マンモスモスマン

そうさ、全部俺がわるいのさ

アフリカについて思うこと

今週はアフリカにいる。

アフリカに初めてきたのは1年前だ。そのときは南アフリカのヨハネスブルグで1週間ほど仕事をした。この大陸に来て最初に驚いたのは「人が黒い」ということだ。当たり前と思われるかもしれないが、アフリカを経験すると北米、ヨーロッパの黒人はそれほど黒くないということに気づかされる。アフリカでは黒が濃いのだ

その後ケニア、タンザニア、カメルーンと経験を積むにつれてここではすべてが濃いということに気づいた。

まず空の色が濃い。光の加減なのだろうか、それとも遮るものがすくないからなのだろうか。丸二日近いフライトを経てたどり着くとアフリカの空は緑にせまる青さで僕らをむかえてくれる。

目を足元にやると土の色が濃い。舗装されていないむき出しの土の色が赤い。空が青く感じるのはもしかしたらこの赤い土との対比の効果かもしれないなぁと時差ぼけの頭でかんがえる。

町をあるくと、行きかう人の服の色も濃い。原色の赤、黄色、緑をまとってあるく姿は様になるが、その濃さには目がチカチカする。

肉の味も濃い。ステーキはもちろん、ちょっとした串焼きの牛肉であってもかみ締めると「どや!どや!」と肉が主張してくる。アフリカで肉をたべるという行為は僕にとってはスポーツの一部であるといえる。

人のにおいも濃い。同じテーブルを囲んで食事をするときあなたの隣の席はたいてい目がチカチカするほどのひどいワキガの人が座る。普通のご飯は酢飯味になるし、サラダにビネガーをかけなくても酸っぱくなる。 閉鼻できず閉口する。

すべてが濃いこの大陸で、僕はテレビでみる「貧乏だけど陽気」というイメージを裏切るような、どこか物憂げなアフリカ人の振る舞いをよく目にする。臆病と表現しても差し支えない振る舞いがどこからくるものか?まだ分からない。一筋縄ではいかない、だから面白いのだろう。

さておき、もし生まれ変わるなら、また日本人がいいなぁと酸っぱい食事をしながら願うのである。