが高い。
このポケモンの動かし方としては、
オニゴーリと組み合わせる場合は鬼火と蜻蛉反りで場を作る可能で鋼タイプに有利を取れる。
ゲンガーと組み合わせる場合はゴーストと悪の相性補完で同様に鬼火と蜻蛉反りで崩していくのが動かし方となるだろう。
ある程度の耐久があるので高速低耐久ポケモンに有利を取れるのもメリットだ。
調整については考察が深められていないのだが、
サイクルの受けとして使うのなら性格を慎重にして受け出せる回数を増やすように調整し、カプコケコやその他鋼タイプに負荷を与えるためには性格を意地っ張りにして火力を高めるよう調整するべきだ。
考察を深めようとしたら記事一つは書けるくらい奥の深いポケモンだと個人的には思っている。
5. ガラガラ
性格:意地っ張り
実数値:HAぶっぱ(要調整)
持ち物:オボンの実
確定技:鬼火・フレアドライブ
候補技:シャドーボーン・骨ブーメラン
電気(特にカプコケコ)に対して完全なストッパーになるのはガオガエンとの差別化である。
ただ、ミミッキュ・ゲンガーとゴーストが多い中でまたゴーストを入れるのは補完としては良いとは言えない。
この点では悪タイプのガオガエンに軍配が上がる。
ガオガエンとガラガラのどちらを選択するかは個人の裁量によるところが大きいが、僕はガオガエンを推したい。
サイクルを回すという観点とタイプ相性の面からガオガエンは優秀で、何よりもとんぼ返りの存在は大きい。
最後の一匹を決めていくわけだが、5匹目の候補で炎タイプを入れてしまったので、この構築は地面と水の一環がある構築になってしまった。
ガブと雨パでで崩壊すると言っても過言ではない。
そもそも物理ポケモンに対しての耐久にも不安を残してる。
この枠として考えたのはテッカグヤかポリゴン2、カプレヒレ。
ただ、どちらにしても現環境ではZ技により耐久ポケモンが役割破壊されやすい環境にあると感じる。
一歩回ってボーマンダやガルーラを入れて受けではなく、攻めに回るのもいいと思うし、メタモンで威張るを有効活用するのもいいだろう、新環境らしくZ技を導入するのも面白いかもしれない。
構築記事なのに最後までポケモンが完成していない記事もめずらしいだろう。
つまり。
最後の一匹は君たち自身で考えるんだ。
自分で考えながら構築を組むと、模倣してるだけよりも構築に対する理解も深まり、もっとポケモンが楽しくなるのは間違いない。
構築が組みたいと感じたら、孵化余りをあげよう。
@467yenに連絡してみてくれ。
そして最後に、合言葉だ。
【ポケモンORASシーズン9使用構築】(両刀オニゴーリ入り)いろいろ詰め込んだらこうなりました【最終2129、30位】
はじめまして、キムワイプです。こんばんは〜。
シーズン9お疲れ様でした。今シーズンの自分は、最終レート2129、最終30位を達成できたので記事にしてみたいと思います。2シーズン連続で最終2桁順位を取ることができて個人的には満足してます。リアルの都合で、S10は潜れそうにないので、締めとしてパーティを公開しようと思います。目新しい要素もあまりありませんが、誰かの参考になれば幸いです。
初めてのブログなので拙い文章ですが、どうぞご覧ください。
(ここから語調変わるけど、許してね。)
パーティ紹介
使用構築はこちら
各ポケモンの採用理由を述べていくと、まずS8で結果を残したボルトゲンガーの並びから入った。ボルトゲンガーとは、ボルトで麻痺&威張るを撒き散らし、ゲンガーで抜いていく並び。ボルトゲンガーは害悪系とスタン系の二種類あったが、自分は中間を取ってみた。
害悪系は対策されやすいこと・TODされやすいことがデメリットであり、スタン系はボルトゲンガーのコンボが決まりづらいというデメリットがあると考え、中間であれば、どちらのメリットも維持したまま、デメリットを無くせるのではなかと考えた(結果、中途半端になった)。
そこで害悪系の代表として、S8で結果を残したボルトゴーリの並びにも魅力を感じ構築に組み込んだ。オニゴーリの魅力は、連続技・音技がない状況では、まもみがしているだけで起点が作れるという対応力に広さにあり、この時点で構築の軸・崩しの手段は定まった。次に、ボルトゲンガー・ボルトゴーリに共通して必要とされる駒として、もう一体麻痺撒きの起点要因が欲しいと思い、地面にも麻痺を入れることのできるジャローダに至った。このままでは、構築の物理耐久が低いので、ジャローダは注目されつつあったゴツメ型を採用した。残りは、スタン要素として物理火力が欲しかった。電気の一環があったので、地面タイプが欲しいと思い、汎用性の高いガブリアスを採用した。最後に、物理アタッカー+対面の鬼ガルーラを採用した。
結果として、害悪要素オニゴーリとスタン要素により選出誘導がかかった上で、単体性能の高いポケモンを並べたことで、『自分は相手の選出は読みやすく・相手は自分の選出を読みにくい』という状況が作れ、他のポケモン(特にゲンガー)が生きる試合が何度もあったこと・シーズン9の高レート帯にオニゴーリ入りの攻撃的スタンptが多く存在したことからも環境に合ったなかなか強い構築だったんじゃないかと思います。(自分以外が作ったらもっと強かったと思う)。また、ポケモン界も混沌としていて、すべての構築に満点回答を出せるパーティが思いつかなかったので、オニゴーリというか麻痺戦術の運ゲーごまかし要素もなかなか生きたと思いました。
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