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【MLB用語集】バッターの指標「OPS」って何?わかりやすく解説!

こんにちは、久瀬キョウ(@harahachibu8)です。

MLB用語集をわかりやすく解説するカテゴリーを作ってみました。

初回はバッターの指標としてよく使われている「OPS」について解説していきたいと思います!

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 ・ネットニュースとかでよく見るけど意味わかってない

・「.800」とか「.900」とか打率に比べて数字デカくない?

・結局これでなにがわかるのよ?

 

こんな方へ向けて解説していきます!

 

OPSとは?

OPSを簡単に言うと、

『そのバッターがチームの得点にどれだけ貢献できるか』

を表した指標になります。

 

そしてOPSの数字はというと、

出塁率長打率の式で出すことができます。

 

ちなみにもともとの意味は

On-base plus sluggingといって、日本語で言うと「打撃指標指数」みたいに表現します。

最近は日本のプロ野球で使われることも多くなってきたので、知ってる人も多いかもですね。

要はOPSが高いほど、点を生み出せるバッターってことになります!

現役でOPSが高い選手は?

では2019年シーズンでは、誰がOPSが高かったのでしょうか!

 トップ10には有名どころの選手がズラッと並んでます!

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1.クリスチャン・イェリッチ(MIL) 1.100

2.コディ・ベリンジャー(LAD) 1.035

3.アンソニー・レンドン(WSH) 1.010

4.ケーテル・マルテ(ARI) 0.981

5.ノーラン・アレナド(COL) 0.962

6.ホアン・ソト(WSH) 0.949

7.ピート・アロンソ(NYM) 0.941

8.チャーリー・ブラックモン(COL) 0.940

9.フレディー・フリーマン(ATL) 0.938

10.ジョシュ・ベル(PIT) 0.936

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トップ2のコンビの昨シーズンは圧倒的でしたね!

特に前半はどっちか三冠王獲っちゃうんじゃないかってぐらいの活躍で、シーズン全体の数字も素晴らしい!!

 

ルーキー・オブ・ザ・イヤーにも選ばれたアロンソが7位!

あの下半身すごいもんね。相撲でもやってたの?みたいな。

53本目のホームランを打ったときの涙が印象的でした、、、来シーズンも期待!!

OPSでは走塁的な指標はわからない! 

OPSを見るときに気をつけたいのが、

足の速い選手でも走塁能力はデータに反映されないってところです。

内野安打で出塁率が上がるってことはあるかもしれませんが、

OPSは基本的に「どれだけ出塁できる選手か?」と「どれだけ長打を打てる選手か?」を表すデータです。

なので俊足巧打な選手はOPSが上がりにくいという傾向もあります!

歴代OPSトップ10

それでは歴代のMLB選手のOPSはどうなってるんでしょうか!

名バッターが多すぎますが、どの選手が浮かびますか??

さぁではご紹介します、MLB100年以上の歴史の中で歴代トップ10はこちら!!

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1.ベーブ・ルース 1.164

2.テッド・ウィリアムス 1.116

3.ルー・ゲーリック 1.080

4.バリー・ボンズ 1.051

5.ジミー・フォックス 1.038

6.ハンク・グリーンバーグ 1.017

7.ロジャーズ・ホーンズビー 1.010

8.マニー・ラミレス 0.996

9.マイク・トラウト 0.990

10.マーク・マグワイア 0.982

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「ベースボールの神様」ことベーブ・ルースが堂々の1位!!!

通算でOPS1.164てやばくない?笑

2019年トップのイェリッチが1.100ですからね、それを通算の成績で超えてしまうというもう聖域的な数字です。。。

あっぱれ

 

その後も錚々たる名前が出てきている中で、なんと唯一の現役選手が!!

9位に大谷くんのチームメイト、マイク・トラウトがランクイン!!!

この中に入るだけでもすごいけど、今後の成績次第ではもっと上位に食い込む可能性もあるってのがまたロマンあります。

引退間近になるとどうしてもOPSも下がってしまいがちだけど、なんとかトップ10はキープしてもらいたいですね!

 

・・・と、トップ10のランキングを出してみて「あれ?」って思いました。

ここにありそうな名前がないぞ??

 

OPSという指標をここまで見てきて、

ホームランバッター=OPSが高くなりやすい

という印象を持っている方もいませんか?

ホームラン=長打なので、長打率が高くなり必然とOPSも高くなりやすいですからね。

 

となると

ハンク・アーロン(通算HR755本・MLB歴代2位)

アレックス・ロドリゲス(同696本・MLB歴代4位)

のような選手が入っていないのが意外です。

 

彼らの成績を調べてみると、

ハンク・アーロン 通算OPS:0.928(出塁率:0.374・長打率:0.555)

アレックス・ロドリゲス 通算OPS:0.930(出塁率:0.380・長打率:0.550)

でした。

長打率は高いものの、出塁率でやや他の選手よりも低めの数字になっていたんですね。

 

こうしてみると、OPSを高く保つためには「塁に出る能力」「長打を打てる能力」がどちらも高い基準でないといけないということがわかります。

 

打率やホームラン数、打点数よりもバッターの得点能力がハッキリとわかります。

まとめ

打撃の主要3タイトル(打率・HR・打点)以外にも、もっと詳しくバッターのデータを表してくれるデータのOPS

データを重視するようなってきたMLBの世界では、当たり前のように使われています。

テレビ中継でOPSが紹介されることも多いので、MLB観戦の際にはぜひチェックしてみてください!

 

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