中学3年生から社長まで。広報PR初心者に「パブリック・リレーションズ」を伝えた話 #PRLT
この記事は【広報LT大会(Lightning Text) #PRLTAdvent Calendar 2019】の第16日目(12月16日分)にエントリーしています!
実はみんな「PRパーソン」だから
11月と12月に、立て続けに広報PRについて講義する機会をいただきました。
11月は母校(中高一貫の女子校)での中学3年生による職業インタビューとして。
12月は 大阪スタートアップの経営者と広報・ブランディング担当者向けの入門キャンプとして。(大阪にあるアクセラレーションからの依頼で、#PRLT 運営メンバーでみっちり6時間、講師とメンターを務めました)
「人に説明するときは、中学生にでもわかるように」とはよく言うものの、まさか本当に中学生に理解してもらう必要がある日が来るとは…。
学生かどうかはさておき、だれしもが未知の領域に触れるとき、いかに自分にとって身近なものなのかを実感してもらうことが入門欲求を刺激するいちばんの近道。
そこで、パブリック・リレーションズがいかに切っても切り離せないことか、つまりはみんな実はPRパーソンなんだよということが伝わればと思い、こんな例を交えて話すことに。
あなたにとってのステークホルダーは?
中学3年生にはそのまま、経営者たちには中学生時代を思い出してもらいながら、「あなた」の関係者=ステークホルダーを4人ピックアップしました。
お母さん、お父さん、隣の席のA子ちゃん、英語担当のひろえ先生です。
お母さんとは喧嘩中、お父さんは普段は某アニメ・波〇さんのように厳しいけど今日は酔っててごきげん、A子ちゃんは隣の席だから何でも目に入ってしまう、ひろえ先生は副担任なので成績や日頃の態度に敏感です。
だれとどうなりたい?
大ピンチ?!「あなた」はテストで0点を取ってしまいました。
ステークホルダーの状況をふまえると、いまの「あなた」は…
- 対お母さん:喧嘩は終わらせて、いつもの親子関係に戻りたい
- 対お父さん:きょうくらいは怒られたくない
- 対A子:バカだと思われたくない、知らないところで言いふらされるなんてことは絶対いやだ
- 対ひろえ先生:「ダメな生徒」だと思われたくない、見捨てないでほしい
ですよね?
嘘をつくことなく(どうせバレる)、その状態をつくるために、「あなた」はどうしますか?
じゃあ、いつ・どうする?
わたしだったら、こうします。
人によってはお母さんにはなる早で言った方がいい、むしろお父さんは酔った勢いでいつも以上に怒るのでは?と懸念するかもしれません。
実際に「どうするか?」と尋ねると、人によって、ステークホルダーによって、回答はさまざまでした。
そうです、そういうものなのです。
【テストで0点を取った】というひとつの事実でも、「だれ」に伝えるか、相手がどんな状況か、どんな状態をつくると「いい感じ」なのかを見つめてみると、伝えるタイミングや伝え方は変わって当然。伝える以外のことをせねばならない人だっています。
おまけに、わたしとあなたは違うし、わたしのお母さんとあなたのお母さんも別人だから、人によってやり方が変わるのも当然ですね。
これを「会社」を主人公にして考えることが私たちの仕事なんだよ、と伝えてみました。
広く報いるから「広報」なんだと思ったら定義も腹落ちできた
PRプランナーの公式テキストとして知られる、公益社団法人日本パブリックリレーションズ協会発行『広報・PR概論』によると、パブリック・リレーションズの定義は以下のとおり。
組織がステークホルダーとの間に“継続的な信頼関係”を築いていくための考え方と行動の在り方
・・・初めて聞いたとき、わたしは理解しきれませんでした。なんとなくわかるけど、わからない。みたいな。
ただ、日々の活動と重ねていくうちに、だんだん解像度が高まりました。
PRLT を長年一緒に運営するおそらさんとも数年前から話していたのですが、そもそも広報って「広く報せる」ためだけの存在じゃない。はず。
多様なステークホルダーを相手にするから「広く」。
そして、それぞれにはそれぞれの向き合い方=社会的責任の果たし方があります。
お客様であれば、安心・安全なサービスを提供する。
株主であれば、企業価値を高めて利益を還元する。
社員であれば、能力を発揮できる環境をつくる。
こうした、"あなたにはこう報います"という姿勢や手段を発信する=説明責任を果たすことで企業の存在価値を正しく見出すのが広報。
要は「広く報いる」ために存在する、のだと思います。
「広く報いる」はひとりじゃできない
みずほ社の例をよく使用するのですが、ステークホルダー(パブリック)とのコミュニケーション(リレーションズ)は特定のひとに発信するだけではありません。とっても果てしないのです。「広報活動」があくまでコミュニケーション手段のひとつと記されているように。
自分や相手の状況を理解するにも、コミュニケーション手段を実行するにも、いち広報担当者だけでは到底やりぬけない。
だからパブリック・リレーションズとは考え方と行動の「在り方」なのであって、会社が一丸となって取り組む必要があるのです。
いきなり広報PRという言葉を通すから「知らない」「わからない」となっちゃう。
であれば、広報PRのMTGは「だれとどうしたいんだっけ、そのために何するかを考える会」とでも思って臨んでみるといいかもしれません。
だれよりも伝えたかったのは広報1年目のわたし
新卒から「広報」になったわたしが「パブリック・リレーションズ」という言葉と出会ったのは、発信するほど会社の実態との乖離を実感するようになった2年目の終わりでした。
その後PRプランナー認定試験を受験したり、日々の仕事と向き合い直したりして、やっと、やっと、広報PR担当者としての真のスタートラインに立てたなと思うばかり。
猪突猛進に発信活動に勤しんだからこそ気づけたことではあるものの、「広報活動」で変に経験を積む前に知っておくだけでも向き合い方は違ったはず。
少なくともメディアリレーション!プレスリリース!みたいな1年目を送り、2年目からモヤモヤすることはなかったかな、と。
ということで、わたしなりにパブリック・リレーションズを全く知らない人に分かりやすく伝えてみた奮闘記をお届けしました。
はじめて広報PRに触れる方はもちろん、よくある成果うんぬん話などで悩む広報さんにとってヒントになれば幸いです:)
※あくまでわたしなりの表現なので、ご了承ください
明日以降のアドベントカレンダーも、そして本日開催の #PRLT もよろしくお願いします!
若手広報の抱える悩みをできる限り明らかにしてみた件【広報LT大会(Lightning Text) #PRLT Advent Calendar 2018】
「広報LT大会(Lightning Text) #PRLT Advent Calendar 2018」に参加しています。4日目! adventar.org
ここ半年体調が優れず、10月頭に2年半務めた会社を退職(休職期間満了で自然退職)し、会社員をまた卒業しました。
私の社会人生活は一貫して「広報」という職種で成り立ってきました。最初は50人程度のベンチャー企業にて、その後はフリーランスとして、そして前職にて。
場所は変わってもずっと「広報担当」です。
5年間。
常に社内に”先輩広報”がいなかった私は、社外の広報さんをひたすら頼ったり様々な会社の事例を見たりして、少しずつ仕事ができるようになっていきました。
今回はそんな泥臭い日々と、広報PRについて考えるコミュニティ「広報LT大会#PRLT」(本アドベントカレンダーの母体です)で出会った114つのナレッジ・経験を振り返って見えてきた、若手広報の悩みをまとめます。
広報は経験年数×企業(団体)のフェーズで向き合うものが異なる説
上半期に数回、経験年数やバックグラウンドの異なった広報PR関係者6名ほどが#PRLT分科会的に集まった、「広報業務棚卸し&スキルセット探究会」が実施されました。
自分たちが何をやっている(やってきた)のか、ぶっちゃけどういう状態が理想か、何に困っているかをとことん洗い出してみる。最終的に広報として生き抜くためにはいつ何をやるといいのか整理してみたのです。
↓こんな感じ(付箋は毎回100枚ほど消費しました)
そこで導きだされたのは、広報って企業(団体)や事業のフェーズもそうだけど、本人の広報経験年数によっても向き合うべきところって変わってくるよね、ということでした。
この経験年数と組織における重要度の関連性の仮説を「広報レバレッジ理論(仮)」と呼んでいます。
前述の観点から広報業務を整理していくと、
- 個人の技術(いわゆる"お作法")
- インターナル広報
- 組織全体への貢献
の3つに大きく分類できました。
これらの、経験年数別での重要度をグラフ化すると下記の通りになるのではないか、となりました。(年数はあくまで目安です)
企業(団体)の広報になったらまず、広報/PRパーソンとしてのスキル(プレスリリースの書き方、取材対応の仕方、イベントの回し方etc)を身に着けねば「広報PR担当者」として話になりません。この頃はおそらく既にある情報や発信したいメッセージをどう届けるかで手一杯です。
このフェーズを過ぎるとネタを発掘する、情報を編集してメッセージをつくる必要が出てくるため、社内のあらゆる人をどう巻き込むか、メディア掲載、イベント集客といった目先の手法以外でどう会社に貢献するかが勝負になってきます。
そして、ゆくゆくはどれだけ経営目線=社長と同じ目線に立って活動できるかモヤモヤしだす。こうして、広報がぶち当たる壁はどんどん抽象化していくようです。
広報ができること、やるべきことはいっぱいある
さきほどのグラフは、さらに5つのフェーズに分解できます。
- A 「広報」というキャラづくり/市民権の獲得
- B 定性、定量的な組織間コミュニケーションへの貢献
- C 他部署への貢献
- D 広報業務の仕組み化
- X 経営とのリンク
それぞれのフェーズで広報として行うことは、例えばこんな感じ。
キャラづくり/市民権
課題設定、目的の共有
- 各MTGへの参加
- パブリシティやアワード受賞等の全社共有
定性、定量的な組織間コミュニケーションへの貢献
組織の潤滑油的存在になる、世の中のトレンドや業界情報の組織へのインプット
- ランチや飲み会のセッティング
- 全社員宛ての連絡に反応
- 重要ニュースのシェア
- 社内報作成
他部署貢献
営業や取引先に喜んでもらう
- パブリシティ情報をまとめて営業資料に盛り込む
- 広報を介して企業と自社の営業担当を繋ぐ
- ユーザー、クライアント取材
- クライアント向けニュースレターの作成
仕組み化
社員への「広報マインド」の伝達と普及
- 各部署や経営幹部との広報MTGの定例化
- 業務フローの整理、マニュアル化
- 社内向け広報勉強会の開催
経営とのリンク
経営課題への関与
- 役員直下の配属
- 広報視点で事業に意見
- 記者発表会での経営者プレゼン資料の作成
私自身も所詮5年目なので、D、Xについてはまだまだ修行の身です。
やるべきことが果てしないからこそ、今やるべきことの解像度を上げよう
繰り返しになりますしあくまで仮設ですが、広報は経験年数(日数)×企業や事業のフェーズでやることも、悩むことも異なります。
やることも巻き込む人も果てしない。何から手を付けていいか分からない。先輩広報がいない孤独な新米広報は本当につらいですよね。
そんな状況に陥ったら、この3つを徹底すると良いのではないでしょうか。
- 広報としてのWCM(Will/Can/Must)を明確化する
- 組織における広報のミッションとゴールを経営層と定期的にすり合わせ、常にその解像度を上げる
- ミッションを全力でやりぬく
つまりは、何のために何をしているんだっけ、ということを常に見失わず(それも「事業にインパクトを与える」等のやんわりしたものではなく具体的なもの)、そこに向かって全力投球していればオッケーだと"信じる"。
ここまでのおさらいと、上記のヒントになりそうなことは↓にまとめています。
ということで、他社や他人と比較しすぎてしんどくなる前に、己、そして自社(組織)ととことん向き合って、楽しい広報ライフを送りましょう!
アドベントカレンダーはまだまだ続きます。
それぞれのモヤモヤ昇華のヒントや新たな発見がひとつでも多く見つかると思うので、引き続き更新をお楽しみに!!
「発信」で大事なのはボケて問いを投げかける姿勢なのではないかという話
右も左も分からない中新卒で広報になり(当時は珍しかった)、社外のベテラン広報さんに支えてもらって広報人生を歩んできた私。
そんな私がteratailのPR活動を通じてエンジニアのシェア文化に感銘を受け、「これは広報のみんなとやらねば」と、ある種の責任感で始めた広報LT大会(PRLT)。
26日に、まもなく2周年ということで、過去にLTした人限定のクローズドな #PRLT を開催しました。
【クローズド開催】広報LT大会#14~2周年記念★LT発表者感謝祭~ - connpassprlt.connpass.com
LT(ライトニングトーク)大会ということもあって、PRLTの継続には「LT発表者」が欠かせません。彼ら、彼女らがまだネットや本に落ちていない泥臭くってリアリティのある話をするからこそ、みんながPR広報について考えたり、個別の課題解決のヒントを得られています。
この2年。振り返ってみて苦労したことは「発信する人」を集めることでした。
広報ってみんなの前で会社の話はいくらでもしても、その裏で何をしたか、自身は何を考えたかを、相当な成功事例がない限り外に出せないと思い込んでるんですよね。
それは社内で外部イベントの登壇アテンドをしているからこそ「発信」の重みを誰よりも感じていたり、会社の名前を背負っていたり、経営と密接に関わるからだったり。わかります。
でも、どんな職業の人だってどんな立場の人だって、発信する人はするんです。
今回は「アウトプット」をテーマに8名の方におはなしいただき、最後に私はそもそも発信するハードルってどうやったら下がるのか、という話をしました。
「発信する」ということ - Speaker Deckspeakerdeck.com
私も怖かったんです、発信。
実際、過去のLT資料がバズりにバズって一部の方からいわゆるマサカリが飛んできたこともあります。その時はSNSに全部鍵をつけようか、発信をやめようかと悩みました。
でも、救われた一言があって。それをどうしても伝えたくてお話ししました。
(詳しくは上記スライドを見てください)
別に聞いてる人みんなが「すげー!」と思うことを発信する必要なんてないんです。正解じゃないといけない必要なんてない。自分で自分のハードルをあげなくていいんです。本当に。
こんな経験から私はこう思いましたorこんなことやってみました。どう思います?
世にボケをかましてツッコミを待つ。大事なのは問いの姿勢なんじゃないかな、と少なくとも私は思っています。というかスライドの通りとある方に言われてそう気づきました。この「問い」のあり方ついては相方のおそらさんと最近よく話しています。
ちなみに成功体験や失敗事例を話すのであれば
この世の中のだれか1人でも私の話を聞いて救われたらそれで「おけまる」
そんなテンションで発信し続けます。
※セミナー等の大きめの登壇で気をつけてる点や意識している点になるとまた別になってくるのでそのへんはいつか。。
広報PRという仕事は一言では語りつくせません。だからこそ、いろんな人のいろんな経験をどんどんシェアしていってもらいたい。
そうやって、最近PRLTにいろんな職業の人が参加してくれるようになったように、プロフェッショナルな職業同士が歩み寄っていったり、間口が広がっていったりしたら何よりです。みんなでみんなを、世の中をアップデートしたい。
そのへんの思いはここにまとまってるので(主に後半)、長いけど読んで見てください。
PRLT決算報告 - 2年間を振り返って|広報LT大会#PRLT|notenote.mu
今回のPRLTのレポートはおいおい出るのでお楽しみに!
イベントや勉強会をドタキャンするのは困るという話
去年、TwitterやFacebookでこの件を発信したら思いの他反響がありました。改めて私の考えや想いをまとめます。(支離滅裂の可能性大)
ドタキャン対策に本腰を入れたい
12月に開催した広報LT大会で、ある宣言をしました。
来年からは、ドタキャン対策に力を入れていきます
まずはどういう理由であれ、ドタキャンは本当に辞めてほしいときちんと発信することから始めようと考え、今に至っています。
経緯
その回に限ったことではないんです。
広報LT大会はこれまで12回運営してきましたが、ここ最近のドタキャンが本当に多くて困っていました。
具体的な数字を出すと、最近は前日から当日にかけて平均25人がキャンセルをしていました。
前日夜に連絡くれるのは本当に数人で、当日に10~15人くらい。キャンセル通知がくるのがそれで、残りの5~10人はキャンセルすらしない。無断欠席です。
広報LT大会だけでなく、一定数のドタキャンはTOKYO MARKETERS'TALKその他業務でやっているイベントでも共通してみられますが、広報LT大会は当日ドタキャンが他と比較しても多い気がしています。
運営フローとして、開催1週間前の時点での申込人数の6割くらいが当日来るだろうという計算で食べ物・飲み物を発注しています。
それまでは参加率がそこそこ高く、1~2万円程度の黒字だったのですが、9回目あたりからギリギリだったり、赤字だったりという状況が続いていました。
ドタキャンする理由
半数くらいの人がコメントという形で欠席する理由を教えてくれるのですが、
- 体調不良のため
- 家族の体調が悪いため
- 業務都合のため(急用のため)
という3パターンに別れます。(むしろそれしかない)
前提として、私も広報歴4年なので、広報がアンコントローラブルな職種なのは分かっていますし、気軽に参加してほしいとは思っています。
今までは「仕方ないよね」で目をつむってきました。
でも、よくよく考えたら運営側はそんな理由で開催中止にする訳にもいかないし、発表者だったら本当にやばい状況じゃない限りドタキャンしない(できない)んですよね。
実際にもLT枠で当選した方の欠席率は0%です。
過去の自分を振り返っても、ドタキャンしたことがあるのは家族が入院した時、インフルエンザにかかった時くらいです。
頭が痛くてもイベント行くし、お腹が痛くてもイベントは行く。1秒を争う業務案件でない限りはイベントに行ってから会社に戻って対応する。まじでやばい時はせめて一瞬とか、ちょっとだけ顔を出してから帰るようにしています。
結局、いろいろ理由はあっても行きたいと思えるまでのイベントじゃなかった。ただそれだけなんだと思います。
ドタキャン困ると言い続けたらドタキャンが減った
事前決済を導入しようにもバラバラの会社のメンバーが業務外でやっているイベントなのでPaypal等が導入しづらく(手数料高いし)、どうしようと思いながら2月に第12回広報LT大会を開催。
「今回もドタキャンこのくらい出るだろうからご飯の量は…」なんて運営内で準備していたら、あらびっくり。
ドタキャンが(前日夜~当日にかけてのキャンセル)たった1人だったんです。
むしろご飯ちょっと足りなかったな、と思うくらいでした。
参加人数自体もいつもより多かったので、決して「本当に来れる人じゃないと申し込まないでね」的にハードルを上げた訳でもないです。
でも少なからず私たちの想いが届いたのかな。やっぱり発信って大事ですね。
業務外のイベントだけど決算報告をする
手前味噌ですが、広報LT大会は多くの人に愛されています。自分でもびっくりするくらい、参加者の熱量が高いんです。
※その辺はここにまとまっています(ヌーラボさんのGoodProjectAwardでのピッチ)↓
www.slideshare.net 広報LT大会を始めた理由も書いてます
だから、この先は「ちゃんと」運営していきたい。
「ちゃんと」というのは
- コミュニティの質をさげない、むしろ上げる←参加者が”得”をするような、リテンションみたいなところにも力を入れたい
- 運営メンバーが損をしない(自腹を切るetc)←せめて打ち上げ費くらい全額出したい
- 体力(お金や体制)を理由に開催頻度を落とす、運営辞めるということがないようにする
ということです。
そのためにも、何にいくら必要で、どう使ってきたか、そもそも私たちが何を考えているかをもっと話す必要があると思い、一緒に運営しているコアメンバーのおそらさんと次回(4月)の広報LT大会で1年間の決算報告・活動報告をしてみようと思います。エモにはエモを。
全部さらけ出して、広報LT大会を好きだと言ってくれるみんなと一緒に次の一歩を進めていきたいです。
さいごに
これだけ勉強会やイベントが日常茶飯事になっているこのご時世。
お寿司のネタだけ食べるイベント参加者がいっとき話題になりましたが、
イベント参加のマナー、もっと問われても良いんじゃないかな。
広報PR担当者になったらチェックしておきたい本・記事・コミュニティまとめ【随時更新?】
おかげ様で最近部下ができまして、事業部ごとに広報担当者も擁立できるまでになりました。(営業やマーケと兼務の子もいれば、100%広報にリソース割いている子もいます)
社内外から「広報について知るには何を見るといいですか?」と聞かれることが本当に増えたので、いい機会だと思ってまとめました。
初心者の方は是非チェックしてみてください!
※社員のみんなへ
すでにドキュメントで展開していたものとほぼ同じです
広報PRをなんとなく知るためにお勧めの本
ブームをつくる
「今年の漢字」「うどん県」などの仕掛け人である殿村さんの本。広報(というよりPR)でこんなに世の中は変わるんだとワクワクさせらせる。ここに出てくる「YTTの法則」はプレスリリースにも関わってくるので要チェックです。
shinsho.shueisha.co.jp
サイバーエージェント広報の仕事術
サイバーエージェント新卒1期生で初代広報(現広報責任者)の上村さんの本。小規模から大規模へ移り変わる過程でどんな仕掛けやメッセージを発信してきたか?がよくわかる。「広報は時流と社流をつなぐのが仕事」という話はチェック必須。広報・PRの力で会社/サービスを変えたいと思う人には激しくおすすめします。
www.njg.co.jp
新しい広報の教科書
私も新卒のころお世話になった元ぐるなび広報・栗田さんの本。さまざまなベンチャーの最近の広報事例が出ているので、そこを見て欲しい。知り合いもたくさん出ているので励みになります。ただ、「プレスリリースなんかより記者と飲み友達になれ!」的な極論が多いのでそれはあんまり真に受けないでほしい…。
publications.asahi.com
日課にするといいこと
日本経済新聞(その他ニュース)をチェックする
全部読む必要はないです。一面と企業欄など。競合や世の中の動きを掴んでおくのは広報として最低限やらねばなりません。広報や記者との会話で「今日の日経でさ~~」というのは本当によく出てきます。知らないと恥かく。読むときに「このニュース、自社サービスだったらどう出せるかな?」「自社ニュースと絡めるなら・・・」という視点で見ると良いです。テレビ欄でWBSなどの報道番組の内容をナナメ読みするのもおすすめです。
<日々チェックするもの>
- 日本経済新聞
- 日経産業新聞(toBニュース)
- 日経MJ(toCニュース、トレンド)
- ヤフーニューストピック
- IT系ニュースサイト(CNET Japan、TechCrunch など)
- キュレーションメディア(転載元がどこかを見ると良いです)
- その他全国紙の電子版など
競合や自社関連ニュースのクリッピング
これは自社のクリッピングツールを活用すると良いです。弊社ではPR Analyzerを使っています(詳しくは前記事参照)
プレスリリースのコツをつかむためにチェック/実践するといいこと
バリュープレス「【保存版】プレスリリースの書き方」
それ系の記事でいちばんよくまとまってると思いました。そもそもプレスリリースって何なの?というところから書くまでに揃えるべき情報、構成、ポイントまで綺麗にまとまってます。初心者はこれ10回くらい読んで頭に叩き込むだけでも初動が変わってくるはず。
www.value-press.com
プレスリリース10本ノック
いろんな会社のプレスリリースを1日10本読んで分析するという吉田オリジナルの勉強法です。このリリースはどこが分かりやすい/分かりにくい?それがキーワードか?等を研究し帰納法的にプレスリリースの法則を学ぶというもの。本気でプレスリリースうまくなりたいなら結局これが手っ取り早いから時間使うけどやるいいと思います。
www.slideshare.netその他広報業務をする上でハイパー参考になる本など
広報会議
たぶん広報で読んでない(知らない)人はいない。国内唯一の広報に関する情報が載った雑誌。弊社ではオンライン版を購読しているので電子版で全文読めます。
mag.sendenkaigi.com
新しい文章力の教室
「良い文章とは完読される文章である」という言葉に出会った瞬間に、バイブルにすることを決めました。プレスリリースやブログなど、いきなり書こうとすると失敗します。文章の構造から「てにをは」などまで網羅されており、いろんな文章力に関する本の中で抜群に良かった。買って手元において、常に見れるようにすると良いかも。
book.impress.co.jp
マーケット感覚を身に着けよう
広報は時流を読むことも大事です。時流にあった提案ができないとそれは「広報」ではなく「宣伝」になってしまいます。次に何が流行る?そんな時代の一歩先を読むためのテクニックが凝縮されています。
www.diamond.co.jp
軸ずらしPR
私の師匠でもあるお方のテクニックに関する記事。(実は広報LT大会で登壇されたのがきっかけで取材になったみたい)こういうメディア露出の切り口もあるんだなと考えさせられます。
seleck.cc
PR Table
広報や人事などが企業やサービスのストーリーを発信する場所。フリー時代にここでちょこっとライターをやっていました。プレスリリースで新サービスを発表してこっちでその裏側を発信するとか、社内報兼ニュースレターにするとか、活用の仕方は無限大。PR Tableのみなさんの考え方は勉強になることばかりです。 www.pr-table.com
広報マーケティングアドベントカレンダー
昨年からはじまった広報マーケ関連の人向けのアドベントカレンダー。いろんな会社の人の苦悩や取り組みが見えて勇気もらえるし勉強になる。吉田も毎年投稿してます。発起人は日本広報学会理事・加藤恭子さんです。
adventar.org
広報コミュニティ(URLないものはFBグループなので検索してみてください)
広報LT大会
吉田が主催する広報PRと向き合う人のためのライトニングトーク大会です。いろんな会社、いろんな職業の方が思う広報PRの在り方がシェアされています。
広報LT大会#PRLT - connpass
広報たん勉強会
若手広報担当者向けのコミュニティ。FBグループでネタ(取材先)募集するケースが多いです。不定期で勉強会も開催されています。
東京PRアカデミー
『新しい広報の教科書』の栗田さんが主催するアカデミー。月額1万円(交流会参加の場合は食事代がかかる、今は会費違うかも?)で月2回の記者懇親会や月1の勉強会などに参加できます。記者懇親会というのはゲストのメディア関係者と広報10人くらいで会食して1人5分プレゼンする会。マッチングすると取材に繋がります。
広報寺子屋
広報向けの様々な勉強会を不定期で開催されています。会場はドリコムになることがほとんど。
BtoB/IT広報勉強会
「コネクタ」という働き方で有名な日比谷直武さんが運営するコミュニティ&勉強会。その名の通り、画づくりで苦労するBtoBやIT向けの勉強会を中心に開催されています。
平成広報女子会
平成生まれの広報女子限定のFBグループ。ネタ募集や相談ごとが多い。同世代しかいないという安心感で、敷居が低いのが特徴。(ちなみに「なでしこ広報会」、男性向けの「サムライ広報界」なんてものもありますよ)
広報研究会
某新聞社の記者と広報数名で運営している研究会。あくまで研究会なので、少人数で超実践的なワーキンググループ。たまに吉田が発表させていただいたりも。
kouhou-kk.peatix.com
イフラボ
インフォテリア広報さんが開催してる勉強会。無料でワイン付きらしい(!)
infoteria-koho-meetup.peatix.com
広報・マーケティングサロン
広報マーケアドベントカレンダーでもご紹介した日本広報学会理事・加藤恭子さんが主催する有料サロン。 https://lounge.dmm.com/detail/405/lounge.dmm.com
まとめ
いろいろ紹介しましたが、実践あるのみです。人の話聞いてやった気になる人も多いので、とにかくインプットしたら実践に移してPDCA回し続けるのがいちばんの近道だと思います。一緒に頑張りましょう:)
本はもっといろいろおもしろいものあるので、本だけでまとめてもいいかもなあ。。