中間管理職はオワコンなのか?
最近は"中間管理職"でググると、ネガティブな情報が多い。
確かに電機メーカーなど、歴史ある大企業が次々と不祥事や買収などで縮小や撤退を余儀なくされている昨今、組織体は小さくなり、中間管理職の場所など無くなりそうな勢いだ。また、AIやロボット技術の急速な発展によりブルーカラーの部門に至っては、国内からは消滅しそうな勢いだ。
とはいえ、中間管理職は無くならないだろう。
昔のように年齢を重ねれば課長になれる(会社もある)という時代は終わったが、どんな構造になったところで、会社が変わったり、会社や国をまたいでのチームだったりしても、戦略と現場を繋ぐマネージャーが必要な規模の仕事は必ずある。外部のコンサルタントや雇われプロジェクト・マネージャーで賄う部分もあるだろうが、責をとる"組織の人間"が居なくなることは無いと思う。
決して自分がメーカーの中間管理職をやっているから言っている訳でもなく、ネットでネガティブ発言をしている人もわかって言っているのだと思う。
要は中間管理職の椅子は少なくなり、求められるスキルも高度になってきていて、今後、それは加速するということだ。会社の規模や業績に非常に大きく左右されるし、これまでも、これからも、中間管理職層の力で会社の業績も大きく変わるのだろう。だからこそ、今、中間管理職のあり方を考えてみたいと思った。
今のままでは居場所は無い。
変わり続けることで居場所は作れるし、やりたいこともやれる。
IT技術者からIT中間管理職へのキャリアアップ
よく技術者から管理者へのキャリアアップは難しいというが、中間管理職なら普通にキャリアアップできると思う。これからのビジネス・システムはビジネスとITの両方を知っているビジネス・パーソンこそ切り開けるからだ。
IT技術者は現場を知っている。
だが、最近のIT部門ではコモディティ化したサービスを右から左に提供するだけの形態が増えているようにも思う。それでは中間管理職にすらなれない。技術者のうちに、ビジネスの現場に深く入り込み、本当の現場を知ること。そして、そこで遺憾なくIT技術売を吸収、発揮していれば、キャリアアップできる。
「技術者でいたい」という技術者マインドを持っている人こそ、ハイアラーキーの中でのIT中間管理職で才を発揮できると思う。それを消耗と考え、経験を経ず、ビジネス論や情報の海の中で起業やエグゼクティブへの道を歩む道もあると思う。
何を自分の”軸”にするか、だが「技術に拘りたい」というIT技術者は多いと思う。昔の楊に年功序列で中間管理職の椅子が回ってくることは流石になくなったが、今こそ活かせるスキルと方法論、そして中間管理職のポジションはあると考えている。
IT中間管理職のためのリーダーシップ
自分が使ってきたリーダーシップをまとめてみた。
1)サーバント・リーダーシップ
2)サイレント・リーダーシップ
の2つ。
サーバント・リーダーシップはPMとしてやってきたスキルを活かしてきた部分と、管理職として学習してきた部分がある。一般的なリーダーシップだ。
サイレント・リーダーシップは自分の造語で、ジョセフ・L. バダラッコ著「静かなリーダーシップ」をモチーフにしている。スキルとして学習してきたというより、体得したという表現が正しい。だから「静かなリーダーシップ」に出会ったとき、本を抱きしめたくなるくらい「そう!」と思った。それ以来、座右の書だ。
今回、記事としてまとめてみて思ったのは、リーダーシップを体系立てて明文化することの難しさだ。”学習”ではなく”体得”や”そもそもの人間性”に近いことをフレームワークやマインドセットにできるか、して良いのか、という気がした。とはいえ、”心得”としての記事としてはまずますのものになったのではないか。
迷えるIT中間管理職のちょっとした助けになれば、と思う。
IT中間管理職のためのマテリアル
メインサイトでようやくマテリアルの数がそれなりに揃ってきた。
ボチボチとアクセスする人も少しずつ増えている。
それでも、まだまだ足りないし、頭の中には一杯ネタがあるし、記事間の整合性をみてリライトもどんどんかけないと。
一番心配なのは、自分が現場にいたころから変わっていることに追従できているか。まさに現在の中間管理職が対峙すべき問題だ。自分が開発をやっているころはXPが走りでアジャイルなんて言う言葉さえなかった。
でも、職制として参加したり、本や勉強会で知識を得てみると「言い方を変えただけじゃないか」と思うこと多し。
軸がブレないようにまずは記事をもっと書きます。
ネガティブなコメントも頑張って受け止めて反映できたらな。(単純なアンチコメントはスルーだけど)