その日は突然音も立てずにやってくる。
すぐに帰ってくるつもりでいた。
雨が降る前に。
化粧をする程の用事なんかじゃない。
すぐ帰ってくるんだもん。
そのくらいで私は出かけたんだ。
部屋もそのままに鍵だけしめて。
その日が来る事は今思えば、予測できたのかもしれない。
精神的に何だかおかしかった。
けどそれは、いつもの事だ。
病院にも行ってるし、お薬も飲んでるもん。
だから、いつもの事だと思っていた。
だけど…私は本当におかしかった。
何をやっているんだろう。。
気付いたら大量の商品を自分のバッグに詰め込んでいた。。
何かすごく壊れていたんだ。
店を出たら、か細いおばさんが私を捕まえた。
全然あんなか細いおばさんなんか、払いのけて逃げれたのに私は、おばさんが気づいてくれた事が何だかとっても嬉しかったんだ。
あ、やっと私に気付いてくれた。
そんな気さえ私はした。
払いのけたくなくて、おばさんに掴まれたその手を、私は離したくなかったから、
あたかも待っていたかのように捕まった瞬間から素直に認めたんだ。
事務所に入れられて、謝った。
本当にごめんなさい。って思った。
必要以上に冷たくロボットみたいなお店の人達だったけど、それが嫌とか思わず…ゴメンナサイと思った。
これは真実だ。
嘘はない。
私の記憶と私の記録
このブログは、毎日淡々と書いては行きません。
絶対誰にも言えない。
でも絶対に忘れちゃいけないし、
何にも得たものがなくしちゃダメな大切なもの。
トラウマになり、恐怖におののき…本当に苦しいのは…外に出てからだった。
簡単な犯罪だ。
簡単すぎるから…あまりにも簡単すぎるから…
誰もどうかこの穴には落ちないで。。
私は心から願ってます。