Sweet Survivor

青緑の狭間に生きる

星降る夜に出掛けようを観てきたはなし(ネタバレあり・南座)

【注意!!ネタバレを含みます】

 

「今日は来てくれてありがとう。だって、誰も読んでくれないと思っていたから」

星降る夜に出掛けようを観に行ってきました。観た方の感想は難解でよくわからないという意見と最高って意見に分かれているように思いますが、個人的な感想は「よくわからないから面白い」でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下ネタバレを含む

○ この舞台は3つの短編+ショータイムの構成

星の王子さま

髙木×髙地

思っていた星の王子さまとは違う。本当に大事なものは目には見えないというテーマを強調するためにソリッドにした印象。わたしは星の王子さまもあやふやな状態で観に行ってしまったのでそんなに違和感はなかったけど、内容を頭に入れた状態で見ると違和感があるのかもしれない。

ゆうやがセクシーお兄さんすぎた。最初にほぼアカペラで歌うんだけど、あれすごいプレッシャーだろうなと思った。でも観に行った回はしっかり魅せていてさすがだった。

パンフレットに舞台のためにボイストレーニングに通っているとあったけど、普段の歌い方とは違う歌い方をしていてそれがこの舞台にぴったりだった。そして、舞台に対する姿勢も垣間見えたような気がする。打って変わって、ショータイムだと普段の歌い方に近くなっていて切り替えがすごかった。

髙地くんは舞台経験が少ない=無垢という観客の印象と本人の無垢な雰囲気が重なって王子さまがぴったりだった。王子の「時間って何?」っていうセリフも、そりゃそうだよなと思わせる説得力があった。あと、マントづかい絶対難しかったんだろうな。

マントの下に隠れた衣装が背中が見えていておたくが双眼鏡構えてるのもわかる。

王子が小惑星330に帰ろうとしていることが分かったとき「行かないで!」っていう男が子供みたいだった。砂漠の中でひとりぼっちだと思っていたら突然現れた王子が男にとってどれほど心強かったか。「僕もただの他人とは思えない」というセリフのとおり友達のようなそれ以上のような存在だったんだと思う。でも、王子は別れを選んだ。大事なものは目には見えない、男の目には王子が見えなかったとしても鈴の音で感じることができるんだと思う。

この後ダンサーさんが月の淵をステップを踏んで進んだり群舞したりするんだけど、ここが結構すきなポイントかもしれない。群れで踊る姿が結局一番すきなんだよなあああ。

・喜びの孤独な衝動

髙木×中山

大きい道具がない中、二人の会話劇で最初から最後まで構成される物語。ステージに寝そべって池(≒客席)を見ているんだけど、最前のおたくより2列目あたりで目が合う方がよっぽどやばいような気がする。初回はありがたいことに前列よりだったので間近でゆうやがサリーを思い出して恋している表情を見ることができてよかった。

一番の親友が夜中の2時から2時半までの30分だけ会える公園の池にいる人魚のサリーに恋していると聞かされたら「お前目を覚ませよ」って思うのは自然だと思う。ジムはそもそも夜の街で女の子といい感じになっていたのに無理やりウォルターに誘われて公園に来ているんだから気乗りしないっていうのと、親友のウォルターに言われたことを信じたい気持ちと信じられないという気持ちが混ざっていて、それが伝わるような演技だった。ウォルターも本当にサリーをすきだという気持ちと、これが実在しないんではないかとどこかで悟っている気持ちがよく伝わってきた。その後に歌う「雨」と「Honesty」はそれぞれの気持ちの補完だったように思う。「雨」の切なさと「Honesty」の力強さがそれぞれ心を震わせるものだった。Honestyの優馬さんの歌声は会場中に響いていて、わたしが優馬さん一押しなのもあって感動的だったなあ。ただ、雨は芝居中と衣装が同じだったけど、Honestyは衣装が違っていたのはどういう意図があったんだろう。

 

・星降る夜に出掛けよう

中山×髙地

皆さんおっしゃっているように一番の難解パート。目に見えないものを信じることが大事と伝えられた「星の王子さま」、目に見えないものを信じられなかった「喜びの孤独な衝動」、目に見えないものを言葉を交わして分かり合える「星降る夜に出掛けよう」で話が進んで行くごとに互いのことを信じわかりあえていくというストーリーだったのでは?

王子様より孤独な男の方が普段やるような役に近いのかなあという印象がした。王子も何も知らない空っぽに見える感じがよく出ていてよかったけど、孤独な男は話し方や姿勢から違って別人のように感じた。2回見たけれど、過去を清算するといって女たちの衣装を段ボールに入れるくだりは比喩的表現だけど怖かった。特に初回は段ボールの先に自分の席があったから目線も合ってより怖かった。最後の「Champagne」のところで「僕も入れてよ!」とゆうやも加わるんだけど、ウォルターのこともあの二人ならわかってくれるのかなあ。

 

・ショータイム

Strangerがよすぎて毎回そこを全力で観ていた。最初に気だるそうにタバコを吸ってポケットに箱を戻して、舞台の奥から手前に歩いてくるんだけどそこが本当にかっこよくて…表情のつけ方、一挙動に魅了されてもっと見たい!!!!!となってしまった。Honestyと比べたら自分の出やすいキーではないのか?とも思うんだけど、あの曲調が本当に似合っていた。

情熱のすきなところはいっぱいあるんだけど、ゆうやとゆまが最初に手拍子をしながら舞台袖から出てくるところでプレゾン!!!!!って思って感動しちゃった。まさかこんなの見ることができるなんて思わないじゃん。あと、アイコンタクトすごいしていて仲の良さが垣間見えるところ。間奏の振りがすごい好きなんだけど、優馬が自分がビートに乗っているだけじゃなく、観ている人にも自身がビートに乗っていることが伝わるような踊り方をしていてこの人の踊り方すきだと思った。カーテンコールで上手下手に動いて手を振ってくれるんだけど、その移動でもビートに乗った動きをしていて、振りのないところでビートに乗った時の動きがすきだってことに気づいた。

 

全編を通したら「ここのつながりは…?」と思うところもあるんだけど、それを含めて分からないこと、理解できないことを否定するのではなくそういうこともあると尊重したい気持ちになれた舞台だった。3人のうち誰かが「観終わった後に前向きになれるような舞台」というニュアンスのことを開幕前に言っていた記憶があるけど、その意味が分かった。

大阪も観に行きたいなあ。

 

 

個人的にSquallのリリースが楽しみだったって話

タイトルのとおりですが、Squallという曲が本日デジタルシングルとしてリリースされました。「Squall」とは、6年ぶりに中山優馬がリリースしたデジタルシングルです。全く話題になってない気がしますが、Johnny's Entertainmentレーベルとして初めてのデジタルシングルのリリースです。

ビートの効いたトラックに乗せた歌が艶やかで憂いを感じさせるのですが、サビに入ると抑圧から解放される感覚がする曲です。意外とキーが高め。十月の中旬に歌番組に出演した際には、一人で歌って踊っていて、やはり只者ではないと思わせられました。当たり前ですが、体を動かしつつ歌うって特殊スキルだよね。体勢を動かしつつ歌うって鍛えられた人間はすごいなあと思います。少年忍者もついていてこのバックうらやましいかっこいい!って思いました。いくつかの番組を見ると、最初の頃に放送されたものは被せ強めだった気がしますが、だんだん弱めにシフトしていった感じがします。余談ですが、先日砂の城も観劇に行き、あまりに恐ろしく美しい役どころで圧倒されました。すっかり砂の城ロスになっているわたしがいます。この話はまた今度。

さて、世間的にはTravis Japanのデビューが話題になっていて、あまりにひっっそりリリースされているわけですが、にゅす担の片隅にいるものとしては、このリリースがにゅすに与える影響も多少はあると思います。ここの売り上げがよければにゅすのあまりに遅いリリースもデジタルシングルという新しい一手により改善される可能性はあります。というか、そうであってほしい。

個人的にはトラックとか振付とか思うところはあるのですが、デジタルシングルってCD媒体より手を伸ばしやすいので今後も展開してほしいなあ。

Squall

【レポのような何か】気がついたらほとんどの公演を買っていたはなし(サマパラトラジャ編)

 

 

お世話になっております。(といったメールばかり書いているので、そのような書き出ししか頭になかった)

気が付いたら8月(注:書き始めたのは8月でしたがもうエンターセブンも始まりました)ですよ。もう今年は終わっていいくらいにいろんな出来事がありましたね。バーガーキングがクリスマスの飾りつけするのもわかる。

例年チケットが取れない(イメージ)のサマパラが今年はオンライン配信、かつTravis Japan(以下トラジャ)はソロ配信と聞いたわたしは、即刻上司に「7日(しずやくんの配信の日)休みとっていいですか」と聞いてしまった。(弊社はお盆休みがない)

ソロ配信ってことは各々の魅せたい世界が存分に見られる!!!と期待が高まった。しずやくんは自己肯定感がやや低めで見ていて心配になることもあるんだけど、みんながいるからしっかりしなきゃの精神で動いているいいやつなわけで、もし数字がないとかそういう悲しい現実が突き付けられたらと思うだけで胸が締め付けられそうになった。つらい。

そんなことを最初は思っていたからしずやくんだけ全部買えばいいやと思っていたのに気づいたらのえるさん、中村さん、げんたくん、しずやくん、松倉さん、宮近さんの6人は買っていた。(しめちゃんはあいにく仕事でした、先日の配信で買えばよかったと後悔)まじで沼。言っておきたいのは加藤さんが一番だし、辰巳さんが二番でトラジャはプレゾンと88で応援しようと思った人間であるということです。ソロコンだいすきだし、1500円で見られるし、チケット取っていた舞台も返金になっちゃって、自暴自棄になりかけていたわたしにはたまらないコンテンツだった。軽率な課金。

前書きに600字近く使っちゃったけど、感想述べていきますね。

 

○のえるさん

天才。ジャニーズが制作する舞台に多く出てきた人間だからこそできるメドレーをやったこと、一人で夢のHollyWoodをやったこと、みんなみんなのえるさんが考えてつくり出したものだってわかるものだった。メディア向けの取材で、アンダルシアに憧れてをやっていたことがすごくうれしくて、88の時もものすごく似合っていたことを思い出した。今回のえるさんがやったアンダルシアの振付けは大きく3つに分かれるんじゃないかと考えているんですが、1つ目はプレゾン(ソンダン)の振付(最初から1回目の間奏まで)です。2013年から2015年にかけて行われたプレゾンではアンダルシアをやっていましたが、フラメンコをインスパイアした振付が印象的だったかと思います。(下に収録されている作品のURLを貼っておきますね)

 2つ目の8忍者に囲まれる振付はWWTPのものじゃないかなあと思います。(自信がない、もしくはあの近辺のプレゾン)WWTPの頃に少プレで行われたアンダルシアは同じように「囲まれていた~」で周囲をバックの子が囲む振付がされています(当時はM.A.D.)。WWTPにのえるさんがストーリーテラー役で出演していたと聞いて、抜かりないのえるさんならやりかねないとひそかに睨んでいます。

注:WWTP:舞台「World's Wing 翼 Plemium」の略語。World's Wing 翼 Plemiumとは2007年から2008年にかけて行われた今井翼主演の舞台のこと。

3つ目のジャケットをくわえてつかむ間奏の振付は東山さんオリジナルのものかと思われます。88でもやっていたし、カウコンでも披露される振付はこれ。

アクトに気合いを感じてアンダルシアを継ぐ人間にエントリーしたんじゃないかと勝手に思っています。

もう一つ印象に残っているアクトがあって、それはMissing Pieceです。「しずやが振付けしてくれた~」と言っていましたが、それだけじゃなく、これもまた気合いを感じたアクトだったなあ。オリジナルをやっている中山優馬さんにとって、ソロデビュー曲とあって大切な曲なんだろうなあと想像がつくわけですが、それをやるからには並大抵の気持ちではやれないという覚悟が垣間見えた瞬間でした。(ゆうまさん音楽活動もしよ、昨年の活動少クラだけな気がしますよ)

※【追記】先日の配信ライブでもアンダルシアに憧れてをやっていましたが、黒いハットといいジャケットといい東山さんを意識したそれだったのではないかと思います。間奏の振付けはカウコンでもよく披露されるものだったし、最後の台宙も東山さんや光一さんが行っているものではないでしょうか。

 

○中村さん

中村さんのアクトは「俺がやりたいことをやる!」という気持ちが伝わってくるものでしたね。ソロコンってエゴ見せてなんぼだと思うので、そういう考えでくるのはありだし、個人的にはすきでした。自分の知っている曲はそんなにやっていなかったけれど、かっこいい曲を中心にやっていたなあという印象。JIN AKANISHIってなんであんなにかっこいいんだろうね。あの声が演歌や歌謡曲的なうまさよりもロックやR&B的なうまさを持っていて、それでいて色っぽいんだよね。ずるい。わたしのすきな今井さんのソロも本人がやることはなさそうだからやってほしい限りです。。(かなしい)

中村さんもそんなかっこいい赤西さんの曲をやるだけあって歌えていた印象があります。踊りも終盤まで踊っていたし、1人ってことで逃げられない面もあったかと思うのですが、それにひるむことなくやり切ったという感想を持ちました。あんなにおたまじゃくしみたいな髪型をしていた人があんなにかっこよく魅せてくれるなんて、びっくりしますね。

 

○元太さん

大きく「○○メドレー」とくくっていたからか、まとまりが見えたライブだった。その中でも少年隊メドレーをやってくれたのがうれしくて!まだ20歳くらいの子が少年隊!!!おじいちゃんうれしいねという気持ちになる。(おじいちゃんとは)元太さんは自分のやりたい曲を中心に披露していた印象がある。自分のキーに合うかはともかくとして、自分の今魅せたいことを意識した構成だったかと思う。あの生着替え、見ないで!という割に中心に来ていてわらった。どっちよ。まだ声が安定していないというか、キーが定まっていないような印象も受けたけど、大人びたパフォーマンスをする人だなと思った。黒髪のせいかと思ったら髪色が変わっても大人びていて、この人の雰囲気がそうなんだなと気づいた。

 

○しずやさん

 唯一全公演を見た人。しずやさんは「自分が先輩にしてもらったことを後輩にしたい」と入所してまだ日の短いジュニアをバックに選択していて、この人はやさしい人だなと思った。それゆえに、したいパフォーマンスなのかなあと思う場面もなかったわけではないけれど、できることとやりたいことを両立して魅せる選択をしたことを誇らしく思ったよ。わたしの中の評価はもちろん一番だけど、他人の評価も高くてうれしくなったよ。わたしは特にCARNIVALNIGHT part2もよかったけどYOLO Momentがすきだったなあ。あのうまくないマジックもよかったし、優馬さんの声と似ている気がしたから選んでくれてうれしかった。優馬さんも歌って踊っていてほしい人の1人。しずパラの楽(3回目の公演)で泣かないって決めているしずやさんが泣いているのにぐっときちゃったよ。88の時も泣かないようにして周りのメンバーを支えようとしたり、常に周りの人のことを支えようと思っているしずやさんが自分本位になった瞬間だったように思う。自分本位で、やりたいことをやってほしいと思う反面、他人を思いやれるやさしさも武器なのかなと思う。泣かないから強いんじゃなくて強くあるために泣かないんだなと思った。

 

○松倉さん

天才現る。こんな演出できるの天才では!?と思いました。ほっさまやってくれたのうれしいよ~。どうしたってたきつの亡霊になっているもん。しょうがないけどいい加減終わらないととも思うのよ。「夏といえばぅろーらぁーどぅぁぅおぅー!?!?!?」という迷言がすきすぎた。曲選もあいみょんと(堂本)剛くんを足して2で割ったものとの予想を裏切るアイドルと剛くんのハイブリッドでしたね。剛くんはアイドルです。個人的に虜やるなら七五三掛さんか松倉さんだと思っていたけれど、もっとたくましく、しなやかなアイドルだという証明となるライブだったなあ。ファンにはアイドルとして見せたい自分と自分自身が混ざっていてあまりにも何もかもさらけ出しているように見えるけれど、本人の中では明確に区別されているのかもしれないとも思った。気になる。

 

○宮近さん

もう帝王でしたね。この人の1挙動が正しく見えてしまう。周囲と違う振付を踊っていても宮近さんが正しく、かっこよく見えてしまう。最初から帝王感を醸し出していて、舞台で歩んできた人間の風格を感じた。ステージで帝王になれる人間って数こそ多くないものの一定数いるように思うのですが、宮近さんはこれにあてはまるなと思った。その場を支配するというか、自分のもののようにしてしまう人。この人がこれからどんなパフォーマンスを見せてくれるのか気になって仕方ない。あと、ROCK THA TOWNがかっこよくて忘れられない。セクゾのパフォーマンスとは違う雰囲気のそれがたまらなくすきでした。

 

(わたしが見たのは6人ですが)7人7様のパフォーマンスが披露されたことがすごくうれしかったし、そんなレベルにいるんだなと思った。これからどんなパフォーマンスを見ることができるのか楽しみだし、期待したくなったソロコンでした。

 

20200619

 

やめちゃったね。

やめても自動的には何も変わらないし、変わりたいなら自分が変わるしかないのにね。

 

6人が4人になった時もファンだったけど、それでも続けてくれることに感謝していたことを思い出す。都会の青年たちだったNEWSがすきで、まだライブに行ったことはないけれど、かっこよかったなあ。4人になって、それぞれポジションが変わって、自分がすきな加藤さんがそれまでより前に出られるようになって「そうだよ、本当にあの人はかっこいいんだ」と思ったことを思い出す。あの2人に対してどうこう思わないわけではなかったけど、自分のすきなひとが売れるのならそれはそれで悪くないのかもしれない、と思っていた。まあ寂しかったのは本当だけど。加藤さんが山下くん、錦戸くんって控えめに呼ぶのがすきだったなあ。そういえば手越さんも山下くんって呼んでたね。

 

そして4人になって初めてのシングルだったチャンカパーナ。あのときはいろんな音楽番組に呼んでいただいて、4人になったんだから見た目で変化を見せないとと言ってダイエットした加藤さんをよく見たなあ。*1そして初めての秩父宮。あのライブがとてもすきだった。今できる全てを出そうとする貪欲さと一生懸命さからくるかっこよさがにじみ出ていたなあ。

そして10周年。しあわせだったなあ。手越さんがソロで間違えてやり直したこと、増田さんが泣いたこと、加藤さんが本当にかっこよかったけど目の前で背を向けられたこと、小山さんにファンサもらったことみんな大切な思い出。初めてNEWSを生で見て本当にかっこよくてしばらく余韻に浸っていたことを思い出す。生のちからって絶大だよね。

時は過ぎてWORLDISTA。初めてアリーナで見たライブはとても印象的だった。加藤さんってあんなに慈愛に満ちた表情でファンの人のこと見るんだって感動したし、また好きになってしまった。ライブの演出もとても面白くて、一挙一動に目を奪われてしまった。しあわせで、また好きになってしまって、次のライブを楽しみにしていた。

なのに。なんで。

自分の大切だと思っているものってそんなに、日常を変えてまで大切だったのかなあ。

すがってしまったのがよくなかったのかなあ。

あんなに切実そうに歌っていたあなたはどこにいったのよ。

あの歌誰が歌うんだよ。

kkjsbks.hatenablog.com 

横に3人がいないのに同じ歌を歌って同じ効力があると思ったら大間違いだよ。すきだったんだよ。せめてこれまでの歌は気持ちを乱されずに聴けるくらいでいてほしい、わたしもあなたも。

 

これがせめてものねがい。

これまでの一連の報道に対するスタンスはこちら。

 

kkjsbks.hatenablog.com

 

*1:+act.より

20200527

 

今回の件について自分のスタンスをある程度述べてきたのでそれについてまとめる。

これはわたしの考えが正しくて相手の考えが間違っているのではなく、わたしとあなたのこのことに対する考え方が違う。あなたの考えはどうやら事務所の求める考えとは異なっていて、同じグループのメンバーが違いを理解した上で、事務所の考えを伝えようとするかはわからないねという。

「ほんとにありえない」「信じられない」と言い切れるくらいにわかりやすい気持ちはしていない。これまでわたしが活動を追ってきて感じた彼と今回の彼の姿が離れていて、どちらが本当の姿に近くて彼が見せたい姿なのかはわからないし、その姿を見てこれからも応援できるかもわからない。

今回のことの問題になった部分と処遇に関して理解して納得していないんだから、コメントもないよね。理解していないのに、さも理解したようにコメントを残すことを良しとしなかったという解釈。自分の倫理観がはっきりして行動に関して鑑みることができなければ、反省はないんじゃないかなという。

ここで指す倫理観は、広義のコンプライアンスとほぼ同義の法律や条例に反していないけど守るべきことという意味。事務所の求めるタレント像はここ数年ではっきりしてきたように感じるのですが、これに反している人に対して行うこととして、事務所側がタレント像に沿うようタレントを指導するか、事務所側が求める像を変えるか、双方が離れるかの3つが考えられると思う。

これは声を大にして言っておく。

社会人として生きている皆さんはこれに縛られる部分は多かれ少なかれあるかと思う。後ろ指を差されないような行動を求められるとも言い換えられる。

すきってそんな単純なものじゃない。担降りという言葉も検索のサジェストに出てくるくらいだけど、今は一旦考えることをやめるや休むという選択もいいと思っています。

 

もちろん、4人の活動が見たいし、ライブも行きたい。でもただのファンとしてすきなアイドルという他人の人生の方向性にあれこれいえない。ただただ、元気であり続けられる選択をしてほしいって思ってます。

 

〈参考〉

 事務所辞めたらやっぱりあることないこと書かれるし、生きてるのか死んでるのか本人が発信しない限りわからない。今までのフィルターがなくなって、オープンに女の人とSNSで話す姿も、喫煙する姿も見ることになる。ずっと最後のツイートのことは考え続けるし突き付けられている。わたしはこれらのものに対して、とりあえずすきだし、今のあなたが元気でいることが一番というのが結論です。

 

NEWSが現メンバー体制になってから歌った過去曲についての傾向

いろいろと大変ですがお元気ですか。

タイトルにあるとおり、NEWSの歌唱楽曲の傾向についての記事です。NEWSも今年のツアーが全公演延期となりました。EPCOTIA時のドーム公演に行けなかったわたしにとって久々のドームだったので楽しみにしていたのですがざんねん。ずっとエクセルにデータを入力しておいたのですが、全然カウントが進んでおらず、最近やっと作業に取り組んだ次第です。

 

○調査対象

現メンバー体制とはメンバーの人数が4人になってからを指し、過去曲とは4人体制になる前に発表された「NEWSニッポン」から「Fighting Man」を指すこととします。歌っとカウントするタイミングは1回目とし、コンサート、CD(Updateシリーズ)、少年倶楽部プレミアムをカウント対象としました。なお、複数カウントされるものは1回目のみカウントしています。

 

○調査結果

調査対象曲:86曲

4人体制になってから歌った曲:43曲

初めて披露した時の内訳

 

 

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(さりげなく加藤さんカラー)

「美しい恋にするよ」が70%と高い割合を占めています。10周年の東京ドームでは「Liar」や「SHOCK ME(2013Ver.)」といった楽曲が披露されています。あの時、ラスサビでフードを外した加藤さんに歓喜した記憶があります。ソロ以上に強烈な印象が残っている。

いつの曲を多く歌っているのかについて、NEWSニッポンからサヤエンドウ/裸足のシンデレラボーイまで(前期)と、星をめざしてからFighting Manまで(後期)に区分してカウントしたところ、前期が53%、後期が46%でした。特にLIVE(アルバム)の歌唱率は40%と低くなっています。(対象楽曲:10曲)

 

そこで、特にこの楽曲を歌っているのをみたいなあというものをリストアップしていきます。(こっちがやりたかった)

【参考エントリ】

kkjsbks.hatenablog.com

 (プレゾンにお熱だったころのわたし)

○Why(シングルWeeeek初回盤収録、DIAMOND(ライブ)で披露)

これの演出がものすごいすきなんですよ。ビリヤードテーブルみたいなものを間に向かい合ったメンバーが歌っていくのですが、めっちゃかっこいいのよ。コンセプチュアルな演出は近年もある(ex.DEAD ENDの船が出てくる演出〈WORLDISTA TOUR〉)けど、かっこいい演出よりもテーマパークのような規模の大きなものが多いように思える。それは、2017年から始まっている「NEWS四部作」*1がエンターテイメント性に富んだ設定であることも理由だと思う。今回のツアーの演出は現実世界が鍵になるとのことで、ここ3作と比較するとこういった演出がなされる可能性も高かったはずだが…。またライブを行うことができる世界になったらこういった演出で歌うNEWSも見たいなあ。EPCOTIAの時のSweet Martiniのような。

○生まれし君へ(アルバムLIVE収録、LIVE!LIVE!LIVE!(ライブ)で披露)

わたしが単純にこのころの歌がすきで、思い入れもあるという理由がメインなのですが、この曲って6人時代の空気がある楽曲だなあと思う。LIVE(アルバム)全体にいえることとして、都会に生きる人たちのにおいがするというのがある。温度を感じないアルバムというか。なんとなく暗くて、不安になる感じが2010年のNEWSのかっこよさだと思う。

○ワンダーランド(アルバムLIVE収録、LIVE!LIVE!LIVE!(ライブ)で披露)

これも生まれし君へを挙げた理由と重なるんだけど、それに加えて「NEWS4部作」で歌えそうだと思っている楽曲だからというのもある。未来への明るく、強い決意が見られる歌詞なんだけど、メロディや曲調は明るくないんだよね。ボーカルも錦戸さんが多くフューチャーされている。(ユニゾンのボリュームとか)近年のNEWSの応援ソングの歌詞は現実的で、力強くて、決してあきらめない姿が描かれていることが多いけれど、この曲は前向きな描写はあるけれど「楽園へ舵をとれ」などと非現実的などこかへ行こうとするもので最近にはないような楽曲だと思う。

○君想フ夜(アルバムpacific収録、pacific(ライブ)で披露)

KAGUYA」とセットでやってほしいなあ。和服からインスピレーションを得たような衣装でやっていただきたいのですが、増田さんいかがでしょう??

 

そんなことで4曲挙げましたが、いつだって今がいちばんって思っているし、そういわせてほしいって思っています。チャンカパーナ以降の楽曲でもやっていないものもあると思うので、そういったものもまたリストアップしてみたいなあ。Quntastic!とかかわいいよねえ。ではまた。

*1:2017年より展開されている「NEVERLAND(2017)」、「EPCOTIA(2018)」、「WORLDISTA(2019)」、「STORY(2020)」とNEWSの頭文字をとったタイトルのアルバムとライブツアーのこと。

偽義経冥界歌をみてきたよ【ネタバレ】

 

義経冥界歌(にせよしつねめいかいにうたう,以下偽義経)を見てきました。当日券で入ったのでそれについての話も交えつつ思ったことについてネタバレを含めながら書いていきます。

【当日券】赤坂ACTシアターの話

公演日前日予約を使って予約しました。11:30くらいに電話したらあっさりつながって取れたので平日なら結構取りやすいかもしれません。当日指定された窓口でチケットを引き換えるのですが、手書きのチケットでした。席番はほぼセンターで中心より少し前の列でした。当日券で行くとステージとの距離が近すぎず遠すぎず、見切れが少ない結構いい席なことが多い気がします。(ただし案内の際に見切れ席の可能性はあると説明を受けるので他の人がどんな席に当たっているかは不明)

 

【感想】

 偽義経はいのうえ歌舞伎と題名にある通り、歌舞伎を意識した演出が節々に見られる。鼓の音も聞こえるし、見得を切るような場面もある。中でも印象的だったのが隈取。これはパンフレットでも触れられていたが、国衡/義経は赤い隈取でその他の木乃伊(ミイラ)は青い隈取をしていた。赤い隈取はいいキャラで青い隈取は悪役らしい(ざっくり)。木乃伊の隈取は時平の隈のように見えたけど不気味で冷たい印象が出るらしい。木乃伊が生き返っている時点で十分不気味で信じがたいことであるが、この舞台の後半は木乃伊と生身の人間の対決という一面もあるので重要な人物である。

殺陣の場面が多く、見せ場だった。とあるインタビューで生田さんは舞台稽古に入る前に練習したと述べていたが、早乙女さんと殺陣をする場面もある。2人が白い服を着て白い長髪を振りかざして殺陣をする様が本当に美しかった。これは幻…?と思いつつもチケット代の半分はこれと衣装と照明だと確信した。

国衡が木乃伊になってから鏡の中で自分自身を見つめなおすシーンがある。これまで描かれてきた国衡はアホで素直な悪い人間じゃないというものだったが、木乃伊になっても自分を顧みずに行動する姿を見かねた他の木乃伊に鏡の中に閉じ込められてしまう。このシーンは自分のことは他人にどうこう律することのできるものではなく、結局自分自身しか律することができないという考えのあらわれではないか。自分のことは自分にしか変えられない。

家制度について触れた場面もあった。国衡/義経は非嫡出子であり、泰衡は嫡出子という設定だが、黄泉平の方の接し方が異なっていた。黄泉平の方は自分と血縁関係である泰衡に継がせたいという気持ちが見えるシーンもある。そんな中、泰衡は本人に自信がないというのもあるが同じ兄弟で国衡が兄だから兄が継ぐべきであると主張していたのが印象的だった。 

作中、特にカーテンコールで感じたことだが、生田さんの歩き方がとても軽やかでそれでいて風格を感じた。三方礼も軽やかでかっこよかったなあ。座長の立場に立つ人はみんなできるんだろうか。

 

わたしが最も最近見たのがこの舞台だが、この後チケットを持っていた舞台は軒並み中止・延期になっている。社会のあり方が変わるタイミングで、また平穏な日常が戻ったとしても以前と同じような舞台を楽しめる日常が来るのかということは誰にもわからない。もし、また舞台の幕が上がるとしたら、自分のできる限りの形で協力したいと思っている。