ASR

ノイズをばらまく

とりあえず

学生時代、2人の教授にお世話になった。

1つめの研究室では、「とりあえず」という言葉を使うたびに教授から叱咤された。

「とりあえず」という言葉を発してしまううちは、物事や研究に対する「本質」がなにも見えていないという理由からだ。「とりあえずやってみました」から生まれる成果物は知識こそなれど、ゴールへの方向をまっすぐ向いていることは少ない。

2つめの研究室では、「とりあえず」手を動かすことを何よりも優先させる教授だった。

どこまでが理解、実現できているのか、その境界を明確にすると同時に、少しでも知識を増やし目標に近づけ、しいてはゴールが変化することも厭わなかった。

 

もちろん2つの考えに優劣はないのだけれも、今まで前者の考えをベースにしすぎたため、自分の行動を過度に制限している気がしてきたのだ。

少し考え方を再構築して、とりあえず始めてみました。