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なぜこの本を読もうと思ったのか
- 効率的な本の読み方を知りたかったから
- 読書によって圧倒的な成果を上げている著者の方法論は、信頼できると思ったから
- 読書を実生活で役立てる方法を知りたかったから
- 本の内容をアウトプットする方法を知りたかったから
読んだ後どういう状態になりたいか
- 本を読むこと・本の読み方に迷いがない状態
- 本の内容をアウトプットする方法が明確な状態
- 読書を実生活に役立てることができる状態
各章の要約
本書は4章からなる。
第1章 読書にまつわる3つのフェイク
第1章は巷で有効と囁かれている読書術が、実は効果がないことを説明している。ものによっては効果がないばかりかむしろ逆効果になり得ることを説明し、読者にそれらの読書術を安易に鵜呑みにしないよう注意喚起している。
取り上げられているのは、「速読」、「多読」、「選書」の3つである。
個人的に読むのが遅いのが気になっていたので、特に「速読」は効果がないことが説明されていて勇気づけられた。
第2章 読書の質を高める3つの準備
第2章は読書の質を高めるための準備の方法を解説している。
実際の準備法の説明の前に、そもそもなぜ準備がそれほど重要であるかが説明されている。なんと著者によると、読書においては準備が最も重要で、準備さえ整えば読書の7割は成功と言えるらしい。
ここで紹介されている方法は、「メンタルマップ」、「キュリオシティ・ギャップ」、「セルフテスト」の3つ。
実際に「メンタルマップ」を試しながら本書を読んでみたが、読書の目的を見失わずモチベーションを保ちながら読むことができたので、非常に有効だと感じた。
第3章 理解力と記憶力を高める5つの読み方
第3章は理解と記憶への定着を高める本の読み方を紹介している。
ここでは5つの方法が紹介されており、どれも大学等での研究で明らかになったことが元になっている。それらは人間の脳の仕組みに基づいた効果的な方法であり、納得がいく。
第4章 知識を自在に操る3つのアウトプット
第4章は読んだ本のアウトプットについて書かれている。
ただ実際にはこの章は、アウトプットの方法というよりも人を惹きつけたり説得したりするための話し方に重点が置かれていた。つまり「説明能力」の話である。
個人的には、どのようにアウトプットするのがいいのか(たとえばブログに書く方法、Twitterに投稿する方法、友人に話す方法など)という内容を知りたかったので、少し期待外れであった。
方法論
ここまで「本書を読もうと思った理由」、「本書を読むことでどういう状態になりたいか」、「各章の要約」を書いた。実はこれらは全て本書で紹介されている読み方である。
マインドマップ
「本書を読もうと思った理由」と「本書を読むことでどういう状態になりたいか」を明確にするのは、マインドマップと呼ばれる方法である。これは本を読む前の準備段階で行う方法論である。これを行うことで、読書の目的を途中で見失うことがなくなり、モチベーションを維持できる。また、重要な点、読むべき部分に集中することもできる。
筆者も実際にマインドマップを試しながら本書を読んでみたが、効果覿面だと思った。
「要するに」読み
各章を要約しながら読むのは、本書で「「要するに」読み」と紹介されている。
章ごとに要約することで、本の全体構造が掴める、章を精読するべきか判断がつく、読むべき内容に優先順位がつけられる等のメリットが得られる。
本書にはこのような方法論が他にも紹介されている。それら全てを実践しながら読むのはかなり骨が折れる作業だと思うので、自分に合ったものを見つけながら徐々に取り入れていけばいいと思う。
最後にもう一つの方法論「しつもん読み」を実践して本記事を終わりにしたい。
「しつもん」読み
本の内容に対する質問を用意した上で読む。読みながら、あるいは読んだ後に質問に対する回答を作る。質問例は以下である。
この本のキーポイントやキーコンセプトは何か?
この本のキーポイントは読書の方法に関するである。 著者によると読書は、 「読む準備→読む→アウトプット」 の3つのサイクルからなる。 本書ではこのそれぞれについて、科学的根拠に基づいた有効な方法を紹介している。
作者の主張のどこに賛成できるか?その理由は何か?
準備の重要性に賛成できる。なぜなら、本書に紹介されているマインドマップ等の準備を実際にやった後に本書を読んだら、モチベーションをキープできたし、内容も理解できたからだ。 しっかり準備を行えば、モチベーションの維持、集中力の維持、内容の理解、内容の定着、読む必要がない箇所の判別等のメリットが得られる。
人に勧めるとき、どの章のどんな情報を一番に取り上げるか?
第2章「読書の質を高める3つの準備」にあった、準備の必要性を取り上げる。
読書の方法と言うと、つい読んでいる最中の方法論に注目しがちだが、実はその前の準備が一番大事だということを伝えたい。