日記1

9/12

 仕事に身が入らない。打ち合わせに出ても有益なことは一つも言わず、適当な相槌を打って時間が過ぎるのを待つ。挙句の果てにはリーダーに「やる気が出ません」と正直過ぎる告白をする始末。甘ったれ。

 退社後、喫茶店で簿記の勉強をする。頭が働く。日中使っていないからだ。簿記を受験する動機は、担当領域の業務理解に必要だから、だったはず。本末転倒過ぎて自分で呆れてしまう。

 

9/13

 上司から「正しく伝えること」についての話を聞く。ローコンテクストで解釈の余地を与えないこと、読み手の能力に期待しないことが大切だという。本筋とは全く関係ないが、映画や音楽はこれとは真逆で、ハイコンテクストで視聴者を選ぶものが時に芸術性が高いといわれる場合がある。作品を理解するのに一定の文化的素養が求められたりするし、作中ですべて語りきると野暮と言われたりする。芸術は難しい。

 前職の後輩たちと飲む。各々環境の変化があったようだが近況を詳しく聞くこともなく、くだらない話に終始する。

 

9/14

 髪を切りに吉祥寺へ。今の美容師さんは会話が上手い。気分良く帰る。

 

9/15

 妹と高円寺で飲む。二人で飲むのは初めてかもしれない。保守的な自分と違って自由な生き方をしている妹だが、他人との関わり方や人の親になることへの考え方が酷似していて兄妹だなと思う。

 

9/17

 退社後、ジムへ。向かう電車の中で効率的な筋トレメニューをひたすら調べる。筋トレ以外もそうだが、まず完璧な計画を立てないと動き出すことができない。やりながら修正すればいいのだが、それが非常に苦手だ。この日とりあえずジムに足が向いたことは良かった。やってみないと計画の良し悪しもわからない。