お疲れ様です、leoです。
昨年末のことになりますが、後輩に誘われバス釣りカムバックしました!
これがまた楽しいのなんのと!!
川や池に立って、1人のんびりリールを巻き巻き…もう最高の時間ですね。
カムバックしてからは2回ほど、お魚さんの顔を拝むことができております。(アリガタヤ…)
そしてルアーの収集癖に歯止めが効かず、そろそろヤバい頃です。(お財布が)
もしブログをご覧の皆さんの中に、バス釣り大好きな方がいて、オススメルアーとかあるようでしたら、ぜひ教えてください!
即買いします(゚∀゚)!!!
…さて、前置きが長くなりました。
今回は今更ながら、FCBの燃焼実験について書いていきます。
きっと読者の皆さんの中にもFCBを見たこと、やったことある方もいると思いますが、ではその効果はどんなものであったでしょうか??
かれこれ10回以上燃やしまくった僕なりの見解を、つらつらと書いていこうと思います(^^)
今回もよければ最後までお付き合いください!
【Fire Control Box】
もうすっかり馴染みの言葉になりましたね(^^)
近代消防や月間消防にも、毎月のようにどこかの所属でやったものが掲載されています。
どの所属もそれぞれオリジナル感が出ていていますし、やはり経験不足を補おうとしている様子が伺えますね!
そもそもFire Control Box(以下「FCB」)は、アメリカの消防士達が火災の進行を客観的に見るために作ったものだとされています。
初めてYouTubeで動画を見た時は、英語全くわかりませんが食い入るように見ました(^^)
こんなやり方があるのか!と。
日本でも活発になってきたのは、平成の終わり頃からでしょうか?
サニーカミヤさんがとあるサイトで掲載した記事の中で、ドールハウスの設計図がアップされたのがキッカケで広まったのかもですね。(下のリンクがそのサイトです。)
火災防御活動全般のコンセプトを学ぶための「ドールハウス」を作ろう! | ワールド ファイアーファイターズ:世界の消防新事情 | リスク対策.com | 新建新聞社
かく言う僕も、最初はこの設計図を元にドールハウスを作りました(^^)
サイトにも掲載されているとおりですが、まさに百聞は一見にしかずの代物。
自分たちが戦うべき相手を、冷静に俯瞰して客観的に見ることができる、消防士としてこれ以上ない火災の教科書です。
ということで、このFCBの実験、果たしてどんな効果があるのか?
そしてどんな効果を求めるべきなのか?
僕なりに考えてみたので、やったことある方は少しでも参考に、やったことない方は少しでも後押しになればと思います。
【FCB燃焼実験の効果】
そもそも「実験」とはなんでしょう?
ちょっと調べてみると…
ある条件の下で起こる現象を観察・測定し、客観的な事実や関係を見いだしていくこと
と書かれていました。
つまり実験の効果として求めることは、客観的に事実を捉えることですね(^^)
なんか難しいことを書いてますが、要は火災で何が起きているかを冷静に見ようぜ!ってことです。
ということなので、燃焼実験の効果は客観的に火災を観察し、火災の進行を学べることと言えます。
んなもんわかってるわ!!さっき書いてあったわ!!という声が聞こえてくるところで、まさにサニーカミヤさんも仰ってますし、その通りでございます。
が!
僕の考えはちょっと違います。
もちろん客観的に火災を見て学ぶことは大事ですが、それだけで終わってはもはや自己満足の世界です。
実験には必ず結果が伴います。
燃焼実験をやって、その結果を現場で生かさなくてはいけません。
火災の進行を客観的に見て学んでお終いではダメですね。
では燃焼実験をどう捉えるのか。
僕が燃焼実験を行う時、後輩に伝える実験の趣旨はこうです。
火災現場での直感力を養うための実験
必ずこう伝えます。
起きうる全ての事象を予測して言語化し、直感で相手に伝えることは、刻一刻と変化する火災現場の活動ではとても重要だと、僕は考えます。
そしてその直感には、"経験すること"が不可欠です。
が、残念ながら現場経験は少なくなる一方…。
だからこそ、自分たちで仮想現場を作り上げなきゃならないわけです。
その一端を担うのが、今回のFCBの燃焼実験であるということですね(^^)
そして先述しているとおり、自分で判断するための直感を磨くわけですが、もう一つ大事な直感があります。
それは人からの指示を捌く直感です。
緊迫感のある現場では、事細かな指示が出る事はあまりありません。
だからこそ、受けた指示が"どういう意味を持つのか"を直感で捌く必要があります。
先に書いた、自身が活動する上で行動を起こすための直感も、後から書いた、人からの指示をどう捌くかを判断する直感も、いずれもものすごく大事だと考えます。
そして両者共に経験値がモノをいうかなと。
現場経験が少なくなっているからこそ、FCBの燃焼実験を通して、仮想現場の経験が生きてくる。
そんなところかなと思います。
そしてこの実験の結果が実を結び始めると、隊の中の会話のクオリティがめちゃくちゃ上がります。
クオリティと言っても、何も専門的な会話が増えるとか、そういうわけではありません。
単純に「あれ、そろそろヤバいですね。」とか「あの辺りっぽいですね。」ぐらいな感じです。
ざっくりした会話のように聞こえますが、まずはこれが大事!
特に「ヤバい」判断が直感として備わる事は、間違いなく現場での強みになります。
現場での事故に巻き込まれないためにも、絶対に必要な感覚です。
ちなみに何度もご登場いただくお師匠さんの話になりますが、あの方は「ヤバい」の基準がぶっ飛んでいます。
1つ例を挙げると、放水による吹き返しはチャンスと捉えている事。
僕らであれば、吹き返しこそ受傷危険があるので退避を…と考えてもおかしくはありませんが、お師匠さんはこれを「火がものすごく嫌がっている状態だから、グッと堪えて攻め続ければ消火に至る」と断言していました。
確かにその通りと思う反面、それはなかなか危険では…と思ったところですが、お師匠さんが今まで経験してきた上で「ヤバくないところ」のギリギリまで攻め込んでいる、と言う事なのではないかと、ものすごく考えさせられました。
実はこれが本当の安全管理なのではないか??とも感じた次第です。
話は脱線しましたが、FCBの燃焼実験をとおし、「ヤバい」が会話に出始めたら、ようやく成果が出始めたか!!と思っても良いのかもしれませんね(^^)
【最後に】
もう"まとめ"すらせずに参ります。笑
今回の記事とは全く関係ありませんが、この前とあるブログに書いてあって、これ今の消防の世界を風刺してるなぁと感じた一文を紹介します。(まんまパクリは良くないので、ちょこっとアレンジしてます。)
〜以下引用〜
ネットの進化、特にYouTubeの普及によって指一本で他人のノウハウが得られるようになった今、誰かに師事する事でスキルを学ぶという事がすっかり無くなってしまいました。
しかしいくら動画で詳しい手法を得る事が出来ても、本質や魂まで理解するのは到底無理でしょう。
独学は悪ではないけれど、先人からちゃんとしたDNAを受け継ぐのも文化継承の一環だと考えることも大事なことかと。
まさに。
新しい年度を迎えることですし、自分の足で本物を探しに行く、そんな一年にするのも悪くはなさそうかなと思います(^^)!
お師匠!!会いに参ります!!
今回も最後までありがとうございました(^^)