小保方氏の件でおもうこと。トカゲのしっぽ切り

小保方さんの状況に思うことは、まず、彼女の容姿や研究以外の個人的事情などをマスコミが追求しすぎてる感じがする。初めにアイドル扱いのように報道してた今年最初のの頃が過熱しすぎてたんだなーって感じた。

研究の真偽、理研とのいきさつは今後の展開を待つしかないと思う。

私もSTAP細胞が存在するのか、論文について審議のほどはどうなのか、それに関する件を一番にまとめて明らかにしてほしい。

コピペどうのこうのという関連は、正直、微妙に思った。

私がいてた医局のとても人間的におかしい指導医は、その常習犯だった気配がするからだ。

研究をほとんどしておらず、9時に診療開始して5時に必ず帰宅し、週に数回は出張という名目でいない。いろいろ問題があって、トラブルもおきたので、私は研修生活において彼に指導放置の結果をもらい、ディスカッションもできず、相当苦労した。

研修について中段まで考えたし、処暑の事を相談しても逆に無視されはじめるという結果で精神的におかしくなった時期があった。

研修医としてはとても不適格な人だったので、自分なりにやるべきことをこなし、職場に必要な人間関係を他の人達に(ボスの見えない所で)助けてもらえたからなんとか修了したはいいものの、症例発表会では指導医のコピペ資料を使わされたのだ。

どうしても、そこの医局の人間関係の原因(指導医は前の医局のボスの身内だから優遇されなければならないという事情)で、症例報告会は、彼の切った貼ったの資料寄せ集めだったのだ。

 

いまだから言えるが、

 

 

ある程度は、彼の請け負った患者に関するものだったが、実際内容は過去の学会やセミナーで報告された注目度の低い相当部分の同症例の同じ内容を似た患者に照らし合わせた「コピペ資料寄せ集めのパワーポイント」だった。

私は、自分の経験した症例を報告資料に使えず、彼の切り貼りしたコピペ資料を言わねばならず、それを所見で見た時、「これは・・・恥をかくな」と思ったものだ。

どう、プレゼンでそれを言い表すか、とても悩んだ。

コピペ資料の症例報告会とか恥ずかしすぎて、もう、やばすぎてどうにもならんかった。

もちろん小保方さんのコピペ疑惑関連や論文など研究におよぶまでもなく、ただの症例報告の資料だけど、上司がやったものを部下がどうしても職場環境の事情でださねばならぬケースとしては自分も似たようなものなのかなと苦しい思いを感じたものだった。

彼女のやったことに対する親近感というものを、圧力とプレッシャーがらみで少し共感したなあと思った。

もちろん。・・・論文の正当性は、きちんとしなければならないけど・・・。

医局の人間関係もどろどろしすぎだよ・・・。

理研もいろいろあるのかなあ・・・。

 

 

ユニットリーダーとかいう責任ある肩書きなので、私とはくらべものにはならないけど、理研の空気が殺伐としているのは相変わらずの日本の風潮なんだなって思った。

彼女一人がやったことととして小保方さんを切るんだろうなって思った。

「とかげのしっぽきり」ってやつ。

論文の正当性に関してははっきり不正を示すべきだし、彼女を擁護する気は私は全然起きないけど、似た感じの空気が、やっと世の中にでてきてくれたって思うところはある。

 

かつて、自分は数年前にある研究機関で研究生として過ごし始めたことがある。

だが、セクハラが起こりそれがアカハラになって私は研究ができず、内部調査委員会が今の理研と同じように作られたのだ。

私は心身に不調をきたす結果でそこをやめざるを得なかったのだけれど、内部調査委員会は、実際、本当に内部の人間や身内だけで構成され、まったく外部の者が関わって審議するものではなかったのだ。

私はセクハラをした男性研究員のやったことに関する調査について、何度か交渉や相談をしたけれど、研究機関にいる教授や当時の女性研究員も、自分の仕事や研究が本業だし、それが手一杯で駆け出しの院生、しかも外部から連携大学院として来ていた研究生のことなどかまってる余裕が全くなかった。

彼らは、表面だけは、女性研究者に相談を請け負わせ、対処させたり、物理的に配置は変えたりするが、数回面談しただけで片付けるだけだった。

当のセクハラ問題に対しては積極的に何も対応しない。

研究者として先に実績をあげているセクハラ男性研究員を優遇し、駆け出しの院生の私を受け入れ契約期間まで籍を置かせてさっさと追い出しにかかった。

そこを去った後にPTSDとなり、非常に私は状況の苦しい中ではあったが、弁護士をいれて交渉に入ると、向こうから返ってくる返答は非常に不可解な作ったような答えばかりであった。セクハラとアカハラをした研究員をつまり、かばうような話を作り上げた姿勢だったのだ。

 

いわゆる、大きな研究機関では、不祥事が起きると弱者(私の場合、院生や学生等)をすぐに切るのだ。

大きい組織は不祥事を隠したがる。

いやなものにふたをする大規模研究機関の体質は相変わらずだなって思った。

これが日本で、若手研究者を切り捨てる感にも似てるなと思った。

あれから数年たっても私は、かつての研究機関の所属先のHPさえ見るのもできないし、研究分野を変えるほどの身になった今でも、たまに反吐がでる思いを抱える。

一連の小保方さんの状況に対して、利権がらみの理研という団体に何かを彷彿させるものを見た気がした。

研究だけ、純粋にしたいという熱意はどうしたらいいのか、結局は使い捨てられた院生や無色になったかつてのポスドクたちの犠牲が上の世代によって利用され肥やしになるんだろうな。

 

 

って正直な感想。

咽頭扁桃

口蓋扁桃はしょっちゅう腫れて大変なんだが、そのさらに奥の咽頭扁桃が慢性的に炎症を起こしているので耳鼻科でBスポット療法を試している。1か月にそろそろなる。

ところがこの1か月ほどは、研修の仕上げで発表やら持病の悪化やらでろくにストレスが抜ける事がなかった。

そして引っ越しの疲れがたまったか、また喉の痛みが悪化。

こんなに喉が弱い体が辛い。

不安の薬も徐々に減らしていきたいがなかなかうまくいかない。

体をゆっくりや据えようと思えば、家の中の諸々の用事があるし、片付けるにも難航。

通院自体もかなりの疲れと困難をきわめることも。

困った。

引っ越し・スタート・リセット

新しい土地で引っ越し生活を終えてスタート。

過去の苦行を越えて、この地で再び大学院で始めることになり、期待と期待しないでおこうという複雑な心境。

さて、今から何が始まるかな。

新しいことを始める、大きなことではないけれど少しずつ進めて行こう。

人生の時間が有限だから。自分のできることをしようと思う。