夕凪便り

~春が過ぎ、気がつけば冬が終わる~

生活のお供に

8月20日。天気、晴れ

 

関東は暑さが続いているが、今日は湿度も抑えめで夏の終わりを感じた。

まだまだ暑い日は続くが8月も終わればすぐに涼しくなってくるだろう。そうなればやっとバイクに乗って気持ちいい季節になる。

 

最近は暑すぎてバイクに乗らないので、家で過ごすことが多い。そんな中で家で過ごすお供になるのがお菓子である。

ポテトチップス。幾多ものメーカーの物があるが、色々食べた中で1番美味しかったのがこちらだ。

f:id:makaroniF2:20220819215837j:image

CGCグループのポテトチップス(うすしお味)

 

CGCグループ加盟店でのみ売ってる商品。かといって全てのCGCグループで売ってるわけではないようだ。近くのCGCグループ加盟店では売ってないため、バイクで20分かけて毎回買いに行っているほどハマってる。

 

お近くにCGCグループ加盟店がある場合は是非一度ご賞味下さい。

小さなバイク、大きな未来

7月25日(月)。天気、晴れ

 

この時期になるとSNSなどで北海道へ向かうライダーの報告や実況が多くなってくる。正直うらやましい限りである

 

私が最後に行ったのは3年前。ちょうどコロナが流行する前の最後の夏だった。

あのころは移動オービスなんてものはなかったが、今は全国的に配備されているのだろう。

北海道はほとんどの人が一発免停ぐらいの速度で走るのが日常であり、かといってその流れにのらないのもまた危険なので周りに合わせて走るが、そんな中に移動オービスがあるのであれば恐怖以外の何ものでもない

 

さて昨日CLIQ110に乗ったところ後付けのUSB充電器が作動しなかったので、暑い中配線の加工を行ってきた。

f:id:makaroniF2:20220725170804j:image

 

新車で約12万円ぐらいで購入し、通勤だったりプチツーリングに使用しているのだがこの機会に簡単に紹介しておこう。

購入時からの大きな変更点としては、以下のものだ

インドバイク特有の前のナンバープレートステーの部分をLEDライトに変更

f:id:makaroniF2:20220725170904j:image

リアサスをズーマーX用のYSSのものに変更

f:id:makaroniF2:20220725170821j:image

謎メーカーのブロックタイヤを履いていたのでダンロップD307に変更

f:id:makaroniF2:20220725170830j:image

スロットルパイプをPCX用のハイスロタイプの社外品を加工して取り付け

グリップヒーター装備

 

 

 

CLIQのいいところ

アドレスV125と一緒に静岡方面に行ったことがあるのだが、平地ではやはりアドレスV125に負けてしまう。しかし上り坂になるとアドレスをぶち抜いて、はるか後方にまで引き離すというポテンシャルを持っている。

このトルクよりの特性から、2人乗りをして上り坂に差し掛かっても減速せず、現行の速度を維持したまま登りきることができる。

そして一番のところはやはり走っていて同じバイクを見ないという点ではないだろうか。

 

CLIQの悪いところ

キャブなのでしばらく乗らないと始動性が悪くなる。

②タンク容量が3Lしかない

半波交流なので電装品を付けたり交換する際には全波交流化をしないといけない

 

この中で一番の障害はではないだろうか。

NAVI110も基本同じで、NAVIでの全波交流について書いている人がいるので詳しくはお調べてください。

一言で言うならば車体に流れているのは半波交流電流である。半波交流であるがゆえにリレーを使用してアクセサリー電源から起電流をとり、キーONで電装品を使用可能にしようとするとリレーがチャタリングを起こしてしまう。またLEDを使用するとアイドリングでは点灯するものの、アクセルを捻ると一発で点灯しなくなってしまうのである(ハロゲンでいうところ切れる)。

 

これをなくすために行うのが全波交流化である。レギュレーターを交換。また半田ごてを使用して加工したりと何かと大変そうであり、まだ手が出せていない

 

そのため私のCLIQ110のライトはLEDであるものの、無極性タイプというものを使用している。アイドリング時に高速点滅をしていることを除けば今のところ問題なく使えてはいる

また、各電装品はリレーが使えなかったのでバッテリーから直に持ってきている

バッ直の心配点として、電源の切り忘れでのバッテリー上がりがあるが以下の流れによって現在切り忘れは起きていない。

バッテリー→スイッチ→電圧計→→各電装品(個別にON/OFFスイッチ有)

f:id:makaroniF2:20220725170913p:image

 

メーターの横に電圧計が表示されているときはアクセサリースイッチがONになっているということを示しているので切り忘れがないように対処している。

f:id:makaroniF2:20220725170923j:image

 

今のところ問題ないが、ウィンカーやテールライトのLED化も考えゆくゆくは全波交流化をしていきたいと考えている。

また、タンク容量が少ないのでサブタンクを付けられないか模索しております。

 

NAVICLIQは情報があまりないので人柱となりながら少しずついじっていきます

                

流行に乗って。

7月19日。天気、曇り

 

7月3日から何日ぶりになるのか、久しぶりに家から出た。

理由は簡単、流行のウイルスに罹ってしまったからだ。

なる前はただの風邪だろとは思っていたのだが、結論から言うと風邪よりもつらかった

喉の痛みと熱が4日ほど続いたのだが、それ以降は喉が痛むぐらいで大きな症状はなかったが、保健所の指示に則り10日間の自宅療養をしていた。

 

動画の編集が進んだのはこう言った理由があったのである。

 

東京都からは支援物資が届いたため、家から出なくても基本的に食料はなんとかなる。

f:id:makaroniF2:20220719220708j:image

というか、動いていないからそんなにお腹が空かないのが実状だ。

 

 

そんな療養期間も終わり仕事が再開するのだが、10日も家の中で過ごしていると流石に体が鈍り体力も落ちる。

柄にもなく近場を走ってみようと思い、さっそく夜の隅田川沿いを走ってきた。

f:id:makaroniF2:20220719220742j:image

 

結果から言うと、走ってる時間より歩いてる時間の方が長かった気がする。

 

明日から再び35度くらいの暑さになるようなので、走るにしても涼しくなってからだな…

ただ、夜景が綺麗だったのでウォーキングは続けてみようかなと思った。

f:id:makaroniF2:20220719220757j:image

 

皆さんにおかれましても、不必要な流行には乗らないようお気をつけください。

 

僕には見えている~オークリーとTALEX~

7月17日(日)。天気、曇り

 

今日は度付きサングラスのお話をしていこうと思う。

バイクや車の運転をする際は基本サングラスを付けている。

写真は以前愛用していたモンベルのトレールグラス。

f:id:makaroniF2:20220717013339j:image

 

先日、免許更新があり視力は問題なかったのだが、ここ2年ほどで左目の乱視が強くなってしまった。

 

日常生活ではさほど問題ないのだが、車両の運転をする際には多くの情報をいち早く察知することが大切であり、目の疲労を抑える目的でも眼鏡をかける方がいいだろう。

しかし、眼鏡をかけるのは少し抵抗があった

昨今は伊達メガネを利用した眼鏡ファッションの流行もあり、眼鏡は視力矯正のためだけのアイテムではなくなりつつあるが、今まで眼鏡に触れてこなかった私のような人は、眼鏡をかけるうえで抵抗があるのではないだろうか。

 

そんな中色々と調べてみるとスポーツ用のサングラスで度付きに対応しているアイテムが最近多く出てきていることを知り以下の条件でいろいろと合うものを調べてみた。

 

①テンプルが細め

スポーツサングラスは基本的にテンプルが太めであるが、ヘルメットをかぶって使用することを考慮するとテンプルが細めのフレームが求められる。

 

②目の端までラウンドしている

以前一度だけ眼鏡を使用してバイクに乗ったことがあるのだが、視界の隅にある眼鏡のフレームやレンズの端がすごく気になってしまったので、今回は顔の形にそったハイカーブレンズのもので試したい。一般的な眼鏡は4カーブと言われ、カーブがきつくなっていくにつれてカーブの数が上がっていく

 

以上の条件で探し、現在使用しているのがオークリーFLAK BETA(フラックベータ)である。フラックシリーズは何種類かあるのだが、フラックベータは他のフラックシリーズには使用されているテンプルのイヤーソックと言われるラバー素材がないためテンプルが細く、エントリーモデルという位置づけのため値段が少し安いのが特徴だ

f:id:makaroniF2:20220717012745j:image

またフラックシリーズ8カーブのフレームのため、顔に沿ってしっかりと目の端までレンズがきており、眼鏡使用時に気になった「フレームの端が視界にある違和感」を感じることはなかった。最初は広い時間帯で使用できるミラーの調光レンズを入れていただいた。

 

ここで少しレンズの話になってしまうが、一般的にイカーブの度付きレンズを入れる場合はレンズの湾曲が強いため、使用していると気持ち悪くなってしまったり見え方に違和感がでてしまうという点がある。これはそり角補正のあるのレンズを使用することで多少改善することはあるが、完全になくすことはできない。他にも中心ははっきりと見えるが中心から外れるに従って歪みが大きくなってきてしまうというものもある。いずれにしても度付きハイカーブレンズに違和感はつきものというものだ。

 

そんなレンズ事情の中、オークリーのハイカーブレンズは独自の技術である、オークリー・トゥルー・デジタルにより、歪みが少なく中心以外のどこをみても綺麗に見ることができるハイカーブレンズを提供している。

なるほど、世界のトップアスリートに使われるわけだ。

またオークリーのレンズはプルトナイトと呼ばれる素材(ポリカーボネイトの種類だと思っている)でできており、至近距離で散弾銃を受けても貫通しないらしい

度付き、度なしどちらもこのレンズが使用されているため、走行中に前から散弾銃を撃たれても眼だけは無事ということだ

しばらく使用をしてみて風の巻き込みも少なくとても良かったので夜間用のクリアレンズも購入。レンズの交換が簡単というのも素晴らしい。

そしてまた1年後ぐらいには日中用に偏光レンズであるプリズムブラックも購入し、現在は3つのレンズを持っている。

f:id:makaroniF2:20220717012858j:image

 

プリズムブラックを使用してバイクに乗ったのだが…これが意外な結果に。

なんと偏光酔いをしてしまった。ヘルメットのシールドの歪みなのか、視界がなんとも言えない違和感がでてしまい気持ち悪くなってしまった。

ネットで調べてみると、「安いメーカーのシールドは歪みが酷かったが、ARAIやSHOEIのシールドなら発生しない」などのコメントが。私はARAIのヘルメットを使用しているのだが、シールドの精度ではなくレンズとシールドが近い距離にある状況で偏光レンズの特性のデメリット部分(モアレ現象?)が出てしまっていると推測。

以前使っていたモンベルトレールグラスも偏光レンズであったが、同症状が出なかったのは、偏光性能が低かったから出なかったと考えている。

以降は車に乗る際にプリズムレンズを使用し、バイクの際は調光レンズを使用することで対応している。

気になる値段だがフレーム+調光レンズ6万円ぐらいだったと思う。ネットでフレームだけ購入すればもう少し安く抑えられると思うが、その際はUSフィットとアジアンフィットの間違いにはご注意を。

f:id:makaroniF2:20220717012824j:image

写真は上からプリズムブラック、調光ミラー,クリアレンズ

 

 

さて、フラックベータはとてもいいサングラスではあるが、街で普段使いするには少々スポーティーすぎてしまう。

 

そこで普段使い用のサングラスを検討。今回はTALEX(タレックス)のレンズで作成しようと思う。

TALEXの偏光レンズは釣りをする人車の運転が好きな人には名前が知れてきているが、独自の雑光カットフィルターによって、日常の中にある雑光を取り除き、目の疲れを低減させ澄み切った心地よい光景を届けてくれるレンズだ。

f:id:makaroniF2:20220717012923j:image

TALEXはレンズ専門店のため、TALEX取扱店にフレームを持ち込むことで作成をしてくれる。すべてのフレームに対応できるわけではないのでお持ちのフレームで作成できるかはお店の方と要相談だが、私のイメージではリムがある程度太目のもので、レンズの全周を覆っているフルリムタイプのものであれば大体は大丈夫だと思う。

 

また、TALEXのレンズは優れた偏光性能を出しているが、その性能を出すために雑光カットフィルターやほかのレンズ素材を何重にも覆って作成されるため、レンズが少し厚めになっている。度なしレンズでも一般的な偏光レンズに比べて厚みがあるため、度付きの場合は度数によって厚みが出てしまう。そのため厚みが目立たないフレームを選ぶことも重要になるだろう。

f:id:makaroniF2:20220717012932j:image

 

 

そんな中で私がTALEXを入れる前提で購入したのはRay-Ban(レイバン)Erika(エリカ)である。

名前の印象から女性モデルと思われがちだが、エリカユニセックスモデルであり、男女どちらにも手に取りやすいアイテムだ。今回はTALEXのレンズを考慮し、茶色系のフレームにしたかったのと、テンプルが金属で細くRay-Banのロゴの主張が激しくないところに惹かれてしまった。(TALEXのレンズ条件に合い、なおかつ値段が手ごろだったのが一番大きい)

 

出来上がりはこちら。

f:id:makaroniF2:20220717012943j:image

 

 

Ray-Ban Erika + TALEX TRUEVIEW SPORTS(トゥルービュースポーツ)

TALEXのレンズは見やすさを重視しているため光の透過率が低すぎないのが多い。

(つけている人の目が見えない濃さのレンズもあり、全種類レンズのミラー加工もできる)

そのため、目が見えずに威圧感を与えてしまうのを避けることができる

相手に威圧感を与えず、なおかつ見やすさをUPするというアイテムが出来上がった。

ネットでErikaを購入取り扱い店でTALEXレンズを入れてもらった合計金額は5万円くらい。

決して安い買い物ではないが、見たものの記憶というのは一生残るものだろう。

ずっと残るその一瞬をよりよい状態で記憶していくためと考えたら、私は高すぎるとは思えなかった。

今年の夏はこのTALEXをかけて出かけたいと思う。

街で見かけた方はいいサングラスしてるね!ではなく「いいレンズしてるね!」と声かけてください。

それでは、東京の街でお会いしましょう。

f:id:makaroniF2:20220717013000j:image

 

 

 

オークリー度付き対応アイウェア

Oakley Authentic Prescription | Oakley Official Store

TALEX

偏光レンズ・偏光サングラスはTALEX(タレックス)

 

渡良瀬遊水地アドベンチャー

7月15日(金)。天気、

 

今年は6月中に梅雨明け宣言がなされたものの、今週になったから雨の多い日本。

来週いっぱいは雨のようだが、この雨で水不足は少し軽減されるだろうか。

以前の記事(この半年を振り返って。② - 夕凪便り )でも紹介したことのある渡良瀬遊水地だが、以前訪れたのは入口の部分だったようだ。もっと奥にも行けることが分かったので探検してみることにした。

 

渡良瀬遊水地に行ったのは昨年末。ジクサー250SFの友人と向かった。

私はタイガーではなくCLIQ110を使用。

 

ここでCLIQ110の名前を初めて出すので軽く紹介すると、インドホンダが出していたスクーターである。日本では一時静かに話題になったNavi110というバイクがある。Navi110MT車っぽい外観をしているがCLIQ110は同エンジンを積んだスクーターだ。

外観がおもちゃのようなのが特徴であり、かわいい。

f:id:makaroniF2:20220715121031j:image

 

私は2019年ごろ新車で購入。13万円ぐらいだった気がするが、十分元を取れるぐらいに楽しませて貰っている。CLIQについてはまた機会があれば記事にしよう。

 

 

さて、渡良瀬遊水地の探検だが、車でいくことはあまりお勧めしない。

メインとなるであろう北エントランスの道はセンターラインがあるのだが、外れた道は車一台がギリギリである。しかも道の端にポール?があり、通行できないことも想定されるので、2輪車のほうが推奨される

 

所々に通行禁止のような看板が設置されている。これが初見だと初めて行った時の私のように引き返してしまうのだが、内容をよく見てみると【管理用道路】の看板で「工事車両も通ります」「自己責任で」のような意味合いだった気がするため、通行は可ということだ。

 

 

休日はBBQやスポーツの試合、バードウォッチングなどで来られる方もいらっしゃるので、平日のほうが空いていて気持ちいいと思います。(北エントランスから外れたところは滅多に来ないとは思うが…)

 

ネットではいい渡良瀬遊水地のマップがないので通ったルートをお伝え出来ないのが残念であるが、実際私たちも行き当たりばったりで動いていたのであまり参考にならないかもしれない。雰囲気だけでもお伝え出来ればと思い動画は作ってみました。

youtu.be

 

 

オフロードバイクを購入し、フラットダートでオフロードにまず慣れたい方なども走ってみるといいかもしれませんが、良識の範疇でお願いします。



 

高台からの景色は本当に素晴らしく、周りに町があるのが噓のように感じられるほどです。

唯一の難点は東京から下道で往復すると意外と疲れるところぐらいか…

関東近郊でおすすめの場所がありましたら是非教えてください!

4年越しの九州リベンジ

2022年7月13日(水)。天気、

 

久しぶりの更新。

前に書いたのは4年前だが、この4年で生活は大きく変化をした。

とあるウイルスの流行による生活の自粛だ。

そんな自粛も2020年2月ごろと比べれば意識が薄れてきており、マスクや消毒の徹底のなかで新しい生活様式が確立されてきたのだろう。

テレビでは先週まで行われていた参議院選挙のさなか、銃で撃たれ逝去された安倍晋三元首相の葬儀の話ばかりである。

さて、かなり時間が空いてしまったのだが、2018年秋に私は九州ツーリングのリベンジを行った。

今までと同じく動画を取っていたのでまとめてみたわけだが、PCのスペックがよくなったので今までの半分以下の時間で行うことができた。

期間は2018/11/7~11/14で、日々の細かい工程はこの記事にて長いがまとめてみる。

 

youtu.be

 

11月7日。天気、晴れ

東京を早朝に出発し、3時ごろに山口県に到着。3大カルストの1つである秋吉台に立ち寄り、関門海峡を見下ろせる火の山公園関門海峡の景色を堪能した。

夜は下関のビジネスホテルへ泊まり、街でフグ刺しをいただいた。

 

11月8日、天気、晴れ

朝、関門海峡大橋を渡り九州へ上陸。

そのまま大分方面へ向かい青の洞門と呼ばれる手掘りのトンネルを通り、一目八景を通り阿蘇方面へ。阿蘇の大地を少しかすめながら向かったのは高千穂である。

高千穂は天照大御神と縁が深い街で、高千穂峡天岩戸神社など神秘的な空気を感じられる場所であった。

高千穂町でスピリチュアルパワーを補給し、宮崎県の海岸沿いの景勝スポットへ立ち寄った。一日で九州をほぼ縦断したので「九州って小さい?」と感じてしまった。北海道を走ったライダーは基準が北海道になると言われているがあながち間違いではない。

夜は雨予報であったので鬼の洗濯板と呼ばれる景勝地のある青島のホテルへ泊まり、夕飯は青島へ向かう途中にあったファミレス、ジョイフルで食べた。

 

11月9日。天気、晴れ

昨夜の雨で空気が澄んでおり、朝の日南フェニックスロードは最高の景色であった。宮崎にいることを感じつつ、都井岬へ向かった。

都井岬は野生の馬が生息する岬である。人に慣れているのか近くを通っても襲ってきたり挙動が変わったりはしなかったが、コーナーの先に馬が歩いていたりするのでこれから行かれる方はスピードの出しすぎには注意しましょう。

都井岬を後にし、向かったのは本土最南端である佐多岬

行くまでの道中がジャングルと言われていたが、なるほど、ジャングルだ

この日の宿は指宿。砂蒸しを体験してみたかったためであるが、佐多岬から指宿まで海岸を回っていくととてつもなく時間がかかってしまうため、急遽予定を変更し根占港から指宿行きのフェリーが丁度出ていたためそれに乗船し指宿へ向かった。

宿到着後はさっそく砂蒸しへ。指宿へ行かれる予定のみなさまへ一言お伝えするなら、「砂蒸しはいいぞ

かけられる砂による圧力と熱により体中の血行がよくなるのを感じることができるでしょう。

夜は指宿の町にあったうなぎ屋でうな重をいただいた。

f:id:makaroniF2:20220713141323j:image

 

11月10日。天気、晴れ

指宿から鹿児島市内へ行き、船で桜島へ。

この日は火山灰も少なくとても走りやすい道であったが、火山灰の多い日が続いた後だと2輪は危険である。景色をみながらのんびり走ることをお勧めする。

桜島を一周し、大隅半島にある垂水を経由しえびの高原へ向かった。

先ほどまでの海の様相とはうって変わり、山の空気に変化した。

高原で休んだ後、熊本県人吉にある人吉クラフトパーク石野公園キャンプ場へ向かう。

この日は雨予報でなかったので持ってきたキャンプ道具がやっと役に立った。

f:id:makaroniF2:20220713141358j:image

 

11月11日、天気、晴れ

朝起きるとあたりは霧に包まれていた。

11月といえど早朝の山はすごく寒い

本日の目的は唯一残っている本土西端である、長崎県神崎花公園へ向かうことだ。

人吉から長崎まではとても時間がかかるが、天草から島原へフェリーが出ているではありませんか。

夜露で濡れたテントをかじかみながら片付け、フェリーの時間に間に合うように天草へ向かった。

フェリーターミナルへ着いたのはぎりぎりであった。乗船待ちをしていると、BMWのアドベンチャーに乗ってきていたおじさんに声をかけられた。この方は2週間で九州を巡るらしい。他愛もない話をしているとフェリーの乗船時間に。出航して1時間ほどで島原へ到着。私は平成新山の近くをとおる島原まゆやまロードを走りたかったので、BMWの方とは港でお別れ。

まゆやまロードを走ると、天気の良さも相まって平成新山がまるでCGのように感じた

それぐらいに周りの山と違い異質な感じであったのだ。

 

島原を後にし、佐世保を経由し神崎花公園へ。こうして本土の4端を制覇することができた。

さて、公園に着いた時点で16時頃であったので急いで寝るところを確保しなければならなかった。

熟考した結果、福岡県久留米市にある発心公園キャンプ場(現在は閉鎖)で一夜を明かすことにした。

テントを建て、近くで夕飯を食べようと思ったのだが、あたりにいいお店がなく今回2度目のジョイフルにお世話になった。ファミレスのありがたさを痛感した

 

11月12日。天気、

本日は一日雨予報である。

そのため、別府へ向かい温泉に入って一日まったりする予定だ。

昨日のうちになるべく大分に近づいていて正解であった。

雨具を装備し湯布院方面へ。湯布院の道の駅は観光バスでいっぱいであった。今度来たときは湯布院に泊まろう。そんなことを考えながら再び走り、別府の地獄めぐりへ到着。

温泉で体を温め、昨日のうちに予約していた別府駅前のビジネスホテルへ。

部屋で少し休んだら、電車を使い大分を散策することにした。

職場の同期が大分出身で、大分行ったら府内焼き六盛の冷麺を食べてみてと言われていたので、おやつに府内焼き、夕飯に冷麺をいただいた。

どちらも美味しかったが、府内焼きが値段も安く美味しい。リピーターが多いのも納得の味である。

そして同期の言っていた「別府は目をつぶって歩くと温泉にぶつかる」という迷言が理解できるぐらいに温泉が多いことに驚いた。商店街の中に温泉があるのはなかなか珍しい光景ではないだろうか。

 

 

11月13日。天気、晴れ

九州にいるのは本日が最終日である。

本日は別府→福岡の門司港に向かうだけであったが、天気が良かったのでもう一度阿蘇の方へ向かうことにした。有名なやまなみハイウェイを通り阿蘇ミルクロード。そして

入場料無料の阿蘇ミルクファームで動物と戯れ、門司港へ向かった。

門司港へ向かう途中で3大カルストの一つ「平尾台」へも立ち寄ることにした。

平尾台は初日に行った秋吉台よりも規模が小さく有名じゃないからか人が少なかった。しかし、より近くにカルスト地形を感じることができるので私個人としては秋吉台より平尾台のほうがおすすめである。

フェリーターミナルへ着くころにはすっかり日も暮れていた。

一週間近くいた地を離れるのは、やはり寂しいものを感じる。

しかしまだ終わりではない。まだ明日大阪~東京まで600Km弱あるのだ。

疲労が溜まっていたのかフェリー乗船後はすぐに寝てしまった。

ちなみに東京から九州へ行くルートは以下の3つ。

①自走(1100Km)

②大阪まで自走(600Km弱)+フェリー

③東京から九州までフェリー(徳島経由のため2日)

おすすめは②が時間、身体的にも一番楽だと思われるが、一度は自走で九州という方もいらっしゃると思うのでそういう方は私のように行きは①、帰りは②というのもいいと思います。

f:id:makaroniF2:20220713141029j:image

 

11月14日。天気、晴れ

朝5時すぎに大阪南港へ到着。本日は東京に帰るだけであるが、大阪の高速道路と地理感がわからずにこの1週間で一番難しい道路であった。

そんなこんなで14時頃に東京に着いた…気がする。

帰るだけだったこの日の思い出は特に記憶に残っていない。

 

 

あの日々を思い返す。

10月9日(火)。天気、晴れ

 

夏に撮った動画の編集をやっとすることができた。

私の夏休みは大きく分けて2つに分類される。

前半は九州目指して西日本豪雨の被災地に飛び込んでいき、広島に辿り着けず断念した日々。

後半は豪雨被害を免れた東北地方を福島を拠点にぐるぐるした日々だ。

 

 

 

西日本豪雨の影響で大阪までしか使えなかった高速道路。下道を駆使して九州目指すも、高速が使えないため大型トラック等も下道へ来る。そして国道2号はいくつもの箇所で冠水崩落

地元の方の手助けや、車は通れないがバイクは押してなら大丈夫という崩落現場をいくつも通り抜け、たどり着いたのは陸の孤島となったの町。

広島まで出られれば高速道路が使える。しかし、この約20Kmの道が完全に通れなくなってしまったのだ。

呉の住民がフェリーで広島に移動している。地元の人が海路を使っているということは陸路はダメということだ。

 

明日になれば状況は変わるだろうか。フェリーターミナルで一夜を明かそうか迷った。

正直この時点で私の心は折れていた。防水の靴も、雨具の下に着ていた服も全て濡れ、朝7時から約10時間走りっぱなしでも200kmも進めない。携帯の電波はずっと圏外。タンクに燃料も多く入っていないので迂闊に動き回るのは危険だ。

そして呉のガソリンスタンドには長蛇の列。このままでは燃料がなくなるのも時間の問題だろう。

 

ここまでくるまでに引き返すということを考えなかったわけではない。

大口叩いて「九州行ってくる!」と出発したため東京に引き返すのは逃げるみたいで恥ずかしいという気持ちがあったのと、何より悔しかったからだ。

フェリーターミナルで色々考えていたら東京の友達、職場の方、家族の姿が脳裏に浮かび、「よく頑張ったね。もう頑張らなくてもいいんだよ。」って言われた気がした。

涙が溢れた。

「そうか、もういいのか。」って

 

涙を拭ったあと、東京に引き返す決意をした。

もうすぐ日も暮れてくる。路面が信用できない被災地の夜は危険だ。

しかし朝まで待てば大型トラック等が動き出し、下道も動けなくなる。

 

自分の通ってきた道が崩落していたり冠水していたりで身の危険を感じた。ちょっと早かったら巻き込まれていたかもしれない。不安がないわけではないが、高速道路まで出られれば…って思いでいっぱいだった。

f:id:makaroniF2:20181009235046j:image

そうして山陽自動車道、福山東ICにたどり着いたのが21時頃、東京ICから高速を降りたのが8時。

こうして被災地から逃げ帰ってきた。

 

家に帰って呉の様子を調べてみると呉から引き返すときに通った道も通行止めになり、街にあるガソリンが底をついたらしい。

 

水がある、食料がある、電波がある、燃料が手に入る、安心して眠れる場所がある。

それはとてもありがたいことなのだ。

 

 

私はあの日々を思い出す度に、日常の中の何気ないことに感謝をするようにしている。

 

 

 

 

 

 

My Summer Vacation 2018

youtu.be

 

カメラ

MIDLAND XTC270(HDモード)

 

BGM

Defqwop - Awakening