なりきれない女の雑記

なりきれない女の雑記

現実と虚構に溺れる毎日。

2023春から冬のこと(ほんの一部)

もう2023年12月。またもやご無沙汰になりました。

3月に再始動するって言ったのはどこのどいつだ。結局全然書いてないじゃないか。まぁ別に誰が読むわけでもないと思ったら、ちょっとずつ気持ちが離れてしまったのが正直なところ。でも、ここ数年ネットやらSNSや仕事やら何やらと、周りからのインプットの生活ばかりで自分の思いとかアウトプットできていなかったように思う。誰にも読まれていても読まれてなくても、ここは私のスペースなのだから、何にもこだわらず、ただ思ってることとか書けばよかったのだ。楽しいとか、つまんないとか、苦しい、痛い、ふざけんなとか。思うことは沢山あった1年だったろうよ自分。

 

転職して2年になる今の外資系の職場では、今年の春から新しいプロジェクトが始まり、私は10人越えの大所帯チームに異動した。それまでは私とひと回り以上も違う女性(いや女帝w)との二人ペアでのプロジェクトチームだったのだが、今回は20代〜50代まで幅広くいるチームだ。最初の頃は「みんなで頑張ろう」という感じだったが、時間が経つにつれて各メンバーの個性や能力が顕著に表れてきた。はっきり言って、仕事ができない人が多い。いや、仕事ができないというよりは圧倒的に経験が未熟な人が多いという方が正確だ。私だってそこまで仕事ができるというわけではないが、社会人歴の半分以上は今の業界に属しており、それなりに経験を積み色んな人と出会ってきたつもりだ。仕事の進め方も板についてきたし、何かあってもそれなりに今までの経験から解決策や新たな提案&改善案を考えられ、全体を俯瞰して話もできるようになった。しかも先述の前のプロジェクトで一緒だった女帝はかなりのワーカホリックで仕事のスピードを求める人だったので、お陰で処理スピードも速くなったし、スキルもかなり上がった。(メチャクチャな人だったので、それはそれで大変だったがwww)

しかし、今のチームは違う。何かあると「私はこう言われただけ」「教わってない」「どうしたらいいですか」「やったことないからわからない」の連続。手伝ったり、教えたり、代わって修正したりという日々で、最初はボランティア&博愛精神でチームの助けになればと奮闘したが、数ヶ月経ってもチームのスピードが上がらない現状を見て、「なんでこの人たちは自分で考えたり、プロセスを想像したりできないんだろう」という徒労感と苛立ちが出るようになってきた。

「わからないときは恥を偲んで質問する」というのは全然構わないし、スタバ時代にはそういうスキルも推奨された。でも、大学卒業したての編集アシ時代は「人に聞いてばかりいないで自分で考えて。周り見て仕事のスキルを盗みなさい。」と言われた。結構はっきりダメ出しもされたし、吐きそうになる程怒られたこともあった。当時はものすごく恥ずかしかったし、悲しかったし、悔しかったし、その場で切腹したくなることもあった。でも、今そんなことやったらすぐハラスメントだ。今のマネジャーは仕事ができない人に対してしっかりと怒らない。やんわりと傷つかないようにオブラートに更にオブラートを包む感じの表現しかしない。挙句の果てに問題にならないように自分が代わりに部下の仕事をやってあげてしまう人だ。そんなんじゃちっともその部下は改善もしないし、成長もしない。果たしてどっちがいいのだろうか。

「怒る・叱る」という行為はする側も本当に辛い作業ではあるが、時として必要なのだと思う。もちろん、怒ると言っても、人格否定したり罵倒したりして萎縮させるのは言語道断だし、ましてや手を出すとかはもってのほかだ。それはただのストレスの捌け口にしているだけで完全に意味が違う。私はある職場では完全なハラスメントを受けていたので、その違いだけははっきりしたい。でも、人として相手とちゃんと向き合って、職責を全うしない態度や姿勢を怒ることは、上司としては必要な気がする。マネジャーって難しい。

とはいえ、私は結局は彼・彼女らのマネジャーではなく、ただのチームメンバーなのでこんな感想を抱えたまま、ひたすら彼・彼女らの尻拭いをしたりサポートをする日々だ。もちろん私も黙ったままではないのでマネジャー陣に現状をありのまま報告しているが、「いつもチームの力になってくれてありがとうね」くらいしかない。なんだと?感謝は言葉ではなく報酬で示してくれwww 今のマネジャーは「One Team」という言葉を多用するが、結局は仕事ができる人ができない人をカバーして欲しいという意味だ。心の底からクソだなと思う。そんな弊社はグローバル全体の不況のせいで今年度はボーナスなしだ。LinkedInで求人を見てしまう時間が増えたのはいうまでもない。

という感じで、仕事の話をしてたら2000字近くになってしまった。いかんいかん。

 

こういう中で今年の夏からハマってしまったのは「新しい学校のリーダーズ(AG)」。

きっかけはYoutubeでおすすめに流れてきた「オトナブルー」のPV。なんの関連性だったのかはわからないが、ふと見てしまって一目惚れしてしまった。なんとも懐かしい、そして可愛い。一度聞いたら頭の中でエンドレスリピート。ちょっとふざけてる感じが、高校生の時親友Mとハマっていたオレンジレンジとか氣志團のノリを思い起こさせられる。これは私の良いところでもあり悪い癖だが、ハマると一気にハマる性格なのでその日から一気に彼女たちの公式Youtube動画を制覇し、ダンスを始めとしたエンタテインメント性の高さの虜になってしまった。もうデビューして9年目だが一環として、アイドルとしてではなくパフォーマーとして活動している感じも好きだ。しかも初期の頃の曲が椎名林檎嬢の曲も手がけるH ZETT M氏とかで、私の好みど真ん中。(最近の曲ももちろん好き)

好きが高まると一気に情報を集め、彼女たちの出演した過去のテレビ動画も漁って観て、一回り以上年下の女の子たちが楽しそうにしているのをニコニコしながら眺めるちょっと怖いアラフォーおばさんが出来上がってしまった。そしてさらにライブまで行ってしまった。当日直前の追加募集に応募してなんとか当たって彼女たちの初めてのアリーナワンマンライブに参戦。最高の極みだった。彼女らが練りに練って考えたと思われる舞台演出や構成、アソビシステムの力の入れようも伝わった。途中でハプニングがあっても、絶対にゲスト(AGのファン=パイセン)を楽しませたいという覚悟と気合に溢れていて、とてもとても感動した。若い子が頑張ってる姿ってこんなに応援されるのね。

今年は私のような人が続出するほど、彼女たちは一気に注目され露出が多くなった。海外ツアーも行われ、年末恒例の音楽番組には引っ張りだこのようだ。日本の音楽番組やバラエティは注目のアーティストを消耗しまくる。音楽より人物ばかり注目してしまう。純粋に彼女らの音楽とダンスとエンタテインメントを取り上げ、イロモノ扱いだけはしないでほしい。(彼女らはやりたいと言うかもしれないけどwww)どうか大人の皆様は大切に彼女らのキャリアを育てて、長く続くようにしてほしいものだ。

 

そんな今日この頃。

カメラを始めた話はまた今度にしようかな。(もう3000字だもんなw)

では。読んでくれた方ありがとうございました。

再始動しようかなって。

お元気ですか?ってもはやもう誰も読んでいないであろうこのブログ。気がついたら2年以上放置してた。

ようやくコロナ禍も終わりそうな今日この頃、少しずつ「アウトプット」をしてきたいと思う。コロナ禍で在宅勤務となり、家族以外の人と直接会うことはほぼなくなり、デジタルの画面でのみなんとか人と繋がり、情報は否応なくインプットされ続けてきた。しかし、なぜか気持ち的には自分の感情や考えを外に出そうという気持ちが起きず、昔はあんなに書くことが大好きだったのに、全然その気持ちが起きていなかった。

でも最近ひょんなことから外部の人と話すことが少し増えてきて、「私、やっぱり人に話すこと好きなんじゃん」って思えてきた。話すような感覚で、書けばいいじゃん。別に誰に読まれようと、読まれなかろうと。そんな気持ちで少し再開してもいいかなという気分になったので、書いてみようと思ったのだ。

とりあえず書かない間に起こったことをまとめることから始めてみる。

 

転職

2020年末からこっそり転職活動をし、2021年2月に内定→2021年4月に新しい会社に入社。人生初の外資系企業。クライアント先への常駐型で採用専門職をやっている。想定より英語を使う場面が多くて四苦八苦。気がついたらあっという間に2年が経ってた。

その間に癖の強い新たなエイリアンにも出会い、なかなかハードな日々を送っていたが、プロジェクトが一旦終了して今は束の間のアイドリング期間。次のプロジェクトが始まるまでは少し心を洗濯している。

正直転職後はコロナ禍の鬱々した感じも相まって結構メンタルやられてた。転職してもエイリアンやモンスターはどこにでもいることを痛感。今後改めて今までの人生で出会ってきた様々なエイリアン(決してひどい人というわけではないが)について、少しずつ記事にしてみたいと思う。

 

海外ドラマ鑑賞・海外発信のYouTuberにハマる

上記の通り、人生初の外資系で勤めることになったこともあり、自分の英語力の低さを痛感。英語系コンテンツにハマる。元々海外ドラマ(特にシットコム系)は大好きだったが、その愛が復活し、かなりの作品を楽しんだ。

また、コロナ禍で旅行もなかなかゆっくりと行けないことや、転職先の仕事のストレスが溜まりすぎて海外移住系や海外生活を配信されているYouTubeにはまる。特にフランスで現地の方と事実婚をされて二人のお子さんがいらっしゃるNolieさんの「フランス四人暮らし」は穏やかで日常を切り取った内容が多く、お子様も非常に可愛く、めちゃくちゃ癒されるのでおすすめ。www.youtube.com

あと、アメリカ・テキサス州で当時米国初の全員女の子の五つ子ちゃんと話題になったらしい「バズビー一家(Busby's)」のVlogチャンネル。こちらを観るきっかけとなった、TLCというアメリカのドキュメンタリーチャンネルの日本語版(下記リンク)では、日本の大家族番組と同様に彼らの生活を数年にわたって追いかけており、とても可愛くて面白い。

【幸せも5倍】 5つ子ベビー成長記 - YouTube

www.youtube.com

www.youtube.com

さらにですが、同じテキサス繋がりで下記Youtubeもおすすめに出てきて以降楽しく拝聴している。日本人で20年以上アメリカで暮らすシノブさんと、アメリカ生まれアメリカ育ちの3人の子供たち、そしてあまり出てこないがイギリス出身の旦那様との家族系Youtuberさん。昭和生まれの日本のお母ちゃんがアメリカンな子供たちや周りとの文化の違いを痛感したり、子供に英語を直されたり、逆に日本文化を教えたりと、色々楽しめるのでおすすめ。

www.youtube.com

他にも色々あるがキリがないので、この辺にしとこう(笑)

 

Podcastにもハマる

在宅勤務時のBGMとして、また家事の間のBGMとして、Podcastというオンラインラジオの存在にかなり救われている。

特にジェーン・スーさん&堀井美香さんの「OVER THE SUN」。この番組は毎週欠かさず聴いていて、もうなくてはならないお守り的な感じで聴いている。アラフィフのお姉様お二方のわちゃわちゃぶりが、私と親友Mの未来の姿のように思えてならなくて、なんか自由で清々しい二人のちょっとした言葉が少し乾いた心にじんわり沁みたり・・・と年重ねてくのも楽しいよなーという番組。

podcasts.apple.com

そして上述のYouTubeでもハマったのだが、国際結婚&離婚&再婚を経験し3人のお子さんと20年以上アメリカ・テキサスで暮らすシノブさん(主婦業しながら現地企業でキャリアを積み、その後ご自身でビジネスもやってる)と、高校から単身渡米し10年以上アメリカでサバイブしたナルミさんの二人でやっている「シノブとナルミの毒舌アメリカンライフ」というPodcastも好きで、過去の第1回目から遡って聴いている。二人の噛み合っているような噛み合っていないような掛け合いとアメリカ生活あるあるが面白くて、時に海外生活への憧れを打ち砕くようなリアルに関する真面目な話もあったり、結局みんなどこで生活してても大変な時は大変だし私も毎日生きてて偉いわという気持ちになる。

podcasts.apple.com

 

・・・なーんて、つらつら書き出したら止まらねーわwww

ほらやっぱり私書きたかったんじゃん。って再認識したのでした。また時間を作って書きたいことをまとめられたら書くことにします。

ちなみに、本当ははてなブログのIDを変えたいけど、残念ながら変えられないのでそろそろ別のサイト作ろうかと思っています(名前丸出しだし)

 

では!

 

 

アラサー最後の1年に突入する2021年頭所感

あけましておめでとうございます。だいぶご無沙汰になってしまった。新型コロナの感染拡大が止まらないまま、新年を迎え、とうとう東京では2回目の緊急事態宣言が発出された。私は幸いにも体調の変化はなく、4日からまた在宅で仕事をしている。あぁ、あと1か月でアラサーと言えるのが最後の年齢になってしまう。笑

 

2020年は本当になんだったんだろう。本来だったら「2020」というキリの良い数字とともに、オリンピックやら何やらでお祭りのような1年になったかもしれない。しかし未知のウイルスのせいで、日本政府がいかに頼りなくて残念な人たちの集まりか、私の勤務先で言えば、社長がいかにリスク管理ができなくていい加減か、ということが分かった1年になってしまった。結局、自分の身は自分で守るしかないのだ。国も企業も守ってはくれない。(もともと期待しているわけではないが)

 

そんな状況だからか、はたまた現実逃避のためか(笑)、私の意識は最近海外に向いている。今回のコロナのせいで、隣の区にある実家以外に、2駅以上の外出をほとんどしておらず、毎日をほぼ家で過ごしているせいで非常に外の世界が恋しい。「世界はもっと広いと思いたい」というのがきっかけだったと思うが、急に思い立ったように、また英語を勉強するようになった。以前のような記憶力もないし、まだまだTOEICを受ける勇気がない(昔より良い点数を取る自信が無いから)のだが、別の世界を知るための手段を増やすのは楽しい。短期留学をしてから10年も経ち、普段の仕事では全く英語を使わないので、本当に英語を忘れてしまっていて、新鮮な気持ちで向き合うことができ、ある意味良いリフレッシュになっている。

Twitterでも英語アカウントを作ってみたりして、何気ない日常や、好きな海外ドラマ(主にクリミナルマインドやグレイズアナトミー)に関すること、また、大好きなハリウッド俳優のMatther Gray Gublerへの愛を、拙い英語でボソボソと呟いていたら少しずつ海外のフォロワーが増えてきたのが嬉しい。リプライとかで色々やり取りしていると、ネイティブならではの英語の言い回しや表現・イギリス英語とアメリカ英語の違いなどが出てきて、さらに面白い。私の言いたいことが伝わってくれて、誰かに反応してもらえるのは、新たな扉が開いているような気がして、とても嬉しくなってしまう。世界中でのコロナ対応に対する考えとか、ドラマへの反応とか、色々聞いていると、違うのは肌の色や目の色・宗教・使っている言葉なだけで、本当に同じ人間なんだよなって改めて感じる。当たり前だけど。「あーわかるわかる!」ってことが世界中の人と共有できるのは楽しい。だから語学が好きだったんだ、と改めて認識した今日この頃だ。

ちなみに、海外の人のTwitterを見ていると、皆さん本当にセルフィーが好きね!!笑 アカウントのアイコンの自撮り率の高さにびっくりする。日本じゃ不特定多数に向けたSNSで自撮り載せちゃうとか、行った場所を頻繁に乗せちゃうのは、危なくて考えられん。・・・って私がおばちゃんだからかな。笑 あと私個人的に面白いなと思ったのは、アメリカでTwitterトレンドになるのは「政治関連」「スポーツ特にアメフト」「音楽」、あと水曜(火曜?)は「バチェラー(TV番組)」が多いのに対し、日本のアニメ・ゲームのトレンド席巻率がすごいこと。そういう違いとか今まで見えなかった世界も少し見えてきて、ちょっと面白い。

 

2020年は私の会社ではボーナスもなくなり、年収が泣きたくなるほど大幅に減ってしまった。なのに、業務量は変わらないし、担当クライアントも相変わらず不躾&非常識のオンパレードで、何をモチベーションに日々を過ごせばいいのか正直分からなくなり、なんだか発狂したくなる日もある。楽しいと思うものを再確認していかないと、どんどん気持ちが内側に行ってしまう。あの日々があったから、今すごく楽しいね!と言えるようになっていたい。

きっとこれを読んでくれた方の中には、もっと辛い境遇の方もいるかもしれない。でも一人じゃないと思ってほしい。世界は広いんだから。何かを発信すれば、どこかで誰かが同じ気持ちだ!と喜んだり、涙を流したりしてくれているかもしれない。私自身もそう信じて、今日も自分の気持ちを吐き出している。

ワクチンも大事だけど、早くコロナの特効薬ができますように。そして、心置きなくマスクなしで外出でき、大切な人と堂々と触れ合える日々が戻ってきますように!!!そして私はいつかアメリカに行き、Matthew Gray Gublerと道端でばったり遭遇して一緒に写真撮ってもらうという夢を実現できますように!!!笑笑

がんばろうぜ、人類。

 

f:id:mana4panda:20210108182651j:image

※写真と本文はまったく関係がありません。笑

 

『エミリー、パリへ行く』を観て。

10月からNetflixで配信されている話題の『Emily in Paris(エミリー、パリへ行く)』。かつての大人気海外ドラマ『Sex And The City』のクリエイターとファッションディレクターがタッグを組んで制作された新ドラマシリーズで、日本でも連日トップ10入りの人気作となっている。アプリを開くたびにおすすめに上がっていたので、一気に観てみたよ。

f:id:mana4panda:20201028182602j:image

あらすじ

シカゴの大手マーケティング会社で働くエミリー(リリー・コリンズ)は、妊娠中の上司に代わって、会社が買収したフランスのマーケティング会社に出向することに。エミリーに課せられたミッションは、“アメリカの視点やノウハウ”をフランス人に教えること。パリでの生活を夢見ていたエミリーは、エレベーターなしのアパートや階数の数え方の違い、道端の犬のふん、シャワーの故障への対応など、早速フランスとアメリカとの違いに驚かされる。また、フランス語を話せないエミリーを「田舎者」と小馬鹿にする上司や同僚は、仕事へのモチベーションも異なり、セクハラの意識もない。さらに、クライアントはエミリーを当然のように愛人対象の一人と見てきて、「La Perla」の高級下着を送ってきたりする。そんな風に”フランス的な歓迎”を受けながらも、エミリーが持ち前のポジティブさで面白おかしくInstagramに投稿する。そのおかげで、売り上げが低迷していたフランスの老舗ファッションブランドも再び話題になって、エミリーはインフルエンサーとしても実力を発揮していく。

 

こんだけ思い通りに事が進んだら人生楽しいんだろうな

まずは、ただのやっかみであることは認めるとして、これしか出てこない。アメリカの大都会シカゴで生まれ、マーケティング修士号を持ち、ストレートで大手マーケティング会社に就職し、出向とはいえ夢見ていた海外勤務のチャンスに恵まれること自体、一般的に見てもエミリーは所謂「勝ち組」のキャリアウーマンで、エミリーの生き方には挫折というものはほとんど感じられない。もちろん常にドラマに悲劇を求めているわけではなく、彼女のポジティブさがとてもハッピーで、観ていて癒しにもなりうるのだが、どれも非現実的で彼女の言動から学ぶものはない。このドラマは、ただ頭を空っぽにして美しきファンタジーとして観るべきドラマだと思う。

出てくるシーンは、パリの風景を含めて画的に美しいものばかり。エミリーを演じるリリー・コリンズ自身も大変可愛く(31歳だなんて信じられない!)、彼女が着こなすカラフルはファッションはどれも素敵で、まるで動くファッション誌。普通の人が着たらめちゃくちゃになりそうなコーディネートを見事に着こなしている。でも、作品中では彼女の周りに同じようにカラフルな服を身にまとっている女性は出てこない。特に、フランスでの上司・シルヴィー(フィリピーヌ・ルロワ=ボリュー)はいつもモノトーンコーデで、シックで女らしさを強調したシルエットが印象的だ。そこも個性を重視するアメリカと性的魅力を重視するフランスの違いを出したいのだろうか。詳しい意図はよくわからないが、実際にエミリーのようなファッションはフランスでは浮いちゃうんだろうなと思いながらも、とても目で楽しませてもらった。

また、エミリーを取り巻く男性陣との恋愛もドラマとしては見どころなんだけど、まぁこれも「フランスといえばこうだよね」とステレオタイプ的な描き方なので、実際に本当にそうなのかは現地の方々のレビューに任せたいのだが、まぁとにかく華やかだ。目が合えばキス!からのベッドにIN!!いいねー!すがすがしいねー!!(笑)最初はシカゴに彼氏がいることもあり、奔放な恋愛に消極的だったエミリーも次第に周囲に感化され、男性との駆け引きやセックスをまるでパン屋でパンを買うように楽しんでいく。

 
 
 
この投稿をInstagramで見る

I think being a hot French chef should count double tbh

Emily In Paris(@emilyinparis)がシェアした投稿 -

その恋愛関係の中で最も重要な役割なのが、上記のフレンチシェフのガブリエル(ルーカス・ブラヴォ)。エミリーと同じアパートの真下に住んでいて、英語も堪能なため、ところどころでエミリーを助けてくれる。当初からエミリーを好意的に見ていたが、彼には長年付き合っている彼女がいた。二人の関係はどうなるのか・・・というのも、このドラマの大事な要素だ。ガブリエルを演じるルーカス・ブラヴォがかっこいい。他の男性陣には正直あんまりピンとこないのだが、この方のルックスは日本人が好きな外国人のタイプだと思う(笑)。昨今の私はもっぱらクリミナルマインドのマシュー・グレイ・ギュブラーが大好きなのだが、この人も大変魅力的で今後も注目していきたい。(もちろん、マシューが一番好きだけどね!笑)

とにかく、このドラマはキャッチーで華やかなストーリーがテンポよく進み、人間的に本当に嫌なキャラがほとんど出てこないので、心理的にも大変見やすい。外国の方から「日本人=勤勉・サムライ」と思われているように、アメリカ人が思うフランスを極端に描いているので、真剣にとらえず、気楽に楽しむドラマだ。まぁ、こんな新生活もいいよね的に。

あー!早く心置きなく海外行けるようになりますように!!

秋の暇つぶし〜今更のクリミナル・マインドとその他〜

秋になったが、世界的にもコロナが収束する気配はまだ見えない。6月は一時的に出社したが、7月からずっと在宅勤務だ。初めは、あんなに「在宅って最高〜!」って思ってたのに、今は完全に飽きている。他人に気を使うことで余計疲れてしまう私にとって、在宅勤務自体は気楽でいいのだが、やはり景色が毎日変わらないというのはだんだんと滅入ってくる。人ってのは楽すぎるとダメになる生き物だ。

先日、海外に住む親友Mから「おすすめの漫画やアニメがあったら教えて」と言われていたのだが、ずっと内容を考えていたら時間がたってしまった。彼女の好みを聞くと、少年漫画原作のものばかりだったので、彼女の好みに合いそうなものを考えていたら記事を書けなくなってしまったのだ。ちょっと書いてみたけど全然筆が進まないので、削除した。そもそも、私は少年漫画をほとんど読まないし、アニメもほとんど見ない(笑)。私が勝手に彼女に合わせようとしているだけで、彼女の好みに合わせようって方が無理なのだ。彼女が聞いているのは「私の好みとおすすめ」なはずなのだ。

なので、開き直って彼女の要望を完全無視し、私が暇なときに観てしまうものを書き連ねていく。ごめんねM。笑

 

1. クリミナル・マインド

f:id:mana4panda:20201020164616j:plain

My favorite members of Criminal Minds. (~S7?)

今更かよ!という突っ込みは甘んじて受けるとして、私は、警察小説好きの父の影響なのか、クライムサスペンスが大好物。行動心理分析とか犯罪心理学、精神医学とかもうワクワクしてしまう。初回は2005年と、かなり昔からやっているドラマなので、なぜ今?ということだが、今まで見る手立てがなかったのだ。WOWOWなどで日本で放映されていた時は、観る時間的・経済的余裕も無かった。今やっと、アマプラやNetflix、huluに加入する余裕ができて、楽しむことができているのだ。もう日本のドラマそっちのけでずっと観ている。現在アマプラやNetflixではシーズン8~12、huluではシーズン1~13まで観ることができる。(今WOWOWでは最新シリーズ(14,15)が観れるらしい。)あらすじやメインキャラクターについては、Wikipediaとか色んな記事があるからそっちを見てほしい。とにかく、主役のFBIの行動分析課(Behavioral Analysis Unit、BAU)のメンバーが魅力的すぎる。ギデオンホッチロッシリードモーガンガルシアJJエミリー・・・選びきれないくらい人間的魅力にあふれた面々ばかりだ。シーズンがあまりにも多いので、途中降板などでメンバーの変更はあるものの、皆それぞれが素晴らしい。でもこの作品はとっくに終了しているので、ほんとハマるのが遅すぎた。もっと早くファンになりたかったと後悔しかない。

f:id:mana4panda:20201020164309j:plain
f:id:mana4panda:20201020163941j:plain

特に、面食いの私が好きなのは、リード(Dr. Spencer Reid)。IQ187、数学・化学・工学の博士号を持つ天才であり、豊富な知識と映像記憶能力を駆使して文章や暗号解読や地理的プロファイルで活躍する。昔は空気が読めず、関係ない蘊蓄を繰り広げるので周りを辟易とさせていた。しかもリードは犯人に狙われやすいのか、たびたび苦難に遭遇してしまう。そのたびに大きな傷を心身ともに負ってしまうが、BAUの兄的・姉的メンバーに支えられ人間として成長していく。その過程がとっても愛おしいのだ。久しぶりに恋に近いときめきを感じるほどハマってしまい、リードを演じる俳優・Matthew Grey Gubler(マシュー・グレイ・ギュブラー)のSNSをフォローしてしまった。現在40歳の彼の素の姿は、人を笑わせることが大好きな明るく陽気なキャラクターでとても魅力的。映像監督や作家としても活動し、親日家とのことなので、また何かで来日するときは絶対会いに行きたい。まるで、遅すぎた春が来てしまったような気持ちを持て余す今日この頃だ(キモいな私。笑)。

扱っている犯罪は主にシリアルキラー(連続殺人鬼)で、リアリティあふれる映像もあり、苦手な方も多くいると思うが、正義感と優しさに満ちたBAUメンバーのキャラクターと、最後は光が闇に打ち勝つ姿を見せてくれるストーリーのおかげで、嫌な後味なく見ることができる。中には救いようのない凄惨な事件も多くあり、捜査を通じて人間の醜さ・悲しさが浮き彫りになっていくが、その醜さや悲しみが生まれたきっかけが必ず暴かれるので、意外にもモヤモヤすることはない。事件の原因が加害者の生育環境だけではなく、宗教・人種差別や地理的要因など、アメリカだからこその文化的要因が大きかった事件も多く、ゼミでアメリカ文化専攻だった私には非常に興味深い。もう一度その分野を勉強したくなり、その関連の本も買ってしまった単純な私だ。笑

大変面白いドラマなのだが、デメリットがいくつかある。

・時間を忘れて永遠に見てしまう。

・Dr.スペンサーリードが可愛すぎて、母性本能と忘れかけてた乙女心が爆発する。(彼が辛い目に遭う回は毎回胸が苦しくなりすぎて、のたうち回る)

・暗がりや路地裏が怖くなる。ご近所さんが信用できなくなる。

・日本の刑事ドラマに物足りなくなる。(いや、日本のも面白いけどね、もちろん)

 

2. ワンデイ 家族のうた

f:id:mana4panda:20201020165116j:plain

アメリカに住むキューバ系家族を題材にした70~80年代のコメディのリメイクで、原題は「One day at a time」、Netflixで観られる。離婚したばかりのシングルマザーが、カトリックの敬虔な信者で考えの古い母とともに、ティーンエイジャーの子供二人の子育てに奮闘する姿を描くシットコムコメディだ。移民、宗教、ジェンダー、LGBTQ、親子関係・・・と、テーマは大変シリアスだが、非常に明るくコミカルに仕上がっている。

主人公のペネロピは、看護師として働き、高校生の娘・エレナと中学生の息子・アレックスを育てる明るくはつらつとしたシングルマザー。しかし、その明るさとは反面、以前アメリカ軍人としてアフガニスタンに赴任した経験があり、その時の経験がトラウマとなり鬱病を患い、自分の弱さと葛藤しながらも治療している。そんなペネロピを支える(振り回す?)のは、母のリディア。彼女はキューバからアメリカに移住して60年にもなるが、生粋のキューバ人であり敬虔なカトリック教徒。「女はいつでも美しく気高く」というのを地で行く、自分大好きで家族大好きなパワフルなおばあちゃんだ。娘のエレナは社会活動に関心高く、勉強好きで成績も優秀な優等生。しかし、密かに自分の性的嗜好に悩み、家族にレズビアンだということを告白する。告白後は、非常にオープンに自分の性と向き合っているが、父親の無理解と拒絶に苦悩する。息子のアレックスは思春期まっさかりでTHE末っ子。自分がイケメンということを自覚しており、おしゃれにうるさい。年頃の男の子と同様に可愛いトラブルを起こすが、家族思いのとっても良い子。そんなペネロピ一家に深く関わるのは、アパートの大家のシュナイダー。30代のカナダ移民の白人で実家は資産家。アパートを丸々相続していて、不労収入だけで生きていける余裕があるが、愛情の無い父親と5人の義母という複雑な家庭環境だったせいか、ペネロピ一家に「家族の温かみと癒し」を感じ、しょっちゅう遊びに来ている。その他、ペネロピが働く病院の院長でリディアに片思いしているおじいちゃん先生のレズリー、兵役経験でのPTSDからアルコール依存になってしまったペネロピの元夫・ビクターなど、非常に濃いキャラクターが盛りだくさんだ。

この作品は、あるラテン系の家庭の会話劇なのだが、女が多いということもあり結構フェミニズム寄りな作品ではある。男性優位なキューバで育った母・リディアは「女が生きていくには男が必要」という考えのもと、ペネロピとエレナに「女は化粧しろ」「男に愛されろ」と言う。そんなリディアの考えを尊重しつつ、ペネロピとエレナは「女性はこうあるべきという考えは古い」とはねのけ、アメリカで起こる理不尽に面白おかしく立ち向かう。

今ではラテン系移民も多いアメリカだが、いまだに差別は起こっている。作中では日常の差別についてよく言及される。人種・性別・性自認・宗教など、差別は無意識的に起こっていることがよくわかる。しかし、差別に屈せず明るくポジティブに生きるペネロピたちの姿を見ていると、自然とこちらも笑顔になっているのに気づく。少し元気が欲しい時に観たい、サプリみたいなコメディだ。

 

3. 動物のお医者さん

f:id:mana4panda:20201020165340j:plain
北海道札幌市を舞台に、国立大学の獣医学部学生の日常を描いたコメディ漫画で、私が佐々木倫子先生の作品にはまるきっかけとなった作品。沈着冷静でマイペースな通称ハムテル(西根公輝)とその彼が飼うシベリアンハスキーの女の子「チョビ」を囲む、優柔不断でネズミ嫌いの親友や不思議ちゃんの先輩や理不尽な教授など、ちょっと変わった人たちとの悲喜こもごもを、淡々とシュールに描かれている。この漫画がきっかけで日本中でシベリアンハスキーのブームが起こり、北海道大学獣医学部の志望者数が跳ね上がるなど社会現象も巻き起こしたらしい。

なんといっても、とても利口でおっとりしたハスキー犬のチョビが可愛い。まだ日本でハスキーがよく知られていなかったため、「般若みたいな顔」と言われてしまうが、とても上品で穏やかな性格のチョビはみんなから愛されている。いつもハムテルの仲間たちに振り回されるのだが(飼い主のハムテルは落ち着いているキャラなので自ら振り回すことはほとんどないが、彼とともに一緒に巻き込まれる)、いつでもハムテルに忠実で、彼のことが大好き。そんな、けなげで無邪気な姿がとても可愛らしく、次々降りかかる理不尽の中で巻き起こるコメディの中でやんわりと和ませてくれる。頭を空っぽにして、のんびりするときにおすすめだ。

www.hakusensha.co.jp

 

4. 七つ屋 志のぶの宝石匣(ななつや しのぶのほうせきばこ)

f:id:mana4panda:20201020170237j:image

のだめカンタービレ』で有名な二ノ宮知子先生の最新漫画作品。「宝石×質屋」をテーマに二ノ宮先生のコメディセンスが光るヒューマンドラマとなっている。作者はいつか「音大」か「質屋」をテーマにした作品を描きたいと思っていたらしく、今作はのだめが成功した後の念願の作品のようだ。宝石好きなら読んで損はない!今後実写化もあるんじゃないかと思っている作品だ。(本当にこれらのジュエリーを集めるなら、ものすごくお金かかりそう。でも観たい。笑)

<あらすじ>

歴史に名を残す名家の跡取りとして生まれた北上顕定は、家の没落・一家離散により、幼少期に東京・銀座9丁目商店街で江戸時代から続く老舗の質屋の「倉田屋」に質入れされる。当然ながら、本来は人間の質入れなど受け付けていないが、当時の店主は「通常3か月の質草預かり期限を3年とし、それが守られなかった場合は孫娘・志のぶと婚約させる」という契約をする。顕定はそのまま倉田家で育ち、質屋の仕事を学びながら鑑定眼を養い、また高級ジュエリー店の外商として、各界のセレブたちとの繋がりを得ていく。契約上婚約者の志のぶは、若干高校2年生ながらも、宝石から「気」を感じ、真贋を見抜くその天賦の才能を活かして、店でも宝石限定で鑑定を任されている。北上家から離散した宝物類の行方を探すため、二人は数々のジュエリーときらびやかな人間模様に向き合っていく!

(一部wikipediaから抜粋)

実をいうと、まだ途中までしか読んでいないのだが、非常に面白い。二ノ宮先生が描く「人とはちょっと違う異才」が毎度魅力的で、今回は志のぶというキャラだが、石そのものに宿る”気”を感じ取り、その石にまつわる人々の機微を探っていく。志のぶと顕定を囲むキャラクターも非常に個性的で、一見ミステリーチックにも描けそうな内容でも、質屋に訪れた経緯や人々の悲喜こもごもを混ぜつつ、温かく笑いに満ちた作品になっている。宝石の知識がなくても、一つ一つの石の違いや魅力に興味を持ち始める人もいるだろう。現在12巻まで刊行されているので、これからちまちまと集めていこうと思っている作品。

kisscomic.com

 

「よく食べ、よく寝て、よく読み、よく観る。」思い思いに短い秋を楽しもう♪♪