恋愛演習~まずはじめに

恋愛は、チャンスではない 私はそれを意思だと思う-太宰治

 

っていうか、あなた誰?

ってなりますよね。なります。なるはず。

普段は予備校で働いていて、ウラでは恋愛を語れる人、ヤスと申します。

 

「1行目、“はじめまして”の書き出しのブログはすぐつぶれる」

 

とブログ初心者講座に書いてあったので、回避します。

回避しましたが、やっぱり自己紹介的なものはいるのかな。

 

作家のひすいこたろうさんと出会ったのが〇〇年前。

(年齢バレちゃう!)

 

3秒でハッピーになる 名言セラピー

3秒でハッピーになる 名言セラピー

 

 

ちょうど、たまたま本屋で見つけたこの本で「あなたの名言エピソード募集!」みたいなことをやっておられたので、そこに投稿していました。

「恋愛系のはなしが少ないなー。薄いなあ」っておもったから(何故かえらそうに!)、そんな話を書いて送っていたはず。

 

そこで採用され、本に収録してもらったのがこちら。

 

3秒でみんなハッピーになる 名言セラピー++(ダブルプラス)

3秒でみんなハッピーになる 名言セラピー++(ダブルプラス)

  • 作者: ひすいこたろう
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2007/02/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 2人 クリック: 7回
  • この商品を含むブログ (5件) を見る
 

 

そんなひすいこたろうさんと出会いがあり、フツウのおれがフツウの恋愛を語っています。

恋愛テクニック的なことも書きますが、お話ししたいのは、もっと根っこの部分。

 

男性が輝き、女性が輝き、みんな楽しく恋愛できる。

そんな世界を夢見ています。

フツウ視点、人よりちょっとモテるおれが、みんなの手助けできればなと。

 

恋愛のはなしがメインそうで、メインじゃないかもしれません。

今恋愛中の人も、そうでない人も、結婚している人も独身の人も。おじいちゃんもおばあちゃんも。

 

「恋愛」をエッセンスにして、毎日が楽しくなるような、そんなお話をしていきます。

 

だって、生きていく中で人との関わりって絶対に必要でしょ?

だったら老若男女問わず、人にモテたほうがいいでしょ!

 

以下、私の自己紹介トークです。


 

 

 

自粛期間に活動すること(no三密)

            <!-- wp:paragraph -->

自粛期間、あまり私の行動は変わりませんでした。外に出ていようが引きこもっていようが「書く」のはブレません。サロン内にほぼ毎日投稿しています。みなさん料金を払って参加していますからね。趣味ブログより真剣です。

2020年4月5日に文章力向上のための有料オンラインサロン「放課後ライティング倶楽部」を立ち上げました。月額参加料金はランチ代くらいです。

主な活動内容は…

私の毎日投稿するコラム記事(ビジネス書レベルを目指しています)
イベント企画・実施(現在も進行中!)
自分の書いた文章の添削講座(内容はふれません。文のみの添削)
メンバー間の文章シェア
オフライン会議(という名の飲み会※自粛中)

そんな感じで細々と活動しています。メンバーは現在11名。知り合いの紹介がはじめは多かったのですが今は完全新規のメンバーもいてらっしゃいます。(感謝!)

メンバー間のやりとりで新しいイベント企画がうまれたり、ブログを立ち上げたり、自粛期間なのにとても活発に活動しています。活動っていっても集まったりはしてないよ。

本が好き。読むのが好き。書くのが好き。書いてみたい。書くのは苦手だけど挑戦してみたい。物書きさんとつながりたい。出版までの過程が知りたい。

「文章に興味がある」方でしたら歓迎です。

「放課後ライティング倶楽部」の詳細はこちら。

AWCテンプレート

            <!-- wp:paragraph -->

放課後ライティング倶楽部(AfterSchool Writing Club)の頭文字でAWCテンプレートです。

文章を書くのに慣れていない人は、いろいろなことを同時にやりすぎなのではないでしょうか。

・何をつたえるか
・どんな内容を書くか(あらすじ)
・どんな順番で書くか(文章構成)
・いかに上手に表現するか

文章が苦手・伝えるのがうまくない人ほど、同時にやってしまいます。
ひとつひとつ分けて考えてあげると、なにを書くか・何を考えるのかが見えやすくなります。

【書き書きアウトプット】

■伝えたいことは何ですか?一文で書いてみましょう。

■あなたの文章を読んでくれたあとは、どうなってほしいですか?
(行動する・感情が湧きおこる・思考する)

■あなたの文を読んで読者がワクワクしています。どんなコメントをしてもらうとあなたは嬉しいですか?

■あなたの文を読んで読者はガッカリしています。それはなぜでしょうか。

■なぜあなたはそれを伝えたいのですか?キッカケはありますか?
あなたに起きた(あるいは誰かから聞いた)エピソードを書いてください。
エピソードを書くコツは事実を書くんです。あなたの考えは入りません。
頭の中にある映像・音声を文字にしてください。

■あなたと同じ(似た)内容のことを誰か別の人は言っていますか?
その人の伝えたいメッセージはなんでしょう。
あなたとの違いはなんですか?

【ワードフィッシング】

【書き書きアウトプット】で書いた伝えたいこと。読んだ後の読者の未来。ワクワクコメント。ガッカリコメント。エピソード。類似内容。
書いた内容から思いつくキーワード(単語)をドンドン出してください。文ではなく単語で出しましょう。

【パズルdeプロット】

【ワードフィッシング】で出てきた単語を起承転の3つに当てはめます。結はまとめなので要りません。どこにハマるでしょう?

起(読者を起こす)問題提起・結論・問いかけ・状況説明・共感させること
承(起こした読者を受け止める)根拠・エピソード・説明
転(自分の伝えたいこと)あなたのメッセージ

【レッツライティング♪】

■今から書く記事であなたが伝えたいことを3~4行程度でまとめてください。Twitterにつぶやくような感じです。これが「結」に当たります。

■上でまとめた中であなたが一番伝えたいことを「転」のキーワードを使って書いてください。

■なぜそのように思ったのか。エピソードや根拠を「承」のキーワードを使って書いてください。箇条書きでもかまいません

■「起」のキーワードを使ってなんでもいいから文章を書いてください。なんでもいいです。
★書き終われば起の内容を「抽象化」してください。

【逆転推敲】

■書いた順序を逆にします。起承転結の順番に戻します。
抽象化した「起」の内容は「転」か「結」に入れてみましょう。蛇足ならいりません。

■繋げてみて重複する文章や不要な表現を削除。説明不足な部分を文で補強します。推敲です。

【完成】

【実践!】

私が実際にやってみましょう。書いてみようと思っていた日記です。

【書き書きアウトプット】
■伝えたいこと
トーストはいろいろな具材を乗せると美味しい

■読者の未来
・トーストが食べたくなる
・お家で作ってみたくなる
・喫茶店のモーニングに行きたくなる

■ワクワクコメント
・トーストも贅沢な一品になりますね!
・日常のしあわせですね!
・美味しい焼き方を早速調べちゃいました!

■ガッカリコメント
・朝はご飯派です
・トーストはシンプルが一番

■エピソード
近所のトースト専門カフェ。いつ行っても満席状態のお店。
分厚めに切ったパンを外はカリっと中はフンワリ仕上げている。
バターだけ塗ったシンプルなバタートーストはウマイ。
デミグラスソース、ベシャメルソース、チーズなどを乗せたトーストもこれまたうまい。

■似たような発信
ない。

【ワードフィッシング】
トースト。分厚い。おかず。日常。ごちそう。近所。繁盛店。大人気。シンプル。満足感。しあわせ。贅沢。


【パズルdeプロット】
起:トースト 大人気 近所
承:シンプル おかず 分厚い 繁盛店
転:日常 満足感 しあわせ 贅沢 ごちそう

【レッツライティング♪】
■まとめ
普段食べているトーストは工夫を加えるとごちそうに生まれ変わります。分厚く切る。外はサクっと、中はフワっと食感に焼き上げる。好きなおかずを乗せてみる。安価なトーストをお金を払ってでも食べたくなる一品に仕上げるのは一手間にかかっていますね。その手間を惜しまず仕上げたトースト。満足度は高級レストランに行くくらいあります。

■転
毎日食べる人もいる日常のトースト。ちょっとしたことで贅沢なごちそうに変えることができます。

■承
近所に大繁盛店があります。朝から夕方までオープンしている「トーストカフェ」。お客さんは老若男女問わず、いつの時間にいっても満席です。
厚めに切った食パンをトースターで外はサックリ、中はフンワリと焼き上げてくれます。たっぷりのバターを塗ったバタートーストは絶品。
あんこやジャムを乗せたデザート系トースト。ベシャメルソースやデミグラスソース、チーズを乗せたおかず系トーストも大人気メニューなんですよ。

■起
トーストは好きですか?好きか嫌いかと考えない人も多いでしょうね。あったら食べるよ的な感じでしょうか。私は好きです。
地元に美味しいトーストを食べさせてくれる大人気のお店があるのです。
↓抽象化
習慣は好きかどうかなどを考えない。好きだから朝起きて顔を洗う人は少ないだろう。ただの習慣に好き嫌いはないのである。

【逆転推敲】
■起
トーストは好きですか?好きか嫌いかと考えない人も多いでしょうね。あったら食べるよ的な感じでしょうか。私は好きです。
地元に美味しいトーストを食べさせてくれる大人気のお店があるのです。
↓抽象化
習慣は好きかどうかなどを考えない。好きだから朝起きて顔を洗う人は少ないだろう。ただの習慣に好き嫌いはないのである。

■承
近所に大繁盛店があります。朝から夕方までオープンしている「トーストカフェ」。お客さんは老若男女問わず、いつの時間にいっても満席です。
厚めに切った食パンをトースターで外はサックリ、中はフンワリと焼き上げてくれます。たっぷりのバターを塗ったバタートーストは絶品。
あんこやジャムを乗せたデザート系トースト。ベシャメルソースやデミグラスソース、チーズを乗せたおかず系トーストも大人気メニューなんですよ。

■転
毎日食べる人もいる日常のトースト。ちょっとしたことで贅沢なごちそうに変えることができます。

■まとめ
普段食べているトーストは工夫を加えるとごちそうに生まれ変わります。分厚く切る。外はサクっと、中はフワっと食感に焼き上げる。好きなおかずを乗せてみる。安価なトーストをお金を払ってでも食べたくなる一品に仕上げるのは一手間にかかっていますね。その手間を惜しまず仕上げたトースト。満足度は高級レストランに行くくらいあります。

↓推敲

トーストは好きですか?
習慣的に食べる人なら好きかどうかなんて考えないかな。あったら食べるよ的な感じでしょうか。私は好きです。
地元に美味しいトーストを食べさせてくれる大人気のお店があるのです。繁盛店の秘密はなんなのでしょうか?

朝から夕方までオープンしている「トーストカフェ」。お客さんは老若男女問わず、いつの時間にいっても満席の大繁盛店。

厚めに切った食パンをトースターで外はサックリ・中はフンワリと焼き上げてくれます。たっぷりのバターを塗ったバタートーストは絶品!
あんこやジャムを乗せたデザート系トースト。ベシャメルソースやデミグラスソース、チーズを乗せたおかず系トーストも大人気メニューなんですよ。

毎日食べる人もいる日常のトースト。このお店のようにちょっとしたこだわり、工夫を加えて贅沢なごちそうに変えることができます。

分厚く切る。外はサクっと中はフワっと食感に焼き上げる。好きなおかずを乗せてみる。

安価なトーストをお金を払ってでも食べたくなる一品に仕上げるのは一手間が必要です。その手間を惜しまず仕上げたトースト。満足度は高級レストランに匹敵するからお店は大人気なんでしょうね。

473文字の短い文章が完成しました!

ポイントはキーワードです。
【ワードフィッシング】をするために【書き書きアウトプット】があるんですね。

0.作家との出会い、出版までのエピソード【モテるライティング講座オンライン】

            <!-- wp:paragraph -->

※本記事は「放課後ライティング倶楽部」メンバーへ無料で公開します。
※各地で開催の「モテるライティング講座」と同内容の文字起こしverです。
※2020年4月5日公開
※3,866文字

■ 著作権について
当テキストは著作権法で保護されている著作物です。
使用に関しましては以下の点にご注意ください。

◆ 本テキストの著作権は作者にあります。作者の書面による事前許可なく、本テキストの一部、または全部をインターネット上に公開すること、および転売することを禁じます。

◆ 本テキストの一部、または全部をあらゆるデータ蓄積手段(印刷物、電子ファイル、ビデオ、DVD、およびそのた電子メディアなど)により複製、流用および転載することを禁じます。

「ヤス」っていったい誰?どういう経歴?

はじめまして、ウエダヤスシです。ヤスとお呼びください。
私のことを知らない人も多いと思いますので自己紹介をしますね。

どうして私が作家と交流し大手出版社から本を出したのか。

2007年に作家ひすいこたろうさんと共著で「3秒でハッピーになるモテ名言セラピー」、2019年に「3秒でハッピーになる名言セラピー恋愛編」を出版しています。

それまで出版経験はありません。作家になろうとも思っていませんでした。

母に「出版することになったわ」と伝えると「は?あんたがなんで?」と言われるくらいで、学生時代の国語成績は5段階中の3。お世辞にも国語が得意とはいえません。
読書感想文はあらすじだけを書いて「おもしろかったです」を書いておわり。読書はずっと苦手でした。

まともに本を読みだしたのは高校2年生くらいからです。
大学生からは活字中毒になりますが、それまで文章を書くことはおろか読むことも好きじゃなかったのです。

個人ホームページの全盛期、mixiというSNSの登場から人に発表する文章を書き始めました。ブログが普及する前ですね。

文章で人を笑顔にできる、喜んでもらえることを知ったのはこの時からです。

あと恋愛話が得意でした。女性にモテた自身の経験がひすいこたろうさんに拾ってもらった理由です。

ひすいこたろうとの出会い

ひすいさんのデビュー作「3秒でハッピーになる名言セラピー」。たまたま本屋で見つけたその本が私を大きく変えてくれました。

本屋にブラっと行き、「書店員おすすめ!」と平積みされていた名言セラピー。著者はひすいこたろう。当時はまったくひすいさんを知りません。デビュー作だからね。

パラパラっと立ち読みすると、おもしろい。一気に読んでしまいました。読みやすいんですよ、文体が。

あー、おもしろい本だった。と本を置いて帰ろうと思うも「手元に置いておきたいな」となんとなく思い、そのまま本を持ちレジに向かったのです。

家でもう1度じっくり読みます。名言セラピーは古今東西の名言に絡めたエピソードや、新たな名言のエピソードが語られる本なんですね。

巻末で読者のエピソードを募集していたんです。「あなたの名言エピソードを募集します」コーナー。

名言セラピーはめちゃくちゃいい話が多くて好きな本なのですが、どうも恋愛面の話が弱い。だから私は投稿したのです。
(あとでひすいさんに聞いたら苦手分野だったそうです)

私は仲間内で恋愛マインドの話はしていたんです。知り合いの店で友達を集めて(ちょっとお金をもらって)プチ講演みたいなのを開催していました。当時は今ほど講演がメジャーじゃないからね。レアなキャラで意外に私の恋愛講座は好評だったのです。

恋愛ネタは結構な数があったのです。ふつうの恋愛テクニックじゃないんですんよ。視点を変えたモテ論です。

「モテるって自分で言ってたらどんどんモテるようになる話」

「モテ始めたキッカケ、告白できなかった後悔からの大逆転」

「好かれるコツは徹底的に相手のことを考えること」

「モテるとは自分が好きな人に好かれること。誰にでも好かれるような遊び人じゃない」

そんなエピソードをひすいこたろうさんに送ったのです。

はじまりはたった1通だけ送ったメール。このときの内容は名言セラピー第3弾に掲載され本になりました。

掲載のおかげで東京で行われる出版パーティーに呼ばれました。私と同じように自分の話が掲載された読者を集めたパーティーです。

ひすいさんは顔出しをされていない作家さんです。メールのやりとりのみでしたので行く前からお会いするのがとても楽しみでした。

当時はSNSが一般的に流行る前で知らない人と会うことがレアな時代。どんな出会いがあるんだろうとこれも楽しみでした。

パーティー前に読者のみのランチ会があったのです。日本全国から読者が集まるので私もウキウキして参加しました。そこでひすいさんは顔がバレていないことをいいことに「ひすいこたろうの秘書」を名乗って混じっていたのです。

何も知らぬまま秘書さん(ひすいこたろう)に名刺を渡し、私はホテルにチェックインするためみなさんとそこで解散しました。またパーティー会場でねーと声をかけあって。(この時のメンバーは今ひすいさんとグリーンズを結成しているマサさん、コツ塾を運営する事業家・講演家の野澤卓央さんです)

方向音痴なんです、私。大阪在住のため不慣れな東京はいとも簡単に迷います。
ホテルに戻り荷物を整理しいざ出版パーティー会場に行こうと思ったら、会場までの地図がない。

(しまった。ランチ会で秘書さんからもらった会場までの地図を忘れてきた)

そのとき自分の電話が鳴ります。登録のない番号だったし急いでいたから出ませんでした。
どうにかパーティー会場の名前だけ憶えていたので時間ギリギリでたどり着きます。

パーティー会場で出迎えてくれたのが、ランチ会であった秘書さんでした。

「ヤスー!よかった!無事に来れたんだね。電話したんだよ、心配でさぁ」

???

状況についていけず、秘書がなんでこんなにフレンドリーなんだ?さっきとキャラが変わってないか?と思い口を開こうとしたら・・・

「はじめまして。ひすいこたろうです」

そこでお互いに大笑いし一気にひすいさんと打ち解けました。今思ってもめちゃくちゃうまいよね。人を喜ばせるのと楽しませる天才だよ、ほんとに。

ひすいさんは人気作家なのでパーティーでは他のみなさんに囲まれます。私はあまりお話しできませんでしたが、楽しい時間を過ごしました。銀座で高級料理だしね。いい経験だったなーって。

出版への道

パーティーが終わるとそのままホテルへ戻り大阪へ新幹線で帰ります。

東京、品川、新横浜を過ぎたあたりで電話が鳴ります。

また見たことがない番号からの着信。

おそるおそるデッキに移動し電話に出てみると・・・


「あ、ヤスですか?ひすいです。

えーっと、突然だけどさ、お前、もっと恋愛論を書けない?」


まさかの作家からのオファー。

へ?なに?なんで?と考える間もなく私から出てきた言葉は・・・


「ひすいさん、おれも自分の恋愛論を広めたいと思っていたんですよ。

書きます。書けます。

本を出しましょう!そうだ、『名言セラピー』の冠をくださいっ!!」


今考えると冷や汗が出るようなことを言ってしまいました。思い入れのあるデビュー作のタイトルをくれだなんて。

なんで電話くれたんだろうと、あとでひすいさんに聞いたら、

「知らない番号の発信が履歴にあってさ、あ、ヤスにそういやかけたなって思って、なんとなくかけた。そしたらヤスが出てさ、ついつい恋愛論を書く?って言っちゃったんだよ~」

たまたまです(笑)

偶然私が会場の地図を忘れたから、ひすいさんが電話してくれた。
そのときの発信履歴が残っていたからたまたま電話をした。
(ちなみにひすいさんの電話番号を知ったのは参加者で私だけでした)

それだけなんです。

私の文章がうまかったからとか、文が魅力的だったからじゃないんですよ。

たまたま!偶然!ノリ!

大阪に戻り、ひすいさんに私の本気具合を知ってもらうのと驚かせようと思って恋愛テクニック・マインドを書いたテキストをメールで送りました。

1000の恋愛テクニック集。

100や200じゃおもしろくないなと思い、2週間かけて1000個書いたものを送ったのです。

そこから一気に出版まで話は進んでいきました。

長くなりました。これが私の「作家との出会い」「出版までのエピソード」です。

ヤスの文章歴について

普段は大学受験の予備校で進路指導を担当しています。科目を教えるのではなく生徒の相談相手。ほかにも入試の小論文や自己推薦書、自己PR文なんかの添削を15年やっています。メインの職務は予備校運営側。

日本で最初のSNSmixiはサービス開始されたあたりから始めました。笠原会長からイイネをもらえるくらいの時からです。

当時ハマっていたネットゲームのファンサイトを自分で作成したこともありました。私がリーダーを務めるゲーム内グループは日本で4番目の規模の大きさだったんですよ。

ヤフーオークションでは、売れている出品者の文章を研究・マネして商品を売りさばきお小遣いを稼ぎました。

ココナラというスキルを売るサイトで、売れている占い師さんを真似し、宣伝文を作りました。市販の占い本を使い占いをしてオリジナルの文章を書き、人気ネット占い師になりました。

セールスライティングはこういったところで学びました。

20年くらいは「読ませる文章」について試行錯誤してきているんです。文章術の本で学び、ライティング講座を受け、国語の先生に教えてもらいました。出版することで作家さん、編集者さんから直接指導を受けたりももちろんしています。

そうやって身に付けてきた私の文章スキルです。国立大学のAO入試小論文は数えきれないくらい合格者を輩出しています。

この文章技術がみなさんのお役に立てればと思い、2019年2月「モテるライティング講座」の初開催です。

放課後ライティング倶楽部について

            <p><a href="https://community.camp-fire.jp/projects/view/248789" target="_blank" rel="noopener noreferrer" data-blogcard="1">放課後ライティング倶楽部</a></p>

私の運営する月額有料制オンラインサロン「放課後ライティング倶楽部」ではメンバーを募集中です。参加は上記リンクのキャンプファイヤーよりお願いします。

本ブログ内のメンバー専用記事はパスワードをかけております。パスワードはサロン内でお聞きください。

オンラインサロンで毎日のように記事を投稿しております。

雑誌のコラムやビジネス書レベルくらいは書きたいなと思い来る日も来る日も思考と格闘中です。今はひきこもっていますから条件はいいですね。

4.キショウテンケツ文章術【モテるライティング講座オンライン】

            <!-- wp:paragraph -->

※本記事は「放課後ライティング倶楽部」メンバーへ無料で公開します。
※各地で開催の「モテるライティング講座」と同内容の文字起こしverです。
※2020年4月7日公開
 2020年4月9日加筆修正
 2020年4月11日加筆修正
※5,468文字(長いです)

■ 著作権について
当テキストは著作権法で保護されている著作物です。
使用に関しましては以下の点にご注意ください。

◆ 本テキストの著作権は作者にあります。作者の書面による事前許可なく、本テキストの一部、または全部をインターネット上に公開すること、および転売することを禁じます。

◆ 本テキストの一部、または全部をあらゆるデータ蓄積手段(印刷物、電子ファイル、ビデオ、DVD、およびそのた電子メディアなど)により複製、流用および転載することを禁じます。


小学校から作文を書くときに言われ続けた「起承転結」
4コマ漫画で説明される文章の書くときの構成です。

始まり、説明、反論、結論。

起承転結は実は使いやすい構成なんです。

覚えやすいよね、「キショウテンケツ」って読んだ響き。

文章を書く上で頭においておくポイントを5つの「キショウテンケツ」でまとめました。

文章構成【起承転結】

起:読者を起こす(前置き・状況説明・問いかけ・共感)
承:起こした文をうけとめる(理由・根拠・詳細・エピソード)
転:自分の考え(視点を変える。別視点で承の内容を発展させる)
結:感想・まとめ(全体をバチっとしめる)

序論・本論・結論の三段論法。PREPやPasoNaのセールス文構成。

構成にはいろいろあります。起承転結をまずは覚えておきましょう。

「起」を前置きとか始まりで解釈すると、WEB時代の文章はたしかに不向きです。

惹きつける書き出しは読まれるためのポイントです。
毎日2,000,000以上の記事がWEBに生み出されているともいわれます。出だしから魅力的でないとね。読者はあなたにじっくりかまってくれない。
今までの起承転結が魅力的な流れで文を書けないから避けられるんです。

私は漢字そのものの意味で起承転結を定義します。

「起」
起きる、起こすですね。

文字どおり読者を起こすんです。

「え?なになに?」

と興味をもたせ起こします。
だから結論を一番先にもってきてもいいんですよ。起きるから。
読者への問いかけとかも起こせますよね。

ベストセラー作家の書き出しを見ましょう。

「人生を終える日、どんな気持ちになっていたら最高ですか?」

(ひすいこたろう 2012年「あした死ぬかもよ?」ディスカヴァー・トゥエンティワン

「ハッタリがここまで価値を持つようになったのはなぜだろうか?それは労働がオワコンになっていくからだ」

堀江貴文 2019年「ハッタリの流儀」幻冬舎

「起承転結はセールス文に使えない」と言われます。それも「起」の取り扱い次第です。

90年もの間、パクられ続ける有名なセールスレターのヘッドラインがあります。ヘッドラインは見出しですね。

「私がピアノの前に座るとみんなが笑いました。でも弾き始めると-?!」

こんな書き出しは、読者は起きますね。「え?なにがあったの?」と前のめりになります。


「承」
うけたまわる。意味はいろいろありますがここは「受け取る」を採用します。

「起」で起こした読者を寝かさないように、「承」でしっかりと受け止めます。飽きさせないようにここで引き込むんです。

エピソードをもってくる。
「起」の理由や根拠を書く。

起で問題提起をすれば、その問題についてくわしく書きます。
根拠があれば示します。エピソードがあれば語り始めます。


「転」
ここにあなたが伝えたいメッセージをいれます。

「反論」「反対意見」と習いましたよね。

転換ととらえると、どうでしょう。

あなたが書きたいことはあなたオリジナルです。

しかし、オリジナルの考えなんてそうそうありません。
既存の考えや情報にあなた独自の視点が入るのが、オリジナルです。

視点を変える。「転換」です。


最後は「結」

結論と習いました。

結論は「起」と「転」で述べるので「まとめ」やあなたの「感想」がふさわしい。

最後にもう一度言いたい、書きたい、伝えたい内容をまとめます。
もしかしたら一番むずかしくて、一番書き手の力量が問われるのが「結」かもしれません。

それまでにガッツリと書いてきたことをきれいにまとめるチカラが必要ですから。


以上が私の「起承転結」の考え方です。

今、手元にある小説以外の本。ビジネス書とかね。
だいたいがこの解釈の起承転結ですから、確認してみてください。
私もたくさんの本を確認しました。

何を書くか【希詳点穴】

希:オリジナルの視点・あなたのメッセージ
詳:くわしく(なぜ?と読者から聞こえないように)
点:伝えるのは一つの記事・章で一点
決:問題の解決やあなたの考え

「何を書くか」をキショウテンケツでそれぞれ字を当てました。

「希」
オリジナルをあらわします。「マレ」。

あなたは書きたいことを思いついた。
誰かが同じようなのを既に書いていれば、おとなしくそれを拡散しましょう。

誰も書いていないから、あなたが書く理由になるんです。

とても大きな視点でみれば、日記もそうです。
あなたの日常はあなたオリジナルだから。

ただし、オリジナルに縛られないようにしてください。

世の中、これだけスマホが普及し1億総ライター時代ですから、オリジナルの情報なんてほぼないでしょう。

私も「すごい良い考えを思いついた!」と記事を書いたんですね。そしたらとっくにほぼ同じ内容、同じ視点の話の本が出ていたんです。

毎日どれほどの本が出版されているか。

「オリジナルの内容を書かないと!」と気張らず、自分のために書いちゃってください。SNSで発表したら友達の誰かが「もう他の人が同じ内容を書いてあるよ」と教えてくれますから(笑)

「オリジナルの内容」の文章を書くことは大切です。
しかし、とらわれすぎると書けなくなる。それなら自分で「オリジナルだ!」と思う内容は発表していきましょう。


「詳」
詳しい。くわしく。

詳しく書きます。あなた以外の人があなたの文章を読み「なんで?」とならないようにあなたの思考の過程やそこへ至る根拠、理由をしっかり詳しく書きます。

ポーンといきなり

Amazonとモテる人は共通する」

なんて書いても読者は「はぁ?」っておいてけぼりにしちゃうからね。
どうしてそうなるの?なんで?なぜ?

Amazonとモテる人は共通する

(どうして?)
一度だけ食事に行った人がいるとしよう。
モテる人は相手の食べたもの・飲み物・クセなどの情報を覚えるのだ。
二回目に会ったとき、「これ好きだったよね?」とさりげなくアピールしてくるんだ。

(ほうほう、それで?)
Amazonで一度でも買い物をする。すると「あなたにおすすめ!」とまさに自分好みの商品を教えてくれる。

(なるほど。それで?)
Amazonとモテる人はたった1回の接触もムダにしないのだ。情報収集はモテる人とAmazonの共通点である。

書きながら考えた創作です。なんで?と自分に問い続けると詳しく書くことができ、読者目線へと文が紡がれます。

読んでくれる人へのおもてなし。「詳」です。


「点」
一点完結です。

「3.基本テクニック21」にも書きました。1つの記事には1つのメッセージ。
文章が長くなると、2つめのメッセージが顔を出します。

「読んでくれる人にいっぱい知ってほしい。お・も・て・な・し♪」

そんな気持ちもわかります。けれど読者を思うのであれば1つの記事に1つの伝えたい内容を入れるのがいい。2つ以上のメッセージは読んでくれる人の思考が迷子になります。

2つ以上の内容を入れてしまうと、1つめのメッセージが薄まりまる理由もありますね。


「決」
解決です。

人は文章を読むとき様々な理由で読みます。

ビジネス書なら自分の抱える問題解決の手掛かりとするため。
自己啓発書は自分の生き方を見直すため。
小説はエンターテインメントです。

あなたは伝えたいことがある。情報がある。想いがある。

それは何かしらの問題解決の場合があるでしょう。

問題提起だけでなく、記事内で解決策を掲示させること、あるいは自分の考えをまとめることが「何を書くか」で考えることです。

注意点。
問題提起をする記事は、必ず同じ記事で解決策を提示してください。

たまに、「この問題を解決するにはどうすればよいか?!次回の記事で大公開しちゃいます!」
と次回を読んでもらうために誘導する記事があります。

書き手は次回をたのしみに待ってくれて読んでもらうことを想定しますね。

読んでくれる人はどう思うんでしょうか?

問題解決のために記事を読んでいるのに、解決策が載っていない。
「なーんだ。じゃあ他の人の記事を検索しよう」と思うのがふつうじゃないでしょうか。

書き手のファンでない限り読者は待ってくれません。
ファンなら喜んで待ちますよ。
「自分には固定ファンがいる!」という場合は別ですが、悩み解決の記事を出すのなら、同記事内で完結させましょう。

どうやって書くか【己省天結】

己:自分にむけて書く 悩み解決はあなたの悩みを書く
省:余計な(なくても意味が通じる)文・言葉を省く
天:俯瞰して(読み手として)何回も読みながら書く
結:思考を結んで書く(マンダラ思考・オープンウィンドウ64)

己・省・天の3つは、「1.読まれる文章とは」「2.ターゲットは誰か」「3.基礎テクニック21」に書いたとおりです。

「結」
結ぶ。

書くことがまとまらないとき。書くことはあるんだけれど文章があっさりと終わってしまうとき。なんかいまいち伝えたい内容が上手に書き表されない場合があります。

あなたの思考がまとまっていないのかもしれません。自分へ「なぜ?」の問いかけがうすいのかもしれませんね。
「起承転結」の承が弱い場合です。

思考を整理するための思考法が「マンダラ思考法」元はオープンウィンドウ64といわれるものです。

もともと目標達成のためのツールなんですね。

思考法に利用できます。めちゃくちゃ簡単にいうと「マインドマップ」をもっとやりやすくしたもの。アプリもあります。

こちらの思考法はとても内容が深いのでこれだけで1冊の本を書けます。

「マンダラチャート」
「マンダラート」
「オープンウィンドウ64」

で検索してみてください。解説したブログやWEBサイトがたくさんあります。本も出ております。

なぜ書くのか【喜翔典潔】

喜:喜ぶ(自分)喜ばせる(読者)
翔:理想へむかい行動するため
典:自身と向かい合い、軸や基準にするため。
潔:純粋な思いを表現するため

なぜ書くのかは、最初にもっていくのがいいのかもしれない。ここがブレるとすべての文章は意味をなせないから。あなたは文を書こうとしている。それは、なぜ?

「喜」
喜ぶ、喜ばせる。

このために文は書きます。
理由って、他に何かあります?

自分が書いていて喜ぶ。
読者が読んで喜ぶ。

喜ぶはいろいろな意味を考えれます。

助けになる
楽しい
うれしい
自身と違う視点
的確な指摘
叱咤激励

なぜあなたは書くのか?。
どうやって読んでくれる人を喜ばせるか?と同じじゃないでしょうか。


「翔」
飛翔。翔ける。

自分もしくは読んでくれる人が今の地点から飛べるように、行動を後押しできるのは文章が持つチカラじゃないでしょうか。

「悩んでいたけれど、あなたの文章を読んで決意できました」

そんなことを言ってもらえるのが、書き手の最大のうれしさですよ。
読者に行動をしてもらえるくらいの文章を目指したいですね。

人に行動をしてもらえる。言葉のチカラで行動を変えてしまう。

文にはパワーがあります。

なぜあなたは書くのか?

読んでもらったあとにある「読者の行動の変化」は最高の目標ではありませんか。


「典」
典には軸、基盤の意味をもちます。
書くことにより、自分の意見や思考・想いは明確化します。

文を書くのは自分との対話。

思考は言葉を生み、言葉は文を作り、文は物語を織り、物語は行動の序章です。

書く行動はあなたの思考を整理します。
頭の中の考えを言葉で出力し、文を作るからこそ自分が見えてきます。

なぜあなたは書くのか?

自分と向き合うため、もまた一つの答えです。


「潔」
汚れがなくて清らかが「潔」の意味です。

なぜあなたは書くのか。

好かれたい?
儲けたい?
人脈が欲しい?
欲望を叶えたい?
自分を知ってほしい?

全部ありでしょう。
自分の想いが汚れなく清らかなら、必ず相手に伝わります。

書いてはいけないこと【忌傷店穴】

忌:うらむ、ねたむ
傷:傷つける(読者・自分)自虐ネタはプロの技
店:セールス・アフィリエイトリンク
穴:深すぎる・ひとりよがり

最後は解説をやめましょう。そのままです。


以上、5つのキショウテンケツ文章術でした。

5つを意識しながら書くのは非常にむずかしいです。私にだって出来ませんよ。えー?!できないの?・・・はい、できません。

私は書きたいことを一気に書きます。構成も起承転結も知ったこっちゃあありません。最初から気にして書くと、書けないのですよ。

たくさん書いたあとで修正・加筆をしていくスタイルです。

・出だしが弱いなら言葉を変える。文を変えてしまう。うしろで書いている文を持ってくる。

・自分のメッセージが2つ以上出てくるのであれば思い切ってバッサリと削除する。削除というよりも別のメモ(ノート)に残しておき違う記事に利用する。

・読んでくれる人に何もメリットがなさそうなら、メリットがあるように書き換える。読者が読んですぐに行動できるような提案を入れる。

・メッセージの根拠が弱いなら加筆する。エピソードを入れる。

・読んでみておもしろくないのなら公開はやめる(文章は消さずに寝かしておきあとでまた使う)

参考にしてください。

3.基礎テクニック21【モテるライティング講座オンライン】

            <!-- wp:paragraph -->

※本記事は「放課後ライティング倶楽部」メンバーへ無料で公開します。
※各地で開催の「モテるライティング講座」と同内容の文字起こしverです。
※2020年4月6日公開
 2020年4月9日加筆修正
※6,208文字(長いです)

■ 著作権について
当テキストは著作権法で保護されている著作物です。
使用に関しましては以下の点にご注意ください。

◆ 本テキストの著作権は作者にあります。作者の書面による事前許可なく、本テキストの一部、または全部をインターネット上に公開すること、および転売することを禁じます。

◆ 本テキストの一部、または全部をあらゆるデータ蓄積手段(印刷物、電子ファイル、ビデオ、DVD、およびそのた電子メディアなど)により複製、流用および転載することを禁じます。

今から挙げるのは文章を書くときに気を付けるポイント21です。

何か書きたい文章があなたにはある。

細かいテクニックよりも大事なのは、その「何か」なんです。なぜ書くのかと言い換えてもいいですね。

伝えたい情報。
メッセージ。
自分の想い。

「何か」がしっかりしていれば多少文章がめちゃくちゃでもいいかも。
伝えたいメッセージが文章の質の80%を占めるからね。

でも読者のことを考えると読みやすい文章に越したことはない。ちょっとしたポイントで読みやすくなるのなら気をつけたいですよね。

読者へのおもてなしが、伝わる文章の第一歩です。

では、いってみましょう!基本文章テクニック21です。

1.読んだリズム

一度書いた文章は読んでみましょう。途中でひっかからないか。スラスラと読めるか。

読むスピードと文を理解するスピードが同じくらいが一つの目安です。

書き始めから「。」までがやたらと長いとリズムはよくありません。

また、助詞の使い方を誤るとこれもリズムがよくないのです。

書いた後は音読する(せめて黙読)。必須です。

2.主語・述語

主語と述語がきちんと結びついているかどうか。
「~は」「~が」の後に出てくる述語が対応しているかどうかです。

これは「1.読んだリズム」にも関係することです。不必要な主語はいらないです。

『私は昨日は本屋に行って欲しかった本は見つけられませんでした』

↑ 読みにくくない?言いたいことはわかるけど。

『私はめちゃくちゃ美味しいハンバーグを食べました』

↑「私は」いらなくない?意味は通じるでしょ、なくても。

3.「て・に・を・は」の間違い・抜け

助詞。使いこなすのはほんとにむずかしいですよね。
よく見かけるのは「抜け」です。

『今日ハンバーグ食べた』

今日はハンバーグ食べた。
今日はハンバーグ食べた。
今日ハンバーグ食べた。

例文はよくないですね。こんな文はみんな書かないって。
助詞により意味はまったく異なります。

4.「い・ら」抜きことば

見てる→見て
見てます→見てます

「い」抜き言葉でも意味は通じます。口語に近いかな。
気にしない人はまったく気にしません。私はしっかりと「い」を書くのが文はキレイだと感じます。

注意するのは「ら」抜き言葉。

見れる→見れる
見られる→見ることが出来るorご覧になる

敬語表現になる場合があるんですね、「ら」を付けると。
ですのでわざと「ら」を抜く場合があります。
こちらは用法に注意が必要です。必ずしも「ら」を付けないといけないわけではありません。

5.一文の長さ

文の作法で一般的に言われる「読みやすい一文の文字数」は40~60字です。(ちなみにこの文の字数は36)

長く文を続けてしまうと読みにくくなるんですね。文が長いと主語と述語が離れてしまうのです。日本語は述語が最後に来ますから長い文であればあるほど述語が遠くへ行っちゃうのです。

文を長くさせてしまう問題助詞は、「が」です。

例をあげます。

『今日は講演会で大事な話がありました、そのポイントをブログにまとめました、ご覧になりましたか?』

文の切れ目に使っている「が」は単純接続です。

もう1つ。

『今日は講演会で大事な話がありました、あなたは聞いていませんでした、知っている内容だったのでしょうか?』

こちらは最初の「が」が逆説、次の「が」は接続です。

結論をいうと「が」は逆説以外に使うとややこしいんです。そのうえ文が長くなります。使わないのがいい。

2つ目の例文を「が」を使わずに書くと

『今日は講演会で大事な話がありました。しかし(orけれど)あなたは聞いていませんでした。知っている内容だったのでしょうか?』

区切れます。後の「が」はなくても意味が通じます。
あなたが書く文章のリズムが悪い、もしくは読みにくいのなら「が」が混じっているのかもしれませんね。「が」は問題児です。

6.書けるだけ書いて、不要な文と言葉を省く

書き始めるとどんどん書く内容が増えていきます。いくらでも書いてしまう経験はありませんか。気分がノっているときにありますよね。

書ける人はどんどん書きましょう。止めなくていいです。筆のすすむままに。一文の長さも気にしなくていい。誤字脱字・助詞のまちがいも放っておきましょう。

最後まで書きたいことを書いたら、読み直します。校正します。
「これ、2段落前にまったく同じことを言っているな」と思えば削除です。
「助詞が変だな」とおもえば修正です。

書き終わった後で修正すればOKだから。

不要な言葉の削除は重要です。

具体的に例をだすと「こと」「という」「もの」
めっちゃ多いのよ、これ。作家でも多用しますよ。~こと、~なこと、~ということって、コトコトコト。煮込んだコーンスープかっ!

「こと」「という」「もの」の3つを文から消すだけで文はとてもシンプルになります。
自分が書いた文を確認してくださいね。気づかずに書いているからね。(私はこの記事で何回「こと」を書き直したか・・・)

7.文の入れ替えチェック

書き進めていき、読んでみるとしっくりこない箇所がでてきます。また「これは読みづらいかなぁ」とひっかかる文があるとき。

一文のまとまりを前にしたり、うしろにしたりして入れ替えます。
すると一気に読みやすくなる場合があるんです。
意味はそのままなのに、順番を入れ替えるだけで読みやすさは変わります。

↑ の文章も順番を入れ替えることができます。↓の太字文章は順序を入れ替えて書きました。

一気に読みやすくする手段として、一文を前にしたり、うしろにしたりして入れ替える方法があります。
意味はそのままなのに、順番を入れ替えるだけで読みやすさは変わる場合があるのを覚えておいてください。

どちらがいいかは、読んでみて判断します。どう判断するのか?自分で読んでみて自分が読みやすいのを選びます。

8.何回も出てくる同じ単語・文

私が最初に注意するポイントがこれ。

同じ単語の連発です。
同じ単語が続くと文は単調になります。同じ単語を何回も文に登場させると読むとリズムが悪いんです。

「同じ単語」を連発していますよね。
シンプルにします。↓

私が最初に注意するポイントがこれ。
同じ単語の連発。
連続した単語は文が単調になるんです。読むとリズムが悪いのがすぐにわかります。

9.漢字の量

漢字を多く文に使うと読みづらいです。カタカナもそうなんですけどね。

難読漢字大量使用は文を高密度化し視認性悪化です←このように。

逆にひらがなばかりでも読みにくい。

ひらがなばかりのぶんしょうは、それはそれでよみにくいのです。←このように。

漢字とひらがなのバランスはすべて書き終わったあとに調整してください。

10.小学5年生でもわかる

「中学2年生に理解できるように文章を書きましょう」が広く知られているテクニックです。これね、中2って私の中ではあいまいなんだ。だから小学5年生にしました。

中1と中2と中3の違い。
小4と小5と小6の違い。

中学はあまり幅がない気がするんですよ。
小学生の理解度の差は大きい気がする。

ま、感覚的なことなんで言いたいのは「あんまり難しい言葉や言い回しはつかっちゃダメよ」です。

11.言い換え

上の8と10の混合です。
難しい言葉が出てきたら言いかえられないか。
ライティングスキルなら「文章を書く力」がわかりやすいかもしれない。
「急遽決定した」なら「あわてて決めた」が理解しやすいかな。と自問自答をします。

連発する単語は似たような意味の言葉に置き換えられないか。
私の場合、「ライティングスキル」を文章術、文章スキル、書くチカラなどに言い換えています。

12.文のしめ

日本語の大問題。文末問題です。
「すすす」「るるる」「たたた」と同じ文末がそろうんです。

ほとんどの文章本で「『です・ます調』か『だ・である調』に統一しましょう」と言われます。

私は守っていません。混合させているのよ。もちろんわかってのことだけど。

私が書く文章は基本「です・ます調」です。でもちょこちょこ「だ・である調」を混ぜている。口語にしたりね。

こうでもしないとね、文末がそろうんです。
例えば ↑ の文章を統一しますね。

私が書く文章は基本「ですます調」で。でもちょこちょこ「だ・である調」を混ぜていま。口語にしたりもしま

ほら、文末が「すすす」と揃うんですよ。「で・ある調」なら「るるる」とキツネが顔を出しそうなくらい「る」が集まります。

文章がうまければ「です・ます調」だけで文末のバリエーションを豊かにすることもできます。↓(私は文章はうまくないけれど例です)

私が書く文章は基本ですます調。でもちょこちょこ「だ・である調」を混ぜたり、口語をつかったりもします。

このように「体言止め」をつかうと同じ文末にならないんです。
「倒置法」を利用する手もありますね。

知られていませんが文豪とよばれる偉大な作家も「です・ます」と「だ・である」を混合させて書いているのですよ。

混ぜ具合はね、読んだ感覚としかいえない。書いてみて読者への呼びかけや自分の声などが出た場合に混ぜやすいです。

13.「 」の有無で単調な文にメリハリを

文の単調化防止です。文の中に「 」があるとメリハリをつけれます。メリハリをつける意味は読みやすくするためですね。基本、カギカッコを使うのは会話の文章です。

私は会話以外にも言葉の強調、第三者の意見を言うとき、自分の心の声で使います。

14.浅くする

文章表現であまり言われていないですね。「浅くする」なんて。

文章が上手な人の特徴はどんどん内容が深くなっていくんです。
あるメッセージを読者に伝えたい。
伝えたい思いがあふれだし、文(思考)が沼に入っていくように内容が深くなっていくんです。

まるで文学作品。

読者は飽き性です。さらっと読みたいんですよね。
自分は深く読み込んでほしいと思ってもなかなか思い通りにはですよ。

深い考察をしだすと文は重くなり読者がしんどくなります。
「浅くしよう」と頭のどこかにおいておくだけで、ずいぶんと読みやすい文章が書けるもんです。

15.行間

おもにWEBやSNS上で文章を発表するときに気をつけるべきポイント。
文章は3~4行程度で書いて、1行あけ、また次の3~4行が読みやすいです。この記事もそうですね。

まったく空白の行がない文章は読みづらい。読者は読んでいる途中でどこまで読んだのかわからなくなります。

適度に行をあけて記事は作りましょう。

16.読点

読点のルールは一文に1つから2つ。
多すぎると読みにくく、なくても読みづらいんです。

読点を使いこなすのはけっこうむずかしいんです。

読んでみて一拍置ける箇所に「、」を打つ。これが基本です。

強調したい箇所の前に打つ。こちらも読点の使い方です。

「私が彼の恋人です。」に強調の「、」を打つと
「私が、彼の恋人です」という感じです。
「私が彼の、恋人です」とすると雰囲気はかわりますね。

読点は打つ部分により意味が変わる文があるのを知ってください。

例文で説明します。

「私は笑顔で歩いてくる恋人を見つめていた」

この文章は読点の位置で意味が変わります。

私は、笑顔で歩いてくる恋人を見つめていた」
これだと笑顔なのは恋人。

私は笑顔で、歩いてくる恋人を見つめていた」
こちらは笑顔なのは私です。

ね。ちょっとおもしろいでしょ。
ですからこのような文章は読点が必要とわかりますね。

17.根拠

あなたが書く記事で嘘はついたらダメ。

情報を出すとき、それは確かなのかきちんと調べてから書きましょう。嘘を書くと信頼を一気に失います。あやふやな情報を書く場合はきっちり「不確定です」「私の考察です」と明記しておくのが読者への誠意です。

自分の考えの根拠はなにかをハッキリとするのも大事。
そうしないと読者は「え?なんで?」と意味がわからないのです。自分ではわかって書いているんだけどね。

私は~~と考えます。なぜなら~~だからです。とこんな形式ばった文でなくても構いませんので、しっかり根拠を示しましょう。根拠を示すことは読者への誠意であり信頼される姿勢です。

18.一貫性・矛盾がないか

そのままです。短い文章ではあまり起こりません。1500文字以上の文章をノリノリで書いていると、途中から言っている内容に矛盾が生じる場合があります。

自分の考えやメッセージが一貫しているか。矛盾はないか。読み直して確認してね。(私のこの記事、大丈夫だろうな・・・)

19.1つの記事には1つのメッセージ

伝えたいことがたくさんあると、同じ記事に言いたいことを複数書いてしまいます。文章が上手な人に多いですね。気をつけてください。

2つ以上の書きたいことがあれば、必ず記事を分けます。

そうしないと、読者は「この人が一番言いたいことはなんだろう」と悩ませてしまいます。

20.おきにいりの筆記用具・キーボード・椅子

意外と大事なこの要素。
小学生の時にお気に入りの筆記用具があるとテンションが上がりませんでした?ウキウキしますよね。あれです。大人になってもやりましょう。

私はパソコンで書くことが多いんですよね。ですからキーボードは2~3万円のちょっといいものを使用しています。

書くときはお気に入りのものを使ってワクワク・ウキウキしながら楽しみましょう。

21.オリジナル

誰かが似たようなことを書いていたら、あなたは書かない。
ちょっとでも視点が違うなら、書きましょう。

誰かの文章を読んで
「あー!私もいっしょのことを考えてたんだよね!同じことを書こう!」
メッセージや想い、情報は先に書いている人が強いです。

「これはちょっと私の考えと違うな」なら似たような内容でもかまいません、書きましょう。

もちろん、パクリはいけませんからね。バレる・バレないの問題ではないのです。

以上、基礎テクニック21でした。
1~19まで、同じ項目だって気づきました?

「推敲」と呼ばれます。

より良い表現・言葉はないか。
ムダな文・言葉はないか。
読者に勘違いされないか。
きちんと伝えたいことがわかるか。

誤字脱字を修正するのが「校正」です。こちらは自分以外の第三者でもできます。

「推敲」は書き手にしかできません。

文章がうまい・うまくないは「推敲」にかかっていると言っても過言ではありません。

ヘミングウェイの言葉で締めたいと思います。

インタビュアー:推敲はどれくらいやりますか?
ヘミングウェイ:その時々です。「武器よさらば」のエンディングは満足するまで39回書き直しました。
インタビュアー:何か技術的な問題ですか?なぜそんなに苦労したのですか?
ヘミングウェイ:言葉を正しく修正したためです。

2.ターゲットは誰か【モテるライティング講座オンライン】

            <!-- wp:paragraph -->

※本記事は「放課後ライティング倶楽部」メンバーへ無料で公開します。
※各地で開催の「モテるライティング講座」と同内容の文字起こしverです。
※2020年4月5日公開
※2,092文字

■ 著作権について
当テキストは著作権法で保護されている著作物です。
使用に関しましては以下の点にご注意ください。

◆ 本テキストの著作権は作者にあります。作者の書面による事前許可なく、本テキストの一部、または全部をインターネット上に公開すること、および転売することを禁じます。

◆ 本テキストの一部、または全部をあらゆるデータ蓄積手段(印刷物、電子ファイル、ビデオ、DVD、およびそのた電子メディアなど)により複製、流用および転載することを禁じます。

ターゲットの選別

文章の書き方の本で必ずといっていいほど出てくるのが
「読者ターゲットを設定しよう」です。

「ペルソナ設定」とも呼ばれます。

『ペルソナ』っていうのは、簡単に言えば「ある1人の人物」のことです。 つまり「ペルソナを立てて文章を書く」という事は、誰か1人に向けて書くということだと思ってください。 これはライティングの基本です。 全員に向けて書くんじゃなくて、誰か1人に向けて書いていきます。

あなたが書く文は『だれに』向けて書いているのか。
あなたが書くことによって・・・

喜ぶ
感動する
笑ってくれる
有益だと思ってくれる
商品を買いたくなる
イベントに参加する
いいね、を押して拡散する

それはだれか?
読者ターゲットはだれなのか。

私も常々それを考えてはいたのです。読者を絞るとどうしても自分が書く文章がイキイキしないので困っていたのです。

どうしたもんか。

実は大手編集者さんも「特定の人物たとえば友達の1人に手紙を書くようにするのが執筆の基本ですよ」と教えられました。

どうしたもんか。

読みたいことを、書けばいい

そんなとき、一冊の本に出会い光明が見えました。

ベストセラー「読みたいことを、書けばいい」の著者である田中泰延さんはこう言います。

「文章オタクのおっさんが、タピオカ好きの女子高生の気持ちなんて
ひっくりかえってもわかるはずがない」

読者ターゲットは無意味だ、と。

私は田中泰延さんの意見を頭に保留します。

あなたが一番理解していて、気持ちがわかる人物。

家族?

友だち?親友?

恋人?パートナー?

いいえ、
「あなた」です。

そう。あなたは「あなた」に向けて文章を書くんです。


あなたが喜ぶ文章を書く。
あなたが感動することを書く。
あなたが笑えてしまう話を書く。
あなたが知りたい有益な情報を書く。
あなたがついつい商品が欲しくなる文を書く。
あなたがすぐさまイベントに参加したくなるように書く。
あなたがいいね、を押して拡散しちゃうような記事を書く。


あなたは、他の誰でもないあなたに向けて書くんです。

ペルソナの裏側

30代の独身男性。会社では中堅に差し掛かるあたり。
週2で同僚と飲み会。月1で学生時代の友人と会う。
SNSは読み専門。休日はランニングとお城巡り。
パソコンスキルを使う副業に興味あり。

そんなペルソナ設定は有効そうですが、実はいとも簡単に崩れます。

だってさ、超一流企業がペルソナ設定をやって商品開発するんだよ。
それなのにヒット商品のアイデアは学生が遊びで考えたこととか多いじゃん。
大手出版社から出る本だってペルソナがしっかりしていたら次々にヒット作を生み出せるでしょ。

できていないんですよ。

それどころか、「自分が読みたい文章をひたすら書いた」本がベストセラーになるんだよ?

Twitterでボソっとつぶやいた言葉がバズるんだから。

ペルソナ設定が無意味とは言いませんが、一番書きやすいのは「自分」に向けて書くことでしょう。

自分ターゲットで書くときの注意

自分に向けて自分のために書く。
これでいいのですが注意点があります。

読者をおいてけぼりにしないこと。

自分さえわかればいい。おもしろければいい。
「自分に向けて書く」はそういうことではないのです。

読んでくれる人がいることを必ず意識しましょう。

あなたのためにあなたは書きます。
しかし、あなた「だけ」のための文章は避けましょう。

読んでくれる人がいるからこそ、文章は存在するんです。

読みやすい文章を心がけます。
自分にしか理解できないあいまいな表現を回避して書き進めます。

文の向こうに読者がいることをいつも覚えておきましょう。

自分に誰も興味はない?

「自分に向けて書いたら誰も興味がないんじゃないの?」

私も言いますね。日記なんて書いてもあなたに興味はもたれてないんだからって。ひどい言葉よね。文字だけ見たら。

これは、「だから恐れずどんどん書きたいことを書いたらいいんだよ♪」の
裏返しです。

自分自身に向けて書くことでとても大きい効果があるんです。

「共感」

共感についてはここに書きました。

https://note.com/u_yasushi/n/na6ea508862e9

共感とは情報の発信者をありのまま受け止め感じること。

情報の発信者とは、つまり書き手(あなた)です。

あなたが自分を出すことによって読者はあなたに共感することができるんです。

共感してもらうには自分を出すこと。
自分を出すには自分に向けて文章を書くこと。

(キレイにつながった!)

1.読まれる文章とは【モテるライティング講座オンライン】

            <!-- wp:paragraph -->

※本記事は「放課後ライティング倶楽部」メンバーへ無料で公開します。
※各地で開催の「モテるライティング講座」と同内容の文字起こしverです。
※2020年4月5日公開
※1,695文字

■ 著作権について
当テキストは著作権法で保護されている著作物です。
使用に関しましては以下の点にご注意ください。

◆ 本テキストの著作権は作者にあります。作者の書面による事前許可なく、本テキストの一部、または全部をインターネット上に公開すること、および転売することを禁じます。

◆ 本テキストの一部、または全部をあらゆるデータ蓄積手段(印刷物、電子ファイル、ビデオ、DVD、およびそのた電子メディアなど)により複製、流用および転載することを禁じます。

書くことについて私が知っているわずかなことの一つに、一回一回、すぐに使い尽くせ、打ち落とせ、弄べ、失え、ということがある。
本の後ろのほうで、または別の本で使おうと思うな。もっと他のこと、もっと良いものは、あとで現れる
- アニー・ディラード(エッセイスト)

文章を書くのに必要なチカラ

今日みなさんは「文章の書き方」を学ぶためにお集まりいただいています。

ブログを書いている方
ネット通販を運営されている方
SNSでイベント主催をし集客している方
毎日SNSで日記を書いている方
本を出版したい方
書くことでご縁をつなげたい方
ベストセラー作家の秘密を知りたい方

いろいろな状況・環境の方が本講座に集まっています。

私はみなさんがどれくらいの文章を書けるのか知りません。

今すぐにでも出版できる文章レベル。
ほとんど書いたことがない、日記も短文しか書けないレベル。
そこそこレベル。
私よりはるかに上手いレベル。

みなさん一人ひとりの文章力はバラバラでしょう。

しかし、書くのが上手いにせよ苦手にせよ
文章を書く人すべてに共通して必要なチカラがあります。

「読ませる文章力」

どんなに良い内容の文章を書いたって自分以外にだれかに読んでもらわないと、意味がないのです。

人を集客する文章。
自分を考えを表現する文章。
毎日の日記。

読んでもらわないことにはあなたが書く文章は存在しないのと同じです。

「書くのはニガテだから・・・」
と嘆いても、書いた文を表に出すのなら「読ませる文章」は必要なのです。

読まれる文章とはどういったものか

あっさり言います。


読まれる文章=読みやすい文章

読まれない文章=読みにくい文章


大前提です。これしかありません。

どれだけ文章表現・例え話・エピソードが巧くても、読みにくければ読んでもらえないのです。

読んでもらえて、はじめて表現方法を学ぶんです。

ネットニュース記事はお読みになりますか?
3行ほどで疲れる文章ってありません?私はあるんです。

ニュース記事の見出しはすごい惹きつけられるのに、読み始めると読み進めることができない。

読んでいて疲れるんです。

文章に技巧を凝らしても、「てにをは」表現が完璧でも、読み進めることができないような文章はいけません。読みたくないんだもの。

読まれる文章、読ませる文章とは「読みやすい」文章です。

判断するのは誰か

読まれる文章、読ませる文章を判断するのは一体だれでしょうか。

誰だと思います?

読者?

いえ、違うんです。もっと身近にいます。

「自分」です。自分が判断するんです。

自分が書いた文章を誰よりも先に読むのは自分自身にほかなりません。
最初の読者はあなたです。あなたの一番の読者はあなたなんです。

読みやすいか、読みにくいかの判断はあなたがしなくてはいけません。

「読書量は文章の上手下手に関係する」といわれるのは、読みやすい文章をどれだけ知っているかに関係するからですね。

読みやすい文章をたくさん知っていれば、文の知識が増えます。
知識は使うことができます。

また、
読みにくい文章を知っていれば、あなたは避けることができます。

「あ、こりゃあ読みにくいな。こういう文章を書くのはやめておこう」

と心に留めておくことができるのです。

ですから、読書量は文を書くのに有用な一面をもつのです。
本をたくさん読んでいると、「読みやすい文章」と「読みにくい文章」のジャッジが自分でしやすいんですよ。

言葉のパワーと文章のおそろしさ

            <!-- wp:paragraph -->

自分のまわりで流行っている記事があります。みんな似たような内容を書いている。
そんなとき、自分は流れにのって同じような記事を書くべきか。

どんなに文章がうまくても「伝えたいこと」がすべて

            <!-- wp:paragraph -->

文法カンペキ。誤字脱字はない。適切な「てにをは」。

いくら文章がうまくて文体がキレイで読みやすくても
「伝えたいこと」がないと文章がおもしろくなりません。

伝えたいことはみんながもっている。
だからSNSで「シェア」がうまれたんだ。

「自分の伝えたいことを言ってくれている」

シェアする。

あなたがどうしても伝えたいことはなにか。
誰かが先に発信してしまったら悔しい思いをするくらい、あなたがもっているものは何?

書きたいことがあるとき、具体的にどう書けば伝わりやすいの?

            <!-- wp:paragraph -->

映画をみた。人と出会いおもしろい話を聞けた。
書きたいことがあります。伝えたいことがあります。
「これは自分だけ知っているのはもったいない!誰かに言おう!」

映画の感想、自分に起きた出来事はどのように書くとより相手に伝わりやすいんでしょう?

何を書いたっていいんだよ

            <!-- wp:paragraph -->

ブログやnoteなどで文章を発信している人。
最初は調子よく書けるんだけど、だんだんしんどくなることありませんか?

身構えて書いてしまうと、どうしても文が硬くなってしまう。
文章構成を守らなくちゃ!最初は読者をひきつけないと!

だんだんと書くこと自体がイヤになってしまうかもしれません。

書きたいけど文章がニガテ。
そんな人にもおすすめの記事です。

文章はおもてなし〜書いて読まれるキャッチボール

            <!-- wp:paragraph -->

今、私が発信している媒体はこことnote、FacebookTwitterです。

noteは文章の書き方についてをまとめています。
ここはプラス日常のことやnoteについての追記。
Facebookはイベント案内や思いつきで書いています。

「文章はおもてなし」と書いたんだけど最初は「サービス精神」って言葉だったんだよね。おもてなしって言葉がしっくり来たのでそちらを採用しました。言いたいことは同じなんだけれど、微妙なニュアンスの違い。

サービスって西洋的、おもてなしは日本的って感じがしませんか。

文章力はゴールと道のりで飛躍的にアップする

            <!-- wp:paragraph -->

文章を書く。どうやって書けば相手に自分のいいたいことは伝わるんだろう?たくさんの人に読んでもらうにはどう書けばいいんだろう?

私も常に考えます。気にしているつもりでもついつい余計なことを書いてしまう。

あなたは自分が書いた文に目指すゴールはありますか?

誰に何をなぜ伝えるのか

文章を書く意味。どのような文章でも目指すゴールは読み手の『行動』です。

自分が書きたいことは何か。
手を止めて具体的に考えてみましょう。

すべてにおいて文章が通る道は、『共感』です。
共感を過程にしてゴール『行動』を目指します。

あなたが書く文章は、

近況報告なのか。
自己表現なのか。
セールス(モノを売りたい・自分のイベントに参加してほしい)なのか。


『行動』はそれぞれ異なります。

近況報告の書き方

近況報告は、お友達向けです。
好きなように書きたいことを書いてください。

注意点はただの日記にしないこと。

そう。共感が必要です。

共感が生まれない日記的な文章は、報告書と変わりません。

たとえば美味しいハンバーガーを食べた記事。
あなたは「この美味しさを共有したい!シェアしたい!」そんな気持ちがあるはず。もしくはただの自慢。自慢はない?じゃあ共感してほしいよね。「おいしそ~」が欲しいキーワードだったり「そこの店に行ったことあるよ!おいしいよね~」が欲しい反応なわけです。「ハンバーガーは嫌いです」「あまり美味しそうじゃないですね」という反応は欲しいはずがない。

共感は同じ体験から生まれやすいもの。
ハンバーガーを食べたのなら、どこで食べたか。誰と食べたか。付け合わせはなにか。ハンバーガーはどんな見た目・味だったのか。何がどう美味しかったのか。焼き加減?肉汁?ソース?
詳しく説明すると、同じ(もしくは似たような)ハンバーガーを食べたことがある人は共感するのです。そんなハンバーガーを食べたい人も共感します。

ハンバーガーを食べに行く」「自分も美味しいものを食べに行く」「書き手の人とご飯に行く」
読み手がそう思ってくれるのが日記の行動ゴールです。もちろん日記ですから実際に行動させなくてもいいのです。そう思われればあなたの文章は伝わっています。

自己表現の書き方

自己表現は、「自分はこんなことを思っている」「映画を観てこんな感想を持ちました」「書評」「起こった出来事からの発見・気づきの共有」「自分が感動した出来事」
自分という人間・思考を知ってもらい、共感をもとめ、心を動かすために書きます。

セールスは「買う」「参加する」というような、読み手が自ら購入したくなる文章です。

自己表現は読み手の心を動かす文章です。

ネットや本屋にあるライティングについて書かれた本は、ほとんどが「セールス」を対象としています。ビジネス書、自己啓発。本屋の棚にいくらでもあります。文章構成から記事のキャッチコピーの付け方。Google検索に好かれる文章など、ライティング技術=セールス技術というくらいあふれています。Facebookでもたびたびセールス文章講座の広告を見ますね。私も本は20冊以上を買って読みました。

セールスライティングはそちらに譲るとして、
では、自己表現をする場合はゴールってなんなんでしょう?

自己表現の文章は「感動」がゴール

読んでくれた人にこんなふうに思われるのが自己表現の目的です。

「私もそう思う!」
「すっごいわかるわぁ~」
「よくぞ言ってくれました!」
「そんな考え方って大好き♪」
「自分も何かやってみよう」
「こういう見方もあるのか!」
「感動した!」
「早速自分も取り入れてみよう」

自己を表現する文はこういった気持ちになってほしいとおもう書き手の願いがあります。

ゴールは、あなたの思いに共感・感動し読み手が行動すること。

たとえば、
「毎朝の習慣で出勤前に玄関掃除をしています。掃除をすると玄関がキレイになるのはもちろん、自分の心までスッキリします。心も玄関も夜にたまった汚れを掃除で浄化するのかな。素敵な気持ちのよい朝が今日も始まります」

あなたの気づき・思いは「掃除をすると心もスッキリする」ことです。
「確かにそうだ。自分もやってみよう」
そんな共感を与えられると読み手に伝わっています。

あなたの表現で相手の心に思いを届け動かすのが自己表現の文章です。

中には「誰もわかってくれなくても、私は自分の気づき・思いを表現する!」という人もいるでしょう。それでも「99人に嫌われても1人くらいはわかってほしいな・・・」という隠れた気持ちがある場合があります。

もう1つ。「誰にも理解されない自分」をまるっと受け入れてほしい気持ちです。
自分のことは理解しなくていいから、そんな自分をありのままで理解してほしい。
禅問答みたいですね。

・近況報告は好きなことに共感してもらえるように書く。

・セールスは共感し自ら購入するように書く。

・自己表現は共感され感動してもらうために書く。

ゴールが見えているとそこへ走れます。
ゴールがないとどこに走るのかわからず、あっちに行ったりこっちに行ったりです。しかも途中で違ったゴールが見つかりそこを目指して突っ走っちゃいます。

迷走した文章を見せられた人は「この人は何が言いたいんだろう」と余計な負担をかけてしまいます。
だから、迷わずにね。

SNSとブログ。記事の書き方はそれぞれ変える

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媒体によって記事の書き方はそれぞれ変えること。

SNSやブログ、noteなど様々な場所で文章を書いていると、どれも一緒の記事を書いてしまうことはありませんか?
SNSは気楽に書いて、ブログはしっかり書く。まじめな人ほど「ブログを更新しなきゃ!」って思い次のように行動します。

SNSの内容をくわしくブログに書こう」

ここが落とし穴。これだとSNSだけでいい。ブログの読者がSNS友達向けならばそれでもいいです。
SNS友達だけじゃなく、いろんな人に見てほしいのなら以下のことを意識しましょう。
今からお伝えすることを知っておくとSNSとその他媒体で書く内容はガラリと変わります。

SNS以外の読者はあなたに興味がない

SNSと同じ調子でブログを書くとまったく、誰からも見向きもされません。脅しじゃなく事実なんです。
あたりまえといえばあたりまえですね。なぜでしょう。

読者はあなたに興味がないからです。

SNSは内部向け。
ブログやnoteは外部向け。

外部向けに公開する記事は、「読むことによって得られる読者へのメリット」が必要不可欠です。

著者に興味はないけれど・・・

・記事が役に立つ。

・読んでおもしろい。


・悩んでいたことの解決策が書いてある。

こんな記事はあなたに興味をもってもらわなくても読まれます。

自分でもそうじゃありませんか?

ネットにある記事は必要な情報だけ入手します。
検索して情報を集めます。
誰が書いているかなんて気にもしません。

外部向けに書くのなら読者に役立つ情報を必ず書く

これを意識するだけでも、記事はイキイキとします。
自分に置き換えてみてください。

自分が読んでおもしろい。
自分にとって役立つ記事。
自分の悩みが解決できることが書いてある。

読みたいでしょ?
外部向けにはそういう記事を自分が書けばいいのです。

書く時のポイントは、1つの記事だけで完結させること。

「詳しくは次回」「2つ目はまた書きます」「もっと役立つ情報はまたの機会に」だと忘れられます。あなたは読んでくれることを期待するんですけどね。そう甘くはありません。

「予告しておけば見てくれる・読んでくれるだろう」

期待通りにはいかないと思いましょう。あなたが有名人でないのであれば。

ある情報を知りたくて、検索して他の人のブログを見たとします。
そこに書いてある情報が完結していないと、「な~んだ・・・」って思いません?
待ちます?次の記事が更新されるまで待っていられますか?

それより違うサイトを探しにいくでしょう。

ファンの人が書いてあるブログなら読みますよね。
でもとおりすがりで偶然検索サイトで見つけたブログなら、ほとんどの場合再訪はしません。

とおりすがりの読者は、そんなにヒマじゃない。
興味は次々にうつるし浮気性です。

だから外部向けに書く場合は、しっかり読者へのメリットを掲示し解決させ1つの記事で完結しましょう。