ガイドさんと仲良くなる

ツアーで海外旅行に出かける場合、現地のガイドさんとの会話も楽しみの1つです。ツアーで海外旅行に行ったことがある方なら分かると思うのですが、団体で行動する場合、なぜか1人くらいは英語に堪能な方がいるんですね。その方がガイドさんと楽しそうに会話しているのを見ていると、「自分もそんな楽しみ方をしてみたい!」と思ってしまうものです。

現地のガイドさんと仲良くなるには、まず日本語で話しかけることをオススメします。最初から英語で話しかける必要はありません。通訳を介さずにガイドをしてくれる現地の人であれば、多少の日本語は出来るはずです。無理に英語で話さなくても、「たどたどしい日本語のコミュニケーション」で十分に仲良くなれるんですよ。

むしろ、そちらの方がガイドさんも喜んでくれるのです。以前、イギリス人の現地ガイドの方と話したことがあるのですが、「日本人の方はとても私に気を遣ってくれます。大変ありがたいのですが、私も少しなら日本語が出来ますので、もっと気楽に日本語で話しかけて頂いても構わないのです」と言っていました。

たしかにそうですね。たとえば、あなたが日本国内で海外からのお客さんを案内するガイドをしているとしましょう。かりに相手はアメリカ人としておきます。このとき、あなたは何語でガイドをしますか?もちろん英語ですよね。それに、相手は何語であなたに話しかけてくるでしょうか?こちらも当然、英語で話しかけられるに決まっています。

これと同じことなんですよ。現地の外国人のガイドさんも、日本人を相手にするわけですから、「日本語でのコミュニケーション」を想定した仕事をしているのです。したがって、こちらが気を遣って英語を話す必要はなく、気軽に日本語で話しかけても何も問題はないのです。もし通じなければ、多少の英単語を使ってコミュニケーションを取っておけばOKです。「私、英語が出来ないから話しかけられない…」というのは、感じる必要のない緊張感なんですね。バンバン日本語で話しかけておきましょう!

小銭を用意しておこう!

「海外では現金を持ち歩くのは危険だ」という話を聞いたことがあると思います。かしかに、大量の現金を持ち歩くのは危険ですね。もし、知らないうちに治安の悪いエリアに入りこんでしまった場合、「日本人観光客」というだけで狙われることも多いのです。

しかし、「まったく現金は持ち歩きません!」というのは考えものです。アメリカであれば、20ドル程度の現金はポケットに入れておきましょう。たとえば、観光先のお店などで、ペットボトルの飲み物を買う時には現金の方が便利ですし、近距離のバスやタクシー移動でも現金の方が手っ取り早いですしね。

この場合、近くにクレジットカードが使えるATMがあれば便利です。操作は日本とほとんど変わりません。簡単に現金が引き出せると思います。また、「トラベラーズチェック」を持って行く方法もありますね。今ではそれほど主流な方法とは言えなくなりましたが、「安全面」を考えれば賢い方法だと思います。しかし、観光客をターゲットとしているお土産店以外では、トラベラーズチェックはほとんど使えませんので、利便性という面ではあまり重宝できるものではないでしょう。

ただし、トラベラーズチェックを持って行って、必要に応じて現金化する方法も覚えておきましょう。実に簡単な方法ですよ。銀行に行って、「I would like to change my travelers check into US dollar , please.(トラベラーズチェックアメリカドルに両替したいのですが)」と伝えておきましょう。ちょっとした書類が出てくると思いますので、そこに署名をしておけばOKです。ただし、この時の署名はトラベラーズチェックの署名と同じであること、また、身分証明のためのパスポートが必要なのでご注意を。

なお、近くにATMもなく、トラベラーズチェックも持っていない時は、適当なお店に入り、少額の買い物をします。そして、会計時にクレジットカードを提示して、「And, I need 10 dollar cash, please.(あと、10ドルの現金もお願いします)」と伝えておきましょう。かりに、買い物額が2ドルであった場合、12ドルでクレジット決済をするわけです。そして、2ドルはお店に入り、10ドルは現金としてあなたの手元に返ってくる仕組みですね。意外と知られていない方法ですので、ぜひ覚えておきましょう。

お土産を日本に郵送するには?

海外旅行では、ショッピングも大きな楽しみの1つです。また、知人や友人、同僚や家族などから、お土産を頼まれることもありますよね。しかし、大量のお土産を買ってしまった場合、困るのが帰国時です。大量のお土産を無理やりスーツケースに詰め込んでしまうと、最悪のケースで「重量オーバー」になることもあるんですね。これが大変なんですよ。空港チェックイン時の重量オーバーには、かなりの超過料金が課せられることをご存知でしょうか?また、手荷物に入る量にも限界がありますので、やはり現地から郵送する方法が最も賢いと言えるでしょう。

お土産を日本に郵送するには、大きく分けて2つの方法があります。1つは、買ったお店から直接郵送してもらうケース、もう1つは、郵便局から自分で郵送する方法です。

まず、お店から直接郵送してもらう方法ですが、「Would you send this to Japan by air?(航空便で日本へ郵送してもらえますか?)」と聞いておきましょう。大型のお土産店ならたいていは対応してくれると思いますよ。もちろん、その時にはラッピング代と郵送日が別途必要になるのでお忘れなく。また、壊れやすいものであるなら、「fragile」のシールも貼ってもらいましょう。「壊れやすいので注意」の意味になります。

一方、お店の方で郵送が無理な場合は、郵便局に行って郵送しておきましょう。空港で超過料金を取られるより、はるかに安いお値段で済みますからね。海外、特に英語圏の国では、郵便局に航空便用のボックスが売られています。箱の大きさによって値段は違うのですが、まずはそれを購入してください。そして、郵便局にはちょっとした作業が出来るようなテーブルがありますので、そこで、買ったお土産物を詰め込むのです。最後に、それをカウンターに持って行き、重量を測ってもらってお金を支払えばOKです。その際には、「I would like to send this to Japan.(これを日本に送りたいんですけど)」と言っておけば大丈夫ですよ。英語が苦手な人でも簡単に出来ると思いますので、ぜひ挑戦してみてください!

クレジットカードを使ってみよう

海外、特に欧米社会では、あまり現金決済はしません。数ドル程度の少額の買い物でも、クレジットカードで決済したり、銀行口座から直接引き落としになる「デビッドカード」で決済することが多いんですね。もちろん、現金で支払っても構いませんが、海外で大量の現金を持ち歩くことがオススメ出来ません。「危険」という意味もあるのですが、何よりも大量の現金を持ち歩くのは面倒ですしね。そこで、お店でのクレジットカードの使い方について、少し勉強しておきましょう。

まず、「May I pay by credit card?」という表現を覚えておきましょう。「クレジット決済は出来ますか?」という意味ですね。土産店ならたいていのクレジットカードが使えるのですが、小さなお店では取り扱っていないことも考えられますので、ぜひとも覚えておきたい表現です。なお、この時にあなたのクレジットカードを相手に見せるように言っておいた方が良いでしょう。すると相手は、「そのカードなら使えますよ(使えませんよ)」と、コミュニケーションがスムーズにいきますしね。あとは、日本で使う時と同じような方法で決済しておけばOKです。機械操作に関しては日本と大差はありませんので、それほど苦労することはないでしょう。

ちなみに、「現金は持ち歩かない」とは言っても、「一切持ち歩かない」というのは考えものです。たとえば、ちょっとした飲み物を買う時などは、小銭で支払った方が手っ取り早いと思いますし、バスや電車を利用するならなおさらです。そこで、クレジットカードを使って現金を作る方法についても知っておきましょう。

まず、適当なお店に入って、ちょっとした買い物をします。数ドル程度の飲み物やお菓子で十分です。このとき、店員さんに「And I need ten dollar cash, please.(それから、10ドルの現金をお願いします)」と言ってください。仮に、買い物の支払いが2ドルだった場合、クレジットカードで12ドルの決済をするのです。そうすることで、2ドルはお店に入り、10ドルは現金としてあなたに渡されることになります。クレジットカードが使えるATMが近くにない時には便利な方法ですね。

緊急時の会話は絶対に勉強する

海外旅行では、思わぬトラブルに巻き込まれることもあります。オーストラリアやニュージーランドなどに旅行に出かける人の多くは、「これらの国は治安が良いから特に心配することはないだろう」と思っておられるのですが、これは大きな勘違いです。たしかに、オーストラリアなどのオセアニア地域では、殺人などの凶悪事件はあまりありません。むしろ、日本より凶悪事件の数は少ないと思います。しかし一方で、盗難や車上荒らしなどの事件は非常に多いのです。日本では考えられないような頻度で起きているんですね。したがって、「安全だ」という言葉に油断しないことをオススメします。

また、このような緊急時における英会話の表現は、絶対にメモなどに書き留めておくこともオススメしますよ。たとえば、盗難被害に遭った場合、保険に入っているなら、現地の警察に被害届を出して保険の請求することが可能です(ツアー旅行なら添乗員さんがやってくれますが)。さらに、病気になった時は大変ですね。ツアーで団体旅行をしている場合、添乗員さんがずっとそばについてくれることはあまりありません。

このような、緊急事態における英会話の表現はたくさんありますが、本屋さんなどで売っている「ミニ表現集」はぜひ持って行きましょう。必ず緊急時の表現集も収録されていますからね。また、どうしても英会話に不安を感じるなら、次のような方法を試してはいかがでしょうか?

まず、手帳や小さなメモに、日本大使館や日本人会の連絡先を書きとめておきます。日本人会とは、名称は国によって異なると思いますが、現地で暮らす日本人の集まりのようなものです。何か公的な活動を目的としているわけではありませんが、「異国に暮らす日本人同士、困った時は助け合おう!」というグループだと考えておきましょう。

大使館を含め、このようなグループには、多くのケースで「通訳士」がいます。専属の通訳士というわけではなく、「あそこに困っている日本人がいるらしい。ちょっと助けに行ってくれませんか?」と、日本人の連絡網を使ってあなたを助けにきてくれるのです(絶対に来てくれるわけではありませんが…)。ですので、「本当に困った時に、日本語で連絡できる場所」として、このような組織の連絡先を手帳に書き留めておくことが大切なんですね。

食事を思いっきり楽しもう!

海外旅行の最大のお楽しみの1つと言えば「食事」ですね。しかし、海外旅行での食事を「楽しみ切れていない人」が多いのも事実です。ツアー旅行など、出されたものを素直にパクパク食べるだけでなく、追加で料理を頼んでみたり、あるいは現地のお酒を注文したりなど、これらの英会話が出来れば食事だってもっと楽しくなるはずです。

まず覚えておきたいのが、「May I have 〜?」ですね。「〜をください」という意味になります。「〜」の部分に欲しいものの単語を入れておきましょう。また、それ以外のいくつかの表現も併せて勉強しておけば便利ですよ。

たとえば、子供連れで旅行をしている場合、「Do you have a chair for kids?(子供用の椅子はありますか?)」という表現は使えそうですね。また、「What is the popular wine here?(ここのオススメのワインは何ですか?)」という表現も面白そうです(値段には注意してくださいね!)。さらに、ホテルの外で食事をしている場合は、「Do you have a doggy bag?(お持ち帰り用の容器はありますか?)」という表現も使えそうです。お持ち帰りは、一見するとマナーの悪い行為に思えますが、海外では「食べ物を残さない」という観点でも好意的に受け止められる行為なのです。

また、アレルギーのある方は、「Do you have a menu not using 〜? I have allergy(アレジー)」と言っておきましょう。「〜抜きのメニューはありますか?アレルギーなんです」という意味の表現です。さらに、料理をみんなでシェアしたい時などは、「May I have some small plates?(小皿をいくつかもらえますか?)」と言っておけばOKでしょう。ちなみに、海外のレストランでは、テーブルの上に「ふきん」を置いていないのが一般的です。もし、ソースなどをこぼしてしまった場合は、「May I have some wet towel?(ウェットタオルをいくつかもらえますか?)」と言っておきましょう。

いかがですか?一口にレストランと言っても、表現は様々あるんですね。それらの表現のいくつかを知っているだけでも、これまでの何倍も海外旅行での食事を楽しめると思いますよ。

「部屋を変えてほしい…」は英語で?

海外旅行慣れしておられる方なら分かると思うのですが、海外のホテルの設備は、日本よりも圧倒的にレベルが低いのです。もちろん、星が与えられるような高級ホテルは別ですよ。日本であれば、リーズナブルなビジネスホテルでもちゃんとシャワーが出ますし、トイレだってきれいに掃除されています。また、いくら安ホテルとは言っても、フロントの対応は誠実・丁寧ですし、「日本のホスピタリティー(接遇)は世界一」と呼ばれる理由はそんなところにも見られるのです。

しかし!海外ではそうはいきません。それなりのホテルに泊まったとしても、シャワーからお湯が出なかったり、出たとしても「チョロチョロ」など、また、トイレの紙が切れていたなどなど…、こんなことが日常茶飯事に起きているんですね。

もちろん、そんな時はホテルのフロントに行って部屋を変えてもらいましょう。あなたの部屋から電話で伝えても良いのですが、電話での英会話は聞き取りにくいため、やはり直接フロントに行った方が良いでしょう。

まず、「Excuse me. I would like to change my room, because 〜」という表現をそのまま覚えてください。「〜なので、部屋を変えてほしいのですが」という意味です。「because」の後は、「shower is not working well(シャワーが出ない)」や「it smells quite strange(妙な匂いがします)」などの表現をつなげておきましょう。とくに「work」は使える単語ですよ。「働く」のほかに「作動する(機械などが動く)」という意味もありますので、部屋の機械の備品で壊れているものがあれば、すべて「〜 is not working」でOKです。

ところで、上記の表現はどれも丁寧な表現ばかりですね。そんな丁寧な表現を紹介していると、「こっちは客なのに、なんでそんなに丁寧に対応する必要があるんだ!」と怒る方もおられるかもしれません。しかし、必要以上に「お客様意識の高い人間」は、海外では非常に嫌われます。日本では、払うお金以上のサービスを期待するものです。「お客様主義」が日本流ですからね。一方、とくに欧米社会では、「サービス=料金」のように、完全に「サービスの対価として料金がある」という考え方なのです。したがって、無駄に料金以上のサービスを求めることはやめておきましょう。マナーの悪い客として笑われますよ!