【カブトムシ】卵を産ませよう!産卵セットの作り方。
カブトムシを飼育していて、♂もいて♀もいたら交尾させて卵を産ませてみたいですよね。
ぼくも一番最初は子供がもらってきた幼虫を育てていて、羽化した♂だけ飼育してたんですけど、やっぱり卵を産ませたくなって、♀を買いにホームセンターに行きました。
ぼくが子どもの頃も飼育していた時期はありましたが、交尾させて産卵までしたことがなかったもので、卵を産ませてみたかったのです。
今回はカブトムシの産卵セットの作り方を紹介していきたいと思います。
今回はカブトムシを産卵させるための、「産卵セット」と呼ばれるものの作り方を紹介していきたいと思います。
実際にぼくが産卵セットを作っていく様子と共にご覧ください。
まずは交尾!
産卵セットを作る前に必要なことがあります。それは…
交尾です!
交尾させないことには卵は産みません。野外で採集した♀であれば、すでに交尾済の場合が多いので、その場合は交尾させなくても大丈夫な場合が多いです。でも交尾していない場合もありますので、卵産まないなぁと思ったら、交尾の必要があります。
交尾するためには、下記が必要になります。
- エサを食べ始めていること(後食と言います)
羽化してから間もないと交尾できません。まだ体が成熟していない為です。後食が確認でき、ブンブン飛び回るようになればOKです。国産のカブトムシの場合は成熟が早く、羽化してから大体1週間くらいで成熟します。
- オスとメスを同じ飼育ケースに入れて同居させること
当たり前のことですが、別々に飼育していたら交尾はできません。同居させておけば、1週間もすれば、交尾していることがほとんどです。
交尾しているところを確認できれば一番安心です。
また、ハンドペアリングといって、人の手で交尾させる方法もあります。
用意するもの
産卵セットを作るにあたって必要になるものを見ていきましょう。
飼育ケース
なるべく大きい方がいいです。大きい方がスペースが広く、それだけ卵を産むスペースがあるので、数多くの卵を産むことができます。卵が少しだけでいいという場合は小さいケースでもOKです。
ぼくは今回ダイソーさんで販売していたパンの保存容器を使用していきます。
100円なのに大容量です!(現在は廃番のようです。。。)
発酵マット
カブトムシは土の中に卵を産みます。なるべく粒子が細かいものをおすすめします。
ぼくは今回は月野夜きのこ園さんのきのこマットを使用します。
加水用の水
マットに加水する為の水です。水道水でも問題ないですが、水道水に含まれているカルキが悪い影響を与えるのではという人もいるので、カルキを抜いた水を用意すると安心です。
ぼくは念のためカルキを抜いた水を使用しています。作り方は簡単で、ペットボトルに水道水を入れて、直射日光に当てておくだけです。そうすると1日~3日でカルキが抜けるらしいので、ぼくは空きのペットボトルが出たらとりあえず水を入れてベランダに放置してます。( ´∀` )どんどん溜まっていくので、一時期溜まりすぎて、家族に怒られました。。。笑
あ、蓋は閉めてます。ボウフラ(蚊の幼虫)が湧くと嫌なので。。。
蓋を閉めていても問題ないと他の記事で読みましたので。それを信じてます。
止まり木(転倒防止用)
産卵するときはマットの中に潜りますが、ずっと潜っているわけではなく、上に上がってきてゼリーを食べたりして体力を回復します。その時にひっくり返ってしまうと、そのまま起き上がれなくて死んでしまうこともありますので、転倒防止として必要です。
ぼくの場合はバークチップという松の樹皮?を剥いだものを使用しています。普通にホームセンターの園芸コーナーで販売されていますよ。ぼくが使っているのはDDAさんで売られている昆虫用です。
他にも売られている普通の止まり木なんかでも全然大丈夫です。
でも外に落ちている木は要注意です。他の雑虫が潜んでいたりして、カブトムシに害のある可能性があります。
ゼリー
産卵時も通常通りエサを食べますので、ゼリーは必要です。おすすめは高タンパク、トレハロース入りのゼリーです。
ぼくはいつもプロゼリーを使用しています。
産卵セットの作り方
では早速産卵セットを作っていきましょう。ぼくが作ったときの様子を参考にして頂ければと思います。
マットをガス抜き
まずはマットをガス抜きします。事前準備ですね。ガス抜きとは、マットは色々添加物を入れて発酵させて作られていますので、少なからず発酵する際のガスが出ています。また再発酵して、熱が出たりすることもあります。
ガス抜きしないとカブトムシが酸欠状態になったり、マットが熱くなったりして、最悪の場合、死んでしまう可能性がありますので、できるだけ行った方がいいです。
ガス抜きの方法については、こちらの記事を参考にしてください。
マットに加水
次にマットに加水していきます。たらいなどの容器にマットを入れて水を入れてよくかき混ぜます。どのくらい水を入れるかというと、マットを手で握った際に団子状に固まり、少しポンポンと跳ねさせると崩れる程度が目安になります。
↓水を入れる。
↓手でギュッと握る。
↓少し団子状になる。ぼくは画像のような程度に加水してます。
飼育ケースに固詰め
飼育ケースにマットを固く詰めていきます。土が固い方が産卵に適しているとカブトムシが判断しますので、大体ケースの半分くらいは固詰めでマットを入れていきます。
↓ケースにマットを入れる。
↓手をグーの形にしてマットをギュッと押し付けます。
↓こんな感じ。
↓大体ケースの半分くらい
ふんわりマットをかぶせる
次に固く詰めたマットの上からふんわりマットをかぶせていきます。大体残りの空きスペースの5分の2くらいです。
↓こんな感じ
↓残りの5分の2くらい
つまりケースの7割はマットを入れることになります。
仕上げ
マットを敷き詰め終わったら、その上に転倒防止の止まり木、ゼリーを置いていきます。
↓ぼくの場合、転倒防止材はバークチップ、ゼリーはプロゼリーです。ゼリーはそのままだと深さがあって、食べにくいのでゼリースプラッターという道具で半分にしています。
最後に交尾し終わったメスを入れて、蓋をして完成です。
卵が産まれるまで
産卵セットを作ってから早ければ、次の日には卵を産んでいます。
ぼくの場合は、産卵セットを作って、1週間おきに一度採卵します。個体差はありますが、大体1週間で10~20個ほど卵が取れます。
卵で取り出す際は、卵をつぶさないよう優しくマットをほぐしてください。卵を見つけたらスプーンなどで優しくすくいましょう。
一度ひっくり返した産卵セットはもう一度作り直せば、そのまま使えますので、もっと卵が欲しい方は再度作り直すといいでしょう。
あまり増えすぎると困る方は、もう少し早めに崩してみたり、1週間でやめて、メスは他のケースに移しましょう。
まとめ
上記のように、産卵セットの作り方は簡単です。
- マットガス抜き
- マットに加水
- マットを固詰め
- マットふんわり乗せ
- 転倒防止材、ゼリーを乗せる
- メスを投入する
カブトムシは卵を生涯に多い時は100個くらい産みます。増えても飼育しきれる場合は問題ないですが、少数でいいという場合は産卵させる期間を調整しましょう。
何があっても飼育しきれないからといって、外に捨てたりすることは絶対にやってはいけません。
飼育するからには最後まで責任をもって飼育しましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。