安倍晋三元首相の「国葬」に反対する声明 - 子どもと法・21(2022年7月31日)

http://www.kodomo-hou21.net/_action/giffiles/statement20220731.pdf

国葬とは、国が個人の葬儀を主宰し、その費用に国費をもって充てるものであって日本国憲法上さまざまな点から疑義があり、重大な問題を含んでいる。まして安倍政権は、教育基本法の改悪や集団的自衛権を容認する「解釈改憲」、安全保障法制、特定秘密保護法共謀罪など、国論を二分するような問題でも、批判に対しては、国会での圧倒的多数を占めていることを最大限に活用し「政治権力」で押し切って強行採決するなど立憲政治を破壊に導くことをしてきた。

 

<金口木舌>過去に目を閉ざす者 - 琉球新報(2024年5月4日)

https://ryukyushimpo.jp/newspaper/entry-3042433.html

「昭和レトロ」がブームだ。昔懐かしい喫茶店やテーマパークが人気を博す。4月29日の「昭和の日」もあり、脚光を浴びた。一方、現在の元号「令和」はいつの間にか1日で5年の節目を迎えていた
▼令和を強く意識させられたのは最近のこと。文部科学省が来春から中学校で使う歴史教科書の検定で「令和書籍」の2冊を追加合格にした
▼令和書籍は明治天皇のやしゃごで作家の竹田恒泰氏が代表を務める。竹田氏はユーチューブチャンネルで、沖縄について「かなり紙面を割いた」と主張する
▼だが、沖縄に関する記述は重要な側面が欠けている。沖縄戦での旧制中学生らの動員を「志願のかたち」と表現しつつ、天皇の戦争責任や戦後に沖縄の軍事占領を望んだ「天皇メッセージ」には触れずじまい
▼「過去に目を閉ざす者は現在にも盲目になる」。ワイツゼッカー元ドイツ大統領の有名な言葉だ。「新しい戦前」を想起させる軍備増強が沖縄で進む。沖縄の不幸な歴史に目を閉ざせば、今の沖縄の苦悩も見えない。件(くだん)の教科書はどうだろう。