ひつじのふとんのなかで眠りたい

 

ひつじのふとんのなかで眠りたい。ひつじじゃなくてもいい。さいしょは冷たくて、でもそれが自分の体温でだんだんあたたかくなっていくのを感じるうちにいつの間にか夢を見たい。

寝坊するのがこわくて、しばらくふとんで寝ていないと思う。ホットカーペットのエレクトリックな温かさに身をまかせる毎日にはそろそろ飽きたし、何より起きた時の全身の気だるさとかもう。背中痛いし。

ひつじのふとんは電気毛布もいらないらしい。つぎにお給料が入ったらふとんと枕を買おうかな。ひつじのふとんのなかで、ひつじ柄のパジャマを着て、ひつじを数えながら眠りたい。