簡単!すぐできる!!Sketchfab『AR』の始め方
Sketchfabとは?というところから説明していきますね。
Sketchfabは3DCGモデルのビューワーで、誰でも無料でウェブやスマホで、3DCGのモデルを見たりアップロードしたりすることができます。
わかりやすく言うと、youtubeは動画を共有するサービスですが、Sketchfabは3DCGモデルやアニメーションを共有できるサービスということです!!
実際に僕がアップロードしたはるおさんを見てみてください!
Haruo dancing for AR - 3D model by ko-dai (@ko-dai) - Sketchfab
上の画面をドラッグしたりホイールを回すこと(スマホではピンチイン、ピンチアウト)で、いろんな角度からはるおさんを見ることができます。(はるおさんが回りながら踊っているので、何もしなくてもいろんな角度から見えますが・・・)
アニメ「えんぎもん」OPのご利益ダンスです。是非、再生をストップして、好きなポーズでいろんな角度からはるおさんを堪能してください!
これだけでもスゴイのですが、SketchfabはさらにこのはるおさんをARやVRで見ることができるのです!!
では、はるおさんをARで見る方法を説明していきますね。
簡単3ステップです。
1.まずスマホにsketchfabのアプリをインストールしてください。
iphone ↓
https://itunes.apple.com/jp/app/sketchfab/id1201268000?mt=8
andoroid ↓
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.sketchfab.sketchfab
2.Sketchfabアプリで「haruo」と検索するか、下のリンクからはるおがダンスしているページに移動してください。
3.ARモードにして、画面をタップすると、はるおが出てきます。
説明画像も作りましたので、参考にどうぞ。
こんなに簡単にARができるなんて!10年程前からARをちょこちょこいじっていた僕としては、とても感慨深いです。ありがとうSketchfab!!
他にもたくさんのモデルがSketchfab上にアップロードされていて、全てARに対応しています。自分のお気に入りのモデルをみつけてARしてみると、なかなか楽しいです。気に入ってもらえたら、SketchfabでLikeつけてもらえるとありがたいです。
自分で作成したモデルをアップロードもできるのですが、それはまた別で記事にしますね。
また、ARのモデル・アニメーションの制作以来を受付することにしました。(VRも可)
制作の依頼、ご相談したいという方はお問い合わせからメール頂ければと思います。ご気軽にどうぞ。
大公開!!スタジオななほし流CGアニメーション制作の流れ
この記事を見に来てもらえているということは、CGアニメーションってどういう風に作っているの?って疑問に思ったことがあるのではないでしょうか?
制作の現場を体験しないとわからないことが多いので、これからCGアニメの現場に入りたいと思っている人や、CGアニメの制作を依頼したいけど、どういった流れで作っているのか知りたいという人のために、制作の流れについて説明したいと思います!
また、現場によって特にプロダクション部分の流れが変わってくると思います。他の現場はどういう風に作っているのか知りたい、という人のためにも参考になれば幸いです。
わりと詳細に専門用語を交えて説明しますので、もっとざっくりとした流れを知りたいという方は、スタジオななほしHPで簡略に説明してありますので、下記のリンクをご覧ください。
では、まずは下の図をご覧頂ければと思います。
大きく分けて、プリプロダクション (映像制作に入る前の準備段階)、プロダクション(モデリング、アニメーション、背景美術、撮影等、映像制作に関わる部分)、ポストプロダクション(映像が完成した後、台詞や音をいれたり、テロップをいれたりして納品形態にする最終段階)があります。
プロダクション部分について、スタジオななほしでは、メインキャラを3DCGでアニメーションして、サブキャラ(数カットしかでてこないキャラクターをモデリング、セットアップするとコストがかかるので)を作画でお願いすることが多いです。
また、基本的なエフェクトは3DやAEで作成しますが、ここぞという演出が含まれているようなエフェクトは作画でお願いすることにしています。(エフェクトの専門スタッフがいたらCGでもいけるかもしれません。)
カットの制作の流れは、レイアウトの後、図ではブロッキングやアニメーションと書いてありますが、CG業界ではアニメーション制作工程をブロッキング(おおまかな動きで表現すること)→スプライン(おおまかな動きを滑らかにして、ディティールを追加していく)→ポリッシュ(細かなディテールを追加し、不自然なところをないか確認して完成させる)という名前で呼ぶようです。スタジオななほしでは、作画に倣って、原画(ブロッキング)、動画(アニメーション)という工程で制作しています。
レンダリングは色素材やライン素材、影素材、マスク素材等、複数の素材に分けてレンダリングして、AE上で組み合わせ、キャラクターをコンポジットしたもの(3Dセルと呼んでいます)を作成します。
3Dセルと作画のセルと背景美術、カットに必要な素材が揃えば、撮影してカットが完成します。
ポストプロダクション部分について、アニメ業界では音響や音楽をいれる作業を「ダビング」(実写ではMA)、スタジオに入ってテロップを入れたりして納品形態にする作業を「V編」(実写では本編集)と呼びます。
以上で完成となります。
疑問点やおかしなところがあれば、指摘してもらえると助かります。
いかがでしょうか?
文章だけなので、はっきりとイメージがわかないところもあると思いますが、なんとなく理解して頂けたでしょうか?
モデリング・アニメーション・撮影辺りは、今後また具体的に説明できればと思っております。
ほっこり系コメディアニメ「えんぎもん」紹介(感想・評判・レビュー)
どこの家にも1つや2つはあるでしょう。
だるまや招き猫や張子などの縁起物は、よい事があるようにと祝い祈るための品物です。 人の願いや想いのこもった縁起物は、その想いを原動力に『えんぎもん』として動き出します。
そんなえんぎもんたちが躍動感いっぱいに画面を駆け巡り、騒動を起こしていく『ほっこり系ドタバタコメディ』作品です!
あにめたまご2018「えんぎもん」予告編 CV/TARAKO・朝井彩加
【あらすじ】
七福神町・天野川家の子ども部屋に置かれたはるお(犬張子)、金ちゃん(金魚型紙風船)、ヘビ蔵(竹へび)、ダルマ団長(だるま)、小梅(こけし)の“えんぎもん”たちは、いつも大和とひみの兄妹を見守っている。
ある日、ひみはよそから現れた招き猫のえんぎもんを追いかけて、家からいなくなってしまった。大和は突然動き出したはるおたちに驚きつつ、共にひみの救出に向かう!えんぎもんのご利益でひみは見つかるのか!?
<キャスト>
はるお/T A R A K O 天野川大和/朝井彩加 天野川ひみ/山盛由 金ちゃん/橘 U子
ヘビ蔵/山口勝平 ダルマ団長/稲田 徹 小梅/小岩井ことり
たら福/堂坂晃三 福次郎/山口隆行 小福/田中あいみ
天野川なみ/篠原恵美 天野川 命/鈴木琢磨 店員/神尾晋一郎 中年女性(おばさん)/新田早規
<スタッフ>
監督/佐藤広大 キャラクターデザイン・美術設定/木川田ともみ
プロデューサー/山口弘太 アシスタントプロデューサー・制作進行/喜田百合
作画監督/白梅進 CGI監督/丹治まさみ 美術監督/荒井和浩 中堅アニメーター/石黒英彦 若手アニメーター/赤羽祐香 二瓶真衣 福澤咲 中村里奈 弓家田直美 大江良美
音楽/otoco 音楽プロデューサー/鶴丸正太郎 作曲・編曲/橋本竜樹 歌/KOCHO
アニメーション制作/ウサギ王 スタジオななほし
制作協力/ウサギ王 IKIF+ スタジオアロー
「えんぎもん」は若手アニメ―ター等人材育成事業「あにめたまご2018」にて採択され制作した作品です。制作のメインツールはLightWave。アニメーター等育成プロジェクトですので、いかにアニメーションを魅力的に見せられるかというところを重視して制作しました。
全体の約8割が若手アニメーター(アニメーター歴3年以下のアニメーター)の手によって動かされています。若手の育成に力をいれれれば、若手アニメーターでもこれだけのアニメーションをつけられるというところにも注目してもらえると嬉しいです。
アニメ!アニメ!でインタビューして頂いておりますので、合わせてご覧ください。
ライターの古都奈さんに考察記事も書いて頂けました。
ツイッターでの感想、評判、レビューもまとめましたので、ご覧頂ければと思います。
感想を頂いた皆様ありがとうございます!
DVDの販売はこちらから
スタジオななほし - BOOTH(同人誌通販・ダウンロード)
dアニメストア・ニコニコ動画・GYAO!ストア・U-NEXTにて有料配信中!!
僕がLightWaveを使い続ける理由
LightWaveはCG業界以外の人には、光の波?なんじゃそれ?と思われる方が多いと思いますし、使っている人が少ないのでもしかしたらCG業界でも知らない人がいるかもしれません。
LightWaveは3DCGを作成するソフトです!
有名なCGソフトと言えば、3dsMAXやMAYAで、無料で使用できるblenderなんかも最近は話題にあがることが多いように思います。
LightWaveをメインツールとして使用している有名な会社は、YAMATOWORKS、神風動画、サブリメイションの3社になると思います。
この3社は共同でプラグイン開発をしていて、DSTORM(日本でライトウェーブを販売している会社)のサイトで公開していますね。僕も使わせてもらっています。
あとは、自分とこのスタジオななほしだったり、マシモさんとこだったり、小さい規模や個人レベルで使用しているプロの人はそこそこいるように思います。
LightWave2018のカタログを見ると、結構いろんな作品がつくられているんだなという印象です。「えんぎもん」も掲載して頂いています。
http://www.dstorm.co.jp/archives/catalog/LW2018_brochure.pdf
使っている人が多いソフトの方がメリットは多いのですが、なぜ僕がLightWaveを使い続けるかというと、それは、リアルを追及するCGより工夫して絵作りをするCGアニメに相性が良いからです!
LightWaveは他のソフトではデータが壊れてしまうような裏技的なことができるので、工夫する余地が大きく、その結果作業効率も上がります。ソフトの慣れもありますが、自分が他のソフトを使用するよりLightWaveを使用した場合、作業スピードは倍は早いです。
また、価格面でもリーズナブルです。3dsMAXやMAYAはサブスクリプションと言って、1年使用するのに25万程度かかりますが、ライトウェーブはCGiNなどのサイトで13万円程度売っていますので、1度買えばいつまでも使用できます。(2~3年ごとにアップグレードがありますが、それも5万円程です。)
小規模のチームには導入しやすい金額なので、とてもありがたいです。
ただ3dsMAXやMAYAは学生は3年間無料で使用できることもあり、教育の現場で多く使われています。教育の現場を抑えることがユーザーを増やす上でとても重要なので、その辺りはうまいなぁと思います。もちろんLightWaveにも学生版はあります。
最近で言えば、「ニンジャバットマン」を作成した神風動画×YAMATOWORKSのような作品や、サブリメイションや、スタジオななほしの「えんぎもん」みたいな作品を作ってみたいという人は、ぜひLightWaveに挑戦してもらえると嬉しいです!
神風動画がLightWaveを使う理由『COCOLORS』
http://ani-ko.com/39-yokoshima04
神風動画が LightWave 3D を選ぶ理由
演出で観る者を魅了する! TV アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』OP ムービー | 特集 | CGWORLD.jp
なんて記事もありますね。あわせてどうぞ。
これから、LightWaveのTIPSや「えんぎもん」のメイキングも紹介していきますので、LightWaver(LightWaveのユーザー)が増えることを願っております。
「こーだいと、CGアニメと、えんぎもんと。」はじめました。
はじめまして!
スタジオななほしの佐藤広大こと、こーだいと申します。
2001年からCGアニメ・映像制作の仕事を始めてもうかれこれ18年目になります。
今回このブログを始めようと思ったきっかけはいくつかあるのですが、1つはブログのタイトルにもはいっている「えんぎもん」という作品を一人でも多くの方に届けたいというところです。
「えんぎもん」監督をしたのですが、若手アニメーター育成プログラム「あにめたまご2018」というプロジェクトを通して、たくさんの人に助けて頂いて応援して頂いて制作することができました。制作して終わりというのではく、このプロジェクトの意志を多くの人に知ってもらいたいと思っています。
また、「えんぎもん」は日本の文化や風習を扱った作品になるのですが、漫画「えんぎもん」は四季折々の行事を通して大和やはるお達の日常を描いたものになります。
この漫画を補足する形で日本の文化や風習をより深く掘り下げられたらと思っています。
アニメ「えんぎもん」予告編はこちら↓
あにめたまご2018「えんぎもん」予告編 CV/TARAKO・朝井彩加
はるおのツイッター(漫画・えんぎもん)はこちら↓
もう一つの大きなきっかけは、今までCGアニメーター・CGIディレクター・演出・監督として、様々なCGアニメーション作品に携わらせて頂きました。この経験を伝えることで、一番はCGアニメーターの方々に役立てればと思っています。日本のCGアニメはまだ歴史が浅く、作り方もスタジオによって様々だと思います。スタジオななほしでは、作画のアニメの作り方をベースとしたワークフローやアニメーションの付け方をしています。このワークフローを共有することで、CGアニメの作り方の指針となれば幸いです。
CGアニメの作り方なんかもわかりやすく説明したいと思いますので、CGアニメってどういうものかわよくわからない人にも知ってもらうことができれば嬉しいです。そしてアニメ業界に少しでも貢献できればと思っております。
また、えんぎもんを始め自分が携わった作品を紹介していきますので、僕やスタジオななほしがどういった作品を作ってきたか、埋もれた名作もあると思いますので楽しみにしてください!
お仕事のご相談も受け付けておりますので、お気軽にメールして頂ければと思います。
では、皆さまちょこちょこ見に来てもらえると嬉しいです。
よろしくお願いいたします!