『スペードの3』朝井リョウ

引き続き 朝井リョウさんの本を読む。
お次はこちら。

スペードの3

スペードの3


先日見た SWITCHインタビューの東出昌大さんとの対談で、東出さんがこの本を話題に挙げていた。そういえば 雑誌『ダ・ヴィンチ』でも この本のことを話していたな。
帯には「ダークな朝井リョウが、ここにある。」とあるけれど ダークさと内容のエグさで言ったら 『何者』のほうが数段上をいっている気がする。
この『スペードの3』は、自分のコンプレックスを グリグリとえぐられるのだけど、読後はなぜか爽やかだった。きっと まだ救いが残っている気がしたから。きっと、大丈夫だと。

この本には 3人の主人公がいる。
ミュージカル女優のファンクラブのリーダーである 美知代。
美知代の地味な小学校の同級生の むつ美。
そして ミュージカル女優である つかさ。


話の展開にも、あっ! となるものが用意されていて、面白い。

1番好きだったのは つかさの回。

みんな生まれたものの背景に物語を求める。そこに物語がないと、その結果 生まれたものに意味なんてあるはずないという目で貪欲に物語を求めてくる。

自分には 特別な物語などないと 嘆くつかさ。対して 複雑なストーリーを抱える ライバル女優に嫉妬をする。


あぁ、この気持ち わかるなぁ

すべてのことに意味を求められる

何か理由があるんでしょう?ワクワクするような物語を聞かせてよ、って。

そんなものはないんだよ。何にもない。

辛かった。


だけど、別に そんなもの なくたっていいよね?

少し、楽になったよ。

ありがとう


Kindle版はこちら

スペードの3

スペードの3



『何者』朝井リョウ

2015年の読書始めは この本でした。

何者

何者


朝井リョウさんの『何者』
2013年の直木賞受賞作です。

1月10日にEテレで放送された『SWITCHインタビュー 達人達』という番組で、俳優の東出昌大さんと朝井リョウさんが対談をしているのを見ました。
これが非常に興味深く 面白い内容だったのですが、この回の感想については、また別の機会に。

今まで 朝井さんの著作を読んだことのなかった私は この時に初めて “朝井リョウ”という人間に触れたのですが、あぁこの人は頭の良い人なんだなぁ と思ったのでした。好感のもてる頭の良さ。
この人の書いた本を読んでみたい!と思わされたのです。

と、いうわけで 手始めにこの一冊。
“就活”を題材にした内容です。
主な登場人物は6人。
その6人それぞれがTwitterのアカウントを持っていて、Twitterの呟きが物語の重要なキーになっている。

きっと、就活を経験した人なら みな感じるであろう 焦り、嫉妬、戸惑いが描かれています。
心のえぐられ具合が半端ないです。

面白かったなぁ。
みんな、“何者か”になりたくて もがいている。




何者

何者



47都道府県制覇への道

〜47都道府県制覇への道〜

私は 国内外問わず 旅行が好きだ。
知らない場所へ行くのはワクワクする。
最近はもっぱら国内派で、もっと日本のことを知りたいと思っている。
旅行好きの人 誰しもが思うであろう“47都道府県 制覇したい!”という野望。
例にももれず 私もそんな思いを抱いている。
死ぬまでに、だなんて そんな先の話じゃなく できるだけ早くに。


そんなわけで、自分のための整理用に 行ったことある場所・行ってみたい場所リストを作ってみた。

2015年1月4日現在  33/47達成 残り14
(※ 太字になっているのがまだ訪れていない場所)

1.北海道
   札幌・礼文島利尻島稚内旭川・層雲峡・小樽(2014)
   約半年、礼文島で生活をした。私にとっては特別な地。北海道は広い。知床・富良野・美瑛・函館にも行きたい。

2.青森
   東北にずっと行きたい行きたい思いながら、なかなか行けずにいる。如何せん遠い、、、。
    十和田市現代美術館に行きたい!あと白神山地

3.岩手
   朝の連続テレビドラマ小説「あまちゃん」に ドはまりした身としては、舞台となった場合に行かねばならない。聖地巡礼

4.宮城  
  仙台・松島(2010)
  東北で 唯一行ったことのある場所。一人旅で行ってきた。

5.秋田
6.山形

7.福島
  礼文島で出会った大切な友人がいるから会いに行きたい。

8.茨城
  水戸の偕楽園に行って 日本三大庭園を制覇せねば。そして「やっぱ兼六園が1番だよね」と言いたい。

9.栃木
  日光(2011)
  東京へ遊びに行った際に 日帰りで。
 
10.群馬
    草津温泉に行きたい

11.埼玉
   埼玉スーパーアリーナ(2013)
   ナオト・インティライミのLIVEに行きました。

12.千葉
 行ったことがある、と言ってもディズニーランドくらい。
  
13.神奈川
   横浜(2007.2010)・鎌倉・江ノ島(2010.2013)・川崎(2013)・小田原(2013)

14.東京

15.静岡
   伊東(2013)

16.山梨

17.長野
   長野・松本・安曇野(2013)
   長野県はすごく良かったなぁ。また行きたい。

18.愛知
   名古屋(2010.2014)

19.岐阜
   飛騨高山(小4くらい)・養老(2010)・白川郷(2013)

20.新潟
   大地の芸術祭の里に行きたい〜〜!

21.富山
22.石川
23.福井
  私は石川生まれ 石川育ちのため、この三県は身近な場所である。

24.滋賀
  比叡山延暦寺(2010)

25.三重
  伊勢(2006 2011)・鳥羽(2011)・なばなの里(2014)

26.京都
27.奈良
28.大阪
29.和歌山
30.兵庫
   大学の4年間は大阪に住んでいたため関西エリアは 難なくクリア。

31.岡山
   倉敷(2009)・犬島(2014)

32.広島
   原爆ドーム(中3修学旅行)・宮島(2008 2014)・尾道(2009 2014)
  尾道は好きな町ランキングのTOP5に入る!

   鳥取砂丘(2008)
   次は大山の植田正治写真美術館に行きたいんだ!

34.島根
   出雲大社石見銀山(2013) 

35.山口
  角島へ行きたい

36.香川
   高松・小豆島・豊島・直島(2014)

37.徳島
38.高知
39.愛媛

40.福岡
41.長崎
42.大分
43.宮崎
44.熊本
45.鹿児島
   2011年に青春18切符を使って九州をぐるっと 一人旅。佐賀にだけは寄れなかった。

46.佐賀

47.沖縄
   那覇(2007)・石垣島やらもろもろ離島(小5か小6くらいのとき)


残すは 青森・岩手・秋田・山形・福島・茨城・群馬・山梨・新潟・徳島・高知・愛媛・山口・佐賀!

今週、四国一周旅行を計画しているから徳島・高知・愛媛はクリアできる。あとは今年中に 新潟と関東方面の県に行けたらいいな。


“47都道府県制覇”といえば この本。
大好きな 益田ミリさんの 「47都道府県 女ひとりで行ってみよう」
この本を読んで 私も全ての県に行ってみたい!と思ったんだ。

47都道府県女ひとりで行ってみよう (幻冬舎文庫)

47都道府県女ひとりで行ってみよう (幻冬舎文庫)


この本は、益田ミリさんが四年間かけて 月に一度 47都道府県をまわった記録が書かれている。
ものすごく旅が好き!というテンションではなく すごくゆる〜く「ただ行ってみるだけ」の内容。
行ってみた場所も、あぁここをチョイスしたのか!というものだったりして面白い。例えば島根県だと 普通は出雲大社を選ぶところだが、益田ミリさんは 自分と同じ名前ということで益田市へ行ってみている。
同じ場所でも 行く人の数だけの物語が生まれる。旅エッセイを読むと、その自分とは違う物語を知ることができる。
この本は 私が一番好きなお気に入りの旅エッセイなのです。



47都道府県女ひとりで行ってみよう (幻冬舎文庫)

47都道府県女ひとりで行ってみよう (幻冬舎文庫)



2015年、始動

2015年になった。はてなブログで ブログを始めてみることにする。

日々のことや 好きなことについて つらつらと記録していきたい。

私は、2012年6月から2013年4月までの10ヶ月間 海外を旅していた。
その間 ほぼ毎日ブログを書いていた。

そのブログはこちら
頑張って更新していたと思う。
残念なことに 最後まで書き切ることはできなかった。残念だと思うのならば 今からでも書けよ と思われるかもしれないが、それはできない。
帰国してしまうと もう書けなくなってしまった。

毎日 文章を書くことは 非常に大変だった。だけど、書いていて良かったと思っている。
書くことは大切だ。
また、書いていきたい。


タイトルの『こうばしい日々』は江國香織さんの同名小説より。