40代の日々徒然

ほのぼの夫婦と保護猫2匹の備忘録

【日々徒然】 卯月雑感

 2024年1-3月は例年通りあっという間に過ぎ去った感があり、そのままの勢いで4月も駆け抜けて気づけばGW後半戦ですね。私は暦通りの出勤でして、特に大きなイベントがある訳でもなく家事を勤しみ愛車2台を鼻の下伸ばしながら洗車して、カフェで放置していたブログ執筆に精を出し、溜まっていた画像のレタッチやら母の日ギフトを実家へ持参やら、まあそれなりに充実した休日を過ごしています。今日も朝イチで地元のカフェでクリームソーダを吸い上げた後にスタバへハシゴしているカフェ男子であります。中京圏あるあるでカフェは13回行く時もあるくらいカフェ中毒なのです。


 さてさて、そんな中で今年はそこそこの更新頻度を保っていた当ブログが安定の放置プレイとなっていたことから4月をまとめてプレイバックして行こうじゃあありませんか。誰も私の事なんて興味は無いでしょうが意外とブログって過去の自分があの時こんな事をしていたんだなと思い返すのに便利なんですよ。ああ、昨年も一昨年も阿呆なことをしていたんだなと自分の記事に半笑いしながら来年こそは脱皮して蝶になるんだと決意する繰り返し。

 まずはちょっとオマケで3月末から。愛する妻のお誕生日祝いでお気に入りのフレンチへランチで訪問。相変わらずの丁寧なお料理は頬が緩む美味しさなのと、苦手な食材はしっかりと他の物へとアレンジしていただけて大変助かっています。最近ではあまり新しいお店を開拓して挑戦することが無くなりまして、その分と言っては何ですが気に入ったお店へ足繁く通ってお店の方と世間話を楽しみながら美味しい食事にありつくパターンが増えました。


続いて妻から風水的な観点で「あなたは40代後半で趣味としている芸術的な何かで才能を開花する」なんてポジティヴな予言を告げられたことで調子づき、ならばもう少しまともにカメラと向き合おうと決心しました。ちょうど2月からポートレート撮影の勉強も始めたので、ここは先行投資しなければならないなんて謎の使命感からレンズを新規購入しました。私のカメラシステムはSONYで揃えていますため、レンズは基本的に毎回SONYストアでお買い上げしております。この度お迎えした1本は赤いGのロゴが眩しい自慰マスター、もといGマスターレンズ。ずっと買おうか悩んでいた単焦点レンズになります。ポートレートメイン時々物撮りでの導入であり35mm50mmかで悩みに悩んで円形脱毛症になるかってくらいリサーチをした末に前者の35mmに決定です。


理由は35mmって焦点距離がとても心地良いと同時に難しいレンズであったこと。50mmがカメラの「基本のき」と呼ばれる焦点距離であるのに対し35mmは画面の端々まで気を使わないと要らぬモノが映り込んでしまったり、多少のパースが付くからポートレート一歩間違うと人物が不自然に伸びてしまうなど神経質なのです。ただこれを逆手に取れば『11枚を丁寧に撮れる』、『構図の勉強になる』、『情景ポートレートが撮れる』などなど利点にもなりますよね。


流石はGマスターなだけありお値段も単焦点の割に立派な値札が付いていますので、私の手持ちレンズで不要となった10-18mmと35mmF1.8を下取りに出してお買い上げです。クーポン値引きやキャッシュバックキャンペーンを併用して¥100,000くらいで収まったかな。描写力は感動すら覚えるキレとボケで、早くもすっかり常用レンズとなっております。

 4月頭は桜がやっと咲いてくれました。先のブログエントリーでご存じの通り、鈴鹿サーキットF1を観戦&仕事のヘルプで出向。

 

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相変わらずレッドブルがダントツの強さを誇り、ハミルトンが既にフェラーリへの移籍発表をしていてメルセデスでのラスト鈴鹿であり、F2の岩佐選手がF1初ドライブを鈴鹿で実現したり、角田選手がポイントゲットだったり何かと話題性も豊富で楽しかったな。


 今年もなんとか桜と愛車を絡めた写真が撮れました:-)
昨年まではユーノスロードスターだったのがポルシェ996へシフトし、ポルポル君の美尻と桜がとても良い感じに。Facebookで投稿したら1,500オーバーの『イイね』も貰えました。


アルファロメオ4Cは春眠暁を覚えず状態で相変わらず距離が伸びていなくて、そろそろロングドライブへ連れ出さないといい加減油脂類が落ちてしまいそうでヤキモキしています。


 4月中旬には4C仲間のsii_naさんがランチがてら我が家まではるばる遊びに来てくれました。本当に久々にお会い出来たことと、ネロの4Cを並べられて楽しいひと時を過ごすことが出来ました。


 その翌日は妻のお母さんのお誕生日祝いで鰻屋さんへご招待。ご飯大盛りにしたら日本昔ばなしみたいなイカしたデザインのうな丼が目の前に着丼して思わず「ふおぉう?!」って変な声が出ました。何事もバランスって大事だと学ばされたのは言うまでもありません。


 そして先月末から1か月も経たぬ間にまたしてもレンズが手元に。いやいやいや釈明会見させて下さい。私がメインレンズとして使っていましたSONY24-105mmレンズが数ヶ月前から調子を崩してしまい変なピンボケを連発したり色味が不安定だったりしていたのです。心当たりはありまくり、3年くらい前に出先でカメラとレンズを河原で落としてしまって以来なんとなく不具合が見え隠れしていた訳でした。カメラはリプレイスしていてもレンズはずっと買い替えしていなかったからついに本格的に壊れたのかなって感じです。修理費の見積もりが高額だったことと、カメラの講習&撮影会が目前に控えていたことで急遽レンズを仕入れる必要が出た次第です。

流石にSONYの純正レンズを買うには懐が氷河期なので、USEDサードパーティーレンズに的を絞って導き出した答えがコレだ。


SIGMA
24-70mmF2.8Artレンズ。巷では神レンズとも呼ばれるマスターピースで、モデルチェンジを控えているのか昨年に生産終了していた1本。元々が人気のレンズだから中古としても高値安定だったけれど、中途半端なレンズは欲しくないしシグマのカリッカリなピントや色調は私的に好みであった点からもこれ一択でした。

肝心のレンズはセカンドハンドとは思えぬくらい美品で、言われなければ新品と思えるくらい傷一つ無い良品。そしてこのレンズをバッグに入れて東京での撮影会に参加。


羽田空港近くのスタジオを借り切って10名のモデルさんが登場する大規模イベントへと遠征です。屋内ながら自然光がふんだんに入り込む好条件の中で照明やストロボの補助光を用いてどんな風に撮れるかを1日かけて学びました。参加者は軽く100名を超えるカメコで、独特の雰囲気ではありましたが収穫も多くて遠征して良かったと思える内容ありました。もちろん目前で購入したSIGMAレンズが大活躍。正直なところモデルさんとの距離としては70-200mmが使いやすい感じで周りも結構な中望遠レンズを用意して参加していた様子でしたけども、私はモデルさんドアップではなくて周りも取り入れた情景ポートレートが撮りたかったから望遠端の70mmがとても良い仕事をしてくれましたね。


休憩時間にはスタジオ近くで拘りの強い穴場的カフェも見つけられたし♪
まさかのマスターと初対面にも関わらず30分近く世間話に花を咲かせるなんて展開にもなったし、私シャイボーイなのに(笑)


 4月末は妻と滋賀方面へデート。兼ねてから気になっていたカフェで野菜中心のランチに舌鼓、ここは本当に大当たりでまさかの日月と連日で訪問したくらい。そして琵琶湖湖畔をドライブしながら妻ポートレートにも勤しみまして大満足な休日となりました。


 とまあ、こんな感じすわ。あざす。5月も相変わらず撮影に精を出すイベントが予定されていますし、それとは別で梅雨入りまでに真剣に4Cを転がす予定を立てねば。カメラシステムは一気にレンズを2本手にしたことで一旦は完結です、今度はレタッチ用に大型モニターが欲しいなど物欲は無限大ですが(笑)
皆さんのGWも充実していますかね、良い週末をお過ごし下さい。


おしまい。

【Formula1】 Japanese GP in Suzuka 2024 今年から春の陣 Are You Ready?

 今年もやって来ました日本のF1、但し2024年からは今までの秋開催だった日本GPが春開催へとスライドしたことで2023年の日本GPから約半年でのカムバックとなった訳です。あらやだ心と身体の準備が追いつかない。



2024
年は近年稀に見る桜の遅咲きがちょうどレースウィークに重なり、至る所で満開の桜がF1を歓迎しています。これはきっと海外からの観客はとても嬉しい光景だったのではないでしょうか、日本人の私ですら結構な感動と興奮でハアハア言っていたくらいですからね。それでは行ってみましょうプレイバック鈴鹿F1観戦記(笑)

 いきなりではありますが予定が崩れたのが3月下旬の勤務中。私はF1のために早々と有給申請をかけてありましてFP開催の金曜日と決勝翌日の月曜日を休みにして万全の体制を整えておりました。が、私の勤務先がF1開催期間中に会場内でサービスポイントを設置する試みをこの2024年に実行することが決定したため、なんとなくの英語が話せる私はそちらの要因へと回されたのでした。

  終
制作・著作
 NHK

ちゃうねん、終わってないねん。もちろん必殺仕事人とも仕事の鬼とも呼ばれるこの私、受けてたとうでないの。ただ金曜日だけは、どうかFPの金曜日だけは、望遠レンズが黙認されている金曜日だけは勘弁して下さいと膝から崩れ落ち泣き叫びながら上司に交渉したことで、なんとか金曜日だけは有給扱いしてもらえまして土日は会場内で仕事ってことに。そのため私のF1観戦は金曜日に集約された次第です。

 45日 金曜日
ずっと週間天気予報ではレースウィークが春雨前線の影響で雨模様だったところが、きっとF1ファンの普段の行いが宜しかったのかギリギリになって曇りまたは晴れの予報へ変わっていました。私はもちろん始発の電車に飛び乗って、まずは名古屋駅まで出て近鉄へと乗り継ぎます。そしてもちろんのこと事前にアーバンライナーの指定席券は購入を済ませてあることでサーキットへのシャトルバスが運行されている白子駅までは実に快適な時間を過ごせました。普段なら始発のアーバンライナーはそこまでの乗車率ではないけれども流石はF1とあって私が乗り込んだデラックスシートは見事に満席でした。そして95%の乗客は白子駅で下車しました(笑)


金曜日は駅前でレッドブルのサンプル配布はありません。土日のみのイベントみたいですね。今年も三重交通さんはシャトルバスにかなりの台数をぶち込んでくれていた様で、ほぼ待ち時間無しでサーキット行きに乗車することに成功、ここは私の普段の行いが悪いのか過去を振り返ってもほぼ100%の確率で市バスタイプにアサインされます。観光バスタイプなら着席確約なのに、この市バスタイプだと乗客を限界まで鮨詰めにするのが辛い同じ450円なのに格付けチェックされた気分になれるのでした。ええぃ庶民マンセー


 サーキットのP8シャトルバスの臨時乗降場が作られていまして、既に帰りの乗車列対策であろう待機列の柵が整然と並べられており、着いた瞬間に帰りのカオスを想像させるあたりF1がいかに大きなイベントであるかを実感させられます。あ、到着早々トイレへ行きたくなる衝動に駆られるかと思いますが、この臨時乗降場横には仮説トイレが設置されています。ただゲートに向かって歩いて数分でサーキット駐車場用の常設トイレがあるから私はこちらが好きです。


ゲートへの通路にはドライバーの旗が風に靡いていて気分はいきなり最高潮、Are You Readyとピエールさんが叫んでいるかの如し。昨年までは実施されていた手荷物検査やら体温チェックは無くなり入場は極めてシンプルかつスムーズになったのが嬉しくGPスクエア前のゲートまで進んで8:00のオープンを待ちます、始発で来れば大体はこのあたりで隊列を作れますね。それよりも前方に並んでいる方々はきっと車中泊組とかでしょう。スーパーGTなど国内レースと大きく異なる点としてF1は本当の意味でお祭り騒ぎってところ。各チームのレプリカウェアを見に纏い国内外の熱いファンがF1談義に花咲せつつ年に一度の空気感を楽しんでいる最高です。これが国内レースだと純粋なレースファンの他にRQファン、グッズマニアに大量のカメラ小僧などがゲート前で熾烈な開門ダッシュへのポジション取りで牽制し合いながら睨み合い、そこはまるで某牛丼チェーンのU字テーブル、刺すか刺されるかで素人にはオススメ出来ないピリピリした雰囲気なのです(笑)


今回私は会社の同僚と参加していて、とりあえずGPスクエアのドライバーズトークは本日のゲストが推しチームでなかったことからこれはパス、どこのポイントで撮影するか作戦を練っていました。ただ結局のところ回答がゲートオープンまでに見つけられず気づけば鈴鹿サーキットといえばこれを食っておけ的メニュー『鈴から』を塩でいただいていたのでした。ここでの誤算は春開催となった今回はまだ朝の気温が上がっておらず、むしろ肌寒いくらいでせっかくの唐揚げなのに寒くてハイネケンを飲む気になれなかったこと。きっと秋開催と比べてビールの売り上げは大きく落ちていたはず。変な話、唐揚げで身体を温めた感じで、そこからいつも通り逆バンクポイントへトンネルを抜けて移動。あれ、例年以上のカメラマンが居る既に金網越しの最前列は埋まっていて、その後ろの座席へ座って一脚を用いての撮影となります。


ひたすら待ってついにセーフティカーが目の前を駆け抜けて行きます。コーナーのマーシャルさんへ手を振りながらセーフティカーがセーフティーと呼べないアグレッシブな走りを披露します、ゴイスゴイスー。



F1に関しましては国内レースの様にVIPチケットなんぞ逆立ちしたって私に買える財力は存在しないため、パドック関係のイベントは全てアウトオブ眼中、そう最安値で入場した平民は望遠系レンズが黙認されているこの金曜日に全てを掛けてマシン撮影を堪能せねばなりません。私の周りには報道用カメラでお馴染みの単焦点600mmクラスをカメラにドッキングさせた仕事の達人みたいなカメラマンがスタンバイしていて、私の100-400mmなんて細くて短くてちょっとトイレや銭湯で周りのアレをチラ見したとき特有の劣等感すら覚えました。ここで軽く釈明させて貰えばモータースポーツってバリアゾーンを設ける関係上、意外と客席からコースまでの距離があり肉眼で観戦している分にはワイドにコースが見れて楽しいものの、撮影となると相当な望遠レンズを持ち込まないと迫力ある構図では狙えないんですよ。私もサーキットにちょこちょこ通う様になって気づいた盲点でした。


 場内放送でFPスタートのアナウンスがあり周辺は静寂に包まれてピリッとした空気が頬を撫ぜます。ピット側から聞こえるエキゾーストサウンド1コーナーへ飛び込み、S字を抜けて目の前にマシンが現れたと同時に無数のシャッター音が駆け抜けます。私も昨年の反省を生かしてカメラの設定はハイスピードプラスの連写に1/1,000以上のシャッター速度にしてありまして気分はエヴァンゲリオン碇シンジ君「目標をセンターに入れてスイッチ」とぶつぶつ唱えひたすら目標物を捉えます。なーんてカッコいい事ほざいてますけど現実はマシンの頭と尻尾が切れた駄作を量産している迷える子羊。たまにはまともなショットがあったけれど、撮影データが数千枚にも膨れ上がり使える写真を見つけ出すだけでも苦行でありました。



このFP1で我らが角田選手が所属するRBリザーブドライバーとして岩佐選手をF1で初起用して来ました。ってことで鈴鹿サーキット1チームから2人の日本人ドライバーが同時に鈴鹿サーキットを走行する夢の空間が実現。観客席からは盛大な拍手が湧き上がり春の鈴鹿は早くもテンション爆上げとなったのでした。とか言いながら画像が角田選手ばかりなのはご愛嬌。#22が角田、#40が岩佐です。



 あっという間にFP1が終了、途中でコースアウトやクラッシュもありましたけど致命的な事故も無くて一安心。FP2までは時間が結構空くため一旦GPスクエアへと引き上げて腹ごしらえを。ついでに物販もサラッと見ておきました。

 FP2は撮影場所を決め切れず、最終コーナーからシケイン、立体交差を下見しつつ結局は最果てのスプーンコーナーまで歩を進めてしまった感じです。このスプーンですら昨年の決勝日以上の人出でして、撮影ポジションを確保するのも一苦労ってくらい。さらに運悪くFP2直前から雨が落ちてきて、結論から言えばほとんどのマシンが出走を見合わせてしまいました。これならFP2GPスクエア付近で陣取った方が良かったねって話です。天候ばかりは仕方ないですね。



 さてさて、平民としてはここからが勝負どころです、そう、帰路のシャトルバス地獄。FP2が終わると同時に帰宅組が一斉にバス乗り場へと人民大移動を開始し、瞬時にシャトルバスは飽和状態となります。昨年は雨の中2時間くらい待ったかな、今年は比較すればパッと見の待機客が少なめに見えたから60分程度で乗れるとたかを括っていたのですが、そんな甘くはありません。乗車出来たのは列に並び出して90分経ってからでした、アーメン。


特に金曜日においてはいわば平日、鈴鹿サーキット周辺は大きな工場が多くて仕事終わりとFP2終了時刻が重なりがちだから道が大渋滞するんですよ、トラフィックパラダイスだと叫びたくなるくらい。シャトルバス運行の三重交通さんが頑張って大量にバスを導入してくれていることで年々改善されているとは言えサーキット内を散々歩き回って疲労が蓄積された脚でただひたすらバスを待つのは「もう来年は来ない」と言いたくなるほど心が折れます。歩いていれば紛れる脚の痛みがジンジンジワジワ来るんですよ。カメラを背負った肩が重い、腰が辛い、そして今年も気づけば雨。

やっと乗れたバスは行きと同じ市バスタイプで着席すら許されず、ゾンビの群れと共に疲労困憊で白子駅まで輸送されました。バスに乗ってから駅まではおよそ30分くらいかかり、私は課金してでも楽を取りたかったから近鉄のウェブ予約でなんとかアーバンライナーのシートをゲット、初めは一般座席だったものを虎視眈々とキャンセル待ちを狙い続けてデラックスシートへとアップグレードも成功しました。同僚とは駅で別れを告げ、私は一目散に自宅へと帰宅しました。帰宅したのが21:30、私の2024F1鈴鹿は幕を閉じたのでしたではなくて

土日は鈴鹿サーキット内でお仕事です。勤務する会社がポップアップストアとして初出店したので、そこの現場スタッフとして目の前を横切る何マン人もの観客を恨めしい、もとい羨ましい眼差しでひたすらお見送りしていたのでした。ターゲットは海外からの来日客なのですが、英語が話せない上司が現場スタッフとして動員されていてですね稀にやって来る外国人は私がほとんど全て対応、後ろで「なあ、なんて言っているんだ?」と私を盾にして聞いてくる上司に軽い目眩を覚えつつ、遠くから聞こえるF1サウンドに涙を流しながら、それでも同僚が持ち込んだiPadでアプリからリアルタイム中継を見て現地観戦(?)をしたのでしたとさ。皆さんの動線上にポップアップストアを出していたから、現地へ行かれた方はきっと私の横を素通りしているはずです(笑)



って感じでレースウィークを公私共に鈴鹿で過ごした2024でした。文字通り足が棒になったけれど2025年もきっと鈴からとハイネケン片手に現地観戦することでしょう。次のレース観戦はスーパーGT3戦鈴鹿かな。


おしまい。

【日々徒然】 水の都 大垣

 いつもの如く家での私はカウチポテト、だらしなく寝転がりながらYouTubeの世界を徘徊していた時のお話。私はプレミアム会員に入っていないのでCMが頻繁に入る訳でして、そんな中でAppleCMが流れたのでした。ボーッと眺めていたらなんとも見覚えのある景色が映っていまして、それは大垣駅前の寂れた鄙びた商店街じゃあないですか。ここ大垣駅南口に広がる商店街は古くからのお店が軒を連ねていまして、昭和レトロな世界が広がっていると言えば響きがとても良いかと思います。実際にはシャッター街みたいな雰囲気がぷんぷん漂っているのは内緒ですが


しかしなんでまた日本広しの中でこの大垣が選ばれたのか些かなぁぜなぁぜではありますけど、知った街がこのように超大手のCMタイアップで起用されるのは非常に喜ばしきことでございます、マンセー

 そんな訳で私もロケ地でちょっくら写真を撮りに行ってみるかとこの祝日をワクワクしながら待っていたのに無情にも天気は雨、アルファロメオ4Cを撮影する気満々だっただけにいきなりやる気を無くしました。そう4Cは雨天使用を避けているのです。そうなると出番となるのはエアフロ交換で調子を取り戻したポルシェですね、ユーノスロードスターの時とは段違いで雨漏りの無い安心ボディ(そりゃそうだ)で雨の日も至極快適であります。やはり足車で基本的人権を確保するのは幌ではなく屋根ですね。


実際に商店街に踏み入れるとGoogleMapで予習した以上に写真撮影には適しているような適していないような、どっちなんだいと叫びたくなるレイアウトであります。南北に貫く商店街のストリートは微妙なS字カーブを描きつつ、途中で水路を跨ぐためにこれまた微妙な勾配のついた橋が存在しています。望遠レンズで圧縮効果を用いて写してみるとこんな感じで良さげなんだけど今ひとつ背景にこの大垣商店街が映えず


広角レンズで引いてしまうと昭和レトロが災いしてなんとも小汚いもとい雑多な写真となってクルマが映えず。この金物店のナンデモヤはCMの劇中にもしっかりと確認出来たから、次回のリベンジではこのお店を絡めて撮影したいです。


この商店街には昔ながらの焼き鳥居酒屋、町中華、レトロ喫茶などが軒を連ねていまして夜にブラッと食べ歩きするにも良い感じ。
コロナ前は月一でホコ天にして出店がたくさん並んでいたんですけどねぇ、今はやっているのかな?

 しかし前のエントリーでは『青春ブタ野郎~』とのコラボでイベント開催もされていて地方都市としての知名度は赤丸急上昇中のこの大垣、昔々は大垣~東京を結ぶ夜行普通列車の通称『大垣夜行』の始発終着駅であったことから懐かしむ方も多いのでは?

 

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駅前には寛政10年創業の老舗『金蝶園総本家』があり、通年で販売される金蝶園まんじゅうはお店の看板メニューですし夏は水饅頭を店頭で実演販売してくれます。そう、大垣は水の都であり和菓子が有名なんです。


さらに春先には街中に張り巡らされた用水路で観光用のたらい舟を運行して桜を楽しめます。


名古屋から快速電車で約30分で到着しますので、中部圏へ観光へ来た際には是非とも立ち寄ってもらいたい…!!
でも大垣『だけ』で日程を組むと絶対に時間を持て余して後悔するので、あくまで何かとのセットで訪れていただきたい…!!(笑)

 大垣ついでに、久々にお気に入りカフェの『こやぎのおうち』さんでランチに舌鼓もして参りました。以前はカフェタイムもあったけれど、今はランチ営業のみになっていまして予約しないとなかなか当日では売り切れでありつけない美味しい手作りランチであります。


食後にはプチシフォンケーキとドリンクもついて¥1,500は今どきのカフェでは実にお得なプライス。


 以上、今回は何かと訪れる機会が多い西濃のベッドタウン、大垣についての話題でしたとさ。そろそろ桜本番の時季ですね、今年も桜とクルマのコラボを撮りたいな。

桜が過ぎれば鈴鹿F1開催ですね、私は金曜日のみカメコします。土日はサーキット内でお仕事です。

そろそろクルマも冬眠から目覚めてくる季節、皆さんとお会い出来る日を楽しみにしています。


The next station is Ogaki,
おしまい。

【Alfaromeo】 琵琶湖ライナー2024

 『「4Cに乗りたいな」と妻が言ったからこの週末はドライブ記念日』 はい、どうもです、これを見て俵万智さんの短歌『サラダ記念日』が速攻で頭に浮かんだそこの貴方、私との思考回路や相性はバッチリだと断言します。知らんけど。


と言うことで、妻が珍しく「4Cでお出かけしたい」とオウナー冥利につきるお言葉をいただいたので日曜日はウキウキしながらドライブへと繰り出して来ました。先のブログでも書きました様に4Cだと行動範囲と言いますか駐車場問題が常に付き纏うためもちろん事前に行きたいお店の駐車場は全てGoogleマップのストリートビューで事前学習しておきました。この日曜日は寒の戻りで前夜はまさかの雪模様今回は滋賀県を目指す予定で関ヶ原越えがあったから若干の心配をしつつの出庫準備。道中は路面が真っ白になるくらいの融雪剤が散布されていて軽い目眩を覚えながら、4Cのお尻はみるみる白くなるも無事に名神高速に乗りまして彦根ICまでひとっ飛び。やはり高速走行はエンジンが歓喜の唄を奏でて気持ち良いものです。

彦根市街地を抜けて琵琶湖の湖岸道路であるさざなみ街道へ入ると、今日の晴天を祝うかの如くバイカーやオフ会であろうクルマのツーリングとすれ違います。対向車線からはビート、カプチーノコペンの軽四オープンカー集団が来たかと思えば気づけば4Cの後ろにはフェアレディZ32&33の御一行様がくっついていました。良いね、このオフ会みたいな雰囲気。スカイラインに乗っていた頃はオフ会を主催したり参加したりと複数台で連なって駆け抜けていました。集団の先頭だと道を間違えてはいけないプレッシャー、中団だと信号で途切れたくないドキドキ感、シンガリだと圧巻の車列をほくそ笑みながら眺める特権がありましたね。過去には50台からなる大規模ツーリングに参加したのですけどこの時はまだスマホも無い時代で、言うまでもなく途中で車列がバラバラに分断されて行ってカオスだったなぁ(笑)


 黄色い菜花が畑を彩り、遠くの山は残雪を被り、ふと横を見れば爆睡している妻が居てと、ほっこりした気分で最初の目的地『シャーレ水ケ浜』に到着です。クチコミやインスタを見る限り素敵な眺望の中で軽食を楽しめるみたいでテンション上がります。が、ここは琵琶湖の湖畔で目の前は何も遮るものが無くて琵琶湖のひんやり冷たい水の上を流れて来た強風が容赦無く私たちに襲いかかる訳でして。そんな中でテラス席を選ぶのはあまりに罰ゲームと言うか見世物になること必至でして


結局はヒヨって店内で飲食することに。席から琵琶湖はまあチラッと見えるかな、うん。肝心の食事は珍しい『山菜パスタ』たるものを注文してみました。えっと、まああれだホラ、観光地価格なのかな。ちょっと締まりがない怠惰なパスタには控えめに山菜っぽいのが乗っかって、その上には何故か大量の刻み海苔とてっぺんには紅生姜。うーん、ちょっと私の口には合わなかった。ただこのお店の脇から湖畔へ降りることが出来まして、そこには可愛いアヒルたちが居ましたよ。


 次に向かうは雑貨屋を兼ねたカフェであります。先ほどの道を米原方面へと戻ること15分で到着。未舗装の駐車場へと進んだ瞬間に砂利の段差でザスっとフロントを擦って『シャウティングチキン』ばりの絶叫をしました。しかもお店の入り口まで行ったらカフェは平日のみの営業と貼り紙がしてあって、今一度シャウティングチキンしたのは言うまでもありません。


じゃあ近くまで来たし『あのベンチ』に寄ろうと走らせ、久々にやって来ました。4Cでは3回目かな。妻は初めて訪問だったから写真を撮ろうとなったものの、強風と強い日差しで二人とも怒っているのかと思えるくらいにしかめっ面な記念写真になったのでした(笑)

 

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この日はここもかなり賑わっていて、運良く到着時にベスポジが空いたからラッキーでした。


 初っ端のカフェでも不完全燃焼だったから何とかしないとと滑り込んだのは彦根城真向かいに立地するクラブハリエです。まだ桜の時季には少し早かったからか駐車場はそこまで混雑していなく、誘導員の方も4Cを見るなり一番隅っこを案内してくれたのでドアパンチの心配から解放されたのが嬉しかったです。4Cで観光スポットに行くとついつい駐車位置でナイーブになりますからね。


ここのクラブハリエではケーキが楽しめると妻がオススメしてくれたので期待値MAXで入店です。ちょうど33日のひな祭りだったから、ケーキも映え重視でひな祭り限定のモノをチョイス。この辺りは私ミーハーです。立派な店構えの割にはサービスが簡素化されていまして入店と同時にケーキケースから食べたいモノを注文してレジで先払い。席までは案内されるけれど水やおしぼりはセルフサービスとなります。コロナ前まではそんなことは無かったのになと妻が不思議がっていました。スタッフの方々もどこか手持ち無沙汰だし、お値段もそこまでリーズナブルって訳でも無いからサーブくらいしてくれてもなぁってのが正直なところ。

どうやら今日はそう言った日らしく、妻の飲み物はホットドリンクだけどぬるく、私のケーキはスポンジがパッサパサうーん、再訪は無いかな。

 帰路につきながら道中に長浜の北国街道をぶらついて、あれ、私ここ先週も来たアルヨ。長浜別院大通寺は梅の花がとても綺麗でした、最後にほっこり癒されてよかった

我が家までは助手席で熟睡する妻を横目で眺めつつのんびりと再び関ヶ原越え、朝は真っ白だった伊吹山も少し雪が溶けたかな?
ってな感じで食に関してはあまり恵まれなかったけれど、こんな奇特なクルマでドライブに行きたいと言ってくれる妻に最大限の感謝と敬意を示しつつ、今年は北陸方面や信州方面へもドライブへ行こうと心に秘めた日曜日でしたとさ。もちろん帰宅後は1時間の洗車で融雪剤をまとった4Cをリフレッシュしたのは言うまでもありません。燃費は13.7km/hでした。



おしまい。

【日々徒然】 晴れた日は自転車に乗って

 ポルシェがイグニッショントラブルについて問題究明のため先日ショップへドナドナされて行ったまま迎えた週末であります。ぬーーーーーん、乗れないフラストレーションが半端ない。なんなのこの胸にポッカリ空いた寂しさは。ユーノスロードスターの時はこんな気分無かったのにな、これが俗に言うポルシェ沼なのかな。


先週はアルファロメオ4Cでお出かけしたのだけど、2台持ちするようになって初めて気付かされたことはやっぱりと言うか当然と言うか4Cは普段使いするには刺激が強すぎるってことです。私自身が4Cを購入してから約5年経ったから流石に慣れてしまった点が多いでしょうが、あの独特なフォルムから始まりど太いサイドシルを跨いで潜り込むドライバーズシート、2015年当時は斬新だった液晶メーター、かろうじて動作する唯一の快適装備はエアコン、極めて簡素なインテリアに足元に広がるカーボン、後方視界は絶望的だしステアリングはアシスト無しで出だしは重くて高速ではワダチで吹っ飛ぶ、極め付けは遮音性なんて言葉は遥か後方に置き去りにしていて車内での会話は腹から声出して行こうスタイル。

非日常へと放り込まれた瞬間から広がるレーシングカーかと錯覚するドライビングプレジャーは満点で口角ヒクヒク右上がりでも目的地の駐車場に段差があれば泣きながらスルーだし、補修が難しい素材のボディが故に隣のクルマにドアパンチを喰らわないか心配で心配で仕方なくて駐車枠が狭かったり車が多い所では不安でスルー、跳ね上げ板式のコインパーキングも車高の低さで傷が入ったり引っかかって出れなくなる可能性があるからスルー、立体駐車場もスロープの傾斜で顎を打たないか心配でスルー、もうスルーしすぎてどこにも止まらず止まれず買い物は諦めドライブだけして口角だだ下がりで帰宅ってパターンが過去に多すぎまして

幸いにも妻が多分私以上に4C大好きで、たまのドライブデートには4Cが活躍してくれるのが救いでしょうか。もちろん行き先のレストランやカフェは事前にGoogleマップのストリートビューで駐車場の形状を事前学習して、なんなら道中に踏切が無いかまで予習する徹底ぶり。踏切ってシャコタンな車にとっては凶器ですよね、しかも後ろが詰まってしまったら引き返すことも出来ないし。

だから4Cは良く晴れた体調万全で出来れば次の日も休みの時に山奥を駆け抜けるのが由緒正しき使い方だと悟りました。4Cをファーストカーとして日々の足車で使っていた過去の自分を褒めちぎりたいですわ。本当に神経使うし、過去にドライブで信州まで日帰り往復500km超運転した時には腰壊しましたもんね。いっそのこと妻に4Cの運転を練習してもらって私は助手席に乗ろうかしらと水面下で目論んでいます。

 そう思うとポルシェは自分の肌にものすごく合っているんです。と言ってもポルシェの多々あるモデルの中で射止めた996に乗り出してまだ3ヶ月程度のヒヨッコですがね、それでも休日だけで既に1,000km弱乗ったかな。


選んだのがMTモデルではなくティプトロニック(Tiptronic)と呼ばれるポルシェ社の商標、所謂ATに加えてステアリングのUp&Downスイッチでマニュアルシフトも出来ちゃうんだよってミッションだから、良い意味でステアリングに集中出来る訳ですよ。このティプトロは997カレラの前期までで、後期モデルからはPDK(Porsche Doppelkupplung)のデュアルクラッチ式へと進化して電光石火のシフトチェンジだと絶賛されていますがね、私はあまりカリッカリに変速するよりも多少タイムラグがあってモッサリと変速するティプトロが疲れなくて性に合っています。サーキット走行でもすれば違いますでしょうが。

ステアリングは油圧式で(ポルシェは991から電気式になった模様)操作感がとても自然かつしっとりした感触なのが運転していて実に心地良い。4Cみたいに高速走行時に路面の段差でどこかへ吹っ飛ぶ心配も無く心穏やかに高速域へ飛び込めます。320馬力のフラット6NAエンジン&そこそこの車重により発進時にドカンと踏んだ所でお尻を振ることは無いしそれでいて中間域でのトルクがモリモリ(37.6kg/4,250rpm)ってことでコーナーリングの立ち上がりからの加速など本当に楽しいです。トルクの数値だけで見れば私が過去に乗っていた日産スカイラインGT-R(BNR34)は最大トルク40.0kg/4,400rpmだったから駆動方式など違い(カレラはRRNAGT-R4WDのターボ)はあれど流石はポルシェと唸るだけの性能です。

尤も『カレラを速く走らせる』には相当のドライビングスキルが必要ですよね。RRってウェイトバランスで駆動輪にトラクションかけるにはこれ以上無い理想系でしょうが、逆にコーナーリングではフロントが軽い事が災いして素人にはアンダーステアまっしぐらですから。まあ私みたいな草食系サンデードライバーはのんびり流すくらいが性に合っているし、後ろから突かれればすぐさま左ウインカー出しながら追い越して先に行ってちょーだいと道譲りますので、どうかどうか変に勝負を挑んで来ないで下さい(笑)

 そんなこんなでポルシェの居ない休日は思いっきり寝坊して、そのまま自転車をヘロヘロ漕いでスタバで先週と同じくシュガードーナツで口の周りを砂糖だらけにしながら駄ブログに精を出すことで土曜日がスタートしています。帰宅したらガレージで小一時間4Cを眺めながらソファに腰掛けてニチャニチャ笑みを浮かべることでしょう。嗚呼ポルシェ、早く戻って来ないかなぁ:-)


おしまい。

【Alfaromeo】 ポルシェで東へロメオで西へ

 2台持ちの冥利と言えば異なる性格のクルマを用途に合わせて選べること、2台並べて悦に浸ること、迫り来る自動車税自動車保険の支払いに瞳孔が開き心拍数が振り切れるのを味わうなどなど言い出せばキリがありません。今回はアルファロメオ4Cを前回のオイル交換以降1ヶ月以上に渡ってガレージで休眠させていたことからバッテリーの充電がてら100km程度のドライブに出かけようとした時のお話。

 世の中は天皇誕生日が繋がる3連休とあり、私も気分ウキウキな金曜日の朝を迎えていました。木曜日の段階から既に久々に乗る4Cを想うとドキがムネムネして夜も眠れなかった心だけは少年時代な私でありますが、夜明けと共に外を見れば無慈悲にも雨降りじゃないですか。そう、私ルールでは基本『出発時に雨天または降雨が見込まれる場合においては4Cは出動を見合わせるものとする』との条項があります。そんな訳で先のエントリーにも少し書いた様に朝からスタバへMacBookを持って行って駄文をタイピングしていた次第なのです。



昼過ぎからは雨が上がり路面も乾いて来たってことで、とりあえず4Cはガレージにステイさせたままポルシェに乗り込んで前々から訪問してみたかった場所へと独りドライブへ出発しました。向かう先は『根尾谷断層』です。恐らく名前だけは知っているかなくらいの方が多いと思うのでここで軽く説明を。



この根尾谷断層は2024年現在、日本最大の地震断層として特別天然記念物に指定されています。誕生は1891年に起きた濃尾地震によるもので、マグニチュード8.0内陸地殻内地震として日本最大と言われており、数十キロに渡って地表地震断層が生まれました。この根尾谷は岐阜県本巣市と言う山間に位置していまして周りはまばらに民家が立ち並ぶとても静かな印象でした。岐阜の市街地からクルマで1時間かからない程度の距離で、観光名所としてはあの有名な淡墨桜が近くにあると言えば分かりやすいかも。



 根尾谷断層は今でこそ地面が草で覆われていてパッと見の感想は「ああ、確かに段差があるな」程度ではあるものの当時その地震によって瞬時にここまで地面が割れて隆起したのかと思うと想像しただけでゾッとしてタマがヒュンと縮む思いです。断層横には地震断層観測館が建てられていて、内部では実際に断層のズレを見ることが出来ます。



なんとこの観測館、2002年に起きた集中豪雨で横を流れる根尾川が氾濫して水没してしまっています。大地震から約110年後に今度は豪雨で被災するなど痛ましい歴史を持つ根尾谷ではありますが、こうして後世に記録と記憶を残す大切な役割をこの観測館は持っているので一度は訪れる価値はあるかと思いました。入館料は¥500。周辺は楽天モバイルでは圏外であります。



今回はドライブって名目もあったことでクルマを使いましたけど、大垣から樽見鉄道たる私鉄が出ているのでこれを使ってローカル線のんびり旅ってのも乙なものかもです。秘境駅みたいなトワイライト感漂う駅舎も点在していて楽しいですよ。

 さてさて翌日は願い叶っての快晴でテンションMAX、やっとのことで4Cとのお出掛け日和となりました。昨日はポルシェで東を目指したから今度は西へと行きますかねぇと目的地は滋賀県の長浜にしました。住まいからは関ヶ原越えがネックとなっていて冬季はクルマで行けない地方でして、雪解けを待っての再訪が毎年嬉しい訳です。北国街道が有名な長浜は小さな街ながらも名物が点在していたり何かと楽しめるエリアとして年に3回程度は足を運んでいる私のお気に入りスポットでもあります、少し前まではJR西日本が『SLびわこ』を季節運転していたのも記憶に新しいですね。

 

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時に現地着して4Cは駅前ショッピングセンター併設の立体駐車場に停めておきましょう。ここは4Cでもバンパーを擦らない緩やかなスロープなので超絶オススメな場所になります、スーパーではこの地域のソウルフードことサラダパンも購入出来ますよ、惣菜コーナーに売られている焼きサバ寿司も美味しいし、買い物の金額によって駐車料金が無料になるし良いことしかありません、ここテストに出ますからメモしておいて下さい。



お昼は『そば八』で天丼とかけ蕎麦のセットに舌鼓して優しい盛り付けなのでペロリですわい。



その流れですぐ近くの『叶匠壽庵』にハシゴして抹茶パフェをいただきマンモス。この流れは長浜でマストですぞ。

 食後は適度に長浜の街並みを散策しつつ、クルマへ戻って琵琶湖沿岸を軽くドライブ。しかし琵琶湖の大きさはまるで海を見ているかの様で、2010年に半年住んだトロントにあるオンタリオ湖も広大だったなと包んであった甘酸っぱい記憶が滲み出て来ました。しかし当時TOEIC400点しか無かった語学力でよくもまあ日本人があまり居ないからと留学先をバンクーバーでなくトロントを選んで生活したもんだと当時のガッツには自分自身未だに驚かされます(笑)



帰路は関ヶ原の広域農道で少しだけ4Cのポテンシャルを解き放ち、ついでに戦時中の火薬庫跡へ立ち寄りながらソロドライブを堪能したのでしたとさ。

おまけ



ポルシェが少し機嫌を損ねてしまったみたいです。症状はキーを捻ってエンジンスタートすると1/2の確率でストールしてかからなく、2回目でかかる感じです。エアフロセンサーかスロットルバルブに汚れがついたのかなと清掃してもらったけれど症状が治らないためショップへ入庫してトラブルシューティングしてもらう運びとなりました。輸入車に乗るもの、これしきでビビっている様じゃあ心臓が何個あっても足りません。「困ったやつだなぁ」くらいで気長に帰りを待つとしましょう。見積もり金額次第では何回か心臓止まるかと思うので、その際はAEDよろしくお願いします。


おしまい。

【日々徒然】 上がる物価 上がらない給与

 世知辛い、実に世知辛い世の中になりました。はい、365日来る日も来る日も万年財布は火の車な私です。どうでも良い豆知識として、実は私の職歴として現在の会社が4社目でありまして今のところ一番長く勤めています。拘束時間こそ長いものの土日祝はしっかり休める環境で個人的にはとても働きやすい訳ですが、ここ最近の急激な物価高によって今まではそこそこ人並みの暮らしを送っていたはずが少しずつ暮らしの質をランクダウンさせなければならない局面に来ています。大学卒業後に新卒として入った会社の社長が常々「月給 =年齢」(例えば30歳なら月収30万)と唱えていまして、今のところは四十路になった私はまだなんとかそれに引っかかるだけの稼ぎをしているものの、それでも暮らしは豊かになりません。なぁぜなぁぜ?
はいソコ、そんな趣味グルマを2台持っているからだなんてド正論は言わない。

 我が家は夫婦&保護猫2匹で子どもを持たないミニマムな構成です。旅行は年に2回程度、休日は美味しいもの探しに出掛けるのが主な楽しみでして、そこまでの浪費家ではありません。まあ昨年はカメラシステムを再構築したりレース観戦に勤しんだりして私はまあまあな浪費をしたのはここだけの秘密ですが。



そんな我が家でも老後へ向けてコツコツと貯蓄しながら家のローンを返済すると、手元に残るお金って意外な程寂しいものです。さらにそこから生活で必要な光熱費やら通信費、ガソリン代などなど差っ引いて行くと…あれれ、ボクのお小遣いは?
通帳は私自身で管理しているため、正直なところ『お小遣い』って概念が無くて常にどんぶり勘定しながら嗜好品などの買い物をしていまして、そのため大きな額の何かを購入する際はそれこそ胃に穴が3個くらいは開くのではないかって程に悩み倒しています。昨年ユーノスロードスターからリプレイスしたポルシェに関しても冗談抜きで数ヵ年の収支表を作成して算段しましたし(笑)




 そんな中での物価高の連続は本当にキツいですね。私、まだ夢見がちな20代の頃ってこんな人生観を描いていました。
20代は若い内にしか出来ないエクスペリエンスをたくさんしよう。30代になれば結婚をして家庭を築きながらそれなりの年収になって衣類なんかもユニクロばかりだったものが、デパートのショップで購入出来るようになるんだ。40代にもなれば貯蓄もそれなりになって、妻とブランド品のお店を回ってみたり月一で温泉でもしっぽりと行ってみたり。まあこれは子どもが居ない(正確には私、子どもがそこまで好きではない)前提での妄想でありましたが、こんな様に言ってみれば特別裕福で無くとも、そこそこな暮らしを送れるんだろうなと皮算用していたのです。

そして現実。
そもそもが私の人生って既に20代中盤でまさかの鬱病発症により強制リタイアしていて、更には28歳で衝動的に海外へ語学留学していた時点で貯蓄なんてさーっぱり出来ていません。30代は先の留学先で交際が始まった韓国の子との約9年に渡る遠距離恋愛で毎月多額の渡航費が発生して貯蓄なんてちーっとも出来ていません。そう、私がまともに貯蓄をスタートしたのは30代終盤で韓国の子と破局してお独り様になってからなのでまだここ数年なのです。ハハハハハハ。

まあそれでもね、世間で言えば中位の年収を稼いでいるからこそ、クルマを2台持ちとか局地的な贅沢も出来ている訳です。正直なところ衣類はユニクロから脱却出来ず、ユニクロに加えて無印良品がレパートリーで増えた程度です。あとはアウトレットに通っては値引き札がついた最終見切り品を血眼になって探し出しては買い漁るのが楽しみなくらい。だって先日もデパートの初売りに行ってフラッと入ったPOLOのお店でビビビッと来たダウンベストにぶら下がった値札を見たら¥120,000-とかあって慌てず騒がず退店しましたもん。ポールスミスでこれはって思ったカットソーだって¥35,000-とかあって何事も無かったかのように綺麗に畳み直して逃げ帰って来ましたもん。それどころかユニクロって昔は安いイメージだったのに最近なんだか安くすら思えないですもん、悲しいのぅ虚しいのぅ。

他の例えで言えば外食。マクドナルドでセットを頼んだら¥800-くらいするってもうそれ私が知るマクドナルドじゃないですやん。それならもう少し足してしっかりした食事処へ行きますって。先日入ったコメダ珈琲にしてもコーヒー1杯¥520-ですよ奥さん。シロノワールは¥700-だったから、それならコーヒーの代わりにシロノワール2個注文しちゃいそうです(違)
年々デカくなる私の胃袋とタヌキ腹に反比例して年々内容量が小さくなるステルス値上げ、拷問ですか?

 とどのつまり、言いたい事は給与の昇給率以上に物価の上昇率が早くて年齢を重ねても暮らしが一向に豊かにならないジレンマ。学生時代に勉強が嫌い過ぎた事が災いして『学』がさっぱり無い私にとって、人生半ばに来て勉学の重要性を痛感しています。そもそも日本では大半の家庭が共稼ぎしないと家計が成り立たない時点で終わっているんですけど、役に立つどころか疫病神にしか見えない腐った政治家にはとてもじゃ無いけど明るい未来は想像出来ませんね。ってことで会社の規則に反しない何かで副収入を得ないとと日々ネットサーフィンして動画編集の仕方やら株の流れやら必死に見ています。

不幸中の幸いとして、私は若い頃にある程度の散財をしていたお陰で当時購入した品々がいまだに現役だってことがあります。今後も物価が上がり、消費税が上がり、ブランド品は遠のきますよ。若者こそ独身の内に『一級品一式』を早めに買えと叫びたい。更に理想を言えば手にしてからも価値が下がらない物が良いです。いざって時のリセールも期待出来ますし。結婚し、家を持つと一般庶民ではそんなにも贅沢品まで予算が回らないのは経験者の弁。

例えば学生時代に就活用の革靴を買ったのですけど、何を思ったか当時の私はAOKIとかで売っているのには目もくれずデパートの靴売り場で20年前の価格で¥90,000-くらいの逸品を購入しています。もちろん何の知識も無かったけれどそれが『Ede&Ravenscroft』と言うイギリスの老舗テーラーのもの。しかも靴の内側にはロイヤルワラントが4つ付く今となっては幻のモデルであります。と言うのもこのロイヤルワラント4つは2007年までだからです。もちろんこの靴は私にとっては一生モノであり、普段はレザークリームを塗り込むだけで使っていません。まあ当時はそんなこと知らずに雨の日もガンガンに履いていたしロイヤルワラントの刻印も少し擦り減ってしまっていますが…。




例えばこれも20歳前半の話ですが、やはり当時って少し背伸びしたいんですよね。だから年に何回かヴィトンの路面店へ行っては数万円で買える程度の小物を購入していました。そんな品々が今なお現役で役立っています。ベルトとかパスケースとか。いやね、妻から「いい加減ちったぁ箔がつくカバン持ったら?」とアドバイスを受けて数年ぶりに足を運んだんですよ、ヴィトン。バックパックを見せてもらったらお値段¥500,000-ですって。「ふぅん、いいねコレ」なんて精一杯の強がりを見せつつも、もう脇汁ダラダラ垂れ流しながら逃げ出して来ましたって。え、え、え、昔ならキーポルだって¥120,000-くらいだったよ??



例えば腕時計。これは30代での購入で、ロレックス数本は購入時の倍近くに相場が高騰しています。当時60万だったものが180万とか130万で購入したモデルが今は250万とか…恐ろしいです。数年前の年収と今の年収はさほどの差が無いのに、物価は倍以上になってしまっているじゃ無いですか。正直に言えば『たかがステンレスモデル』で数百万ってどうなの?
それなら絶対にギラギラの金無垢モデルを手にした方が幸せになれます。私もし買える機会があるならオールドモデルでいいからデイデイト欲しいですし。何なら文字盤に10Pダイヤが入っている成金みたいなイヤらしいやつ(笑)



 そう思うと、今後も物価は加速度的に上昇すれど給与はそこまでのアップが見込めないでしょうから、切実に資産を増やすメソッドを見つけて結果にコミットするか、悟りを開いて一切の物欲を切り捨てるかですね。尤も、物価高は避けられないと考えるとどうしても欲しいもので今買えるだけの財力があるのであれば少しでも早くに手に入れてしまうのも実はとても大事なのかも。今10万の品物だとして、一生懸命に予算を貯めて半年後いざ買おうと思ったら価格改定で11万になっているとかザラですから。そんなこんなで、毎度ながら駄文をブログアップしたところで1円も増える訳でもありませんが、2024年こそは更新頻度を増やしたいなと思いながらスタバでMacBookを開き、あたかも『デキる人』を演じつつ悦に浸る祝日でしたとさ、口の周りにはシュガードーナツの砂糖がこびりついています。向かいには大阪大学の受験間近で必死に勉強する若者、隣には美魔女に保険の勧誘だか更新だかを勧められている中年親父、斜め向かいには花粉症が酷いのかジュビジュビと30秒おきに鼻をかむ女性が居る大テーブル、殺伐感半端ない。ぱっと見は外車乗ったりして華やかな暮らしだと勘違いされているかもしれないけれどゲロってしまえば現実なんてこんなもんです。どうか皆さんのとっておき錬金術、こっそり教えて下さいね。

とりあえず今現在欲しいモノリストは以下の通りです。
単焦点F1.4くらいあるGマスターレンズ
・それなりに見た目が良いカバン
iPad
・ポルポル君のボディカバー


おしまい。