コロナ禍が落ち着いたとはいえ、はしかや 新型インフルエンザなど、さまざまな新しい感染症の話題が出ていますね。
こういった病気を予防するには、免疫力を高める…のもいいですが、ワクチンと併用するのがやはり効率的で賢いやり方です。
同じく、わんちゃんやねこさんの健康を守るためにも、ワクチンが非常に重要で、
ペットカフェやホテルなども、有効期間内のワクチン証明書がないと入れない…なんてところも多いようです。
だけど、赤ちゃんのように、病院に何度も何度も行くのは 現実的ではないですよね。
実は、効率のよいワクチンのスケジュールがあるんです。
うちの子と我が家の状況にピッタリなスケジュールを組みたい!という場合は、わたしたちにご相談いただきたいのですが、
一般的なスケジュールを ご提案しますよ。
①生まれて初めてのワクチン
わんちゃんなら5種、ねこさんなら3種がおすすめ。
これは、集団生活でうつりやすい病気の抗体をつけるもので、生後60日前後、つまり2ヶ月くらいで打つのがベストです。
②2回目のワクチン
生後3ヶ月ていど、前回のワクチンからだいたい1ヶ月後に打ちます。
これで、抗体価を高めますよ。
このタイミングで はじめての狂犬病のワクチンも一緒に打ってしまうのがおすすめなので、わんちゃんや、海外へ連れ出す予定のあるねこさんは、生後91日目になるのを待ってから打ちましょう。
③3回目のワクチン
前回のワクチンからまた1ヶ月くらいあけ、生後4ヶ月くらいで打ちます。
ここで、抗体価をしっかりと上げ、予防効果を盤石のものにしますよ。
わんちゃんや、海外へ行くねこさんの場合、2回目の狂犬病ワクチンもここで打ちます。
前回打った日から30日以上経っているのを 確認してくださいね。
④1歳のワクチン
1歳の誕生日前後で 混合ワクチンの追加接種をします。
わんちゃんで、アウトドアをするとか、池や井戸水が身近な子は、7種以上を。
ねこさんで、外へ出る子や、同居猫さんに持病がある子など、動物病院で勧められた場合は 4種や5種、エイズワクチンなどを。
そうでなければ、わんちゃんは5種か6種、ねこさんなら3種を打ちましょう。
⑤狂犬病のワクチン
海外へ行く可能性があるかないか?で、話が大きく変わります。
わんちゃんでも、ねこさんでも、海外へ行くときに備えて打つ場合、とても大切なのが、前回のワクチン接種と同じ日付はセーフ、翌日ならアウトということ。
前回が2023年5月2日に接種していた場合、今回が2024年5月2日ならセーフですが、2024年5月3日ならばアウトになります。
海外から帰ってくるときに必要なワクチンや検査、待機期間(入国できない期間)が追加されてしまうので、スマホのリマインダーなどを使って ぜったいに忘れないようにしましょうね。
特にそういった予定がない、という場合、わんちゃんは法律で決められたとおり、4-6月のあいだに打っておきます。
当院では、混合ワクチンと狂犬病ワクチンを同時に打つこともできますから、まとめてしまうのが楽かもしれません。
このあとは、毎年 年に一度ワクチンを打ちます。
お知らせハガキが来たら動物病院でワクチンを打つだけで、当院は特に事前予約などもいらないので お気軽にご来院ください。
お散歩中はもちろん、ドッグカフェやドッグラン、ペットホテルなど、よそのわんちゃんと接触する機会って 意外とあります。
どうぶつたちの健康を維持するためには、適切なタイミングでワクチンを打っておくことが重要ですよ。
定期的なワクチン接種、お忘れなく!
みなさんのご来院、お待ちしています。