リタイアおじさんの介護とシニアライフ

名古屋市在住の71歳。要介護4(身障手帳1級)の妻を在宅介護しつつ、シニアライフをそれなりに楽しんでいます。

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入場料を払って話題の本屋へ

何とかモーニングに間に合った!

先週中日ビルに行った際、入場料を払って入る本屋「文喫」にも寄りましたが、モーニングには間に合わず入場は断念しました。

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1週間経ち、今日こそ入場しようと妻をデイサービスに送り出した後、地下鉄に乗って中日ビルへ。

文喫に着いたのは午前10時頃。モーニングが終わるまであと1時間あります。

受付をすると案の定順番待ちとなっており、貰った番号札は31番です。

しばらくすると呼ばれたのは1番の人、どうやら本当に30人待ちのようです。

11時迄(モーニングは11時迄です)に入れるか不安になりましたが、キャンセルした人も数名あり、10時35分には私の番号(31番)が呼ばれました。

受付で渡されたのがこちら。

左の赤い札は首に掛けて有料入場者の証とするようです。

モーニングは朝食券と引き換えになります。

右のバインダーの数字は入場時間です。

席は自由席で、空いた席に座りました。

ドリンク(コーヒー、紅茶)は無料で、自分で取りに行きます。

モーニングのパンはこんな感じです。

ジャム(2種類から選択)か餡が選べます。私は餡をチョイス。

パンは厚切り(4枚切り)で、結構お腹がふくれました。(朝ごはんをしっかり食べていたので・・・)

モーニングを食べた後は、本棚で読む本を探しました。

喫茶コーナーの書棚にもかなりの本がありますが、「嘴広鸛(ハシビロコウ)」というコーナーに行くと本がたくさんありました。

ちなみにハシビロコウはアフリカに生息する鳥のようです。

ハシビロコウ - Wikipedia

私の好きな歴史や宇宙の本も結構並んでいました。

本は新品で購入もできるようです。

本日はこの本をチョイス。

1時間ほど読んでいました。

 

制限時間が90分(30分毎に税込み275円の追加料金を払えば延長できます)なので、12時前に本を棚に戻しチェックアウトしました。

料金は後払いです。

料金は90分で750円(税込825円)ですが、5月6日迄はサービス料金ということで500円(税込550円)で済みました。

フリードリンクかつトースト付きでこの値段ですから、結構お買い得感があります。

次に来る時は正規料金になりますがモーニングの時間帯であればトーストを食べた後、ゆっくりコーヒーや紅茶を飲みながら本をゆっくり読むことができます。

図書館ならタダですが、飲食しながら読む訳にはいきません。

蔵書の数も多いですし、本自体も綺麗です。

読んでみたい本も何冊か見つけたので、近々また寄ろうと思っています。

妻がデイサービスの日の楽しみが増えました。

 

102歳の叔母の通夜に出席

お通夜に出るのも大変

26日(金)叔母(母の姉)が亡くなったと弟から電話がかかってきました。

ちなみに102歳での大往生です。

1年前に危篤(?)との連絡をうけましたが、それから1年以上も生きたのですから、その生命力には感嘆しかありません。

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弟の話では28日が通夜、29日が告別式とのことで、喪主(私のいとこ)の意向はどちらかに参加して欲しいとのことのようです。母の参加は健康面を考えると無理なので、私が代わりに出席せざるをえません。

ただ式場は浜松市で、いつも行く母の老人ホームから更に3kmほど先にあります。

電車を乗り継ぐので片道3時間は覚悟しないといけません。

さらに妻の介護の問題もあります。

こちらは両日とも次女が休みで妻の介護をしてくれるとのことで、どちらかには出席できそうです。

本来は告別式に出席するのが筋ですが、問題点が二つあります。

告別式は午前10時30分開始なので、朝6時台に家を出ないと間に合いません。この時間は妻の介護の時間帯で、着替え、朝食、薬の用意、尿バックの処理等やるべきことが多く、できれば私が処理したいところです。

もう一つは、告別式だけで退席できるのならよいのですが、火葬(骨上げ)や初七日の法要への参加も要請されそうで、その場合は全て終わるのが夕方になってしまいます。次女は翌日から仕事なので、遅くまで妻の介護をさせる訳にはいきません。

そんな事情からお通夜のみに参加することにしました。弟も通夜のみの出席です。

喪主には一昨日(27日)に私から直接電話をし、告別式に参加できないことの非礼をお詫びしました。同時に盛篭(当地の風習)の用意もお願いしました。父の葬儀の際にいただいているので、お返ししなければなりません。

香典を用意すれば準備完了です。(金額は父の葬儀でいただいた分を用意)

昨日(28日)お通夜出席のため午後1時に家を出ました。電車のルートは母の老人ホームへ行くのと同じで乗換が3回もあります。昨日は真夏日でしたので、喪服を着て移動するのは大変です。こういう時は車を持っていたらよかったと思いますが、どうにもなりません。

午後4時に最寄り駅に到着、ここで車で迎えにきてくれた弟と合流、車で10分ほどで葬儀場に到着しました。自宅から3時間以上かかりました。暑さもあって結構つかれました。

久々にいとこと会えた

お通夜の開始(僧侶の読経)は午後5時からで、その間は葬儀会場で待つことになります。

私が着いた頃、他の親族も次々に到着しました。

私の母のきょうだいは6人で、今回亡くなられたのは母の9歳年上の長女の方です。他のきょうだいのうち二人の姉は既に亡くなられています。

今も存命なのは母と、母の兄、母の妹の3人になりました。とはいえ母の妹さんでも89歳ですから大変長寿なきょうだいということになります。

昨日の通夜にも妹さんは出席していました。足は弱っているようですが、痴ほうの気配はなくきちんと話をされていました。

母のお兄さんは95歳と高齢で欠席でした。息子さん(私と同い年のいとこ)が出席するかと聞くと、出たくないと話していたとのことです。

お通夜に参加するのも子供世代となります。いとこがたくさん集まりました。

子供といっても、喪主は80歳前後、その他のいとこも60代半ばから70代後半と、皆結構年寄です。

幼い頃は母の里帰りに連れていかれたので、年の似通ったいとことはよく遊んでいました。ただ、それも小学校の頃までです。

中学生くらいになると母の実家に行くことも少なくなり、大学生になってからは実家を離れたこともあり、いとこと会うことは殆どありませんでした。

読経が始まるまでの間、時間があったので久しぶりにいとこ5人と話すことができました。

うち3人はかれこれ50年以上会っていないと思います。顔を見ただけでは判別できません。それでも回りの人に教えてもらって、一人づつ挨拶をし、話をすることができました。幼いころの記憶とは体形等も随分変わっていましたが、懐かしく話をすることができました。

故人が102歳の大往生なので会場全体に湿っぽい雰囲気がなかったのがよかったのかもしれません。

こんな時しかいとこと話す機会はないと思いますので、電車を乗り継いで参加するのは疲れましたが、参加してよかったと思いました。

独経の終了後、親族一同で写真を撮影しました。

会場の職員に聞くと、撮影した写真は告別式が終了した後、配られるとのことです。

私は告別式に参加できないので、喪主さんにお願いして、自宅に送ってもらうことにしました。

次回母を老人」ホームで見舞う際に、母に渡そうと思ったからです。

母もできることなら葬儀に参加したかったでしょうから、写真を見せれば喜んでくれると思っています。

 

貸金庫は必要か?

手数料はそれなりに高いけど・・・

しばらく前ですが、貸金庫の手数料の案内がきていました。

1年間で22,400円です。

月割りにして1,866円ですから決して安い金額ではありません。

サイズによって料金は異なりますが、私が借りている容量でみると、都市銀行であれば似たような料金のようです。

貸金庫には全自動型、半自動型、手動型があります。

手動型は貸金庫利用者と金融機関担当者が一緒に貸金庫室に入室し、それぞれの鍵で貸金庫の鍵を開け、保護箱を取出して利用するタイプの貸金庫です。

手動貸金庫 | 製品情報 | トータルセキュリティ企業【クマヒラ】 (kumahira.co.jp)

半自動型は利用者のみが貸金庫室へ入室し、自身の鍵で保護箱を取り出し、個室(クーポンブース)で利用するタイプの貸金庫です。

半自動貸金庫 | 製品情報 | トータルセキュリティ企業【クマヒラ】 (kumahira.co.jp)

全自動型は利用者が契約カード等を使って認証を行うことでクーポンブース内へ入室し、タッチパネル操作により保護箱が手元まで自動的に搬送されるタイプの貸金庫です。保護箱を取り出す手間が解消されるだけでなく、時間延長や休日稼働の運用にも対応する最新の貸金庫です。

全自動貸金庫 | 製品情報 | トータルセキュリティ企業【クマヒラ】 (kumahira.co.jp)

どれが利用できるかは店舗によって決まります。

全自動貸金庫を利用するには全自動貸金庫が設置されている店舗で契約するしかありません。

ちなみに私は元銀行員ですので、全ての貸金庫に関わったことがあります。

手動型は開閉の都度銀行員に手伝ってもらわなくてはいけません。専用のブースで保護箱を開けて利用しますが、利用後も銀行員に声をかけて、貸金庫室に戻してもらう必要があります。銀行員の頃、専用ブースに保護箱を置いたまま銀行員に声を掛けずに帰られた方も何人かいました。(幸い事故はありませんでしたが)

半自動型と自動型の違いは自分で保護箱を取り出すか自動的に保護箱が出てくるかです。半自動の場合は保護箱を戻すのも自分でしなければなりませんので、戻し忘れの心配があります。

この点、全自動型は便利です。タッチパネルで全ての操作ができますし、戻し忘れの心配もありません。

私が借りているのは全自動型ですので使い勝手がよく重宝しています。

貸金庫のディメリットは銀行に行く必要があることです。

ちなみに、私の貸金庫の中に入っているのは

自宅や相続した不動産の登記識別情報(従来の登記済権利証に代わるもの)

預金通帳(私自身の通帳の他、妻や母の分も)

実印

保険証券

といったものです。

このうち、登記識別情報、実印、保険証券は滅多に必要がありません。

預金通帳については記帳の必要がありますが、むしろ銀行の貸金庫に入れておいた方が記帳には便利です。他の取引銀行も近くにあります。

ちなみに今はインターネットバンキングで預金の動きが確認できるので、頻繁に記帳しなくても不便はありません。

こう考えると年間22,400円を払っても貸金庫を借りる意味はあると考えています。



手術で取り付けた金具の位置が変わり・・・

大学病院の成形外科で

本日は妻の付き添いで大学病院へ。

妻は13年前に脊柱後側弯症の手術を受けました。

朝から夜中に及ぶ大手術でしたが、無事成功しました。

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その後は術後の経過観察のため、半年毎に整形外科の医師の診断を受けています。手術をしてくれた医師は別の病院へ移ったため、今は別の先生に診てもらっています。

最近の痛みの状況についてヒアリングがあった後、前回撮影したX線写真をモニターで見ながら話しがありました。

手術の際に取り付けた金具が一つだけ方向が変わり上向きになって皮膚に到達しかけているとのことです。

説明がしにくいので、こちらのサイトの写真を参考にさせてもらいます。

脊柱側弯症の手術|湘南藤沢徳洲会病院 (sokuwansho.com)

左が手術前、右が手術後です。

上記サイトより写真を抜粋

金具は背中から体の内側を向いているのですが、モニターを見ると一番上の金具が上を向いていました。先端は背中の皮膚近くに達しています。関節リウマチが進行しているのが影響しているようです。

素人目には大変怖い状況ですが、現時点では経過観察しかないようです。

家に戻ってから訪問看護師さんに聞くと、もし皮膚に到達すると強い痛みがでてくるようです。そうなったら至急大学病院に行くしかありません。

訪問看護師さんはシャワー浴で背中を流してくれるので、異常があったら教えてくれるようお願いしました。

最近妻の状況は比較的安定していると感じていましたが、あちこちに爆弾をを抱えていることに変わりはありません。

整形外科の先生からは頸椎や腰椎、股関節についても手術の話がでています。

妻の意向もあり現時点では手術をしない方針ですが、状態が悪化すれば手術が必要になる可能性もあります。

妻の状況が悪化しないよう祈るばかりです。

今年もクリームコーヒーの季節が到来

初夏の陽気でコメダ

今日は快晴で気温も上がって暑くなってきたことから、妻がコメダ珈琲のクリームコーヒーを食べに行きたいと言い出しました。

この時期になるとクリームコーヒーを目当てにコメダに行きます。

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今年は4月14日が最初で、今日が2回目となります。

いつもはモーニングのある時間帯に行くのですが、今日は午前中に訪問リハビリがあったため、午後から出かけました。

午後から更に気温が上がりましたので、おいしくクリームコーヒーをいただきました。

クリームコーヒーの季節は、これから梅雨に入るまでです。

雨の中を車いすで行くのは困難ですし、梅雨が明けると猛暑で車いすを押してではコメダ迄たどり着けません。10分くらいの歩きですが、これが大変です。

10月に入れば涼しくなるのでまたコメダに行けますが、ごく僅かの期間です。寒さが近づけば、クリームコーヒーの季節は終わりです。

という訳で、ここ2カ月弱がクリームコーヒーの季節となります。

しばらくは足繫くコメダに通おうと思っています。

入場料を払う本屋が気になり、新築オープンの中日ビルへ行ってみた

入場料を払って入る書店があると聞き・・・

本日は妻のデイサービスの日です。

歯医者の予約(虫歯の治療)が入っている日で、あいにくの雨降りでもあります。

ただ歯医者の予約は午前9時半からで早く終わったので、そのまま地下鉄に乗って出かけることにしました。

行先は中日ビルです。

地元名古屋の高層ビル「中日ビル」は建て替えが完了し、昨日(4月23日)全面開業しました。

名古屋・栄の「中日ビル」が開業 500人が行列、有休取った人も(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

地元のテレビ局が特集番組を組んでいましたが、気になったのが「入場料を払って入る本屋」です。

“入場料”払って入る書店『文喫』国内3店舗目が名古屋の中日ビルに 様々な目的の客受け入れ本の需要引き出す | 東海テレビNEWS (tokai-tv.com)

気になったので文喫のホームページを見ると

文喫 栄 | BUNKITSU SAKAE | 本屋と喫茶大ホール

入場料が750円(税抜、90分)かかりますが、珈琲、紅茶、ハーブティー、レモネードが無料で飲める他、午前11時迄に入店するとモーニングサービスとしてトーストが無料で付くようです。しかも今は開業記念として入場料が500円(税抜)になるようです。

新築オープンで大賑わい

歯医者は20分ほどで終わり、地下鉄に乗って栄駅へ。駅からは地下街を通って数分で中日ビルです。地下街と入口が直結しているので、傘をさす必要もありません。

着いたのは10時40分くらいだったのでモーニンングに間に合うかと、さっそく2階の目指す本屋(文喫)へ。

受付に行くと、「30人くらい待っているので、呼ばれるのは11時以降になると思います。そうなるとモーニングは付きません。」とのことでした。

お腹もすいてきましたし、傘も持っているので置くのが邪魔です。

水曜日であれば、いつでも来れるので、歯医者の予約が無い天気の良い日に来ようと今回は入場を断念しました。妻をデイサービスに送り出してから家を出ても10時前には余裕で到着できます。

ちなみに中の様子はこんな感じでした。

3万冊の書籍が読めるようです。

なお販売用の本のコーナーは入場料を払わなくても誰でも入れます。

「入場料を払う本屋」というより、「本がたくさん読めるおしゃれな喫茶店」という感じです。

普通の喫茶店でも500円くらいはしますので、750円(税込825円)で飲み物お代わり自由、本読み放題ならコストパフォーマンスは悪くないような気がします。

昼飯は海鮮丼

その後は昼食です。

食堂街は地下1階と3階にありますが、本日は3階で食べることに。

値段が手ごろだったので「うまい魚が食べたくて」という店にはいりました。

オープン前(11時開店)で30人くらい並んでいましたが、比較的スムーズにカウンター席に案内されました。

日替わり海鮮丼(税込1,100円)を注文。

ご飯とみそ汁はお代わり自由(セルフ)です。

刺身は結構厚く、お買い得感がありました。

昼食後はビル内を散策しました。

4階は中日文化センターや医療モール、5階は全国物産観光センターなど、6階は中日ホールとなっています。

7階に上がると屋上広場がありました。

あいにくの雨降りでしたが、晴れの日は気持ちがよさそうです。

その後は地下1階に下りました。

地下1階には「めし小路」という食堂街がありましたが、かなり混雑していました。

地下1階は栄地下街と直結しており、そのまま栄駅から帰路につきました。

中日ビル外観

日本人のルーツ

このブログも今月から4年目に突入しました。

ご愛読いただき、深く感謝しております。

今まで本ブログは介護や老後の生活・お金の問題などを主として扱ってきましたが、4年目を迎えるにあたり、個人的に興味のある歴史(古代史)や宇宙などについても触れていきたいと思っています。

本日は歴史がテーマです。

日本人のルーツは三重構造?

昨年暮れNHKBSのフロンティアというシリーズで「日本人とは何者なのか」という番組が放送され興味深く視聴しました。

“最初の日本人”縄文人の「親戚」が東南アジアのタイの密林にいた 「古代DNA解析」が明らかにした新事実とは? | NHK

DNA解析(ゲノム解析)を用いて日本人の起源を探ろうとする番組です。

日本人の起源は、列島に住み着いていた縄文人に、大陸からの渡来集団が混血して弥生人となり、現代の日本人につながったとする「二重構造モデル」が定説とされてきました。

ところが最新のDNA解析によると、縄文人の祖先集団、北東アジアに起源を持ち弥生時代に日本に渡ってきた集団、そして東アジアに起源を持ち古墳時代に日本に渡ってきた集団の三集団の混血により日本人が形成されたとする「三重構造モデル」が提唱されるようになりました。

日本人の「完成」は古墳時代だった? DNAを分析、ルーツに新説:朝日新聞デジタル (asahi.com)

下記金沢大学のサイトに縄文時代から現代に至るまでの日本人ゲノムの変遷の資料が掲載されています。

パレオゲノミクスで解明された日本人の三重構造 – 金沢大学 (kanazawa-u.ac.jp)

グラフを抜き出したのが下記です。

上記金沢大学のサイトより

古墳時代の人骨のDNA構造は現代日本人と極めて類似しており、この時代に日本人のDNAが形成されたようです。

縄文人は最初に東南アジアにたどり着いたホモサピエンス

NHKの番組では日本人のDNAが形成される過程を追っています。

縄文人のルーツはこんな風に説明されています。

20~30万年前  アフリカで人類(ホモサピエンス)が誕生

6~7万年前 人類がアフリカを出る。

4~5万年前 グループの一つが東南アジアに着く

3万年以上前 海岸沿いに北上した集団が日本にたどり着く

その後温暖化による海水面に上昇を受け、日本列島が大陸と完全に分断され、大陸との行き来が困難になりました。血は混じることなく、その後独自の縄文文化が形成されていきました。

タイやラオス周辺には2万数千年前から4000年前にかけて「ホアビニアン」と呼ばれる狩猟採集民が広く暮らしていました。現在ではほぼ絶滅したようですが、タイの奥地に住むマニ族がホアビニアンの血を引き継いでいるようです。

解析の結果、古代縄文人のDNAがマニ族のDNAとよく似ていることがわかりました。

縄文人は最初に東南アジアに着いたホモサピエンスの子孫であり、その血は現代日本人にも引き継がれています。他の東アジア諸国ではその血は途絶えていることから、日本人は他の東アジアとは異なる遺伝的特徴も持っていることになります。

弥生人縄文人と北東アジア渡来人との混血

弥生時代の人骨をDNA解析すると、縄文人と北東アジアの要素が混在しています。

北東アジアとは現在のロシアのバイカル湖や中国の遼東半島周辺を指すようです。

弥生人は旧来の縄文人と北東アジアから渡来してきた人が混血してできたようです。

考古学的にも弥生人縄文人と敵対していた訳ではなく、共存して生活していたと考えられています

現代日本人は古墳時代に形成

古墳時代の人骨をDNA解析すると、縄文と北東アジアに加え中国の黄河流域など東アジアの広い地域にルーツを持つ集団の遺伝情報が加わっていることが分かりました。

弥生人のDNAとはかなり異なり、東アジア由来のDNAが6割以上を占めています。

ここで言う東アジアは中国全土だけでなく、朝鮮やベトナムなどかなり広範囲にわたっているようです。

古墳時代(3世紀半ばから6世紀まで)には、想像を絶するほどの多くの人が日本に渡ってきて、DNA構造が大きく塗り替わったことになります。

古墳時代の人のDNAは現代日本人(本州)と似た構造ですから、この時代に日本人のDNAが出来上がったと考えられます。

古墳時代は資料が少なく(特に4世紀は中国の文献にも記載がなく空白の4世紀と呼ばれている)、謎の多い時代です。

それだけに、いろいろと想像をめぐらす余地があり、自分なりにいろいろ勉強してみようと思っています。

今後のDNA解析に期待

古代人のDNA解析については、始まったから間もなく、検体数もすくないことから、まだ確定的なことはわかりません。

そうした中、理化学研究所から「全ゲノム解析で明らかになる日本人の遺伝的起源と特徴」というプレスリリースが発表されました。

全ゲノム解析で明らかになる日本人の遺伝的起源と特徴 | 理化学研究所 (riken.jp)

こちらはNHKの番組とは若干違う視点ですが、三重構造モデルの方がより日本人のルーツをより適正に説明できると述べています。

今後の研究の進展によって、新しい事実が明らかになることを期待してやみません。