くるまっさのブログ

資格試験や大学院入試の対策方法の紹介を中心としたブログ、でしたが最近はいろいろ。

いつから人生がつまらなくなったのかな、という話

お久しぶりです、くるまっさです。

 

今日は、なんとなくの愚痴をつぶやきます。

 

 

最近よく、学部1・2年生のときのことを思い出します。なんで思い出すのかというと、「異常に楽しかった(気がする)」からです。

 

当時の写真などを見ても、とにかく私は遊んでばかりいました。

 

東工大に入学し、とにかく単位さえ取れればそれでよかった日々。

 

サークルでたくさんの友人に恵まれて、毎週のように車でどこかに出かけていました。

 

 

そんな日々がもう二度と戻らないと思うと、ものすごく寂しいです。

 

当時遊んでいた友達とも、だんだん合う頻度が少なくなります。同期はまだ集まりがあったりしますが、先輩や後輩とはもうほとんど会う機会がありません。

 

 

いまは楽しくないのか、という話ですが、

 

正直、微妙です。

 

 

別に、なにかすごい辛いことがあるとか、将来が不安で仕方がないとか、そういったことはないのですが、どうも常に落ち着かない感じがあります。

 

学部1・2年のときは、とにかく「遊びたい!遊ぼう!楽しい!」という感情だけで生きていた気がするのですが、いまは常に答えのない問いに立ち向かい続けているような感覚です。

 

頭の片隅で、「この後の人生、どうやって生きていこうか」という問いが常に渦巻いています。

 

もっと単純に、目の前の楽しさだけを追い求めれば、学部1・2年のころの楽しさが味わえるのかもしれません。ただ、それだと恐らく、のちのち大きなダメージを喰らいます。

 

もはや、のんびりしているような年ではないのかもしれません。

 

いつから、こんなに人生がつまらなくなってきたのかなあ、と考えると、学部3年から徐々に下り坂になり(とはいえまだ十分楽しい)、学部4年の卒業研究が始まったごろから一気につまらなくなった気がします。

 

別に、卒業研究自体は全く問題なかったですし、研究室の先輩も良い方ばかりでした。ただ、そのころからはもはや友達とワイワイ遊ぶ機会がなくなり、「研究か、勉強か。」というような状態になっていました。

 

 

そして、このブログでも何度か書いていますが、大学院はめちゃくちゃつらかったです。人生で一番つらかったです。いまよりつらかったです。

 

そう考えると、いまはまだ楽しい方かもしれないですね。

 

 

うーん、、

 

この後の人生で、なんとかあの学部1・2年のときに味わっていた楽しさを再び感じたい、と、そう強く思います。

 

とりあえず、お金を稼ぐことからかなぁ...

 

それでは、また。

大学院に来てよかった4つのこと(大学院の総括)

お久しぶりです。くるまっさです。

 

最近、コロナが大変なことになっておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。私は、先月に無事に大学院を修了し、晴れて社会人となりました。

 

 今回は、大学院に通ってみてどうだったか、総括していきます。

  

 

改めて自己紹介

 

初めましての方に、改めて事故紹介しますと、私は2018年に東京工業大学の工学部電気電子工学科を卒業し、東京大学大学院の工学系研究科バイオエンジニアリング専攻に入学しました。

 

その過程で院試(大学院の入学試験)を経験しまして、その際のノウハウもいくつか記事にしております。

  

 

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 その後、大学院ではかなり苦労しました。修士2年の春には精神を病みました。

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そこから何とか復帰したものの、修了間際にはキツい修士論文執筆に、またもや心を折られそうになりました。

  

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大学院に来てよかったこと

 

まず、大学院に来てよかったかどうかですが....

 

とても良かったと思っています。

 

理由を列挙すると、

  1. 学歴に箔がついた
  2. 研究とは何か、学を修めるとは何か、を多少なりとも理解できた
  3. 自分の知力・体力・精神力の限界が分かった
  4. 思考力が数段アップした

の4つくらいでしょうか。

順に説明いたします。

 

1. 学歴に箔がついた

 

これは大学院の本質的な価値ではありません。でも、決して馬鹿にできない(むしろめちゃくちゃ大きいポイント)と思っています。

 

私は東工大から東大に来ましたが、やはり東大院という肩書きのパワーは色々なところで実感します。就活でもそうですし、色々な人とお話をする上でもそうです。(まあ、就活に関していえば東工大でも十分な肩書ではあるのですが...でもやっぱり微妙に扱いが違ったりします)

 

大学院は総じて学部よりも入試の難易度が低い(正直、研究室を選ばなければ東大院の難易度は驚くほど低いです)ので、学歴に箔をつけるために大学院に来る選択は全然ありだと思います。

 

「学歴ロンダリング」なんて言われることもありますが、個人的には「ロンダ上等!」です。

 

事実、大学院で有名大学に進学したことで、学部時代は到底内定を得られなかったような超有名企業から何社も内定を得た人は、私のまわりに何人もいます。実際にこういう事例を見ているからこそ、「学歴ロンダなんて恥ずかしいしやめろ」なんて口が裂けても言えません。

 

学歴ロンダと馬鹿にされようが、良い大学院に入学するメリットは絶大です。

 

 

2.  研究とは何か、学を修めるとは何か、を多少なりとも理解できた

 

私は子供の時から、「とりあえず有名な大学で研究したい」と思っていたので、今はそれを実現できた達成感を強く感じています。

 

私は決して立派な研究をしたとは言えませんし、博士課程やその先に行かないと実感できない世界があることは間違いないと思います。でも、学問を究めている人たちがひしめく環境を肌で感じることができたのは、本当に良い経験でした。

 

企業で研究するという道もありますが、それはやはり"利益"を意識した研究にならざるを得ないわけで、純粋なアカデミックを感じることができるのは、大学や公的な研究機関だけだろう、と思います。

 

東大院で求められていた研究のレベルは、東工大の4年生でやっていたお遊び研究とは比較にならないくらい、「本気の研究」でした。大学と大学院は、全く別のものと思ったほうが良いです。研究を感じたいなら、大学院に進学すべきです。

 

※これは決して東工大がダメということではないです。求められる研究のレベルは、学士・修士・博士によって全く異なりますし、研究室や指導教員のスタイルにも依存します

 

 

東工大のときの友人も口をそろえて、「修士の研究は、学部の研究とは比較にならない」と言いますし、また彼ら/彼女らの多くが、「研究は本当につらい。2度とやりたくない」と漏らしています。(それくらい大学院はきついです)

 

学部で卒業していたら、「あー、研究っていっても大したことなかったな~」で終わっていたでしょう。これは本当に恐ろしいことだと思います。

 

 

3.  自分の知力・体力・精神力の限界が分かった

 

私の大学院生活は本当にきつかったです。

 

これまで、「いじめを受けていた中学1年生時代」「大学受験勉強をしていた浪人生時代」「大学院入試の勉強をしつつ卒業研究をしていた大学4年生時代」というような、比較的辛い時期というものは何度かありました。

 

しかし、(少なくとも今の感覚では)修士2年生の1年間は今まで生きてきた中で、圧倒的に辛かったです。

 

事実、精神的に病んで手が震えたり夜眠れなくなったり、進捗が不安で何日も徹夜して作業したり、なんてことは今までありませんでした。自分の知力の無さに絶望したことも、10回や20回ではありません。文字通り、自分の限界に挑戦した1年間だったと思います。

 

何度も逃げ出したくなりましたし、もしかしたら本当に逃げ出して良かったのかもしれませんが、これを乗り越えた経験は確実に財産になったと思います。

 

4.  思考力が数段アップした

 

最後のメリットは思考力の向上です。ありきたりですが笑。

 

さんざん研究をさぼった私ですが、修士論文の執筆時期だけは本気で取り組みました(もっと早くから本気を出せという話ですが...)。

 

徹夜で解析・執筆して、(満員電車を避けるために)始発で大学に行って、昼に先生とディスカッションをして、というルーティンを何度も繰り返しました。

 

修士論文は客観的に見て全く大したものではないと思いますが、ここに書かれている内容は私の思考力の限界を尽くした結果だと胸を張って言えます。そしてその過程で、確かに私の思考力は高まった実感があります。

 

これほど真剣に思考する機会は、そうそうないだろうと思っています。

  

おわりに

 

大学院は本当にきつい(ただし程度は研究室による)ので、安易に進学はお勧めしません。しかしながら、今回ご紹介したように、私は東大院にきて本当に良かったと思っています。

是非、学問を追求したい方は、大学院の扉を叩いて欲しいと思います。

 

修士論文発表会が終わりました

 

こんにちは、くるまっさです。

 

本日、ようやく修士論文発表会が終わりました。

この瞬間をどれほど待ち望んでいたことか、、、

 

 

発表会は、発表20分+質問10分で、修士としては標準かやや短めだと思います。

 

一番怖いのは質疑応答ですが、こちらは比較的穏便に終わりました。

4名ほどの先生方から質問を頂きましたが、どれも比較的単純な質問でしたので、しっかりと回答できたと思います。

 

キツかったですが、最後に自分の言葉でじっくりと論文を書いたのが、かなり良かったかなと思います。

 

修士でできる内容は本当に些細なものに限られますが、裏側の原理をしっかり理解することで、研究の意義や今後の方向性がハッキリと見えてきます。

これから修士論文を書くという方には、ぜひ徹底的な原理の理解をオススメしたいと思います。(これは結果として論文発表会に対する自信にもなります)

 

いずれにしても、長かった修士研究は終わりました。

 

しばらく、自由を謳歌しようと思います。

修士論文発表会の前日になってしまった

 

こんにちは、くるまっさです。

 

ついに、修士論文発表会が明日(2月3日)に迫りました。

 

正直、2週間前や1週間前と比較すると、かなり心は落ち着いています。修士論文執筆中は本当にキツかったので(冗談じゃなくマジで限界だったと思う)。

 

や、本当は今もあせらなきゃいけない状況な気がするのですが、、「ここまできたら勢いで爆死してもいいかな~」という気持ちが強くなっています。

 

 

昨日、教授に2度目のスライドチェックをいただき、「まあ良いんだけど、なんか心にあまり響いてこないプレゼンなんだよなぁ笑」というありがたいコメントを頂きました

^^;)

 

まあでも教授のおっしゃることは本当にその通りで、改めてスライドを見返すとかなり改善の余地が残っています。

とはいえ、3日前に作った最初のスライドから比べると、かなりロジックがきれいになっているとは思います。やっぱ、試行錯誤は大事。

 

 

発表会は緊張しますが、(中間発表を見る限り)ぶっちゃけ他の学生もそれほどの研究はしていませんので、堂々と発表したもの勝ちだと思って心を落ち着かせています。

 

東大とはいえ、修士ではそれほど立派な研究はできませんね...もちろん、修士から本当に凄い研究をしているかたはたくさんいると思いますが。

東工大とか早稲田の友人の話を聞く限り、まあまあどこも修士の研究は「うーーん笑」という感じのレベル感です。しかたない。というか下を見るといくらでもいるわけで、、

 

あと少し、悔いのないように準備して臨もうとおもいます。

修士論文を提出したが心が晴れない

 

遂に、本日修士論文を提出しました!

  

この瞬間を、どれほど待ち望んでいたか、、

まだ来週の発表会を控えているので、もうしばらく忙しい日々が続きますが、一旦区切りがつきました。

 

分量としては、表紙、目次、参考文献を含めて107ページ、46000文字、図は100枚超です。東工大時代の卒論の2.5倍程度ですが、労力としては10倍くらい大変だったと思います。

 

ところで、いざ修論を提出してみると、自分でも驚くほど達成感がありません。

 

なんでかなー、と理由を考えてみているのですが、今のところ思いついているのは2つ。

 

  1. 指導教員から「問題なし」という言葉をもらっていないから
  2. 自分自身、最後まで修論のストーリーに納得がいっていないから
  3. 来週に修士論文発表会を控えているから

 

順番に説明します。

 

1. 指導教員から「問題なし」という言葉をもらっていないから

 

「問題なし」というのは、修士修了可能という意味ではなく、「納得できる出来」という意味です。

 

修士論文は指導教員に2回ほど添削を頂きました。少ないんじゃないのか?と思われる方もいるかと思うのですが、私が所属してきた東工大の研究室といまの研究室では、標準的な回数です。

 

で、いろいろと指摘をうけるのですが、特に最後まで受けた指摘は「導入部分のストーリーがちょっと甘い」というものでした。(実験結果の分析については何も言われませんでした)

 

論文というものは、ち密にロジックを組み立てる必要があります。したがって、問題提起および当該論文の目的を述べる導入部分の記述は、きわめて重要になります。

この点において、私の論文は記述が付属しているとのことでした。

 

ただ、私の指導教員は素晴らしい方なので、決して代わりに文章を考えて提供することはしません。

「将来役立つから、自分で何度も推敲してみなさい」とおっしゃってくださり、昨晩から徹夜で推敲を重ね、今日の提出に至りました。

 

今日はもう時間がなかったので、ぎりぎりまで考えたものをそのまま提出いたしました。

クリティカルな問題は既に解決してあるので、これで修士論文の審査に落ちることはないはずですが、指導教員に「問題なし」のお言葉を頂けなかったのは、やはり心残りです。

 

2. 自分自身、最後まで修論のストーリーに納得がいっていないから

 

1とも関連するのですが、指導教員だけでなく、私自身も最後まで納得いく出来に仕上げ切ることができませんでした。

 

そもそも、私がやった程度の実験結果で、ごりっぱな論文が仕上がるはずはありません。

 

ただ、今あるデータでどれだけ質の高い論文に仕上げることができるかは、その人の能力次第だと思っています。

この点において、私は自分自身の無力さを痛感しました。

 

データはあるのですが、適切な目的設定や考察、結論への誘導が、まるでうまくいかないのです。

あと2・3か月、実験を一切やらずにひたすらデータ分析と論文の推敲を行えば、だいぶマシなものになると思いますが、そんなことはできるわけもなく。

 

「もっと前倒しで研究すべき」という声はまったくその通りです。

ただ、そうなると「もうちょっと実験できるな」となって結局論文執筆に時間がさけないような気もします、、(スケジュール管理は本当に難しいです)

 

兎にも角にも、修士の2年は短かったなと思います。

研究の片鱗を、一瞬垣間見た、そんな感覚です。とても、自分がやってきたことが研究だとは思えません。

 

研究の厳しさを改めて痛感した、修士論文執筆でした。

 

3. 来週に修士論文発表会を控えているから

 

修士論文の提出は終えましたが、来週に発表会を控えています。

 

発表会は、発表20分+教授陣からの厳しい質疑応答10分です。

そこで、発表会までの間に改めてデータをまとめ、スライドを作成し、セリフを考え、質疑応答に耐えられるような準備をする必要があります。

 

これでは、なかなか晴れ晴れとした気分にもなりません(笑)

明日か明後日にはスライドの初版をつくり、指導教員に見せなければならないでしょう。

 

今日はすこしお休みしようと思いますが、あと1週間、ラストスパートだと思って頑張ろうと思います。

 

では、この辺で。

修士論文提出まであと1週間。本当にしんどかった。

 

お久しぶりです。くるまっさです。

 

ついに、修士論文の提出まで1週間を切りました。

 

こんなタイミングですが、ふと今の気持ちを書き留めておこうと思ったので、書きます。

 

 

修士2年の秋までで疲れ果てていた 

 

思えば、修士の2年間は色々ありました。そして、人生の中でも1位2位を争うほど辛い時期でした。(もうひとつの候補は、どこへ行ってもいじめられていた中学1年のとき)

 

修士1年の春から秋にかけては、基本的に授業が中心で、研究は片手間な状態。

インターンもたくさんやりましたし、みっちり就活もしました。就活は第一志望こそ内定をとれなかったものの、かなり満足度の高い結果になりました。

 

修士1年の冬から修士2年の春にかけては、最初のどん底でした。

共同研究先の研究者とうまくいかなくなり、心を病みました。精神科で診てもらい、2週間程度大学院をやすみました。本気で中退を考えました。

 

 

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結局、「やれるところまではやろう」と思い、修士2年から一人で研究を再開しました。

 

しかし、テーマ設定が悪く、「この内容じゃ修士論文にはならないよ」と言われ続ける始末。

ずっと、「なんて意味のない実験をやっているんだ」という思いを抱えながら、ちょっとずつ改善を重ねる日々が続きました。

 

修士2年の12月に、ようやくそれらしいデータが出た

 

修士2年の12月下旬、紆余曲折を経て、ようやく修論の核になりそうな実験を行うに至りました。

 

この実験の前日は、「明日の実験がうまくいかなかったら、俺の修士論文はおわる」という緊張感で、1時間しか眠ることができませんでした。

 

結果、本当に些細なものですが、新しい発見をすることができました。

 

完璧なデータではなかったものの、何とか修士論文にはなりそうだということで、一安心です。

 

年始は怒涛の執筆。本当にしんどかった。

 

その後、年末から必死で修士論文を書きました。

 

大学に行く理由は特にないので、ひたすら家にこもってパソコンに向かい続けました。

 

中退を考えていた時期と同じくらいキツかったです。どれだけ書いても、終わりがない感覚に襲われました。

 

昼夜逆転しながらとにかく書き続けた結果、ようやく終わりが見えたのが、つい数日前です。

 

提出1週間前。ストーリーを詰めないといけない

 

今は、メインの実験の分析結果をどう結論付けるか検討しています。自分としては、8割くらいの完成度だと思っています。

 

おそらく、修論を提出することは可能だと思いますが、このあと指導教員に何を言われるかわからないので、かなりビクビクしています。

 

ま、同期の中には、(違う専攻なので)明日提出なのに、まだ指導教員に見せていない人もいますが、、、(それはさすがにギリギリ過ぎだと思いますがね、、)

 

兎にも角にも、修士は予想の1万倍くらい厳しい場所でした。

(これは研究室によって全く異なると思います。東工大の知人何人かに話を聞くと、かなりゆるいところもあるそうなので、、、)

 

こうなることを学部3年生くらいの時点で知っていたら、恐らく大学院には来なかったでしょう。

 

まあでも、この厳しい環境に身を置けたことは、かなり良い経験になったと思います。

今振り返れば、あのとき中退しなくて正解でした。(まあ、中退していたとしてもそれなりに楽しくやれた気はします)

 

【追記】

なんとか、修士論文を提出できました。

 

 

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それでは。

修論の中間発表に向けたアドバイス

 

くるまっさです。

 

本日、修士論文の中間発表が行われました。

 

わかってはいましたが、終わってみるとあっけないものです。

 

 

日曜日と祝日に、指導教員とみっちりディスカッションとリハーサルをして臨んだのが非常に良かったなと思いました。

 

それでも、「堂々とした姿を見せようとゆっくり話していたら終わらなかった」という事態になりましたが(笑)

 

まわりの人はというと、だいたい自分と変わらないクオリティかなと思います。

中には、若干内容が浅く聞こえるものもありましたが、、、(おそらく、実際には多くの苦労をしながらたくさん実験していると思うので、伝え方の問題だとは思います)

 

やはり、指導教員の指導をしっかり受けるのは大事です。

 

さて、今日は「これから修士の中間発表をする人」に向けてアドバイスを書きます。

 

ちなみに、想定している読者は、

  • あまりやる気がない人
  • 遊び過ぎて進捗がヤバい人
  • いまいち研究にのめりこめない人

ですので、既にバリバリと成果を出している方は以下を読む必要は無いと思います(笑)。

 

それと、私が工学系の研究なので、それを想定しています。

人文社会科学系だと、また話は大きく変わると思います。

 

 

 

中間発表の要旨提出前までにやること

 

研究テーマは早く決めよう

 

詳細な研究テーマ(論文のメインになりうる実験内容)は遅くともM2の5月ごろまでに決めましょう。

 

 

良くあるのは、「M1からなんとなく実験をしているけど、論文のテーマがいまいち定まらない」という状況。

 

私もそうでした。

 

M1の6月ごろからコンスタントに実験を続けてきましたが、詳細なテーマを決めたのはM1の5月下旬(メンタルを壊して復帰した直後)でした。

 

このタイミングがデッドラインだったなと思います。

 

 

※メンタルを壊した話は以下からどうぞ

 

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中間発表では、研究の目標とそれに至るまでの道すじ、そして自分が今どこにいて何をやって何がわかったか、を報告する必要があります。

 

いくら実験していても、目標が定まっていないと、「その実験は何のためにやっているんですか」という話になって終了です。

 

M1のうちは試行錯誤しながらフラフラしても良いと思うのですが、M2になったらしっかりとテーマを定めましょう。

 

 

指導教員と議論して実験を進めよう

 

実験をしましょう。

 

この時大事なのは、指導教員と議論をしながら実験をすすめること。

 

M2の能力なんて赤ん坊のようなものなので、自分だけでいろいろ進めてもボロがたくさん出ます。

 

私も何度も、「そんな実験しても意味ないよ」と言われて悔しい思いをしてきました。

 

で、そういわれると、「じゃあどうすればいいんですか!!」という話になりますが、自分の意見をしっかりと持って指導教員と議論すれば、必ず方向性が見えてきます。

 

一人でやっていると、最後になって、「この実験、意味なくない?」と言われて終了です。

 

 

私の同期で、私以上に苦労している学生がいるのですが、彼は「指導教員との議論を避けて実験をしている」んですね。

 

で、進捗報告でダメ出しされまくるという、、、。

 

 

要旨提出時にやること

 

提出前に必ず指導教員からレビューをもらう

 

発表前に要旨の提出が課されている場合、なるべく早く書き始めましょう。

 

おすすめは、提出10日前くらいから書き始め、提出1週間前に指導教員からレビューをもらうことです。

 

この時、とにかく最初は「書き上げる」ことを目標にします。

 

どうせ、レビューでぼろくそに赤ペンが入ります(笑)

 

 

一度レビューを頂いたら、2度目で丁寧に清書しましょう。

 

最後にもう一度指導教員に確認をとってから提出できるとベストです。

 

 

発表(プレゼン)に向けてやること

 

まずは大雑把に作って指導教員に見せる

 

要旨の内容に従って、ざっくりとスライドを作りましょう。

 

この時、あまり時間をかけすぎないようにします。

 

要旨と同じく、どうせ指導教員から修正されます。

 

早めに作って、レビューをもらいにいきましょう。

 

 

2、3回はリハーサルをやる

 

スライドができたら、リハーサルをやりましょう。

 

最低でも、2、3回はやったほうが良いと思います。

 

この時、本番同様に立ちながら大きな声を出してやることをおすすめします。

 

リハーサルをやるかどうかで、本番当日の焦り度合いがまるで変わります。

 

大学院は結構つらいよ、という話

 

こんにちは、くるまっさです。

 

ここ数日は、修士論文の中間発表に向けて、ヒーヒー言いながらスライドを作っていました。

 

今日、研究室の教授にチェックしてもらうのですが、確実に修正点がぽろぽろ出るはずで、今から憂鬱です(笑)

 

まあでも、こうして成長できる環境があるのは非常にありがたいことです。

 

 

さて、今日は「大学院(修士課程)をあまり軽く考えない方が良いよ。つらいよ。」という話をします。

 

 

 

なぜ大学院(修士課程)に進学したか

 

そもそも私が修士課程に入った理由ですが、実はあまり深い理由がありません。

 

父が理系の技術者(&研究者)で博士号を持っているような人間なので、私は生まれた時から、「お前は大学院まで行くんだぞ」と言われて育ちました。

 

なので、自分としては「大学院卒業までが通常のルート」でした。

 

そして、自分が理系の人間なのは物心がついた時から自覚していたので、いわゆる「理系に行くか、文系に行くか」で悩んだこともありません。

 

 

恐らく、小学校に入る前から、「自分は将来、理系の大学院に行くんだなぁ」と思っていたはずで、その通りに歩んできたに過ぎないのです。

 

 

大学院は大変です!

 

修士課程がこんなにきついとは思わなかった。

 

 

学部4年の時に修士課程の先輩方をたくさん見てきましたので、修士課程がどんな感じなのかはわかっているつもりでした。

 

そして、こう言っては少々失礼ですが、私が学部4年の時に所属していた研究室は、そこまで結果を求められない文化でした。

 

中には、「え、なんか考察が浅くないか、、、?」というような先輩の研究もありました。

 

ですから、私はすっかり「なーんだ。修士研究も、卒業研究に毛が生えた程度のもんなんだなあ」と思っていました。

 

 

ところが、今の研究室ではかなり厳密な議論が要求されます。

 

「理系の人間なら、もっと定量的に議論しろ」

 

と、何度も注意される日々。

 

もちろん、定量的な議論をしなければいけないのは当然で、注意されるのは100 %自分の責任です。

 

ただ、学部のころにこのような指導をされてこなかったので、「自信をもって報告した内容を秒で論破される」というこの状況が結構つらいです。

 

いや、このような指導をしていただけるのは、本当にありがたいことなんです。

でも、やっぱりちょっとヘコむ。

 

学部のころに思っていた修士研究とは、まるで違います。

 

 

本当にのめりこめることじゃないと、研究を続けるのは難しいな、と強く感じます。

 

もちろん、このあたりの厳しさは研究室ごとに異なりますが、一般に修士課程は学部とはまるで違う世界だと思っておいた方が良いでしょう。

 

 

大学院に来る意味について

 

正直、この状況になる未来がわかっていたら、大学院に進学していなかったかもしれません。

 

これから私が進む予定のキャリアにおいて、修士号を持っていることはほとんど意味をなさないでしょう(まだわかりませんが)。

 

この春にはメンタルを壊していますし、(下の記事参照)

 

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今も、中退したいと思うことは何度もあります。

 

 

ただ、正直こればっかりは、実際に大学院にこないとわからないことでもあったな、と思います。

 

学部4年の時点で、研究がどういうものかなんて実感できませんでした。

 

やってみないと、わからなかったと思います。

そして今、研究とは何であるかを肌で感じています。

 

そういう意味で、私は大学院に来たことを一切後悔していません。

 

中退という選択肢はありますが、それは本当に最終手段だと思っているので、とにかく今はこの環境を最大限に活かして、存分に「研究とは何か」を吸収したいと考えています。

 

 

これから大学院に進学するひとに伝えたいこと

 

修士の生活がどうなるかは、正直なところ研究室に大きく依存します。

 

ただ、基本的には「簡単なものではない」です。

 

ある程度、覚悟を持って進学してもらいたい、と思います。

 

 

 

私の場合、あまりにも修士課程を舐めていましたので、想像とのギャップに苦しんでいますが、覚悟をもって進学すれば大丈夫なはずです。

 

院試が近い人は、悔いのないようにがんばってください!

パンシェルジュ検定1級 レポート課題回答例

 

前回のパンシェルジュ検定2・3級の勉強法に続き、今回はパンシェルジュ検定1級のレポート課題の対策についてご説明します。

 

読者として、前回の記事をご覧になられているかたを想定しておりますので、まだの方はぜひ下のリンクからお読みいただけますと幸いです。

 

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パンシェルジュ検定1級の勉強法

 

基本的な勉強法は、2級および3級と同じく、公式テキストの読み込みになります。

ただし、1級だけは合格ラインが正答率80%と非常に高く設定されているため、2級や3級以上に、細かい部分まで覚える必要があります。

 

 

パンシェルジュ検定1級の特徴は、なんといってもレポート課題が課されることです。

問題は事前に公式ホームページや受験票で告知されますので、あらかじめ文章を考えてテストに臨むことになります。

 

レポート課題の対策

 

 

とはいえ、レポート課題の回答例がどこにもないため、なかなか対策を立てづらいと思います。

そこで、今回は私が実際にテストで書いたレポートをご紹介します。

 

こちらの回答で、20点中17点を獲得できたようです。(選択問題の自己採点結果と、通知された点数から推測)

 

もちろん、今後同じ課題が出るとは限らないですし、この回答例と同じような文章で提出するといろいろ問題があると思いますので、

あくまで、「これくらいのクオリティだと17/20点なんだなぁ」という参考程度にしてください(笑)

 

レポート課題は、事前に作成したものを他の人に読んでもらい、講評をもらうようにすると良いでしょう。

もしご希望であれば、私のほうで簡単なコメントをお返しすることもできます。

(kurumassa@gmail.com までメールをください!)

 

レポート課題回答例

 

課題

カフェブームですが、美味しいコーヒーや紅茶に合わせたいパンのメニューと、選んだ理由をレポートしてください

 

回答例

本レポートでは、おいしい紅茶に合わせたいパンの1つとして、「ショーソン・オ・ポム」を提案する。ショーソン・オ・ポムは、リンゴをパイ生地で包んだヴィエノワズリーである。食べるとリンゴの爽やかな香りが口にひろがり、上品な香りの紅茶との相性の良さは文句無しに良い。もちろん、コーヒーとの相性も良好だが、少しコーヒーの風味が強すぎることもあるため、紅茶の方が良いだろう。
今回、東京都XX区の洋菓子店「〇〇〇」に赴き、実際にショーソン・オ・ポムを購入したので、以下に具体的なレビューを述べる。〇〇〇は、名だたる名店が名を連ねる「伊勢丹のクリスマスケーキカタログ」に毎年掲載されている洋菓子の名店であるが、レジ横には美味しそうなパンも並ぶ。こちらのショーソン・オ・ポムは、外側のパイ生地のバリバリ感が強く、中のペースト状のリンゴと強烈にマッチしている。フォートナム・アンド・メイソンのアールグレイと合わせていただいたが、パイ、リンゴ、紅茶のすべての香りのバランスが非常に良かった。アールグレイのフレッシュな香りが、ショーソン・オ・ポムのポテンシャルを最大に引き出した印象だ。

パンシェルジュ検定2級、3級の勉強法

 

このたび、パンシェルジュ検定1級に合格しました。

 

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パンシェルジュ検定1級の合格証書。点数はボーダー...

 

パンシェルジュ検定とは、パンに関する資格試験で1級から3級まであるのですが、2級と3級に合格して以来、実に2年越しの1級合格です。(2級と3級は同時受験で、その1年後に受けた1級は不合格)

 

今回は、まず2級と3級の勉強法について、ご紹介したいと思います。

 

 

パンシェルジュ検定の出題内容

 

出題内容は、

  • パンの種類(3級)
  • パンの製法(3級)
  • 代表的なパンのレシピ(1級、2級、3級)
  • パンとベーカリーの歴史(2級、3級)
  • パンの市場とトレンド(1級、2級)
  • パンショップの経営学(1級)
  • 小麦粉(2級)
  • 紅茶(2級)
  • コーヒー(2級)
  • ワイン(2級)

などなど、パンにかかわるあらゆる知識が出題され、非常に面白い内容となっています。

 

特に、3級と2級は勉強していて非常に楽しい内容でした。

 

3級に合格すれば基本的なパンの種類を覚えることができますので、パンがお好きな方は3級を受験するだけでも楽しさをわかっていただけるかなと思います。

 

2級に関しては、パンとのコンビネーション(公式テキスト第6章)で登場する、コーヒーと紅茶の部分が興味深かったですね。

 

一方、1級はなかなかマニアックな内容で、試験でもかなり細かい内容が問われる印象です。

 

パンシェルジュ検定のおすすめ度

 

3級と2級は非常におすすめです!

純粋に、パンに詳しくなれますので、役立つ場面は多いのではないでしょうか。

 

1級は、「1級をもっているぞ!」というアピールができるという意味でおすすめです(笑)

 

私も、これでアロマテラピー検定1級と並んで話題にできる資格が増えました。

 

※アロマテラピー検定については以下の記事をどうぞ!

 

www.kurumassa.xyz

 

パンシェルジュ検定の難易度と勉強時間

 

パンシェルジュ検定2級および3級の難易度は、どちらも平均的です。

世界遺産検定3級と同じか、それよりも若干難しい程度だと思います。

 

2級のほうが覚える量はありますが、3級との差はわずかです。

私は2級と3級の同時受験で、3級のほうが点数が低い結果になりました...

 

勉強期間としては、1か月前後(1日あたり1~2時間程度)を見込んでおけば良いでしょう。

 

パンシェルジュ検定の勉強法

 

とにかく公式テキスト 

 

実は、パンシェルジュ検定はかなり対策が難しい試験です。

というのも、公式問題集が存在しないため、問題演習がほとんどできないからです。

 

したがって、パンシェルジュ検定の勉強は、公式テキストを徹底的に読み込むことが全てです。

 

下位級のテキストは読まなくて大丈夫

 

3級なら3級の公式テキスト、2級なら2級の公式テキストを徹底的に読み込みましょう。

 

 

 

2級について、「3級の内容も出題範囲に含まれます」とアナウンスされていますが、3級のテキストからはほとんど出題されません。

 

よほど余裕がある場合を除いて、2級の公式テキストのみに集中するのが良いかと思います。

 

ただし、今後この傾向は変わる可能性もあるので注意してください。

なお、2級と3級を同時受験する場合は、これに関する心配がいらなくなります。

 

公式テキストについている模擬試験は解きましょう

 

公式テキストには模擬試験も掲載されています。

これは、問題の雰囲気をつかむうえで非常に重要ですので、解くことを強くおすすめします。

 

ただし、模擬試験を完璧にしても、「実際の試験では全く別の部分が出題されて不合格」ということが起こり得ます。(私の1回目の1級受験がこれでした)

 

とにかく、テキストを隅から隅まで覚えることを心掛けてください。

 

ただし、分野(章)ごとの出題数は、模擬試験と本番でほとんど変わりません。

時間がない場合は、模擬試験で多く出題されている分野に絞って勉強するのも有効です。

 

「ここまで読めば大丈夫」は、ない

 

とにかく公式テキストを読み込むしかないのですが、もちろん1言1句覚えきることはできません。

ただ、「これくらい読めば大丈夫」という基準を設定することも難しいと思っています。

 

パンシェルジュ検定は、本当にテキストのどの部分から出題されてもおかしくありません。

時間の許す限り、ゆるゆるとテキストを眺めましょう。

その際、先ほど申し上げた通り、模擬試験で出題数の多い分野を重点的に読むと良いと思います。

 

 

公式問題集などがあればかなり勉強しやすいのですが、いまのところは公式テキストのみで頑張るしかありません、、、