4コマ漫画雑誌 その1
90年代、特に世紀末の一時期、この手の4コマ漫画ばかり読んでいました。雑誌が少し残っていたので、読み返してみて気になった部分など、簡単にアップしておこうと思います。
まんがタイムオプショナル
どうもこれが第1号で、一年ほど続いてから「まんがタイムナチュラル」に改名したらしいです。
本人による解説(作品エピソード)が9作品分あるし、その後再録されていないとすれば、もったいないような(全19P。内16Pは2色カラー)
第2号。背表紙のアオリでは「小池田マヤの魅力!!」とだけなっていますが、特別企画は丹沢恵と等分です(それぞれ6Pずつ2色カラー)
そして、この広告のが第3号だったのかな? 「まんがホーム」の2月増刊扱いですが。ほぼ季刊ペースですね。
まんがタイムスペシャル
1999年辺りのですが、新人賞など、画像だけ。
1999年 「S-1グランプリ」という読者投票企画。
この時期ぐらいまでのスペシャルで表紙を担当していた窪田まり子の「さよちゃんシリーズ」については、長くなりそうなので別記事で。
まんがタイム
自分が「まんがタイム」を読み始めたのは、ちょうど時代が昭和から平成に変わった辺りの頃?でした。残っていた中でいちばん古いのは1992年6月号(No.140)です。
せっかくなので試しにテキスト化してみます。
実際の掲載順で、括弧は連載の回数です(表記されている作品のみ)
- 表紙 (おとぼけ課長/植田まさし)
- おとぼけ課長(135)/植田まさし
- ごはんですよ (124)/タナカヒロシ
- 三丁目の暗黒街 (135)/平ひさし
- ワッハハプロ野球NEWS (28)/はた山ハッチ
- ふるさとの四季 (120)/さのまこと
- ハルコだよぉん (12)/森みちこ
- ストレスファミリー (23)/高橋さとる
- あげたてテンプラくん (7)/丹治みちお
- あったか家族 (136)/おだ辰夫
- 恋するさよちゃん (87)/窪田まり子
- マイペースママ/堀田かつひこ
- ぼくんちのアイドルひろみちゃん (82)/なりゆきわかこ
- おたっしゃくん/大竹ひろあき
- 愛・ひとみの場合 (1)/長岡ひろし
- 丸山せんぱ~い! (3)/金子まさあき
- うちのプク/ひのもとはじめ
- ボクはコースケくん (121)/さいわい徹
- 天使くん (29)/新田にに子
- オーイはちべえ (15)/鵜飼U子
- ボクの愛妻日記 (118)/赤座ひではる
- あにゃんがポン/かわばたひろみ
- とんち君 (58)/松田まさお
- 泣くなヨ、せんせい (2)/大西哲也
- ガニマタ警部 (109)/尾崎みつお
- 好きだヨンたーくん (30)/ともびきちなつ
- アハハかおりさん (13)/やまだ三平
- すずめちゃん (134)/かまちよしろう
- あんさんもうかりまっか? (13)/いわみせいじ
- パパとゆっちゃん (9)/吉沢やすみ
- ちゃみ、ただいまーっ/佐々木きよみ
- 王様のキッチン (5)/竹中らんこ
- 親ばか子ばか (115)/北見けんいち
- ワッハハ英会話日記/キャシー・マーチン×大原ななこ
- 天然色でのぞみちゃん/原口一矢
- 目次 (まんが歳時記/前川しんすけ)
- 小さな恋のものがたり/みつはしちかこ
- ナオミだもん (38)/こだま学
- あさかぜ君/田中しょう
表紙を除き、掲載作品数は38(目次横の1コマ漫画もカウント)
全216ページ(表紙と広告含む)
次は3年後の、1995年8月号(No.178)
(目次画像省略)
- 表紙 (おとぼけ課長/植田まさし)
- 天使くん (66)/新田にに子
- おとぼけ課長 (173)/植田まさし
- ママは恋してる (12)/野中のばら
- すずめはすずめ/南ひろこ
- サビちゃんをヨロシク (25)/古賀アンナ
- ふるさとの四季 (158)/さのまこと
- オヤジ万歳/大崎むう
- 丸山せんぱ~い! (42)/金子まさあき
- とんち君 (96)/松田まさお
- 家族な人びと (10)/大西哲也
- オーイはちべえ (51)/鵜飼U子
- ピカピカドリーム/めで鯛
- ぼくんちのアイドルひろみちゃん (119)/なりゆきわかこ
- まっくん! (4)/小池田マヤ (※題名に「ときめき」含まず)
- OLひなこくん (19)/原口かずや
- 春ちゃんのまわり (3)/五十沢友郎
- おやじ殿モノ申ス (4)/タナカヒロシ
- はいはい笑介くん (8)/えびすまるほ
- あにゃんがポン (42)/かわばたひろみ
- はるなちゃん参上! (2)/秋吉由美子
- ぼくらのアベちゃん (31)/のりづきりえ
- おちゃらけカップル/高野アンジェリカ
- ボクの愛妻日記 (156)/赤座ひではる
- 元気になぁれ!!/みなみのうみ
- 恋するさよちゃん (125)/窪田まり子
- かかってきなさいっ!!/てらかわよしこ
- マイペースママ/堀田かつひこ
- かつあげ君 (171)/平ひさし (※三丁目の暗黒街から改題済み)
- パパは平気だ (8)/かわにしよしと
- 親ばか子ばか (153)/北見けんいち
- ガニマタ警部 (147)/尾崎みつお
- 目次 (まんが歳時記/前川しんすけ)
- ナオミだもん (76)/こだま学
- 小さな恋のものがたり/みつはしちかこ
- あさかぜ君/田中しょう
掲載作品数は35。全208ページ。定価10円値上がり。
さらに3年後の、1998年10月号(No.216)
(目次画像省略)
- 表紙 (おとぼけ課長/植田まさし)
- ときめきまっくん! (41)/小池田マヤ
- おとぼけ課長 (211)/植田まさし
- ドリアン (32)/唯洋一郎
- バラ色カンパニー (37)/新田朋子
- すっぴんルージュ (2)/森田フミゾー
- まるやま君 (26)/金子まさあき
- はいはい笑介くん (46)/えびすまるほ
- タマリマ星人プリプリ (21)/新田にに子
- とんち君 (134)/松田まさお
- ガテンのカコちゃん (32)/野中のばら
- サビちゃんをヨロシク (59)/古賀アンナ
- OLひなこくん (55)/原口かずや
- かつあげ君 (209)/平ひさし
- あにゃんがポン (82)/かわばたひろみ
- 花咲き椿 (28)/尾形未紀
- ぼくんちのアイドルひろみちゃん (157)/なりゆきわかこ
- おベンツさま! (5)/さんりようこ
- 爆笑!!私の音楽自慢(窪田まり子、古賀アンナ、金子まさあき、さのまこと、なりゆきわかこ)
- 小さな恋のものがたり/みつはしちかこ
- ごめいわくギャルズ (33)/岡田がる
- すずめはすずめ (44)/南ひろこ
- ぼくらのアベちゃん (66)/のりづきりえ
- K河家の次男坊 (35)/中野きゆ美
- はるなちゃん参上! (40)/秋吉由美子
- 学校へ行こうよ!! (15)/富永ゆかり
- 恋するさよちゃん (158)/窪田まり子
- オーイはちべえ (89)/鵜飼U子
- パパは平気だ (46)/かわにしよしと
- ボクの愛妻日記 (192)/赤座ひではる
- 親父カフェ (14)/北見けんいち
- ふるさとの四季 (196)/さのまこと
- 目次 (ドトウの3兄弟妹/前川つかさ)
- あさかぜ君/田中しょう
- ホリデぇ君 (2)/こだま学
- 家族な人びと (47)/大西哲也
掲載作品数は35(書き下ろし企画は合わせて1つにカウント)
全208ページ。定価10円値上がり。
その2年後の、2000年5月号(No.235)
まんがタイム本誌で処分せず残っていた中では、これがいちばん新しいやつでした。
(目次画像省略)
- 表紙 (おとぼけ課長/植田まさし)
- おとぼけ課長 (230)/植田まさし
- ドリアン (51)/唯洋一郎
- ガテンのカコちゃん (51)/野中のばら
- やんちゃ君 (14)/あらい太朗
- ごめいわくギャルズ (51)/岡田がる
- すずめはすずめ (63)/南ひろこ
- はいはい笑介くん (65)/えびすまるほ
- 弱気くん (18)/新田にに子
- でんき君/渡辺電機(株)
- かつあげ君 (228)/平ひさし
- バラ色カンパニー (55)/新田朋子
- サエナイ!?さえてる君 (5)/二宮博彦
- 陽だまりのベンチ (16)/五十沢友郎
- まどぎわ族/重野なおき
- はるなちゃん参上! (59)/秋吉由美子
- 花咲き椿 (47)/尾形未紀
- まるやま君 (43)/金子まさあき
- とんち君 (153)/松田まさお
- ウルトラ金ちゃん/さかもとみゆき
- サビちゃんをヨロシク (78)/古賀アンナ
- K河家の次男坊 (54)/中野きゆ美
- アヤならOK!! (5)/こだま学
- 明日があるさ!! (7)/大西哲也
- 新!バナナミンH (11)/水都一美
- 天然一族 (6)/高原けんじ
- 極楽らーめん亭 (5)/コジマヒデオ
- ぼくんちのアイドルひろみちゃん (175)/なりゆきわかこ
- 親父カフェ (33)/北見けんいち
- オーイはちべえ (108)/鵜飼U子
- 恋するさよちゃん (177)/窪田まり子
- シネマンガ (5)/おくけいすけ
- ふるさとの四季 (223)/さのまこと
- 目次 (いしいひさいち)
- うりうりうり坊! (8)/めで鯛
- ルリカ発進! (10)/ひらのあゆ
- あさかぜ君/田中しょう
掲載作品数は36。全208ページ。
定価10円値上がり(No.140からの8年間で30円の値上がり)
(誤字脱字・データ誤記などあるかもです)
連載作品については、系列誌への移動や平行連載もあるので、これだけ見ても動向の一部のさらに一部ぐらいしかわかりませんが、なんらかの知見に役立つかもしれず。
まんがタウン
個人的には、小池田マヤとのトラブルや窪田まり子の扱いなど、芳文社に対する印象はあまり良いものがないのですよね。今回雑誌を読み返してみて、かなり複雑な気分になりました。
当時の自分はいくつかの理由が重なって、購読誌をまんがタイム系からまんがタウン(双葉社)に切り替えていましたが、完全に(立ち読みですら)タイム系を読まなくなったのは、2004年辺りですかね。その後は「ひらのあゆ」総集編に手を出すぐらいで。
まんがタウンは、最初の数年は毎月かかさず買っていましたが、捨てないまでも人にあげたりしていたので、すごく飛び飛びにしか残っていません(看板がクレしんで、エグイ作品皆無だったので、子供にもあげやすかった)
「超豪華連載陣!!」と銘打った表紙(左下部分)に「こうの史代」の名が載っていないのは、さすがに時代を感じます。「ぴっぴら帳」は当時から良い雰囲気の4コマで、この号でも2色カラー割り当てでしたが。
世紀の変わり目前後の4コマ漫画雑誌を読み返した結果、 モヤモヤとわき出てくることがあるのですが、(ネガティブすぎることを書かないよう、いったん落ち着くためにも)続きはまたにします。
さよちゃんシリーズ/窪田まり子
1986年に連載開始、2003年で終了。連載期間は17年間。まんがタイム系列のあちこちで見かけましたが、なかでも「スペシャル」では、長らく表紙を飾っていました。
登場キャラクター。
レギュラーキャラクターの愛犬ガム(♂)のモデルであると思われる、作者の現実の飼い犬ガム(♀)が、1998年の時点で13歳ということでしたので、まさに作品と一緒に育っていってたのですね。
単行本は1995年12月発行の「恋するさよちゃん 純情一途編(A5判、208P)」が最後で、それ以降の約8年分、複数の系列誌での連載が未収録状態のままということになりますが、もったいないというか、どこか理不尽さを感じますね。
同作者の「ミラクルみさこちゃん」にいたっては、10年間も連載されていたのに、けっきょく単行本出ませんでした。
窪田まり子は、もうここ10年ぐらい作品発表されてないようですが、未単行本化の分を電子書籍で出す、というようなわけにはいかないのでしょうか。
「遊星人パタパタ」という小さな宇宙人のキャラが、さよちゃんシリーズとみさこちゃんシリーズに共通で出演していましたが、とくにさよちゃんの方では、存在が非日常的アクセントになっていてよかったです。
さよちゃんシリーズもそうですが、 とくに「ミラクルみさこちゃん」は、藤子Fファンと親和性が高いのではないかなあ、と思うんですけどね。実際はどうなんでしょうか。(自分はどちらかというと藤子Aファンなので)
みさこちゃん、及び、96年以降のさよちゃんが単行本化されていないのは、非常に残念なことだと思います。ぜひ電子書籍化をお願いしたいです(できれば2色カラー等そのままで)
さよちゃんシリーズのエピローグともとれる特別編。
画像や書きたいことをもっと整理してからブログ記事にしようと思っていたのですが、いつになるかわからないので、とりあえず暫定的にでも。
追記:2018-03-21
この記事を投稿してすぐに、コミックパーク版(オンデマンド印刷)の単行本を購入しました。
四六判(130×188mm) 150P
— kompdog (@kompdog) 2017年11月5日
オリジナルはA5判(148×210mm) 130P
オリジナルではカラーだった巻頭部分含めてオールモノクロ。印刷精度は正直イマイチか。
未収録作品が19P(作者自選、4コマ34本+1Pもの)+作者コメント1P。
奥付に初出情報無し。 pic.twitter.com/h4Yik4uf0Q
巻末ページで、作者メッセージとともにさよちゃん&ガムのイラストが描かれています。
絵柄・タッチは、おそらく同時期に描かれたと思われる「年賀状2009 窪田まり子(Kubota Mariko)」に近いみたいです(瞳の描画や前髪の処理など)
ワルキューレの伝説(PCエンジン版)
ゲームブックの記事では、「ワルキューレの伝説 舞い降りた女神」について『なぜか買った』などと書きましたが、よくよく思い返せば、当時の自分はそれなりに同タイトルに『ハマっていた』のでした。
PCエンジン用ソフト「ワルキューレの伝説」
(ナムコ、1990年8月9日発売、NC90006)
自分の場合、もとのアーケード版を知らずに、これで初めて「ワルキューレの伝説」に触れた状態でした。移植度ははっきりいってイマイチのレベルだったようですが、これはこれで面白く遊べました。なにより「操作キャラクターのデザインや動き」が可愛らしく、この数年前にアーケードゲーム「パックマニア」で感じたような、スッキリしたファンシーさが良かったのだと思います(立体感・ジャンプモーションなど)
当時一緒に遊んでいた身内が操作キャラクターであるワルキューレに対して「ウサギみたいだね」といっていたのが印象的です。
PCエンジンの「Huカード」は、手に取ったサイズ感など、モノとしてけっこう魅力的でした。自分が所有していたのは「コアグラフィックス」という本体機種でしたが、同時期に所有していたセガの「メガドライブ」に比べて、ものすごくコンパクトなのも良かったです。ソフトのケースは音楽CD(またはCDロム)と同サイズだったので、場所を取らなくて助かりました。
以下、この数日で発掘できたぶんだけですが、画像だけでもとりあえず。
ワルキューレの伝説 マル完攻略本 VOL.1
設定イメージイラストが多く掲載されていました。
ワルキューレの伝説 マル完攻略本 VOL.2
VOL.1に引き続き開発秘話も載っています。
そしてブラックワルキューレはアーケード版には登場せず、PCエンジンオリジナルのキャラらしいのですが、その後無かったことにされていないか、微妙に心配だったりして。
ワルキューレの伝説 必勝攻略法
(双葉社、1990年8月26日、ISBN 978 4575151750)
オーソドックスな攻略本。「この本ならでは」という部分は無かったようです。
ワルキューレの伝説 舞い降りた女神
(尾崎克之、双葉社、1990年10月12日、ISBN 978 4575761613)
サンドラだけでなく、コアクマンとズールもフィーチャーされていました。
(イラスト:かんなたかし)
THE ナムコブック
(成沢大輔 編、JICC出版局、1991年3月10日、ISBN 978 4796601023)
PCエンジン版ワルキューレの伝説が発売されてから半年後ぐらいに出た書籍。
当時のナムコットの総覧的な。
(解説:塩田信之)
PCエンジン版の不出来さを正直に指摘していて、良心的な解説でした。
ナムコ ゲームサウンド エクスプレス Vol.1
(ビクター、1989年9月、VDR-14001)
これはあくまでもアーケード版のサウンドトラックですが。
メインテーマから各面BGMまで、音楽もとても良かったですね。
作品やキャラクターについて、今もそんなに好きかというと、うーん……という感じですが、やはり思い出はあります。
ちなみに当時、さかのぼってファミコン版「ワルキューレの冒険」を入手してプレイする、という方向にはいきませんでした。あれはやっぱり別物と感じてましたので。「冒険」をもとにしたオフィシャルのボードゲームは、買おうかどうか迷ったものですが、けっきょく買わずに若干後悔。