柔道好き男の闘病記

議論好き人間の問題提起ブログです。いや、言いたい放題言ってるだけです笑

誰でも観れば元気になれる映画だと思う

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観終わった後、間違いなく勇気づけられていた。

それは、失敗を繰り返しながらも挑戦を繰り返すバーナムの姿に魅せられたか、はたまた差別や偏見に屈しない戦士の姿に感動したからだろうか。

 

バーナムは、社会から排除されてきたマイノリティを表舞台に登場させた。

その身体的特徴などがマイナスとして捉えられ、社会生活において不利益でしかなかったものが、サーカスによってプラスへと転じられていく。

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そして「彼ら」は家族になった

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観終わった後、ずーんと心に重くのしかかってきたものは「日本が融けていく」という思いである。

是枝監督は、日本に存在する深刻な問題をこれでもかとスクリーンに映し出した。

カタルシスどころか、彼らの未来に対する不安が頭を離れなくなってしまった。

 

犯罪を犯した彼らを検察官や家裁調査官が問い詰める。

ここでの対比も非常に印象的である。

ボロ小屋で生活する彼らと、分譲マンションに住んでいる住人。

「生きる」ために犯罪を犯した彼らを裁くことなど、誰ができようか。

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『からだの中から健康になる長寿の秘密』

著者である三石巌が、読書会で出会った本によって分子栄養学の研究を進めていったという記述は興味深かった。

三石栄養学により僕は健康に生きることができているから、その読書会には感謝しないといけない思う。

 

三石栄養学の特徴は高たんぱく、メガビタミンにあると言えよう。

つまり、体が必要とするたんぱく質の最低量を1日体重の1000分の1gであると提唱し、ビタミンの必要量には個体差があることを論証した上で、上記の説を述べる。

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「才能」に恵まれても「普通」でありたいのさ

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「ギフテッド」とは、先天的に平均よりも顕著に高度な知的能力を持っている人のことである。

主人公のメアリーは「ギフテッド」であり、高度な数学理解能力がある。

そんな彼女に英才教育を施すべきか否かが作中で問われている。

 

論題は変わるが、「ギフテッド」として生まれることが幸せであるとは思わない。

なぜなら、顕著に目立つ能力を持っているということは、その能力を発揮することが求められるがゆえに、概して普通の生活と縁遠くなるからである。

だからこそ、作中で叔父のフランクと祖母のイブリンが争うわけであるが‥‥‥。

まあ、個人的には顕著な知的能力を個性として認めて、英才教育を施すのがベストであろうとは思っています。

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一緒に夢を叶える関係性の美しさ

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本作はフランスで熱狂的に愛されている、ベストセラー青春小説を原作として制作されたようだ。

フランス映画はおしゃれだな~と本作でも思わせてもらった。

最後の情感あふれるシーンなどは、生きる喜びのようなものがスクリーンに鮮明に映しだされる。

 

恋の扱い方は数えきれないほどあるが、本作の描写は非常に好きである。

お互いに相手を確実に好きだとするわかりやすい描写はない。

個人的には一目ぼれを信じていないわけではないが、恋は関係が深まるにつれてその濃度を濃くしていくことが望ましい、というか自分はそれが普通だと思っているからである。

2人で夢を実現させようとする関係性も僕は理想的に思える。

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今さら『半沢直樹』を読んでみた

「やられたらやり返す。倍返しだ!」というキャッチコピーのもと、テレビドラマ『半沢直樹』は一世を風靡した。

実はドラマさえ見ていないのだが、原作を手に入れたので読んでみた。

 

最後まで一気に読めるぐらい、話の流れがスムーズに描写されている。

これはおそらく、最初に結論としての「半沢直樹がどんな窮地に立たされるか」が描かれた上でストーリーが展開するため、読者はその後は細部が詰められていくのだろうと予測できるからだろう。

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美しくて残虐な復讐劇は社会に向けられている

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本作はファッションデザイナーのトム・フォードが監督している。

そのためか、劇中のいたるところで彼の美意識が投影されていて非常に気持ちがいい。

主演のエイミー・アダムスは非常に美しくフィルムに映し出されているし、ジェイク・ギレンホールもセクシーだ。

 

本作のギミックは好きだが、小説のバイオレンスさが激しすぎて嫌悪感が半端なかった。

なぜ、危険だとわかっていて引き返すとかせず車遊びに付き合うのか、早く撃て、さもないと逃げられるぞとか、やきもきしながら見ていた笑

まあ、復讐であれば残虐な方がいいのかもしれないが、トニーの弱さがそのまま投影されているのは、今も自分は昔のままだというメッセージなのだろうか。

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