kiyomizuzaka48の日記

一日一日を楽しく暮らしている老人の暇つぶしです。使用しているカメラはZ50とZ6とCOOLPIXーW300です。適当に撮って楽しんでいます。

バーミヤン大仏 最後の雄姿

バーミヤン大仏 最後の雄姿」 菅沼隆二写真集

著 者:菅沼隆二

発行所:株式会社22世紀アート

 

私は判らない事には基本的に何もコメントしないことにしている。ヘタにコメントしても、その人のプライドを傷つけるかもしれないから。

ただ、芸術・美術関係者には、「古代エジプト絵画や古代インド絵画はおかしい」、「日本には美術はあっても芸術がない」とか本に書いている人がいて、そういう人たちの本を読むと生理的に反発したくなる。たぶんそういう人たちは「画家は神様の次に世界を創る人であって立派なのだ。文化レベルの低い古代人の描いた絵は芸術ではない」と思っているのだろうが、私のような子供の頃から昔話を読むという形で日本の絵などに親しんできた人間には、中世西洋画のような視点・時間が固定された絵は奇妙で生理的に気持ち悪く感じる。そうした反発する気持ちが高まると、ブログでこちゃごちゃ書き込んでしまう。決して芸術が好きで書評を書いているのではない。

 

この本の著者は、60才の頃玄奘三蔵インド求法の道を尋ねる旅を始めたということで、中国奥地から中央アジア、イラン、インド、ネパールへと旅している。アフガニスタンバーミヤンへは、2000年と2004年に訪問しているので、磨崖仏爆破以前の写真も記事も貴重なものだ。アフガニスタンのような日本とは馴染みのない国や地域の情報は、日本のマスコミが流している情報だけでは不正確で、実際に現地で活動した中村医師のような日本人の記事が比較的正確だろうと私は思っている。西本願寺大谷探検隊バーミヤンへ行った時も、イスラム教徒が多数の王国であった。その後一時ソ連依りの政権になったが、以後一貫してイスラム教徒が多数の国・地域だ。そういう意味でもこの本の写真や記事は貴重だと思う。一例をあげれば「タリバン政府は、カブール市内各機関の代表を集めて、今後の文化財に対する取り組みを説明し、集会の後に修復された記念碑やモスク、ナショナルギャラリーなどを視察した。」 他にも人びとの日常の暮らしが写されている。

弥勒信仰

「文明の十字路 バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰 ガンダーラから日本へ」

龍谷ミュージアム

パンフから引用

アフガニスタンバーミヤン遺跡は、かってユーラシア各地の文化が行き交った文明の十字路とも呼ばれる場所です。本展では、2001年に破壊されたバーミヤン大仏と遺跡の様子をご紹介し、大仏の周囲に描かれていた「太陽神」と「弥勒」の壁画を描き起こし図をご覧いただけます。さらに、中央アジアで発展した弥勒信仰が、東アジアへ伝わって多様な展開を遂げる流れを、さまざまな仏教美術からご紹介します。

パンフの弥勒像はガンダーラで製作されたもの。アレクサンダー東進によるギリシャ文化の影響がはっきりわかる。仏像が作られるようになったのも、ギリシャ文化の影響とされる。それまでは釈迦の姿を直接的な表現で絵や像にすることは畏れ多いとして禁じられていた。

 

日本の多様な弥勒像。半跏思惟の弥勒像は現代日本人に最も親しいかもしれないが、中世朝鮮でも非常に人気があった。韓国の時代ドラマでも見かけることがある。元々は古代イランの太陽神ミトラだったといわれていて、東アジア(中国・朝鮮・日本)の仏教は中央アジアで古代イラン宗教(ゾロアスタ教ーは古代イランの宗教をゾロアスターが体系化した宗教といわれている)の影響を大きく受けている。弥勒の他には大日如来盧舎那仏など。阿修羅は古代イランでは最高神だったが、古代インドに入ると悪魔の親分になり、仏教では仏教の守護神になった。

 

ゾロアスター教最高神であるアフラ・マズダー(イランのヤズドのゾロアスター教寺院)

鳥頭

京都国際写真祭2024

「BIRDHEAD(鳥頭)」

宋涛(ソン・タオ) 季x煜(ジ・ウェイユィ)のユニット

譽田屋源兵衛 

 

竹院の間

 

黒蔵

 

発光体:アート&ファッション

京都国際写真祭2024

京都新聞ビル地下1階(印刷工場跡)

「発光体:アート&ファッション」

ヴィヴィアン・サッセン