メメント・森
ラテン語で「自分がいつか必ず死ぬことを忘れるな」という意味の警句。*1
なんとなく最近だらしない毎日を送ってしまっている自分に嫌気がさして、
たまたま手に取った自己啓発本でこの言葉を初めて知った。
実際は手に取ったのではなくKindleでダウンロードしただけだけれども。
人生を俯瞰で見て、いつかは終わるという意識を持つ。
それは、習慣を変えようとするときの意志力を高めることにもつながる。
エリック・ベルトランド・ラーセン. ダントツになりたいなら、「たったひとつの確実な技術」を教えよう より引用
たしかにな、と思った。
たしかに、いつくるかわからない「終わり」を意識したときに、自分の行動は変わっているかも。
だってそういえば、山本キッドが亡くなった日、タバコをやめた。
自分もいつ死んでもおかしくないなと実感したから。
この言葉を意識して生きていこうとついさっき決めた。
くだらないスマホゲームはやめる。
必要以上にごろごろするのをやめる。
やるかやらないか悩んで結局やらないのをやめる。
夜に決心したことを翌朝には忘れるのもやめる。*2
これで少しは毎日が充実したものになるんじゃないかな、たぶん。
余談だが、私はマンション名を見るのが好き。
アヴニール立川やらメゾン堀江やら。
めっちゃダサいのに、なんでその名前にしようと思ったのか気になる。
もっと考えて決めたらいいのにね。
もし自分のマンションができたら、「メメント森」にするわ…
メンチが切りたくて
格闘技を始めた。
今年の春、キックボクシングジムに入会したのだ。
思えば、なぜだか昔から格闘技に憧れを抱いていた。
毎年大みそかにはテレビの前に張り付いて、RIZINを眺めていた。
人を殴ったことは1度もないのに*1、なぜ格闘技が気になるのか、長年の疑問だった。
しかし最近、疑問は解消した。
自分が何に憧れていたのか気づいたからだ。
殴られたら痛いのはわかっているのに、目を見開いて前に出る勇気。
試合では絶対に白黒つくのに、大口をたたいて挑発する度胸。
厳しい世界なのに、格闘技1本で食っていこうと腹をくくる覚悟。
などなど…
全部自分にはないもので、
自分にないものだから憧れていたのだ。
気づくことができたのは、大阪に住んだからだと思う。
大阪は歩きたばこが多い。
道に広がるヤンキーも。酒を飲みながら歩くおっさんも多い。
そういう人たちとすれ違う時、関わらないように目を逸らしたり、避けて歩いたりする自分がどうしようもなく嫌だった。情けなく感じた。
別に喧嘩がしたいわけではないけど、
悪いことしてないのに、堂々と道を歩けないのは嫌だった。
気に入らない奴らには、メンチを切るくらいの度胸が欲しかった。
自分の人生、自分の意志通りに真っ直ぐ生きたいと思った。
そんなわけでキックボクシングを始めた。
まだまだスパーリングもできないアマチュアだけれど、
少しは生き方に芯が通ってきたような気がしている。
*1:弟は除く