KANとの思い出

思えばいつもKANがいた気がする。

「言えずのI LOVE YOU」を聴きながら煩悶を続けた初恋、そして泣きながら聴いた「ときどき雲と話をしよう」。

「永遠」や「Day By Day」を聴きながらまだ訪れぬ恋に憧れた高校生。

「青春国道202」を聴きながら、いつかこんなふうに思い返すことがあるのかと思っていた大学時代。

社会人になってからは一丁前に「東京ライフ」聴いて浸ってみたり、「TOKYO MAN」の歌詞にいちいち頷いてみたり。

仕事に慣れてくれば「superfaker」気取りでいい気になるも、壁にぶつかっては「IDEA」に励まされた日。

「KANのXmasSong」聴きながら今年もこうして二人で祝ったクリスマス。

そんな「世界で一番好きな人」と結婚したあの日。

たまに喧嘩をしては「カレーライス」みたいに仲直りしたっけ。

二人で「よければ一緒に」のPVを見て、この人と結婚して良かったと思った。

5歳の娘は「ポップミュージック」がお気に入りですっかり振り付けまで覚えて歌う毎日。

 

愛は勝つ」しか知らない世間に歯ぎしりしながら、でもこんな名曲の数々があることを知っていることに優越感を感じながら、サービス精神に溢れたライブのDVDを見ながら、軽妙洒脱なツイートに笑いながら、ずっとずっとKANが好きでした。

早すぎる。