真言宗 共生庵

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最も澄んだ時間

ご祈祷の依頼があるときは、なるべく午前中にご祈願のお取次ぎをするようにしています。

 

前にも書きましたが、やはり午前の内が良い空気が満ちています。

 

最も澄んでいるのは「午前二時」。

「草木も眠る」と言われる、丑三つ刻ですが、眠るのは草木だけではありません。

 

水中に住む微生物なども眠る、と言われています。

その時は、水底に沈んでいるそうです。

 

丑三つ刻は、あらゆる生物が眠っていて、水底に沈んでいるため「生き物を殺す可能性が最も低い時間」と考えられていたようです。

 

そういう理由もあり「最も澄んでいる時間」となります。

 

2〜4時が最強でしょうね。

 

本当は一番良い時間なのですが、怖い時間というイメージは「丑の刻参り」で作られたものです。

 

暗闇に乗じた犯罪もありますので、事実として「怖い時間」になってしまいました。

これが本当に、一番残念なことです。

随喜

随喜(ずいき)という言葉があります。

 

読んで字の如く、「随(したが)って喜ぶ」。

人の気持ちに共感し、自らの喜びとするということ。

 

これが最も「徳の高い行為」の1つとなります。

 

共感は同情と違います。

「気持ちが分かる」というのは、同情のレベル。

それとは一線を画す。

 

悔しくて泣いてる人がいれば、悔しくて一緒に涙を流す。

嬉しくて泣いてる人がいれば、嬉しくて一緒に涙を流す。

 

そのレベルです。

 

それには、相当な感情移入が必要となります。

思ってるより難しい。

犬の供養

犬の供養を厳修いたしました。

 

色々と後悔があると仰り、供養する前にも涙することがあったとのこと。

 

拝んでいると、イメージが浮かんできます。

今回は「え?何で泣いてんの?」という感じの「きょとん」でした。

 

施主様には、その件お話しました。

「そうかもしれない」とのご感想でした。

 

供養の間、目の前のロウソクが異常なほど音を立てて揺らいだそうです。

それを見て「近くに来てる?」と感じたそうですが、近くにいる!とは思わなかったそうです。

 

感覚が鋭い施主様です。

私のイメージでも、近くまで来てますが2メートルくらい離れたところで座っているような印象でした。

 

駆け寄って「何で泣いてるの?」ではなく、少し離れて「きょとん」としていたのです。

 

きっと、亡くなった犬は「そんなに心配しないで」という気持ちなのだと思います。

だから心配や後悔の気持ちに対して「え?そんなに?」という感じなのかもしれません。

 

施主様とそういったお話しをしながら、今後の向き合い方を探りました。

お供え物

暑さが厳しくなってきています。

 

拜んでいても汗が垂れてきて、集中が乱されます。

これは厄介。

 

お供え物も腐りやすく、今月は果物がやられてしまいました。

もう、そろそろ果物やナマ物は厳しそうです。

缶詰やゼリーでご容赦頂くしかありません。

 

去年もそうでしたので、特にそれで怒るとかそういうことがないのは分かっています。

むしろ、腐りやすいものを供えてすぐに下げられるより、その方が喜んでくださっているように感じます。

法要

法要を勤めてきました。

 

勝手な印象になりますが、故人様はあまり「納得していない」感覚。

というより、言いたいことがありそうな感じがしました。

 

今回は会館を借りてたため、時間に限りがあります。

もう少し時間があれば、ゆっくり対話出来るのですが、多少急ぎながら進めました。

 

お経によって、肉体や現世などに対する執着から離れるように説きます。

参列された方にも、真言を唱えて頂きながら故人様と少し対話。

 

イメージとして「念珠」が浮かびました。

終わった後に、ご家族の方々と話していましたが、一本行方不明になってるお気に入りだった念珠があるそうです。

 

もしかしたら、ご遺体と一緒に供養してほしかったのかもしれません。

後日、見付かれば供養することを約束しました。

 

ほんの少し、完全ではありませんが納得に近付いたように感じました。

滝行とは

滝に打たれる修行があります。

単なる精神的な修行ではなく、自然と一体化するような修行というイメージです。

 

これは、水道水ではなく、天然水だから意味があります。

水道水でいいなら、シャワーを水にして浴びれば良いだけ。

大変楽チンで、何よりも安全です。

 

天然の滝は、とにかく精神的にも身体的にも危険。

 

滝行は、自然の力を身体に入れることにも繋がっています。

「良いモノも、悪いモノも」です。

 

悪いモノが入ると、当然障りがあります。

身を守る為にも、基礎的な修行と心構え、正しい指導者が必要となります。

 

身体の危険は、落石や倒木、昆虫や蛇など。

あとは、滝壺がある滝だと溺水することも有り得ます。

 

アクティビティとして「体験」しようとする方がいますが、中途半端な気持ちではしない方が良いものなのです。

逝去の連絡

以前に書いた「余命宣告された犬」の飼い主さんから、息を引き取ったと連絡がありました。

 

悲しいことです。

生命は必ず終わりがあって、避けられないものねあるのはこの世の真理です。

分かっているけれども、とても悲しいことです。

 

まずは、今「何をすれば良いか」の話しをしました。

身体を綺麗にすること。

死後硬直に対しての対応。

葬儀のこと。

お供えのことなど。

 

何よりも、お別れのその瞬間までの過ごし方をお伝えしました。

良い輪廻に向かえるように、まだまだ出来ることは沢山あります。