『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』 桜庭一樹

ある午後、あたしはひたすら山を登っていた。そこにあるはずの、あってほしくない「あるもの」に出逢うために――子供という絶望の季節を生き延びようとあがく魂を描く、直木賞作家の初期傑作。   

 読みました。

実弾を込めることだけに集中する、せざるを得ないと感じて生きている主人公の山田なぎさと、自分のことを人魚だという砂糖菓子でできた弾丸しか持たない海野藻屑、相反するように見える二人の、13歳の少女の物語です。

まだまだ若い主人公の一人称で書かれていることもあって文章自体はすごく簡単だし、ぐいぐい読まされる。んだけど、「弾丸」って言葉に意思だったりもやもやだったりすべてのものが含まれてる。そして、否応なく自分たちは子どもなんだと突きつけられる。

 桜庭さんは思春期の、それも過酷な境遇の女の子を描かせたら右に出るものはいないんじゃないかと思う。そして、タイトルが素敵。本屋さんで見かけたら思わず手にとっちゃう。

お正月に実家のこたつに埋まりながら読んだこっちもおすすめ

少女には向かない職業 (ミステリ・フロンティア)

少女には向かない職業 (ミステリ・フロンティア)

 

 こっちも中学生が主人公。内容のハード具合もかなりのもの。

そもそもがGyaOで配信してた少女には向かない職業のドラマ版で桜庭作品に初めて触れた(まさかの映像からw)。静香にすごく惹かれてましたねぇ。

 

これを気に桜庭作品もっと読もう。

 これも

赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)

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 これも

少女七竈と七人の可愛そうな大人

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私の男ファミリーポートレイト積んであるのも読まなくちゃ。

 

kindle版であることの弊害

この本、話題だったkindleの角川セールの時に購入しました。

大前提である実際の本と電子書籍との違い、メリット・デメリットは今回置いておいて、最後まで読み進めたときに気づいた。

あれ?ない!!解説がない!これって文庫版だよね!?

激しく動揺。

文庫本であることの利点って、安い!軽い!ってのもあるけど、一番喜ばしいのは解説がプラスされているってこと。 解説を好きな人が書いている。それだけで購入決めちゃう時もあるくらいだし、なくてはならない存在なのに。

真面目にその本を進めてみたり、作者へのメッセージを込めてみたり、はたまた関係のないようなお話を始めてみたり…と解説にも個性が光る光る。 単行本持ってても解説だけ本屋さんで立ち読みしちゃうし、気に入ったら買っちゃったりとかもするし。

権利関係とかいろいろ難しいのかもしれないけど、言いたいことはひとつだけ。

「解説も本の一部です!」

心機一転?

いやー、就職活動ですね。

またもやこの時期がやってきた。

っていっても全然やる気が起きない。そしてすでに面接1つ敗退。

エントリーしたのはたったの2社だし、もう1つの会社も連絡見込めないだろうし、すでに手持ちゼロ。まともなESなんて1個も書いてない。

興味のないとこは受けたくないって思いつつ、でもお祈りもらったら困るし安全パイを探したいって思ってぐるぐるぐるぐる。と相変わらずの小心者な感じですが、この性格とも四半世紀ほど付き合ってきたわけですからどうしようもないなー

そんななかで今更ながらに就職とは関係のない?やりたいことがむくむくと。

  • 小説書いてみたい(夢小説でもいい)
  • ホームページつくってみたい
  • 脚本書く勉強してみたい
  • アニメつくってみたい
  • 絵もうまくなってみたい

内容かぶってるような気もするけど。

そんなものの第一段階の練習の場になって、たまってることをうまく文章でアウトプットできるようになればいい。

そんな願いを込めて新しくブログ書いてみることにしました。