オタクブログはじめました。

漫画アニメラノベの感想を書いていく。注意書きがない場合はネタバレ無しです。

検証!ChatGPTは『ゆゆ式』のハイコンテクストすぎる会話を理解できるのか?

はじめに

この記事はゆゆ式 Advent Calendar 2023の15日目の記事です。

今年は原作15周年&TVアニメ10周年記念特番があったりして、今でも『ゆゆ式』が愛されていて、これからも続いていくというのを実感できた年でした。

というわけでさっそく本題。

ChatGPTは『ゆゆ式』のハイコンテクストすぎる会話を理解できるのか?

この記事を見ているような人は少し前にこんなツイートが話題になった記憶があるでしょう。

TwitterだとAPI制限等があるかもしれないので画像も載っけておきます。

このハイコンテクストすぎる会話をChatGPTは理解できるでしょうか?

実際に聞いてみた

質問

以下は4コマ漫画中の会話です。唯,ゆずこ,縁の3人が会話をしています。それぞれの人物がどんな意図でそのセリフを言ったのかを、文脈を補完して説明してください。

1コマ目:

唯: 「貴族の血筋の事を青い血って言ったりするんだって」
ゆずこ: 「ふんふん」

2コマ目:

縁: 「あおけっきゅう?」
唯: 「青血球?」

3コマ目:

ゆずこ: 「あかけっきゅう?」
縁: 「せっけっきゅー」

4コマ目:

ゆずこ: 「せいけっきゅう?」
縁: 「あおけっきゅー!」
唯: 「なんでだよ」

ChatGPTの回答

この4コマ漫画の会話は、言葉遊びや誤解に基づいているようです。それぞれのコマを解釈してみましょう。

1コマ目:
- 唯は、「貴族の血筋のことを青い血(blue blood)と言う」という事実を共有しています。この表現は、貴族や高貴な家系の人々を指す際に使われることがあります。
- ゆずこは「ふんふん」と言って、唯の話に興味を持っていることを示しています。

2コマ目:
- 縁は「あおけっきゅう?」と言っています。これは、「青い血」を誤って解釈し、文字通りの「青い血球」(blue blood cells)を想像しているようです。
- 唯が「青血球?」と反応しているのは、縁の誤解に気づいて、言葉遊びを楽しんでいる様子です。

3コマ目:
- ゆずこが「あかけっきゅう?」と言っているのは、「青血球」という言葉遊びに引っかけて、普通の「赤血球」(red blood cells)を持ち出しています。
- 縁が「せっけっきゅー」と言っているのは、さらに言葉を変えて遊んでいるようです。「静脈」(vein)か「積極」(positive)のような音の言葉を連想させます。

4コマ目:
- ゆずこが「せいけっきゅう?」と反応しています。これは縁の「せっけっきゅー」をさらに変形させたもので、彼女も言葉遊びに参加しています。
- 縁が「あおけっきゅー!」と再び言っているのは、最初の「青血球」の発言に戻っているようです。
- 唯が「なんでだよ」と反応しているのは、この滑稽で意味不明な言葉遊びに困惑していることを示しています。

全体として、この4コマ漫画は、キャラクターたちが言葉遊びを通じて楽しんでいる様子を描いているようです。それぞれのセリフは、次第に意味が分かりにくくなっていき、最終的には滑稽でおかしな状況になっています。

語感の近さで言葉遊びをしているということは理解しているようですが、その内容については表面的なことにしか触れておらず、おもしろさの本質には届いていないような感じです。

今回はハイコンテクストすぎて単語だけで会話しているので、セリフの情報だけでは会話の意図を予測するのは厳しかったかもしれません。また、「あおけっきゅう」と「せいけっきゅう」の比較をしていることにも気づいていないようです。そもそも「青血球」という単語は一般には存在しない語彙なので、その読み方についての会話だと推測するのは難しいでしょう。これらを理解するにはもうちょっと人類とのコンテクストを共有していかないとだめでしょうね。今後の発展に期待です。

ゆゆ式』を理解するにはもう一歩でしたが、逆に得意技である生成方面ではどうでしょうか?

ゆゆ式』の4コマストーリーを作らせてみた

質問

ゆゆ式の概要等を教えこんでいるので割愛

...

ゆゆ式の4コマ漫画を一つ考えてください。
唯、縁、ゆずこの3人を登場させてください。
1コマ目から4コマ目までで、3人がどんな会話をしたかを説明してください。

ChatGPTの回答

1コマ目:

場所: 学校の教室
ゆずこが変なポーズをとりながら、「見て!私、宇宙人になった!」と言います。
唯と縁は驚いた表情をしている。
2コマ目:

唯が冷静に、「どう見ても、ただのゆずこだけど…」とツッコミます。
ゆずこは「違うの!宇宙から来た新種のゆずこだよ!」と強弁する。
3コマ目:

縁がクスッと笑いながら、「宇宙のゆずこって、どんな特技があるの?」と聞きます。
ゆずこが「うーん、特技は…地球の言葉を話せることかな!」と答える。
4コマ目:

唯が「それ、ただのゆずこじゃん!」と更にツッコミを入れる。
縁が大笑いして、「ゆずこらしいね」と言いながら笑っています。
ゆずこは少し恥ずかしそうに、でも嬉しそうに笑っている。

この4コマでは、ゆずこのおちゃめな振る舞いと唯の的確なツッコミ、そして縁の優しい笑いが、『ゆゆ式』特有の雰囲気を醸し出しています。普段の学校生活の中での小さな楽しい瞬間を切り取った感じです。

ちょっとそれっぽい?ゆずこがよくわからない事言いつつ、縁が半分受け流して進めて唯がつっこむ流れがちゃんと完成している。そしてこの3人の間でしか意味のなさそうな会話という題材から『ゆゆ式』っぽさを少し感じます。

おわりに

今回の検証でChatGPTは『ゆゆ式』を完全に理解とは言わないまでも、当たらずとも遠からずといったくらいのことはできることがわかりました。今回のゆゆ式acで『ゆゆ式』の4コマを画像生成している方もいたので、それと組み合わせれば完全AI製の『ゆゆ式』が作れそうですね。今回使用したChatGPTのGPT-4は有料ですが、GPT-3.5やBing Chat等は無料で使えるので皆さんも試して色々生成してみるとおもしろいと思います。

オタクの気ままなエジプト旅行記

今更記事書くんかいという気もするけど、今年5月にエジプト旅行してきた。リアルで会ってない人とかにも色々と見せたいし、エジプトに興味持ってる人とかの参考になればいいかな〜というくらいの気持ちでゆるく書いていこうと思う。

  • ことのはじまり
  • エジプトについての調査
  • 出発までの事前準備
  • 旅行初日
  • 2日目
  • 3日目
  • 4日目
  • 5日目
  • 6日目
  • 7日目
  • 総括
    • エジプトについて
    • ツアーについて
    • 他のツアー参加者について

ことのはじまり

大学院の卒業旅行でイタリアに行ってから、また海外旅行したいなとは思っていた。でも流行り病の影響で流石に海外に行くのは微妙という時期が続いたのでひとまずはお金を貯めるターンを過ごす。 2023年になって少し経った頃、そろそろ行っても良くね?という感じがしてきたので、旅行先の検討をしていった。

旅行先をエジプトに決めたのは、特に強い希望があったというわけではない。ヨーロッパと東南アジアには行ったことがあったのと、どうせ若いうちに旅行するなら特殊な所が良いという気持ちがあった。 となると消去法的に南米、アフリカ、西アジアというような候補になる。そこで旅行サイト等を見て時間と金との兼ね合いからエジプト良いなと思い始め、いろいろと調べていった。観光地としては知名度おそらく世界一のピラミッドを見てみたいし。

余談だが、他の候補としてトルコ、ドバイ、マチュピチュあたりに興味があるので、同じく興味を持っている知り合いは誘ってほしい。

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『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア』感想

途中まではネタバレ無しで感想と見どころポイント紹介をして、最後に軽いネタバレありコメントを書く。

『SAO』は原作もずっと読んでてアニメも見ていたけど、プログレッシブが映画化と聞いたときはときは、この絶対に終わらないであろうストーリーを映画でやるということにまず驚いた(まあ小説始まった時点でも驚いてたけど)。その上で更に驚いたことといえばやっぱり新キャラの登場について。この時点で小説のプログレッシブとも違うストーリーを歩むことが確定して、期待というよりはむしろもう疲れて見に行く気が少し下がった。でも始まってみると評判いいし、それならと結局見に行ったけれど、普通に満足してしまうくらいにはよくできていた。

ストーリーについて

まず、SAO開始以前の話についてしっかり語られるのはキリト以外では初(たぶん)なので、そういった部分で、アスナの前の学園生活や家庭環境が見れるのは貴重で楽しめる。

ストーリーの本筋としては本編通りの第1層をクリアするまでの流れだが、今回はアスナ視点ということで、出会った当時のアスナから見たキリトの印象を感じることができるのがおもしろい。ゲームが上手くてカッコいい部分はあれど、普通に陰キャオタクっぽいキリトさんは新鮮味があるし、視聴者としてはギャップに笑ってしまう。それに、本編では描かれなかったアスナの心情が見れるのはやはり今作での新しいおもしろさだろう。

新キャラについて

やはり今作での一番のポイントはこの新キャラ。第1層でキリトに代わりアスナを守る王子様ポジションで描かれている。ゲーム以前からの繋がりのある同級生ということで、キリト視点では暗い印象だった初期アスナにも現在のアスナみたいに明るい面を見せることで、唐突な過去ストーリーでの新キャラでありながら違和感なく受け入れられた。鎌キャラということで、新しいアクションが見れたのも良かった。このキャラも今回で関係が終わるような感じではなさそうだし、作者のインタビューによるとこれまでの本編とも繋がる要素もあるらしいし今後の展開も楽しみ。(まあ本編で語られていない時点でSAOで生き残ってるかとかが不安ではある。)

見どころ

作品としての見どころとしてはやっぱり新キャラのミトとアスナの共闘シーン。第1層のボス戦はTVシリーズ初期の焼き直しにはなるが、アニメーション技術(と予算)の進化が感じられて楽しめる。戦闘シーンの効果音とかボスの迫力の大きさはやっぱりしっかりした音響のある劇場で見てもらいたい。松岡さんの演技も、現在のキリトを演じた上で改めて初期のキリトを演じていて違いを楽しめるポイントになっている。

以下ストーリーの中身に触れた軽いネタバレありコメント

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