フェイラー

20代後半になってフェイラーの可愛さに目覚めた。ただ、ハンカチにしては高級品だし「大人買いするものじゃない、数年かけて細々と購入してくれ〜」と自分に言い聞かせていた。先日ようやく5枚目を手に入れられて、キリが良いということでお披露目させてもらう。

 

①ファミリア

全部お気に入りだけど、どれか1枚選べと言われたら絶対これ。とにかく可愛い。私自身は神戸出身でも神戸在住でもないけど、学生時代少しだけ神戸に縁があったので、まあ許されるやろと購入。柄も色も好みすぎて、再販されたときに追加でもう1枚買ってしまった。

 

チャコット

昨年度、パリオペラ座の東京公演を観に行くにあたり、気合いを入れたくて購入。バレエ鑑賞が楽しみな反面、場違いな気もしていて、どうにかしてド素人感を薄めたかった。当日の演目は「白鳥の湖」だったけど「ジゼル」柄なのはご愛嬌。その後は、映画館上映作品含めてバレエを観る日の必携品。

 

③パンジー

販売予告が出たときからずっと買うか迷ってたんだけど、販売前日、たまたま祖母から祖母宅の庭のパンジー区画の写真が送られてきてビビッときた。せっかくなので、祖母・母・私でお揃いにして、母の日のプレゼントとした。

 

④フルーツサンド

販売当初、白のハンカチは気を使うからと見送ったところ、当たり前に完売。後日、友達とウィンドウショッピングしていたら、まさかの在庫を発見した。二人で一緒に購入して、なぜかわざわざ交換し合って、お互いへのプレゼントということにした。ちなみにお酒は飲んでない。アホなやりとりできる友達ラブ!

 

⑤メゾンドニコル

お洒落な友達に渡そうとして、自分も欲しくなって購入。勝手にお揃いにしちゃった。そういえば、ときどきブログで身バレが心配だとか書いてるけど、もし何らかの拍子に友達の目に触れたら一発で分かるだろうな…まあ今さらか。こちらは美術館巡りや音楽鑑賞、ショッピング等々どんなシーンでも使いやすい。

 

◾️番外編

フェイラーではないけど、ファミリアのタオルハンカチも好き。

阪急電車

京阪神の人で阪急電車が嫌いな人はほとんどいないと思う。かく言う私も、阪急沿線、特に神戸線、その中でも西北-三宮間が大好き。そういえば先日、興味本位で前述エリアの不動産情報を検索してみたら、やはり富豪価格だった。私はこんなにお慕いしてるのに向こうからはお呼びでない。あ〜5兆円欲しい。

 

②③マモンエフィーユ

大好きな焼菓子屋さんがファミリアとコラボすると聞いたらゲットするしかない。最初は王道のサブレ缶の柄(赤)だけで我慢してたけど、つい最近再販されているのを見かけて、特別仕様のサブレ缶の柄(青)も衝動買い。ワンポイントの刺繍がなんとも可愛らしい。

 

改めて振り返ってみるとピンク系が多かった。服もバッグも小物類もモノトーンが多いから、差し色的な感じで使いやすいのかも。もし次買うとしたら、水色系がいいなあ。水色系かつフェイラー×ファミリアのコラボ商品が出たら、9割方買ってしまうと思う。

 

ピアノ③

ピアノの自主練を始めて3か月目に突入した。

▼関連記事

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今より下手になりたくなくて わりと真面目に練習してるつもりだけど、飽きっぽいから突然ブームが去るかもしれない。できればもう少し続けたいので、セルフ喝を入れるために経緯や動機等をメモしておく。

なお、私はブログを書くのに半日以上かかるのですが、ピアノも練習しないといけなくて(?)時間が足りないので、ひたすら箇条書きです。これだけ書いておきながら、来月あっさりピアノから離れてたら笑ってやってください。

 

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△ サムネイル用に、全音楽譜の表紙右上部分

 

◾️経緯

昔ピアノを習っていて、いつか再開させたいと思っていたけど、その気持ちが急に高まったのが2024年2月だった。

2月中旬にブログでピアノのことを書いてから猛烈にピアノが弾きたくなって、勢いで 2月末に体験レッスンに行った。久々のピアノは楽しかったけど、pの音量のつもりがfffになったりと衝撃も大きかった。まあ楽器って「1日サボると3日戻る」と言われるので、十数年ブランクがあれば単純計算で40年近く戻る。もはや生まれてもない。

体験レッスンの先生も同情してくださったのか、とりあえずハノンを勧めてくれた。「ピアノ=習い事」と思い込んでいたけど、そこで初めて一人でも練習できると気付いた。数日悩んで3月頭に電子ピアノを購入。あの先生にはものすごく感謝しています。

 

◾️理由

・昔挫折したラヴェルをちゃんと弾いてみたかった。2月にブログを書いているときに「私、こんなにラヴェルの曲が好きなのに、なんで1曲も弾けないんだろう?」と我儘大魔王みたいな疑問が浮かんだ。誰かに聞いてほしいとか発表会に出たいとかは一切ないけど、人生一回くらい自己満レベルでラヴェルを弾きたかった。この理由が一番大きいかも。

スマホの閲覧時間を減らしたかった。最近のSNSは、怒りや説教、広告ばかりで鬱陶しいのに、素敵な方々の日常を覗かせてもらえたり、たまに有益な情報も得られるから見続けてしまう。別にスマホとピアノで優劣はないけど、ピアノの方がなんか良い気がする。目はラクになった。

・近年のコスパタイパ主義のなか、継続して努力できることって尊いなと思うようになった。芯のある人に憧れる。

・趣味が消費に偏っているのをどうにかしたかった。外食、芸術鑑賞、ショッピング等々は多分ずっと好きだけど、自分がエサを待って口をパクパクさせている金魚のようだと感じるときもあった。食事に関しては、数年前から夜のコース料理もアフタヌーンティーも量が多くて苦しい。半年前に初めて聴いたベルリンフィルは、耳だけ肥えて傲慢になったのか、あまり感動しなかった。ハイブランドもときどき買うけど、人間本体が素敵になるわけじゃないのに、なぜ欲しくなるんだろう?(実は新たに欲しい物ができて、タサキのピアノシリーズのリング…自分の物欲と二枚舌ぶりが怖い)

・容姿の衰えを痛感した。去年の秋冬、抜け毛が異常に多かった。一時期はスマホで頭頂部の自撮りをしたり、エスカレーターの下段にいる人の分け目を凝視したりと不審な行動を取っていた。髪は唯一好きなパーツだったのに、今や要注意パーツ。ケアはするとして、確実に劣化する自分の要素を好きでいるのは控えようと思った。

・ボケ防止したかった。外見が老いるなら中身も老いるはず。ピアノは指を動かしたり、複数の音を聞いたりと忙しいので、頭の体操にはなってそう。

・体系立てられたものに惹かれるようになった。仕事は、意味不明な業務が何の脈略もなく始まることが多くて疲れる。あと、自分が頭良くないのは大前提として 勉強とピアノって似てると思った。例えばTOEICでいう英単語はピアノのハノン、文法はツェルニー、長文はショパン等。

・並の大人が真面目に練習したらどうなるか興味があった。ピアノを辞めてから国立大学受験、社会人になってから何度か資格受検をして、自分で考えて淡々と取り組めば成果が出ると分かった。ピアノでも同じことをしてみようと思って…と偉そうに書いたものの、旧帝大じゃないし簡単な資格しか取ってないです。SNSだと、みんな賢くて立派な職に就いて稼いでるように見える。しかも美人。良いよなあ。

 

◾️懸念点

・お金がかかる。電子ピアノ代、楽譜代、ピアノスタジオ代諸々。もし習い事するならレッスン代も追加。5,6年前に実家が引っ越して、ピアノ本体と楽譜一式を処分したのが惜しい。買い直したハノンが1,430円もして驚いた。あとは今の家が狭くて壁が薄いのが嫌になってきた。ヘッドホンなしで弾きたい。引っ越したい。最近、実生活でもSNSでも自宅購入の話をよく聞くので羨ましい。

・お金にならない。今の職場で定年まで働くところがイメージできず、それなら数年以内に転職しないといけないのに、呑気にピアノしてて良いのか? 気になる資格も2つほど残ってるけど大丈夫? 長年コンプレックスの英会話もどうする?

・実生活でも役に立たない。ピラティスや料理なら言うことなかったのに、体験に行ってもピンとこなかった。まあ、運動系は 運動音痴だし外で着替えるのが嫌いだし、料理は 面倒だし日々の食事にこだわりないし、ハマる要素がなかった。ただ、ピアノ弾くにも姿勢や筋肉は重要みたいなのでストレッチや筋トレは必要そう。

 

⚫︎以下、最近の新しい懸念点

・人との会話のネタが減る。ピアノに興味ない人が大半だから、話題に出しても特に盛り上がらない。かと言って、詳しい人だったら私が知識不足で付いていけない。

・そのへんにピアノが置いてあって「弾いて~」と言われても対応できない。暗譜で ある程度弾ける持ちネタ曲がある人って相当上手だと思う。

・手のひら、肘下、二の腕に筋肉がついた。数年前、腹筋を縦3つに割ってみたくてプランクをしまくった時期があったんだけど、一応うっっっすら割れて満足して急にやらなくなったら、数週間後かつてなくお腹がボヨンボヨンになった。ピアノも同様、突然辞めたら手や腕がブヨンブヨンになりそう。お腹と違って人目に付くし嫌すぎる。

・外出とピアノを天秤にかけるようになった。1日サボると指が重くてリカバリーに2時間くらいかかる。2日サボると指が固まって2日必要。3日サボったことはないから分からない。せっかく練習して微妙に上手くなった分がマイナスになるのが憂鬱で、若干フットワークが重くなった気がする。ワシは一体何を目指しとるんや…

 

◾️まとめ

現金な性格なので、ピアノを再開するために何個も理由が必要だった。しかも、年単位のゆるい趣味にしたかったのに、当人比ハイペースで練習しすぎた。練習は裏切らないというより、サボリは裏切らないと思ってしまう。一回サボったらそのまま辞めそう。

でもピアノは再開できて良かった。ずっと頭の片隅で、いつになったら自分はピアノを再開させるんだろうと思っていたので、いったんクリアできて晴れやかな気分。それと、10年以上ブランクがあっても 2か月・150時間弱でツェルニー30番+α までなら戻ると肌感覚で掴めたのも収穫だった。

あと、毎日楽器を練習できるアラサーOLって世間的には恵まれてるんだろうなとも感じた。上を見れば際限ないけど、少なくとも心身ともに健康で、自分のために時間を使えて、経済的に困窮まではしていない。

人生いつ何が起きるか分からないし、ピアノに限らず、自己完結できる興味関心事は さっさとやった方が良いなと改めて思った。「40歳が寿命・30代は老後」と捉えて、今の自由を享受しまくって過ごしたら、悔いの少ない人生になりそう。まあ言うのは簡単だけど、いきなり頑張ると私は息切れするかな…ほどほどに欲張りになりたいです。

 

ピアノ②

2024年3月頭から完全自己満でピアノのリハビリをしています。丸2か月ほぼ毎日自主練した結果、大元が下手だったこともあり、体感7割ほど戻ってきた気がする。ただ、自分は飽き性なので突然練習するのを辞めて、また数年後にピアノ弾きたいとか能天気に思ってそう。そのときの参考とするため、今回の練習内容や所感を 資格勉強の合格体験記のような形式で記録しておく(何も合格してませんが)。

世の中にはピアノが上手な方がたくさんいらっしゃるので一応保身で、何言ってるんだこの人???的な箇所がいくつもあると思いますがご容赦ください。

 

△ グランドピアノの交差弦。美しい〜

 

◾️当面の目標

一番の目標は、ラヴェルの曲をそれっぽく弾くこと。でも、何を弾くにしても指が回らないと全然楽しくないので、基礎からやり直すのも目標。経緯や動機等は別記事にメモ形式でまとめた。文末にリンクを貼っているので、活字中毒かつ時間を持て余している方は もしよろしければご笑覧ください。

 

◾️昔の自分のレベル感

恥を忍んで公開…後で消すかも。正確には覚えてないけど、ツェルニー40番まで練習したと思います。弾きこなせてたかは不明。子供の頃は、意外と習い事や塾や部活で忙しかったのと、ピアノが好きじゃなくて やる気がなかったので、毎日1時間も練習していなかった。中高生のときは、練習せずにレッスンに行ったことも多々ある。先生の時間と親のお金を無駄にして申し訳なかった。

まとめると、普通の学校の同級生よりは多少弾けるけど、3~17歳まで習っていたわりに弾けない。音感としては複数同時での判別不可。音楽理論は全く知りません。

 

◾️使用機種

・電子ピアノ CASIO Privia PX-S100

電化製品屋さんで軽く試奏して、ネットでポイント駆使して購入。鍵盤が軽すぎないのと、メトロノームや録音機能があるのが良いなと思った。あと、ヘッドホンを使えば夜でも練習できるのが嬉しい。でもヘッドホンは耳が悪くなりそうだから、音量MAXにして肩かけして音漏れを聞くという謎スタイルでやらせてもらってる…。それから、折りたたみの台座と椅子を選んだので、強く弾くとグラグラ揺れるのが怖い。ケチらない方が良かった。

・グランドピアノ YAMAHA C1X〜C6X のどれか

当然自宅にグランドピアノは無い。1,2週間に1回、ピアノスタジオに行っている。電子ピアノで弾けたつもりになっていても、グランドピアノでは弾けてないことが多々あって、毎回「うわ~・・・」と思う。周りを気にせず大きな音が出せるところが良いのと、鍵盤のハンマーの動き等を観察できるのが面白い (私の左手の薬指はかなり軟弱でして、ハンマーの動きも弱々しい)。

 

◾️使用教材と意識したこと

全音ハノン: 毎日使用。均一と脱力を意識

全音ツェルニー100番: 2週間使用(1周)。結構簡単だったので、初見の練習と思っていたのと、ミスタッチしないように気を付けていた

全音ツェルニー30番: 1か月使用(2周)。指定テンポは諦めて7,8割。ミスタッチなしも諦めて、数ミスならOKとした。楽譜冒頭の解説はちゃんと読む

全音ツェルニー40番: 使用中。指定テンポは本気で無理。5,6割が限界の曲も多数。私にとっては普通に難しい

全音ラヴェル ピアノ作品全集 第1,3巻: 使用中。詳細は割愛

全音バッハ インベンションとシンフォニア: 買ったけど積読状態

※電子ピアノのオマケ楽譜: 色んなレベルの色んな曲が60曲載っている。あまり弾かないようにしてるけど、適当に弾く分には楽しい。上達具合のチェックにも使える

 

◾️練習時間

・3〜4月後半: 基礎練習だけしていた。平日 1〜2時間、休日 2〜3時間(朝15分だけの日もあった)

・4月後半以降: 基礎練習は継続しつつ、ちゃんとした曲も解禁。平日 1〜2.5時間、休日 2〜7時間

 

◾️練習内容  ※長いです

【3/4の週】

<3/4,5> ネット注文した基礎の楽譜一式が届いてなくて、電子ピアノのオマケ楽譜を弾いていた。全然弾けなくて前途多難だなと覚悟した。ブルグミュラーは辛うじて弾けた。

<3/6> 楽譜受取

・ハノン: 1-20のうち5つずつ ♩=60,80(,108)

ツェルニー100: 最初の方は簡単だったから飛ばそうかなと思ったけど、一応自分のお金で購入したということで1周だけすることにした。

[所感] 左手の薬指と小指の筋肉が 左腕のどこに繋がってるか分かるくらい痛かった。肩凝りも酷かった。特に週の前半は肩が上げづらくて四十肩かと焦った。毎日上達を感じられて楽しかった。

 

【3/11の週】

・ハノン: 1-20まで ♩=80,108 (108はかなり微妙)、21-31のうち5つずつ ♩=80 きつい

ツェルニー100: 50番あたりから突然難しくなる。何回か部分練習・通し練習しないといけなくなり、進捗が悪くなる

[所感] 肩は凝らなくなった。左手に不必要に力が入っているのをどうにかしたいけど、よく分からない。ヘッドホンを耳に付けていて耳が少し痛かったので、1日休んだ。すぐに治ってホッとした。

 

【3/18の週】

・ハノン: 1-20まで ♩=80or90,108

ツェルニー100: 3/20終了

ツェルニー30: 毎日2,3曲ずつ。指定のテンポが速すぎて絶望。ネットで調べて7,8割目標にした

[所感] 相変わらず左手の薬指が弱い。ハノンは 指定の♩=108で頑張ってみたけど、右手が暴走するようになった。正直右手はそこまで問題視してなかったので焦る。1日だけ練習しなかった日があって、翌日、感覚を取り戻すのに時間がかかった。

 

【3/25の週】

・ハノン: 1-20基本♩=108 無理ならテンポ落とす、21-31 5つずつ ♩=90,100

ツェルニー30: 13番くらいから1日1曲しか無理になった。ノーミスも無理。前日に予習・翌日に復習を追加

[所感] 休日出勤で土日とも弾かなかった。2日休んだ後は指に鉛が載せられた感覚で、回復に2日かかった。でも、1か月経過して初週よりは断然指が回るようになった。手のひらの小指側が厚くなってきたのと、肘下が硬くなってきた。

 

【4/1の週】

・ハノン: 1-20♩=108、21-31 ♩=100、32-38 ♩=60

ツェルニー30: 1曲ずつ 4/6終了

[所感] 伸び悩んでると思っていたけど、初日に弾いたオマケ楽譜を弾いたら、それなりに上達してると実感した。脱力の一歩先と言ったらいいのか、手首の旋回や腕の重みで弾ける感覚。ただ、めちゃくちゃ弾きやすくなった曲と、ちょっとだけ弾きやすくなった曲があって、前者はベートーヴェンシューベルト、後者はショパンドビュッシーだった。ネットで調べたら、ツェルニーベートーヴェンの弟子、シューベルトベートーヴェンを尊敬していたみたい。系譜が違うと遅ればせながら気付いて、ラヴェルの楽譜を注文。あと、週末に映画館でバレエを観て、音の入り方や拍の使い方等、素人ながら勉強になった。

 

【4/8の週】

・ハノン: 1-20♩=108、32-38、39(音階 全12ページ)毎日2ページずつ増やす♩=70

ツェルニー30: 2周目。1日数曲ずつ。1周目より弾けるけど、1周目にミスして適当に済ませたところは2周目でも絶対ミスする

[所感] 週の後半、職場の苦手な先輩が蒸発(2回目の急な休職)して、モヤモヤとイライラが止まらず練習時間が減った。下手になって最低。

 

【4/15の週】

・ハノン: 1-20♩=108、39-43 ♩=70

ツェルニー30: 2周目 4/18終わり

ツェルニー40: 1日2,3曲ずつ。7,8割の速度でやろうとしたけど、6割でしか無理

ラヴェル ソナチネ,クープランの墓: とりあえず軽く譜読みだけ。どちらも1番ならテンポ落とせば弾けるかもと思った。楽譜の解説文に共感しまくりだったので、まずはクープランの墓 1番を練習することにした

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[所感] 昔、力不足で諦めたラヴェル、今回はツェルニー40番を一通りしてから取り掛かろうと思っていた。でも先日からラヴェルツェルニー系列ではない気がしていたので、ラヴェルも並行して弾いてみることにした。吉と出るか凶と出るか賭け。久々のラヴェルはやっぱり難しかった。和音が予想できないのと、両手を重ねて弾く感じが独特で弾きづらい。的外れだったらすみません。

 

【4/22の週】

・ハノン: 1-20 ♩=108、39 ♩=80、40-43 ♩=70

ツェルニー40: 1曲につき2,3日かけないとまともに弾けなくなってきた

ラヴェル クープランの墓 1番: 何度も音源は聴いていてメロディーは分かってるのに、なかなか弾けない

[所感] ラヴェルを解禁するまでは、修行みたいで辛いと思う日が多かった。今も普通に下手だから楽しいとまでは思えないけど、自分で好きな曲の音を出力できるのが面白い。でも、もっと綺麗に弾けたら良いのになあとは常々思う。今、ツェルニー40番で結構つまずいているので、昔もそのレベルだったのかな。大人が子供時代のレベルを超えるのは簡単ではないだろうし、地道に練習するしかない。

 

【4/29の週(GW)】

・ハノン: 1-20 ♩=108、39 ♩=90、44-60 数曲ずつ

ツェルニー40: 2,3日かけて数曲ずつ。全然弾けなくて正直楽しくない。楽譜の解説に「音楽的に秀でているとは言えない」と書いてあって、譜面に全責任を転嫁したくなった。耐えてくれ自分~

クープランの墓1番: 2ページずつミスタッチなく弾けるように練習。できないところは20回ほど弾いて、弾けるようになったりならなかったり…

・その他: 先週と同様

[所感] GWだったので、予定がない日は6-7時間ほど弾いていた。昔もこのくらい練習すれば良かったなと思う反面、昔の自分には無理だったよなとも思う。好きな曲もなかったし、コンクールで良い賞を獲りたいとかもなかったから。正直今も90→100の作業は好きじゃないので(もちろん0→1も苦手) 結構しんどいけど、せっかくだし続けてみたら~と他人事のように思っています。

 

◾️結果と今後

クープランの墓 1番は、楽譜にかぶりついて、テンポ6割・ミスタッチ6か所くらいで弾けるようになった(ミス多い?)。毎回同じところで必ずミスするので、もう癖付いてしまった気もしなくはないけど、少なくとも5月中は練習継続しようかな。後で録音してチェックして、それなりに弾けてたら激甘自己判定でマルにしたい。

ラヴェルで何か1曲弾けたら満足するかと思っていたけど、多少指が回るようになったからか、ついでに弾いておきたい曲がたくさん出てきた。ラヴェルの「クープランの墓」の他の曲、「ソナチネ」の数曲は弾けそう。ドビュッシーの「ロマンティックなワルツ」等も弾けるかも。

難易度無視していいなら、ラヴェルの「水の戯れ」「道化師の朝の歌」、ショパンの「スケルツォ」「バラード」も憧れる。現状、全音楽譜の分類で「中級 第3課程」〜「中級 第4課程」だと思うけど、「上級 第5課程」まで到達しないと厳しそう。全く自信なし。

あとは、昔の方が、音型の切替・音の跳躍・左手の連符に対する処理能力・記憶力と集中力・ミスの誤魔化しスキル等があった気がする。仕事で言う実務経験的な感じで、適当ではあったけど何曲も弾いてたからかな? それから今も昔もペダルがよく分からない。いよいよ習いに行くしかない?

ただ、楽器の練習って、今流行りのタイムパフォーマンス面では最悪だなと身をもって感じたのと、そろそろ自分自身が練習に飽きてくる頃かも。数か月先の自分がどうしてるか、全く想像できなくて逆に面白いです。

 

◾️余談

今回のGWは10連休だった。のに、電車で1時間以上の場所さえ出掛けなかった。本当はヨーロッパのツアー旅行に行きたかったけど、一緒に行く人が見つからず断念した。正直一人でも参加できると思うけど、誰かと行った方が後日思い出話ができて得とかいう話を何かで読んで、妙に納得してしまった。ちなみに平日3日間は自主的に休んだわけではなく、貴重な有給を半強制的に消化させられている。自由に休ませてくれ。

話が逸れた。ヨーロッパから気持ちを切り替えようとしたら、いつのまにか切り替えすぎてしまったようで、国内旅行でプチ贅沢するよりも、実家でダラダラするよりも、近所のカフェでのんびりするよりも、ピアノの練習がしたいという個人的に異常事態となった。まあこれはこれで面白いかと思って、遠出しないGWを過ごした。

でも、SNSで相互の方がお一人でヨーロッパ旅行されているのを見て、やっぱり私も旅行に行けば良かったかなとは思った。ヨーロッパの空気からしか得られない何かがある。最近は、下手なりにピアノの練習を続けて、何かしら音楽をしている状態で、音楽の都ウィーンに行ったら超素敵じゃない?練習頑張った方が良いんじゃない?と強めに自己暗示をかけている。

 

▼関連記事

経緯や動機等を備忘録として残しています。

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クープランの墓 音源

お聴きになったことがなくてご興味あればぜひ。私が延々練習してる1番(PRÉLUDE)は、たったの3分です。


www.youtube.com

 

クラシック

以前投稿した「水」モチーフのピアノ曲記事の原案(?)を今さらながら放出してみる。当初は「好きな作曲家・好きな曲」を人様にご紹介したかったけど、素人の文章で漠然と音楽を伝えるのが難しすぎて断念した。でも、変に未練が残っていたのか いつまでも下書きフォルダに残っていたので開き直って投稿。前もってお断りしておきますが、記事の初期段階で力尽きています…

 

▼関連記事 (原案から大幅改修したもの。一応体裁は整えたつもり)

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◾️ラヴェル

ラヴェルが大好き。ラヴェルの何に惹かれるかというと、表向きは印象派っぽいのに、実は緻密に計算されているところ。"音の魔術師"と言われるだけあって、「え、なにその魔法みたいな和音!?」と心を鷲掴みにされる。メロディーもお洒落。完璧主義者で、作曲数も他の人と比べて少なめ。

あと個人的には、理性で色々なものを抑えてる感じがするというか、ただ綺麗なだけじゃないところが堪らなく好き。Apple Music Classicalというアプリ内でうまく言語化されていたので引用しておく。

精巧に作り込まれた楽曲を生み出すモーリス・ラヴェルを"スイスの時計職人"に例えたのはストラヴィンスキーである。しかしラヴェルの音楽は、その精緻で見事なまでに洗練された顔の裏に、ダークで謎めいた情念と深い愁いを含んでいるのだ。

水の戯れ / 鏡(特に道化師の朝の歌が好き。明るいのに切なくて泣ける) / ラ・ヴァルス(狂っていく感じが好き) / ソナチネ / クープランの墓 / 夜のガスパール / ヴァイオリンソナタ / ピアノ協奏曲 / 左手のためのピアノ協奏曲 / ダフニスとクロエ / 高雅で繊細なワルツ / 亡き王女のためのパヴァーヌ / スペイン狂詩曲 ※あえて書く必要ないけど、唯一ボレロだけ苦手…眠くなる


◾️ショパン

自分が弾ける範囲のエチュードやワルツ、マズルカ等しか知らなかった頃は繊細なイメージを持っていたけど、スケルツォやバラードを知ってからは熱いイメージに変わった。

特にスケルツォ2番は、小学4,5年生のときに東京から引っ越してきて 同じグループレッスンを受けるようになった女の子が発表会で弾いてて衝撃だった。数年後、彼女は東京に帰っていって、今は何の繋がりもないんだけど、未だに心の奥底で東京の人には敵わないなと思ってしまう。

バラード(全曲好き。先日亡くなったポリーニ氏のCDをよく聴いていた) / スケルツォ(左記同文) / エチュード / ワルツ / ポロネーズ / マズルカ / ソナタ ※作品番号が分からなくて、ざっくりとしか書けなかった

 

=== 以下、力尽きてます⚠︎ ===


◾️リスト

リストと言えば超絶技巧。テクニックが必要なのは言うまでもなく、物理的に手が大きくないと弾きにくい。それでも初めて「ラ・カンパネラ」が弾けたときはちょっと嬉しかった。綺麗な曲も好きだけど激しい曲も好き。

メフィストワルツ(スナイパーっぽい) / マゼッパ(かっこいい) / ハンガリー狂詩曲 / 巡礼の年 / ため息 / ピアコン2番

 

◾️ラフマニノフ

ド定番だけど、ピアノコンツェルトは何回聴いても泣ける。ラフマニノフは1曲も弾いたことがないけど、リストと同じで物理的に手が大きくないと弾けないらしい。

ピアコン(2番が有名だけど、3番は艶っぽくて素敵) / 交響的舞曲(ゴリゴリでかっこいい)

 

◾️ドビュッシー

初期の作品より後期の作品の方が影がある感じがして好き。まあ、どれが後期かよく分かってないので、適当に言ってますが。

ヴァイオリンソナタ / 牧神の午後 前奏曲 / ロマンティックなワルツ / 喜びの島 / 版画 / 映像 / ベルガマスク組曲 前奏曲


◾️ベートーヴェン

どうでもいい話だけど、いつもドビュッシーの「月の光」よりベートーヴェンの「月光」の方が寒そうだなと思う。

悲愴 / 熱情


◾️シベリウス

the北欧という感じで好き。雑なコメントですみません。

交響曲2番ニ長調 (透明感) / 樅の木(吹雪に吹かれるモミの木の並木道のイメージ。とにかく寒そう)


◾️チャイコフスキー

バレエを観るようになって改めて良さに気付いた。「白鳥の湖」のワルツは、大昔、エレクトーンのグループレッスンの発表会で弾いた思い出の曲。皆でお揃いの白いドレスを着た。今思えば、人生一度でも白いドレスを着れた点は良かったのかも…根暗ポジティブ。

白鳥の湖 / くるみ割り人形 / 交響曲第5番(コンセルトヘボウ素敵だった)


◾️バラキレフ

1曲しか知らないけど、聴くとストレス解消になる。いかつい曲も結構好き。

イスラメイ

 

◾️バルトーク

不協和音で最初はすごい曲だなと思うけど、だんだん癖になってきてエンドレスリピートしてしまう。

弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽 / ダンス組曲 / 中国の不思議な役人 ※他にも好きな曲があったと思うけど忘れた

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おしまい! 改めて読み直してみると、手抜き具合が半端ない…そのうち加筆修正したいと思いつつ、しない気もする。それぞれの作曲家や曲に対して個人的なエピソードがあるわけではないので、なかなか文字数が増えないんですよね。

とりあえず下書きを整理できてスッキリ。もしこの駄文を読んでくださった方がおられましたら、お目汚し失礼しました&ありがとうございました。

 

芸術鑑賞2023②

2023年度後半の芸術鑑賞まとめです。

▼関連記事(2023.4-10鑑賞分)

lavalse-2.hatenablog.com

 

◾️2023.11

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それぞれの感想に移る前に…世界三大オーケストラと言えば、オーストリアウィーンフィル、ドイツのベルリンフィル、オランダのコンセルトヘボウ。ウィーンフィルは何度か生で聴いたことがあるけど、他2つは聴いたことがなかった。今年は曲目が好みだったので、思い切って両方聴いてきた。

⚫︎ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 @京都コンサートホール

すっっごく良かった。最初の音の響きを聴いた瞬間、うわあ〜!!と心躍った。弦楽器の木の鳴り、ホルンの透明感、木管のまろやかさ。木管は特にクラリネットに惹かれた。

というのも、大昔クラリネットをしていた時期があったため。クラリネットで良しとされる音質って2種類に分かれている気がしていて(違ったらすみません)、煌びやか系とまろやか系。当時、憧れの先輩が後者タイプですごく上手な方だったこともあり、私は丸くて深みのある音がずっと好き。でも世間では煌びやか系が多いみたい。十数年間、少数派なんだなと思い続けていたところ、突然コンセルトヘボウのクラリネットが理想形で聞こえてきて、びっくりしたし嬉しかった。

曲目は、シャープの曲ばかりで華やかだった。最後のチャイコフスキー交響曲5番は素晴らしすぎて、一生終わってほしくないと思った。以前オランダへ旅行したときに清々しい空気感の国だなと感じたけど、オケの音までも清々しかった。次は2025年に来日するらしいので、ぜひまた聴きに行きたい。

 

⚫︎ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 @アクリエひめじ

自分でも恐ろしいけど、天下のベルリンフィルなのにあまり感動できなかった。なんかもっと軍隊的でキレのある音質を期待してたのかも。でもコントラバスが7台も乗っていて、低音の鳴りはさすがだった。

演奏云々とは関係ないけど、今回は祖母と聴きに行けたのが一番良かった。コロナ禍になる前からいつか一緒にベルリンフィル聴きに行こうねと約束していて、ようやく叶えられてホッとした。大好きな祖母、ずっと元気でいてほしい。

 

◾️2023.12

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⚫︎ガウディとサグラダ・ファミリア展 @佐川美術館

ガウディの建築は、幾何学的な構造と有機的な装飾が特徴とのこと。設計するときに特に数値計算等はせず、重りと紐で作った「逆さ吊り模型」で諸々を考えていたそう。

サグラダ・ファミリアは永遠に建設中かと思いきや、2026年に完成するらしい。どうせなら未完の貴重な時期に行ってみたいけど間に合うか? スペインのおつまみ料理 ピンチョスをたらふく食べたいから、消化器官が元気なうちに行っておきたいという下心もある。

 

⚫︎東京バレエ団くるみ割り人形」@兵庫県立芸術文化センター

クリスマスの週末が暇すぎて、半ばやけくそで余り物チケットを購入。生のバレエ鑑賞は初めてで そわそわしたけど、ホリデーシーズンにぴったりの可愛いストーリーと豪華な舞台セットで明るい気分になれた。女性陣も綺麗だったけど、くるみ割り王子の跳躍力に圧倒された。

2023年度、こんなにバレエ独特のストイックな美に取り憑かれるとは思ってなかった。まあ芸事あるあるで裏では色々ありそうだから、手放しで称賛していいのか分からないけど、何事も予期せずハマれると楽しいです。

 

◾️2024.1

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⚫︎文学フリマ京都 @京都市勧業館みやこめっせ ※画像なし

SNSやブログでフォローさせてもらっているAさん&Aさんが、お住まいの関東圏ではなく京都で出展されるとのことでお邪魔してきた。インターネット越しに素敵だなと思っている方々と言葉を交わせて感激。ご著書、大事に読ませていただきました。

今回初めてこういう場を訪れたんだけど、何かを作り出している人がたくさんいらして、パワーを分けてもらえた気がした。ブログに2,000字綴るだけで一苦労している私からすると尊敬しかない。

 

⚫︎King Gnu「THE GREATEST UNKNOWN」@京セラドーム

数年前に「白日」を「白目」と見間違えて、興味本位で聴いてみたらとんでもなかった。それ以来、新曲は大体チェックするようにしている。常田さんが2024年以降は活動の仕方を変える的なことをSNSで仄めかしていたので、滑り込みでライブ参戦。「白日」「Flash!!!」「Vinyl」「三文小説」「飛行艇」が特に印象に残った。井口さんの生歌、透き通ってたなあ。

(メモ) 今回のツアーは大阪始まりだったんだけど、他の地域では、大阪と比べて断然盛り上がってたとかいう話をSNSで見た。何事も先手必勝が持論だけど、ライブは例外かもしれない。

 

⚫︎フランク・ロイド・ライト展 @パナソニック留美術館

フランクロイドライトは、芦屋にある「ヨドコウ迎賓館」を訪れてから、勝手に親近感を持っていた。直線のイメージが強かったけど、本人的には滑らかな織物を意識していたらしい。現代の住宅の基礎となる「ユニットシステム」の考案等、合理的な一面も知れて面白かった。

普段 建築関係の展示は、一級建築士の才媛と一緒に行かせてもらうことが多いんだけど、今回は一人で行ったので少し物足りなく感じた。有識者の着目ポイントのおこぼれをもらうのが好きみたい…改めて友達に感謝せねば。

 

⚫︎Bruno Mars @東京ドーム

ブルーノマーズは元々好きだったけど、2022年秋に初めてライブに行ってから すっかり虜になった。もう一度聴きたくて、はるばる東京遠征。

前回と変わらない圧倒的な声量、天才的なリズム感、そして何よりカワイイ! 真のエンターテイナーって彼のことだと思う。1時間だけでいいからブルーノマーズになってみたい。今回は大好きな「Chunky」がセットリストから外されていて聴けなかったので、また行かないといけない。

(メモ) 東京ドーム名物、出口の強風を体験できて、謎の達成感。でもあれ普通に危険ですね。

 

⚫︎英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン2023/24「ドン・キホーテ」@映画館

主役のキトリ役のマヤラ・マグリさんの踊りは、パワフルでリズム感抜群な印象を受けた。スペインが舞台だからか 3拍目に手拍子を入れる振付が何度も出てきたんだけど、全部バシバシ決めていて見ていて気持ち良かった。タンバリン、扇子、布等の小道具が多用されていたのも楽しかった。

ちなみに今年度 突然バレエ鑑賞するようになったきっかけは、漫画「絢爛たるグランドセーヌ」の主人公が踊ったドン・キホーテのキトリのバリエーションをYouTubeで見て惹き込まれたこと。早々に英国ロイヤルの映像作品を観られてラッキー。

 

◾️2024.2

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⚫︎パリ・オペラ座バレエ団「白鳥の湖」@東京文化会館

鑑賞直後の率直な感想は「なんだかよく分からないけど、ものすごいものを観た…」だった。オデット/オディール役: ヴァランティーヌ・コラサントさん、ジークフリート王子役: ギヨーム・ディオップさん、家庭教師ヴォルフガング/ロットバルト役(いわゆるヴィラン): アントニオ・コンフォルティさんの回を観ました。ストーリーは割愛するけど、バッドエンドで最高だった。

ヴァランティーヌさんは登場した瞬間、明らかに主役だと分かった。オペラ座バレリーナはみんな上手に決まってるけど、やはりエトワールは格が違う。オデット役では可憐だったし、オディール役ではパキっとした動きで完全に悪女。ギヨームさんは、なよっとした王子らしくて良かった。そしてアントニオさんが超かっこよかった。長いマントを翻す仕草は色気しかなかったし、悪い家庭教師がヤワな王子を唆して二人で踊るシーンでは、お耽美すぎてBL的な何かに開眼しそうになった。

40人弱もの大所帯の群舞には本当に感動した。白くて繊細なチュチュも相まって、生きた白鳥が群れているかのように見えた。2階最前列で鑑賞したこともあり、次々に隊列が変わっていく様子は圧巻だった。その他、白鳥ほどの大人数ではなかったけど、騎士役の男性複数人が踊っているシーンも見応えがあった。

踊り以外の面で言うと、まず「白鳥の湖」は音楽が泣ける。耳だけ一丁前に肥えているのでオケが微妙だと気になるけど、今回は大丈夫だった。衣装も、主役3名は はっきりした色合い、他の役はくすんだ色味が多くて、フランス流の色のセンスはすごいなと思った。意外だったのは舞台セットがかなり質素だったこと。曇り空っぽいグレーの壁紙1枚だけで、他の装飾やモノは一切なかった。逆に踊りが際立っていたように思う。とにかく最高峰の芸術に触れられて、至福のひとときを過ごせた。

 

⚫︎モネ 連作の情景 @大阪中之島美術館

展覧会の広告で使われている「ヴェンティミーリアの眺め」が爽やかで好きだった。「ウォータールー橋の連作」等、水の反射の描き方が本当に綺麗だなと思った。個人的には、モネの作品だと「かささぎ」が好きで、今回展示されてるかなと期待してたけど残念ながら無かった。いつか拝めたらいいな。

 

◾️2024.3

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⚫︎イッタラ展 @美術館「えき」KYOTO

歴代のイッタラの作品やデザイナーがまとめられた展示。あの有名なアアルトベースの作り方の解説映像を見て、軽率に欲しくなった。全体的にイッタラの作品は、北欧の冬の自然物(氷や雪)をモチーフにしているものが多い。流氷や氷柱のような巨大なガラス作品では、光が分厚いガラスを通って複雑に反射していて何とも素敵だった。かねてからフィンランドには旅行してみたくて、行くとしたら絶対に夏だと思っていたけど、もし複数回行く機会があれば一度は極寒の冬を体感してみたいかも。

 

⚫︎オリガ・スミルノワのジゼル in cinema @映画館

オリガ・スミルノワさんは、元々ロシアの名門ボリショイバレエ団のトップだった方で、ロシアのウクライナ侵攻に大反対してオランダのバレエ団に移籍したそう。ジゼルのざっくりストーリーは、農民の娘と貴族の男性の身分違いの悲恋。貴族の男性が最低で、いつまでも身分を明かさないし、おまけに婚約者もいた。

ストーリーはさておき、オリガさんの踊りは素人目にも完璧だった。爪先が段違いに強そうな感じがしたのと、とにかく手足が長い。あと、ジゼルが男性の秘密を知って憤死するシーンは、息をするのも忘れるほどの凄みだった。オリガさん自身、祖国に失望して出国していて、その決断はどれだけ苦しかっただろう…ここまで表現できる人生経験、彼女に限らず誰もしちゃいけないよな…等と考え込んでしまった。

 

⚫︎COSTUME JEWELRY @京都文化博物館

コスチュームジュエリーとは、宝石や貴金属ではなく、模造パールやガラスビーズ、エナメル等の比較的安価な素材で作られたファッションジュエリーのこと。ディオールの流れ星モチーフのジュエリーが一番好みだった。

建築関係の展示は建築士の友人を誘うけど、ファッション関係の展示はお洒落で明るい友人を誘わせてもらうことが多い。どのデザインが好きか、どれが似合いそうとか、小声で喋りながら見て回れて楽しかった。そもそもジュエリーの話ができる旧友の存在が有り難すぎる。

(メモ)「怠惰はすべて悪徳の母」というタイトルのジュエリーがあり、人生の標語として心に刻もうと思った。ジュエリーの見た目は忘れた。

 

⚫︎アノラ・スペンス絵画展 @大丸神戸

神戸で30分だけ空き時間があったので、適当に調べて立ち寄った。美術館と違って販売前提で展示されており、絵画の下に値段が添えられていたのが新鮮だった。ほんわかしたワンちゃんの絵に癒されたけど、正直 絵よりも値札を見ていた時間の方が長かったと思う (30-200万円くらいだった)。

そういえば以前、知り合いのヴァンクリが似合うお姉様が絵画を買ったと仰っていた。ジュエリーと同じ感覚で絵画ねえ…真の豊かさを感じる。

 

 

以上15個。前半と合わせると年間24個! 我ながら豪華なラインナップだった。ベストは1つに絞れなくて「コンセルトヘボウ」と「パリ・オペラ座」の2つ。

2023年度は 20代ラストイヤーということで、若くて感受性豊かなうちに色々観ておかなければと妙に焦っていた。数年ずれたところで何も変わらないと思うけど、この一年間は興味があるもの片っ端からチケットを取ってOKという特別ルールを敷いていた。

2024年度以降は、月1程度で芸術鑑賞できたら上出来かな。とは言え、まだまだ観たり聴いたりしたいものは残っているので、チャンスがあれば確実に掴みにいきたい。

 

※画像は各サイトからお借りしました。

 

年間12着チャレンジ?

最近、地味な趣味の記事が続いたので、お洒落OL擬態用の記事を挟んでおく。巷では一昨年頃から「年間12着チャレンジ」なるものが流行っているようで、そういった制限をしていない状態で、自分がどのくらい買い物したのか振り返ってみたい。

 

◾️2023年度購入品一覧

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12着どころか9点だけだった(ジュエリーは別枠)。今年度は長持ちしていたアイテムが一気に劣化しだして、たくさん買った気がしてたけど少なかった…お洒落OLとは程遠いな…。言い訳すると、私は友達が少なくて 2か月に1回以上のペースで会う人がいない。理論上 1シーズンで2パターンの組み合わせがあれば事足りる。

各アイテムの詳細については、この期に及んで身バレが心配になってきたので割愛しようかな。決してめんどくさくなったからじゃないですよ。とにかく全部お気に入り! 改めて一覧にしてみて、我ながら可愛い物を手に入れたな〜と悦に入っている。

 

ちなみに、職場へ着て行く服は除外した。というのも、仕事の服は ブランド: ユニクロPLST、色味: トップスは白ネイビーグレー、ボトムスは黒 で固定して、同じ物を2,3枚揃えてるだけだから。退勤後にユニクロに立ち寄った際、見知らぬマダムから店員さんと間違えられたことがあるくらい「ファーストリテイリング」って感じの服を着ています。

なんか仕事の服を買うのにお金も時間もかけたくないし、毎朝仕事の服を考える時間も極限まで減らしたいんだよねえ。怠慢…ではなく、スティージョブズ方式と捉えていただければありがたい(違う)

 

来年度はコートとブーツとローファーを新調したい。かれこれ2,3年ゆるく探してる気がする。好みの物が見つかりますように。

 

毎年1月下旬〜3月上旬のどこかで自分のためにブーケを買う。本音を言えば、年中お花のある暮らしがしたいけど、家にいる時間も少ないし、水替えも手間だし、生活水準を上げるのも怖い。それでも春のお花は可愛いし、気温的に長持ちするし、自分も早生まれだし、たまには良いかなと思っている。

そしてこのブログは、今回のブーケがすっっごく可愛かったので記録しておきたい、という魂胆で書いています。写真を貼り付けて終わり…というのもあれなので、誰得情報でしかないけど自分の好きなお花5選も付けてみる。

 

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△ こちらが すっっごく可愛いブーケ。大好きなお花屋さんにお願いしました。多分ラナンキュラス、バラ、スカビオサスイートピーサクラソウユーカリかな。ブログに載せられて大満足! 追加の誰得情報だけど、花びらの色はピンクか白が好き。

 

◾️好きなお花5選

ラナンキュラス

ふりふりで可愛くて、お花の中で一番好き。ふりふりの服も着ないし、ふりふりの小物も持ってないのに、お花だけはふりふりが良い。たまに花びらの数が少ない品種を見かけるけど、私は花びらが多い方が圧倒的に好み。

 

②チューリップ

2019年春にオランダのキューケンホフ公園に行って、チューリップの良さに目覚めた。逆も然りで、チューリップを見ると、旅行を思い出して明るい気持ちになる。切り花の状態でも茎がどんどん伸びていく自由奔放なところも好き。

 

③バラ

ベタだけど、やっぱり綺麗だと思う。過去一度だけ奮発して注文したシャルロットペリアンという品種は、大変高貴でうっとりだった。詳細は、和バラのサイト ROSE CHARLOTTE PERRIAND – WABARA online store 参照。

 

クリスマスローズ

俯きがちに咲くからか楚々とした印象。名前に「クリスマス」と入っているのに、クリスマスの時期に出回ってないのがトリッキー。おしべがポロポロ落ちて、ズボラ人間には向いてないお花だけど、可愛いからうっかり選んでしまう。

 

スイートピー

ラナンキュラス同様、ふりふりで可愛い。1,2本でも可愛いけど、同じ品種を10本くらいまとめて飾ると、ふりふり増し増しになって堪らない。ほんのり甘い香りにも癒される。

 

以上、好きなお花5選でした!

 

◾️おまけ

⚫︎その1

引き続き誰得情報だけど、お花以外の好きな植物メモ。

【グリーン系】ユーカリが好き。形も好きだし、キリッとした匂いも好き。アイビーも可愛い。色味は濃い緑より淡い黄緑のものが好み。あとは名前が分からないけど、マメ科のくるんとしたツルも好きだなあ。

【枝物】ドウダンツツジのすっきり感が好き。VERYのタキマキさん宅のように、大きな枝を大きな円柱形の花瓶に無造作に挿すのがお洒落。一度小さめの枝で真似してみたら、葉が落ちまくってズボラ人間の手に負えなかった。それからクリスマスシーズン限定だけど、モミの木or葉なしの木を大きな円柱型の花瓶に活けて その枝にオーナメントを飾る、というのをいつかやってみたい。

【樹木】ハクモクレンが好き。ぷくぷくした蕾のフォルムが何とも可愛らしい。花が散った後、道が汚くなるのは致し方なし。サクラも最近好きになった。春は学生時代も前職時代もバタバタしてたけど、現職では通常通りだからかも。あとはケヤキも良い。新芽の色が爽やか。新緑繋がりで、京都のお寺でよく見る星形のコケも可愛い。

 

⚫︎その2

24,5歳のときにお花のレッスン(と言っても たった8回の超初心者コース)に通っていた。不器用すぎて、もたもたブーケを束ねている間に手のひらの熱で茎がシナシナになり、自然破壊に加担している気分になった。レッスンのたびに他の人と比較して焦るのもしんどい。自分にとって、ブーケは作る物ではなく買う物だと分かった。

この習い事での収穫は、有名どころのお花なら見分けられるようになったこと。ブーケをオーダーするときの解像度が上がったこと。今回のブログでネタにできたこと。決して無駄な出費ではなかった…はず…

 

⚫︎その3

ブログでお金の話ばかりしてる気がするけど、今年度は自分のためにお金を使いまくった。ざっくり家計簿によると、現時点での支出額は昨年度比約150%…家賃やNISAも含むので全部が消費ではないけれど、やはりジュエリー2点は強かった (それでもなお買って良かったと思えるのも強い)。

さすがにブーケまで自分のために買うのは気が引けて、今回は母にプレゼントした。私は第一子なので、自分が節目の年齢になったら、母も母業の節目の年になるのです。正直もう親としてではなく個人として元気に楽しく過ごしてほしいから、おめでたいのかは不明。でも、直接渡しに行って、喜んでもらえてそうな顔が見られたので良かったかな。

 

最後に月並みなコメントで締めるけど、お花をはじめ、可愛いものを見て可愛い〜!と思える心の余裕は常にキープしておきたい。