就職氷河期世代であるメリット
昨今の売り手市場活況の報道を見て、就職氷河期世代である私は単純に羨ましいなと思っていたが、多くのバブル入社組がラインを外れ、だぶついているところを見ているとデメリットもあるよなと思い、何か文献・データがないかと探していたら見つけた。
Kwon, Milgrom and Hwang (2010)に触発された部分は大きかったです。この論文は米国とスウェーデンの企業の人事データを用い、入社時の景気状況と、社員の昇進の関係について分析したものです。その結果、好況期に入社した社員の方が、昇進が早いとの結果が導かれています。
欧米、少なくとも米国では、企業の内部と外部の労働市場が強く結び付いています。つまり転職が頻繁に行われます。優秀な人材はライバル社にすぐに引き抜かれるので、技能の高い優秀な人材を維持したいのであれば、企業は社員の能力本位で人事評価を行い、昇進などで報いる必要があります。これに対し労働市場の流動性が乏しい日本では、企業は社員に長期の雇用を保証し、長くキャリアを歩ませることで技能を蓄積してもらおうとします
データが入社20年後までなので、もう少し期間を長くとれば、この傾向はうすれるでしょうし、この2社はどちらもメーカーなので、金融やサービスだったら違う結果になる可能性がありますね。
変化日
2017年1月5日ー6月20日: 2017年9月29日、2018年3月30日
見通し
雲のねじれ 日足:9月13日
変化日:8月31日、9月4日、13日、10月11日
レイバーデー:9月4日