Love the life you live...

32歳で子宮体癌になりました。治療の事や日々の事。

先生からの直電②

これが悪い知らせだと言うのはわかってる。

二度目だから!

だから今回は慌てなかった。

何を伝えられるのかを想像して、そのことについて調べて、自分がどうしたいのか考えて、それから病院へ行くことにした。

 

外来の時間外なのに、先生も忙しいのに、特別にと席を設けてくれた。

それが意味しているのは、私の状態がそれだけ稀なケースであり、良い状態ではないということ。

 

しばらく、ウーーンと言いながら間を置いて、

あまり良くなかったのね。

と少しづつ話し始めてくれた先生。こんなこと伝える方だって嫌なはずだ。

術前の予測ステージはI期でしたが、病理の結果子宮の外にがん細胞があるようだということで、IIIb期です。そしてグレードも術前G1でしたがG2がありそうだと。

 

つまり、次は開腹手術で卵巣と残したリンパもとる。その後6クール抗がん剤をする。

その上で最終のステージも決定する。

 

という最悪なシナリオでした。

 

人生とは、死生観とは、なんでしょうか?

 

私は先生の話を聞きながら妙に冷静で、どこに旅行に行こうかとか考えてた。

隣でつきそう家族はハンカチを握りしめていた。

 

このまま何もしなかったら2年で大変なことになると思うよ。

 

*

*

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全面掻爬術。(2日目)

やっと朝を迎えました。

ほとんど寝てない、、zzz

とにかく早くこの管を取ってほしい!!!!

看護師さんがやってきて、トイレまで歩いてみましょうか。

余裕で歩きトイレに座った状態で管を抜いてもらう。

一晩越しの念願の一瞬だけど、なかなか痛いです。笑

抜いた後もおしっこするたびにちょっと痛い。

でも動いて自分でトイレに行けるのが嬉しすぎて、この痛みはどうでもいいと思えてしまう程度ですが。

 

やっと自由の身になれて、診察も問題ないいということで退院です。今回は荷物も自分で持って電車で帰りました。

そのくらい元気ってことですね!!

 

帰ってからはとにかくよく寝ました!

麻酔の影響もあるかもしれませんが、何たって昨晩ほとんど寝れてないので深ーくよく寝れて本当に幸せ♡

 

今回怪しいと言われていた筋肉層の組織もとって病理に出します。

その結果次第でホルモン療法ができるかが決まるのです。結果が出るまで約2週間、、この時間がザワザワしますね。

全面掻爬術。(1日目)

1泊の入院で静脈内麻酔で再度全面掻爬をします。

1日目、朝病院へ行きます。飲食が禁止されて、あの例の痛いラミナリアを入れる処置をします。この時はまた大騒ぎ、、今回は痛いってわかっているから余計に力が入ってしまってたのかな。痛かった。。。

そして午後のオペなのですが、その前に先生から手術の話があるのでということで家族同席でホワイトボードのあるお部屋に行きます。

ん?

先生の顔が何だか暗め?

 

えっと、麻酔を変更します。と。

今回はしっかり掻爬したいので、腰椎麻酔をしましょう。と。

あ、あと術後はおしっこの管が入りますからね。と。

腰椎麻酔とは、脊椎のくも膜下腔に注射針を穿刺して麻酔薬を注入して、脊髄神経の前根と後根を麻痺させるというもの。

簡単にいうと背中を丸めて腰のあたりにブスッと注射します。

痛いよねそれ、、麻痺の可能性とか色々と怖い話を聞き、静脈の麻酔はしなくても良いと。つまり意識はあるので先生の声も聞こえるし手術中の全てが見えるということ。

恐ろしい、、考えただけでも恐ろしい、、、

そしておしっこの管って何?!?!

前回そんなのなかったけど?!?!

しかもオペの30分前に聞いて、詳しく聞く時間も断る猶予もないです。笑

あーもーー!!!

って言いながら、今度は点滴のルート取りますねってお注射の時間。

若いお兄さん2回失敗。太い針なようで痛い!!!!!

お姉さん代わりに登場して、細い針に変えますね。とサクッとやってもらう。(細くていいなら初めから細いのにしてくれたらいいのに、、と心でつぶやく)

そんなこんなで遅刻気味に手術室に行く。慣れって怖いですね。

 

と、まぁこんな感じで2度目の手術室。

 

部屋の中に入り色々なモニターをつけて、では左側向いて背中を丸めてください。麻酔しますね!

と、これ絶対に痛いって思っていたけど、緊張でアドレナリンですぎていたのか先生が上手なのかわからないけど、あまり痛くなかった!!

そしてこの麻酔がかなり即効性があり、どんどん痺れて行きます。長時間の正座の後のような感覚と、血が通っていないようなさすりたくなるような不快感。

当初はこの部分麻酔のみの予定だったのですが、私この違和感に耐えられず静脈麻酔で眠らせていただきました。

 

終わりましたよ〜

 

特に気持ち悪いとかもなく、スッキリ目を覚まして元気でした。

が、ここからが元気が故に辛かった!!!

 

例のおしっこの管です。

そこに加えてむくみ防止のフットポンプ。

ムズムズ気持ち悪い!動くたびになんか痛いような。。

歩けるし!水も飲めるし!

外してくださいと何度もお願いしてみるも、、、規則なので。と。

朝6時になって歩けたら外しますので。

深夜1時でこの返答。確かに規則かもしれないけど、5時間なんて寝たらあっという間かもしれないけど、苦しみながらの5時間て本当に長いんだからね!!なんて融通の利かない病院なんだ!!!と心の中で叫びつつ、、

さすが天下の大学病院ですね。

と、諦めて寝ようとするも寝れないまま朝を待ちました。

K病院。

ついにたどり着き来ました!

 

さて、どんな先生だろう。

選んだわけではないんだけど、今までの先生はみんな女性。

今度の先生は男性。

怖い傲慢な先生だったらどうしよう。嫌だな。

 

なんて思いながら、でもこれでやっと治療が始められると思いながら、初めての診察室のドアをノックしました。

癌と知ってから1ヶ月。

痛いことも辛いことも何とか乗り越えてやっとここまで来れた。ついに解放されるって思ってました!!

 

今までの全てのデータを渡してみると、

  • 前回の掻爬でG2が出ていること。
  • 内診で頸部の方にがん細胞が落ちて来ている可能性があること。(その場合はステージIIになります)
  • MRIの画像の結果、筋層に癌が入り込んでいる可能性が否定できないこと。

よって、内膜全掻爬がもう一度必要です。

 

え、、、

 

もう緊張の糸がプチっと切れた。

終われると思っていたことが振り出しに戻った。

色々と限界で、すごく泣きました。先生も困ってしまったかもしれないし看護師さんも肩をずーっとさすってくれていた。

 

私の知識不足もあります。

転院したりセカンドオピニオン行ったりすれば、時間もお金もかかるし同じ検査を繰り返さなければいけないことは当然あります。

大泣きするようなことではなかったのにって、今は思えます。

でもその時は逃げたかったし、終わりにしたくなった。

人間て弱いんだ。

 

でも先生はそんな私に、命が何より大切だから危ない治療を進めるわけにはいかない。安全に子宮を残してあげたいからもう一度掻爬が必要だと、やさしく説明してくれました。

 

うん。

もうここまで来たら仕方ない!

もうやるしかない!!

 

と心を決めて、診察室の扉を閉めました。

大きくなった気がした。

T病院。(検査結果)

掻爬の結果を聞きに行きました。

 

類内膜腺癌、ステージIa、グレードG1〜G2

 

ん?G2?

 

なんだか雲行きが怪しくなってきました。。

ホルモン療法はG2が出た場合は適応外になるので、標準治療で手術が必要になります。

先生もうーーん、、と。

そしてホルモン療法の症例を多く持ってる病院へ紹介してもらいことになりました。

 

また転院します!

どうなるのかな、私の子宮。。

T病院。(日帰り掻爬)

朝は絶食でお水のみ。

朝8:30に病院に到着して看護師さんから説明を受けたりしてベッドで待ちます。と、すぐに先生の診察。

そこで子宮口を広げる器具(ラミナリア)を入れます。

これ、、、すごく痛いです!!!個人差あると思いますが、私は痛かった!!!

組織診の次に痛かった。

中にガーゼのようなものも入っているのか、とても違和感あります。ずっと鈍痛があるような感じ。

そして11:30頃、看護師さんと一緒に手術室へ歩いていきます。人生初めての手術室の扉の向こうにはすでにストレッチャーの上で手術室へ行こうとしている患者さんが2人。

この光景は衝撃的でした。

人生観変わるよこれ。って冷静に考えながら、手術室に行くと看護師さんも麻酔医の先生もとっても明るく元気!笑

どんな音楽流す?BIGBANGとかにする?

いや、、先生たちが集中できるのにしてくださいよ、、笑

と和やかに始まりました。

点滴からプロポフォールを入れてもらって、、、zzz

 

終わりましたよ〜

初めての手術室は30分程度で出てきたみたいでした。

そのあとは話せるけどとーーっても眠い変な感覚でしたが、数時間語には

「喉乾いた!」

「トイレ行きたい!」

と、点滴も半分残っていたけど止血で入れてたガーゼも外してもらって退院。

 

車で迎えにきてもらって帰宅。

眠いなー。ボーッとするなー。

というだけで、とても元気でした!!

 

家族も仕事休んで付き添ってくれたりして、おかげさまで検査治療も少しづつ進められている。ありがとう!

支えられて生かしてもらっています。

 

 

T病院。

知り合いの先生のとこにお伺い!

 

このころはたくさんの嫌と信じられない気持ちとで、まだ現実を認められずにいました。ひとまずは静脈内麻酔で日帰りの掻爬をする日程を決めて診察してもらって。

 

エコーを見ても子宮は綺麗に見えるけどね、、と。

この状態で見つけてもらえてむしろ運が良かったかもしれない。温存できる可能性もあるから諦めないで頑張ろうって言ってもらって、初めてだらけで検査だけでも不安だらけなんだけど、頑張ろう!!って思いました。

 

早いステージで見つけてもらった癌。

まだ守れるであろう命。

大切に産み育ててもらった体。

諦めたり逃げたりしたらバチが当たる。ちゃんと向き合って寿命を生き抜こう!!!