VMAJ視聴レポート
いや〜、見ましたVMAJ!見ました?VMAJ!つーか知ってました?VMAJ!
MTV Video Music Awards Japanつって、アメリカのMTV Video Music Awardsから派生した、MTV JAPANが主催する、2002年に始まった歴史あるイベントなんですって!初めて知ったわ。(笑)
まあ、過去の受賞者(宇多田ヒカル、平井堅、クレイグ・デイヴィッド、DJ OZMA(?)、ブルーノ・マーズ、EXILE、安室奈美恵、レディー・ガガ、ときて、最近は東方神起、少女時代)や司会者(ロンドンブーツ1号2号、藤井隆・MEGUMI、久本雅美・速水もこみち、セロ(?)、劇団ひとりときて、最後はAKB48)の面々がバラエティに富み過ぎてて、何がしたいのかさっぱり分からん。と言うか、金の臭いぷんぷんですな。
過去にはメアリー・J・ブライジさんがライブ寸前に怒って帰国しちゃったり、ZEEBRAさんがYoutubeで「ミュージシャンよりもスポンサーを大事にしている」と批判コメントを披露したりと、曰く付きまくりのイベントですわ。
でも、そんな所で、我らが三人娘がやってくれました!
オープニングのオリジナルパフォーマンス「Perfume VMAJ2012 舞-rhythm-」から、トリの「レーザービーム」「Spring of Life」の2曲連続披露!
テレビでのライブパフォーマンスでは、史上最高の出来栄えだったのではないでしょうか?
MTVならではの、演出の良さなんでしょうかね?(全国ネットじゃないのが残念。多分一般の人には)
とにかく、海外進出に向けて、天下のMTVのプッシュが受けられるほどの存在になった事を証明できただけでも、大変価値のあるイベントでしたね。(こんなにゴリ押しされているPerfumeを見たのは初めて。恐らくこれが、UniversalJの力なのでしょう。)
こうなると、リンキンパークさんのPerfume押し発言もやらせでは?と勘繰りしてしまいます。(実際アメリカでの知名度がどれほどなのか、推し量る事が出来ないんですよね。)
しかし、ブレてない、Perfumeは!いつも通りの3人が見れて良かった!
更なる展開を期待しましょう!
Perfumeベストアクト!(但し、Youtubeにあるの中心。)
独断と偏見から決める、備忘録的まとめ。
1.JPNツアー広島グリーンアリーナ「スパイス」(2012)
振りつけ神!アングル神!の様式美、芸術の域です。
2.⊿ツアー横浜アリーナ「ナイトフライト」(2009)
オープニングの「Take Off」のジェット機誘導の振り付けの流れからの、CAの振り付けの秀逸さ?
3.東京ドーム公演1234567891011「ポリリズム」(2010)
色々ある「ポリリズム」の中からの集大成、あ〜ちゃんの涙目ダンス+おまけの花火。
サイコロを使ったキュートな振り付けが最高!もう二度と見れないのか?
5.「いっぱいサンタを呼んじゃいました」原宿アストロホール「おいしいレシピ→コンピュータシティ」(2006)
神つなぎと呼ばれる、伝説の曲つなぎ(07:33)。「コンピュータシティ」は様々な『神つなぎ』を演出している中でも、最高の一つ!
今は無きアングラ臭が…。
6.JPNツアー広島グリーンアリーナ「時の針→微かな香り」(2012)
時計仕掛けの人形の踊り。もっとこういった物語性のある演出を増やして欲しい。「時の針」からのつなぎで、「微かな香り」のイントロのオルゴール音で生身の女性に目覚めてからの恋の歌、ヤバイ!
7.東京ドーム公演1234567891011「Perfumeの掟」(2010)
練りに練られたインタラクティブアート。
8.「セブンスヘブンいい気分♪」LIQUIDROOM(2007)
何度見てもプードルのっちの目力(2:35)にやられる。若き日の三人。
9.JPNツアー広島グリーンアリーナ「GLITTER」(2012)
レーザー光線を踊りに巧みに取り入れた新しい形の演出。めちゃくちゃかっこいい!
10.DAXストリーミング放送「エレクトロワールド」(2006)
ネット放送に急遽呼ばれ、なしくずしに踊らされる3人、狭い部屋でマイクもなしに…。だが、飄々と踊り始めるのっち、つられてぎこちなく踊りだす2人。すぐにその場を呑んでしまうPerfume。映像は粗いけど、いまだに見ごたえがある映像。
とりあえずきりがないので、このへんで(続くかも?)
追加(13.06.01)
11.「spending all my time」summer sonic(2012)
JPNを回顧して思うにPerfumeは現代の白拍子。
この曲自体はあまり好きになれないのだが、その振り付けの特異さは他に見られない。
更に、このsummer sonicでの映像は、ライティングの影響からか、3人がまるで日本人形のようなのっぺりとした、怪しい美しさを持って、その完璧さをもたらしている。
WOWOWのライブ映像に感動して、改めてPerfumeがどうやって出来たかを検証してみたい。(仮) その8
7.徳間ジャパン
あ〜ちゃんの小さい頃からの夢は、ドームツアーをする様なビッグアイドルになること。
(恐らくSPEEDを目標にしている)
のっちは小学生の頃の作文が晒されている様に、歌手になって歌って踊る事で人々を感動させること。
かしゆかは、恐らく、Perfumeの一員であり続けることだと思う。
明確な目標を持ち続けてきたのは、やはりPerfumeの創業者であり、(3人がフラットな状態を好むので、公言はしていないが、)実質的なリーダーのあ〜ちゃんである。
鳴かず飛ばずのインディーズ時代から、徳間ジャパンからのメジャーデビューが決まった当時、レコード会社の人間に、「記念に3枚だけシングルを出してあげる」と冗談半分に言われたことが、とてもくやしかったと、ラジオ番組で、振り返っていたこともあったが、この発言からもわかるように、徳間ジャパンは当初から、Perfumeにはセールス面でも、あまり期待していなかったらしい。
ねずみ先輩や、ベッキー・クルーエルと言った、いわゆる、イロモノが好きな徳間ジャパンは、面白半分にPerfumeを「近未来テクノポップユニット」と言う、キャッチコピーで売り出したが、Perfume自身は、インディーズからメジャーへの期待が高まる中での、突然の路線変更に、相当とまどっていたようだ。
3部作で、徐々に人気が出てきて、シングルのリリースもなんとか繋がり、5作目の「ポリリズム」でブレイクするわけだが、(4作目の「チョコレイト・ディスコ」を限定版のみのリリースにとどめている意味がわからないが…)それでも、オリコンのウィークリーチャートで7位どまりだった。
6作目の「Baby cruesing Love」で3位と、徐々に順位を上げ、2作目のアルバム「GAME」の発売に至って、ようやくウィークリーチャート1位に辿り着いた。長年、辛抱強く歩み続けて来た3人の感慨は計り知れない。普段涙を見せつ事のないのっちが、ランキング発表の瞬間に号泣していたのは印象的である。(いまでこそ、「GAME」の売り上げは50万枚を超えているが、このアルバムの出来ならば、いつか100万枚を超えて欲しいものだ。)
プロモーション的に徳間自身が本腰を入れ始めたのは、7作目の「Love The World」辺りからだと思う。(実際には、このシングルは余剰生産気味で、市場に残っていた…。)ようやく世間的にも知名度を上げてきて、よくテレビにも出ていた。
固定ファンを獲得したPerfumeは、それからコンスタントに、10万枚を売りさばく、安定期に入った。今となっては、CDと言うメディアの存在意義が、ファンにとっての単なるコレクションアイテムに過ぎない感はあるが、このCDの売れない時代にしてみれば、大した数字だと思う。
シングルリリースばかりが続き、3作目のアルバム「JPN」は、目新しい曲はそれほどなかったものの、シングル曲集をうまくまとめた感じで、売り上げ的にも、自己最高となり、徳間の稼ぎ頭であることを証明した。
しかし、目立ったプロモーションも打てず、海外進出への窓口のない徳間ジャパンに所属している必要性はあまりなかったことは事実である。メジャーデビューさせてもらった恩義はあるものの、前述のやりとりから察せられるように、お互いの関係は、それほど親密なものではなかったように思われます。(続く)
海外進出へ向けて、Perfumeのこだわりは果たして海外で通用するのか?
(仕事に忙殺されて、日記をおこたったった。)
趣向を変えて、Perfumeが結成以来、大事に守っている「掟」について考えてみました。
1.黒髪
これは文句なく重要でしょ?日本人のポリシーとして、大事にしたい部分ですよね。
別に、染める事がダメだとは思わないけど、とても好感が持てる部分でしょ?
2.美白
これも意外とこだわっているらしい。日本人の重要な美的要素の一つですよね。
Perfumeも野外フェスに参加する事が恒例になって来ていますが、そういう特例以外は
露出をかなり避けているらしい。
3.髪型
3人の個性を分けるために、あ〜ちゃんはパーマ、かしゆかはロング、のっちはショートと、
結成以来変えていないらしい。(本人達は色々変えたかっただろうけど、偉いね。)
まあ3人とも似合っているし、いいか。少し別の髪型を見たい気はするが、
それでも、かしゆかが前髪をぱっつんにし、あ〜ちゃんがポニーテールという必殺技を憶えた事は大きい。
上の3つは、結成当時、Perfumeの(初代プロデューサー達の)お母さん達が決めた事らしいです。
いまだに母親の言い付けを守る3人のほほえましいエピソードです。
4.マイクを左手に持って歌う。
調べたら、どうも、日本のアイドルは昔から、マイクを左手で持って右手で振りをする決まりらしいです。
現在のハロプロやAKBも、このルールを踏襲しているらしいです。
Perfumeはアイドルという枠組みを超えるためにも、ヘッドセットマイクにして欲しい気がするのですが…。
5.挨拶
「3人合わせてPerfumeです!」の元ネタはわかりませんが、これも結成当初から変わりません。
舞台に立ったら、まず挨拶!というのはアミューズの親分会長大里さんの教えらしいですが、
今まで幾多の新規客を引かせたか分かりません…。まあ、いっか。
6.ステージは3人だけで行う。
Perfumeはとにかくステージを3人だけのものにしたいらしいのです。
これもアイドルとしてのこだわりなのでしょうか?
東京ドームくらいの規模になったら何かしらバックバンドや
バックダンサーなどを取り入れたくなりそうですが、恐らく3人のパフォーマンスだけで勝負したいのでしょう。
7.ハイヒール
ダンスをするグループとしては、殺人的な鬼高いヒールを履いているPerfume。
一度ダンス用のシューズで、豪快に踊る3人を見てみたい気がするのですが、
3年前くらいはブーツを履いたりしていたのを見た以来、現在は踊りのシンクロを
より綺麗に見せるために3人とも同じハイヒールを履く事に決めているらしいです。
MIKIKO先生も恐らく、ハイヒールで踊る事を想定した振付をしているので、
そんなに派手な動きはないですが、相当な慣れがないと出来ないらしいですよ。
(履いたことないので分かりませんが…。)それでライブは2時間以上踊り続けているので少し不安です。
8.胸元は見せない
Perfumeと言えば脚線美、脚線美と言えばPerfumeという程、福山雅治もラジオで絶賛のPerfumeですが、
足は見せても、胸元は見せない奥ゆかしさも大事にしているらしいです。
女性らしいセックスアピールも必要だと思うのですが、あえて隠しつつ、しぐさで魅せる。
そんな機微が海外で伝わるのでしょうか?
9.いつでも3人いっしょ。
Perfumeはピンで活動しません。3人揃ってPerfumeです。
ここも異常にこだわっている部分。テレビ的にはとても使いづらいでしょうね。それでもいいんです!
自分達を決して安くばら売りしない。ちょっと日本企業にも見習って欲しい部分ですね。
10.スタッフを変えない。
出会いを大切にして、仲間を増やしていく、ワンピースのルフィ戦略ですね。
スタッフもそうですが、これまでの「掟」を見ていると、自分自身も曲げない強い意志を感じます。
「初志貫徹」という言葉がこれほどふさわしい人たちもめずらしいのではないでしょうか。
もうここまできたら、海外で通用するかどうかなんて、どうでも良くなりました。
他にも何かあったかな?思い出したら追加します。
ちょっとハイコンテクストな部分ばかり目立ってしまいましたが、
ローコンテクストな部分の魅力もいっぱいあるはず。
海外でも少しでもその魅力が伝わるといいな。
やり方を変えるのはPerfumeにはふさわしくない!(以上)
WOWOWのライブ映像に感動して、改めてPerfumeがどうやって出来たかを検証してみたい。(仮) その7
6.真鍋大度
以前、2010年の東京ドーム公演で、Perfumeのライブパフォーマンスは完成に至ったと記述したが、
その完成度に大きく貢献したのは、メディアアーティスト(?)の真鍋大度(以下真鍋氏)の存在が大きい。
東京ドーム公演での目玉でもある、「Perfumeの掟」のシーンでは、中田ヤスタカの書き下ろしの曲を
MIKIKO先生と、関さん、真鍋氏の三人のアーティストが共同して演出したようだ。
以前までのライブでは、PV同様、MIKIKO先生と、関さんの二人三脚で作り上げてきていたのだが、
真鍋氏のビジュアルエフェクトなどの技術によって、更に演出の完成度が増した。
すでに世界をまたぎ活動していた真鍋氏は、元々、MIKIKO先生や、関さんとの交流もあり、
Perfumeの製作チームに加わる事は必然的な流れだったようだが、真鍋氏本人のPerfumeへの入れ込み具合も、
本人の発言からも察せられ、その後、JPNツアーの演出や、Perfumeの世界向けのグローバルサイトの製作にも参加し、
熱心に活動を共にしている。また、最近では、やくしまるえつこのPVの監督をして注目を浴びる等、
順調にキャリアを積んでいるようで、海外での活動を目指すチームPerfumeとしては、頼もしい仲間が増えたようだ。(続く)
WOWOWのライブ映像に感動して、改めてPerfumeがどうやって出来たかを検証してみたい。(仮) その6
中田ヤスタカとの出会いが、Perfumeにとってのターニングポイントならば、やはり、代表曲と言える、「ポリリズム」との出会いが、ブレイクポイントになるだろう。また、そこに至る経緯も、Perfume的で面白い。
メジャーデビューの三部作で、アイドルファン以外の、一部の耳の早い(いわゆるサブカル層の)ファンを獲得したものの、世間一般的には、全くといって良いほど、無名であった。2006年発表の初のアルバムが、コンプリートベストというタイトルの、あたかも、今にも活動を休止してしまいそうな、イメージのまま、辛うじてリリースされた、4作目のシングルである「チョコレイト・ディスコ」が、当時、若者を中心に人気絶頂だった木村カエラ(以下カエラ姐さん)の目に止まった。一目でファンになったカエラ姐さんは、自身のラジオ番組でも、延々と「チョコレイト・ディスコ」をかけまくり、Perfumeの魅力を宣伝しまくった。(現在なら、ステマステマと騒がれた事だろう…。)さらに、その番組の視聴者であった、友次彰というCMディレクターが、興味を持ち、自身の手掛ける公共広告(以下ACCM)にPerfumeを起用しようという事になったそうだ。(カエラ姐さんとの交流はその後も続き、ライブでの競演なども果たしているが、カエラの結婚あたりからは、あまり接点はないように見られる。)
このリサイクル運動の呼びかけのためのACCMに起用が決まって、楽曲提供のオファーが来た中田ヤスタカには、かなり早い段階で、以前から暖めていた、「ポリリズム」と言う曲のイメージがあったと思われる。2007年の7月1日からこのACCMが日本全国で公開され、一躍脚光を浴びる事となったPerfumeは、急遽、8月に開催されたロックフェス、サマーソニックに、当時、アイドルとしては、異例の参加となったのだが、その時点でも、「ポリリズム」はほぼサビの部分しか出来ておらず、9月のシングルリリースまでに、製作の最終段階で、ひと悶着があったようだ。
曲名の由来は、音楽用語の「複合拍子」と、リサイクル可能なポリエチレンの語呂合わせから来ているようだが、「複合拍子」と言う意味合いでの「ポリリズム」として、重要な間奏部分(通称「ポリループ」)を巡って、アミューズと徳間ジャパン、両サイドからアイドルとしてふさわしくないだの、音飛びだと思われるだのと言った、的外れなNGを受けたらしいのだが、中田氏にしてはめずらしく、自ら直談判し、この「ポリループ」を含んだ、シングルとしてのリリースにこぎつけたそうである。(そんな熱の篭もった製作意欲を再び取り戻してほしいのだが…。)
また、そのポリループを含んだダンスは、翌年の渋谷AXでのライブで初お披露目となり、その当時の、興奮とどよめきは、以後もファンの間で語り草となっている。
この「ポリリズム」によって、Perfumeは全国区の知名度を獲得していくに至るのだが、2010年の東京ドーム公演でのクライマックスで、あ〜ちゃんが「この曲はPerfumeに様々なチャンスをもたらしてくれた」と語るように、その後もアメリカピクサー社の人気アニメ映画「Cars2」の挿入歌に抜擢される等、未だに、その魅力が衰えない名曲である。(続く)
WOWOWのライブ映像に感動して、改めてPerfumeがどうやって出来たかを検証してみたい。(仮) その5
4.関和亮
Perfumeをチームと捉えて、スタッフの構成的に、中田ヤスタカ、MIKIKOと来れば、3人目に来るのは、やはり、関和亮(以下関さん)である。楽曲的なプロデュースは全面的に中田氏に依存しているが、ビジュアル的な側面でのプロデュース(アートディレクション)では、アミューズ側から特に細かい要望がある訳ではなく、ほぼ関さんへの委託となっているので、現在のPerfumeのイメージを作り上げた影響力は意外に大きいと思われる…。
中田氏の楽曲提供開始から、わずか後に、BEE-HIVEレコード2枚目のシングル「モノクロームエフェクト」のCDジャケットの制作から参加し、サードシングルの「ビタミンドロップ」以降のほぼ全てのPVを手掛けて来た関さんも、当時は駆け出しの頃で、やはり、Perfumeとともに成長の道を歩んでいる。
関和亮といえばPerfume。という位に、身内のような存在の関さん。中田氏とは反対に、とても相性が良いのだが、自身を2流作家と自虐するような、物腰の低さで、Perfumeの3人も親戚のお兄さんの様に親しんでいる様子が、PVの制作現場の映像でも察せられる。十代のデビュー当時から度々行われたPVの撮影作業、一昼夜ぶっ通しになる厳しい現場を、気心の知れたスタッフとのびのび行える事は、3人の精神衛生上とても良い影響を与えた事は間違いない。
関さんの作品では、特に、前出の近未来3部作は楽曲の良さとも相俟って、気合いの入ったものとなっており、Perfumeのイメージの基礎となっている。また、作品ごとに、様々な手法にチャレンジしてファンを楽しませてくれるが、CGは控えめで、舞台装置を駆使したワンカット撮影風の「VOICE」等も秀逸だ。他の2人のスタッフ同様、幅広く活動しており、恐らく当人の最高傑作は、2010年制作のサカナクションの 『アルクアラウンド』のPVだろう。(…なんで!?)
ただ欲を言えば、このアートディレクションの部分は、楽曲とダンスに比べると、取捨選択出来る部分なので、ファンにとっては一番物足りない部分でもあり、(そこが2流と自嘲する所以か?)日本を代表する映像作家の児玉裕一氏が制作した「ナチュラルに恋して」のPVは現時点でのPerfumeの魅力を存分に引き出している気がするので、関さんへのこれからの頑張りを期待しつつ。海外進出に向けて、様々な選択肢を模索していって欲しい気もする。(願望、続く)