ムイ

もはやクライミング日記

2024/03/16 計画的微進捗@芹谷屏風岩

まえがき

土曜は晴れで最高気温が15℃くらいまで上がる予報。日曜は雨予報。

この気温と天気……芹谷屏風岩に行くしかないな!と仲間に連絡を入れたら、だいたいいつもの面子が集まった。

これまたいつもの通りの時間(駐車場に朝9時)くらいに到着、岩場にアプローチ開始。

 

アプローチの途中にはこの冬に倒れた倒木があるので、少し注意。

 

水曜大雨、木曜雨くらいで、金曜は晴れていたので最近の岩場の状態からするとコンディションはいいだろうなー。

むしろ日差しによる暑さが問題か?とか思いながら岩場にたどり着いたら……ドン引きするくらい染み出していた。

 

え?え?なんで?

昨年は一切見なかった猿 5.12aからの染み出しもある。水の流れが変わってもう染み出さないのかもとか言ってたのに。

ここ最近雪が降るなんてこともなかったので、雪が溶けて出てるということでもなさそう。

どうやら単純に降水量が多くて、それが2~3日後にドバッと出てきていたらしい。ううむ。

 

夕方にはかなり乾き始めていた。

タイミングが悪かった、ということなのか……。

 

この日の気温は予報通りの15℃くらいで、日が差すと案の定暑かった。

体感気温25℃くらい?暑さに慣れていないせいで余計堪える。

日陰ならソフトシェルを羽織るくらいでちょうどよかった。

 

ビレイ中に小さなアブが飛んでいるのを見かけて、「これはたぶんハナアブだろ」とか思ってたら普通に吸血性のアブで、露出していた足首の血を吸われた。

マジかよ。まだ3月半ばだぜ。

 

この天気ならもっと人がいるかも、と思ったけど全然人が来なかった。

不思議。

 

アップ、ヌン掛けのために舞姫 5.11a

先週に日ノ御子ボルダーに行ってから、この週はどうにも調子が出ない。

ぼんやりとして集中力に乏しかったり、妙にパンプしやすかったり。完登意欲が乏しかったり。

その上前日ドアに思いっきりこめかみをぶつけて頭が痛い。

 

いつもなら我先にと取り付くところだったけれど、いまいち気乗りせずに先に譲ってしまった。

これはミスだった。

デッドラインのクイックドローを掛けながら降りると登ってきた舞姫のクイックドローの回収が困難になるため。

 

まあなんとかなるだろと思いながら登り始める。

デッドラインを登るならばこれは鼻歌交じりで登れなければならん。……ということをいつも言っているのだけれど鼻歌交じりで登れたことなんて無い。

いつも足がおっかなびっくりだったり、それで無駄に握り込んでパンプしている気がする。

 

染み出しはラ・バンバ 5.11aでも使う象鼻の部分以外なし。

調子が悪いことは自覚していたなのであまり無理せず、辛かったら途中でテンションをかけようとへこたれ気味になったけれど、「いやいやここでヘタれててどうする」と何とか途中で気合を入れ直して登りきった。

 

登ってる最中に防災ヘリらしきものが結構近くまで寄ってきて、テンションコールなどがビレイヤーに届きにくくなって参った。

明らかに屏風岩を意識した動きだったので、もしかすると訓練だったのかもしれない。

屏風岩には救難ヘリコプターを呼ぶためのコールポイントが用意されている。それのチェックとか?

所轄官庁との情報共有と危急時の救助ヘリコプターホイストポイント設置 – クライミングエリア 「芹谷屏風岩」情報サイト


いつかお世話になるかもしれない。

もちろんお世話になどなりたくはないが。

 

懸念していたデッドラインのクイックドロー掛けと同時に舞姫のクイックドローを回収する作業は同時にできることがわかった。

こういうばかり上手くなってもしょうがないのだけれど。

 

デッドライン 5.12c

染み出しは4ピン目と5ピン目の間のホールドのみ。それ以外はなし。

……だけどそこは微妙にピン間隔の遠くなるトラバースで、緊張するところだからやめてほしいんだよね。

そんなことを言っても自然には通用しないので、はい、よーい、スタート。

 

1本目

下部の動きがぎこちない。

染み出しでメンタルを削られて4ピン目でテンションを掛けた。

その後はいつも通りにテンテン。

 

この日はまだ完登できる感触はないので、割り切って手順、ムーブ構築に注力することに決めていた。

目的は7ピン目後の核心前の個人的な小核心、それから9ピン目後のトラバース核心前の個人的な小核心。

どちらもなんとなくゴリ押ししていたのだけれど、繋げたら全然ダメということは気づいていたのだ。

計画的完登計画。

 

ビレイヤーには申し訳ないけれど超時間を掛けて、手順構築をして降りた。

 

2本目

14時頃になるともう暑くてやってらんない感じに。

足がむくんでクライミングシューズを履くのがちょっと辛い。

 

前回登った時にジブを踏むのがほんの少し痛かったので、今回はやや固めたシューズを持ってきてみた。

右は少し柔らかめのソールであるRSラバーでリソールしたTN-Pro。

左はシューズの剛性、ソールもRHラバーと少し固めなレグルス。

いつもはTN-Proだけど、今回はレグルスを履いて登ってみた。微妙に踏み感が異なり余計に力が入って疲れた。慣れたらマシになるか?

イボみたいなジブを踏む機会が結構あり、それを踏む際は心強いのだけれど……ちょっと悩ましい。

 

暑いせいでやはり登るのがキツイ。

進捗的には1本目で作ったムーブをさらに改善できたことくらいだろうか。

核心部はより手こずった。やれやれ。

 

3本目

時間は16時半くらい。ようやく日が陰ってきた。

無駄に力を入れすぎたり、ムーブを探りすぎた影響で指皮が削られまくってヒリヒリする。

ロープを掛けたまま残していたのでもうトップロープでいいか?とか日和そうになったけれどロープを抜く。やはりリードでやらねばならん。

 

2ピン目前で早速テンションを掛けて、「あ、これヤベえかも」とか思ったが、初めて7ピン目の核心前まで一気に通すことができた。

 

核心部のムーブもほんの少しコツが掴めた。

ゆっくりジワ上げでやっちゃダメだ。軽く勢いを出すと楽になる。

 

上部のトラバース部で無駄に力が入るのと、足置きの不安定さをなんとかしたい。

あと下部でのレストポイント構築、それから全体的に力を抜くのが大切か。

たぶんしっかり踏めてないから疲れるんだよな……バイタルポイント 5.11c/dの時も踏めるようになった途端完登できたので、その段階まで進まなければ勝負にならなさそう。

 

まだまだやることはあるけれど、何をやればいいのかわかった分が進捗かもしれない。

年内には完登したい。

 

帰る、振り返り

もう一本、なにかクールダウンに登ってもいいかなと思ったけれど、時刻はすでに17時頃でみんな帰る気配だったのでやめておいた。

翌日ジムで登りたかったというのもある。

 

それにしても暑かった。

最高気温15℃で晴れだと、昼間は全然ダメだ。

だがその時間でも各パートは一発で決められるくらいの精度と練度がないと難しいというのもわかっている。

暑いからといって無駄にする時間もあんまりない。

 

この春シーズン、例年以上に気温が上がりそうだけれどなんとか目処をつけていきたい。

 

家に帰ったらインターネット回線が不通になっていて復旧までに時間がかかって困った。家から離れたどこかで壊れていたとかなんとか。

 

翌日朝起きたら指から背中までバキバキ。意外と力を入れて登っていたらしい。

残った体力をリードジムで使って終了。

もうちょっと、日頃のジム登りでも完登を意識した練習とかしていきたいかもしれない。

 

おしまい