1518

1518という漫画が凄い。

なにかを諦めることは、終わりではない。新しい喜びの始まりである。

この大切な事実を、高校の生徒会という地味な登場人物たちが、地味な話の中で、説得力を持って教えてくれる。

特に好きな描写は、生徒会が力を合わせて制作したムービーが上映できなくなってしまうシーンだ。ヒロインは、思い入れのあるムービーを何とか上映しようとするが、ムービー作成の発起人である主人公は、悩むことなく上映を取りやめることを決める。

結果ではなく過程に全てがあること、瞬間を楽しむこと、大切なことを多く学べる良作である

 

メモ

・暇をうめる行為が自由を奪う。スマホが奪ったものはとてつもなく大きい。人間は目の前の楽で刺激的なものに抗えないようになってるから。暇こそが人生をドライブさせる大きな要素でで、物事を前倒しでやったり、現状について考えたり、自己嫌悪したり、全部必要な時間だ。

・暇がないと、やりたかったことが溜まっていってしまう。そうすると、考えも淀み、人生に停滞感がでる。

・今更だけど、とりあえずでもやって、先に進むことがが改めて大事だと感じる。

 

 

考えられる物事のキャパについて

人には考えられる物事のキャパがあるように思う。考えるとは、自分ごととして捉えることであるとも思う。

普通の人は、仕事のことや日々の生活のことなどが考えられる半径であるように思う。キャパの小さい人は、仕事のことも考えられなかったりするため、側から見るとひどく無責任にみえる。

以前、仕事ができ、社内の人望も厚い先輩がふと「もっと早く転職考えればよかった、もっと早く海外いけばよかった」と言っていた。聞いた当時は、何故仕事について深く考えられるこの人が、自分の人生のキーポイントである転職ひいては人生についてよく考えられなかったのだろうと思った。

しかし今は、何となく腑に落ちる。きっと、その人のキャパは実は仕事が限界で、自分の人生やキャリアについて考えるキャパがなかったのだろう。

自分の仕事や人生について、自分ごととして捉えることが、一番重たく、真剣に考えるのは辛い。自分もそれが苦手であるので共感するが、そろそろ考えるタイミングの一つの期限にきているような感覚がある。