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牛好きな曽根雅弘のブログ。ほとんど牛のおはなしです。

種牛の出身地2020年8月

2020年8月にHOLSTEIN USAのHPで公開されたTPI♂Proven(検済)TOP100・TPI♂YoungTOP200・DWP♂Proven(検済)TOP100・DWP♂YpoungTOP100から種牛を各メーカーに振り分けて頭数を調べてグラフにしてみました↓↓

 

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http://www.holsteinusa.com/より作成


 

搾乳ロボット牛舎での初産牛と2産以上で乳量とAMS訪問回数を比較

 

搾乳ロボット牛舎での初産牛と2産以上で乳量とAMS訪問回数を比較した研究を紹介します。

材料・方法

ミネソタ州とウェスコンシン州のAMSを使用している40農場(毎日2858514頭記録)の内、フリーフロー31農場(30Lely:1Delaval)とガイドフロー9農場(全てDelaval)で、それぞれ乳量とAMS訪問回数を調査・比較した。

期間:2013年半ば~2014年終わり

結果

乳量

フリーフロー→初産牛乳量は分娩後日数238日まで経産牛より少ない、分娩後日数239日以降は、経産牛より多い。

ガイドフロー→乳期通して初産牛乳量は経産牛より少ない。

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訪問回数

フリーフロー→初産牛は分娩後日数178日まで経産牛より少ない、分娩後日数178日-208日まで同じくらいでそれ以降は経産牛より多い。

ガイドフロー→初産牛は分娩後日数58日まで経産牛より少ない、分娩後日数59日-208日まで初産牛の方が多く、それ以降は同じ。

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 提案

  1. 初産牛の訓練
  2. 給餌法の工夫
  3. AMS許可設定の工夫

 

出典:J.M.Siewert, et al. : Milk yield and milking station visits of primiparous versus multiparous cows on automatic milking system farms in the Upper Midwest United States, J. Dariry Sci, 102, 3523-3530 (2019)