NHKへようこそ(アニメ)
お久しぶりです。
第二回批評は NHKへようこそ! の批評をさせていただきたいと思います。
まず、この作品を簡単に感想を言うと
人間臭さが最高!
まずこのアニメ自体が2006年に放送された10年近く前の作品
つまり、涼宮ハルヒブームの時放送されていたのである。
にもかかわらず、にもかかわらずだよ!?
全く今の作品たちと見劣りしない!
まず、主人公は22歳引きこもりニート
そこに更生させようとする自を好いてくれるヒロイン岬ちゃん。
岬ちゃんがまた可愛いのです。
この突然来て自分を好いてくれる美少女にニートの主人公が社会復帰する話、いまではたくさんあるような設定である。
ただこれだけではない、その辺にある昔、実は主人公に優しくされたや昔憧れていたなどという綺麗なものやありきたりのものでもない。
もっと汚く醜く人間臭いそんな理由で主人公に尽くしてくれていた。
それは岬ちゃんが自分のかかわった人間はみんな不幸になる。
家族みんなはもちろん猫すらも、そして二番目の父親に全否定されてきたのだろう
そして自分よりダメな人間などいないんだと。思ってしまう。
だが認めたくないため自分を肯定してあげるために計画を立てる。
それが主人公を更生させ自分に依存させることなのである。
自分よりダメなヒキニートを見つけ、自分に依存させる。
そうすることによって自分は必要とされる人間なんだと肯定してあげられる。
とても虚しく、そしてこれは家庭環境によって植え付けられた考えなんだろう。
そして岬ちゃん自身も二つの考えをもつ
神様が悪い のか 自分がすべて悪いのか
1、神様が世の中の嬉しいことなどを1割、辛いことなどは9割を作り出している。
なので自分が不幸なのは神様のせいで自分は悪くない。だからもし自分のことを必要としてくれる人がいるなら私は悪くない。
2、それか自分が周りを不幸にしていて、私を必要としてくれる人がいない。すべて自分が悪いんじゃないのだろうか。という考え。
これを証明するため主人公に最後、一緒にいるよう好きでいるように契約を結ぼうとする。
だが、断られる。虚しすぎると。
自分よりダメな主人公にも不必要とされなかった。自分よりダメな主人公に必要とされないのであれば自分を必要としてくれる人などいないじゃないか。ここで1の神様が悪い説が証明されなくなる。
父親に言われた通り私は全てを不幸にし必要とされない。
そして最後に自殺しようとする。
ここで、主人公が止めに入るのだが。
ここが凄いところというか作る側として考えられていて素晴らしいとしか思えない。
まず、岬ちゃんが自殺をやめようとする選択をするにしても
岬ちゃんというキャラクターらしさと視聴者の納得が必要なのである。
つまりどうしたら岬ちゃんは自殺をやめるだろう?どうしたら生きてくれるだろうかと考えたとき出る答えは一つだ。
自分が必要なんだ、必要とされていると心から感じたときである。
言うのは簡単ではあるが岬ちゃんも視聴者も納得させるには容易ではない。
主人公も最初はありきたりの言葉で説得するみんな悲しむだなど。
一度契約を断った主人公の言葉など好きだと言って止めようと嘘くさく感じる。
そして主人公は岬ちゃんが不幸なのはNHK(日本悲観協会)のせいだという
ちなみに主人公は1話の時からNHK(日本引きこもり協会)の陰謀によって引きこもりになったと思っている少し異常なところはある。
その日本悲観協会を倒すなどと言って、主人公は崖に走って行き投身自殺を図ろうとする。
本当は主人公は死にたいと思っていたんだろう。
仕送りもなく生きていくために仕方なく引きこもりを23話辺りで脱して派遣のようなものを始まるがこの先これが何年先続くのだろうかわからない。
いいことがあるのかもわからない。そして、自殺をする前に岬ちゃんには死んでほしくない好きだったんだと気づきながら走っていく。
そして岬ちゃんには生きてほしいと叫び説得しながら走っていく。
そう、とてもドラマチックなのだ。主人公はドラマチックに死ぬために
岬ちゃんをダシにしドラマチックに死に自分の人生を肯定しようとしてるんです。
そしてその落ちた先には自殺防止ネットがあった。
そこで主人公は喜ぶわけでもホッとするわけでもないのです
ドラマチックに死ねないことに対する怒りなんです。
クソみたいな自分、生きていても仕方ないからせめて死に方くらいドラマチックに死にたかったんでしょう。
そして、それをみた岬ちゃんが 死んだらだめだよ っと
最初は主人公が岬ちゃんを止めに来たのに
立場が逆転しているんですよね。
岬ちゃんは、人をダシに使い自殺しようとする主人公を見てこの人は自分が必要なんだと感じるんです。
自分がいないと、この人は自殺するだから私は必要なんだ
と思い死ぬのをやめるんです。
ここが本当に上手くできているなと思います。
そして最後は平穏な日常にもどり
主人公はフリーター
岬ちゃんは大検の勉強
そして、最後は岬ちゃんらしい契約書(告白)で終わる。
確かに他の作品みたいな大きな成功を手に入れたわけでもないし、引きこもりがフリーターになっただけだし岬ちゃんも高校中退のまま。
特にこれといったものが解決したわけでもない。
この記事に書いたのは主人公と岬ちゃんだけのことだが、後輩や先輩の話、自殺オフ会やマルチ商法に引っかかる話などありその話が終わるたび別に主人公が成長するわけでもない。ただつらい現実を見て心が抉られるのである。
この作品は本当にエンタメと心の闇の部分のバランスがいい。確かに笑える部分もあるし見てて楽しい。が、油断すれば自分たちも陥る可能性がある
むしろ、普段感じているかもしれない人間の悩みの部分をテーマにしている。
だが、主人公と岬ちゃんは確かに何ら問題は解決していない
けど、これからつらい現実にぶち当たろうが大丈夫だろう
主人公には岬ちゃんが
岬ちゃんには主人公が
先ほど言った、人間の悩みである部分をお互いさらけ出し正面からぶつかったんだ
そして、それでも二人は一緒にいるんだから。
こんな羨ましくて尊いものはない。
ということで今回は終わりにしようと思います。
ここまで読んでいただいた方ありがとうございました。
陸王(ドラマ)
第1回の批評は 陸王(ドラマ)です。
小説自体も人気で 半沢直樹 の原作者と同じ池井戸潤でドラマの脚本家も同じである。
昨日作業用のBGMとして一気に見させていただきました。
全体的に気になった部分を言うと
半沢直樹を意識しすぎです。
キャラの決めセリフをとりあえず大きな声で言っておけばいいと思うような単調な演技ですかね。
多分これをするメリットは、ストレートに視聴者に届けることができるわかりやすさだと思います。漫画で例えるなら週刊少年ジャンプに似ていると思います。
設定も潰れかけの足袋工場がスポーツシューズに挑戦し大手会社に挑むというストーリーで実際視聴率もかなり取れているので問題ないどころか素晴らしいことだと思っています。
ただ、細かい部分を見ていくと自分は納得いかないところがあったりします。
序盤の社員をリストラしろという提案に怒る主人公社長
だが、その前にその噂を聞いて不安になって社長に「どうせ私が一番使えないんだから私が切られるとか」「私たちみたいな中途半端な年齢のほうが切られる」とか文句を言い散らかしておいて、社長が全員揃わないと意味がないと言っているのを盗み聞きし号泣する社員たちをみて少しイラっと来てしまった。
そういう文句を言わず黙って不安も隠し、盗み聞きし安心して泣くほうが観ているほうもホッとし感動するのではないだろうか?
2話辺りの特許シルクールを使わせてもらうって話。
飯山が特許を大企業に年間1億円で貸すって話があったのに突然、倒産経験があるので白紙という話になり主人公たちの会社に貸すとなる。
まず、この展開は最悪のつじつま合わせだと俺は思う。
主人公側にうまいこと行き過ぎ。
第一ほかの企業でもお金を出してもらえるようなすごい特許を一円もだせない主人公側に貸すなど都合がよすぎる。
せめて、一千万で主人公側が300万くらいの差で700万の差は主人公たちの会社を見学してやり甲斐を感じ金では買えないものがあると感じ主人公たちに協力するほうがまだましだと思う。
あと、シルクールも使うのを頼むなら「使え!」みたいな感じだったけど「使ってくれ!」と頼むべき。
一応大企業にフラれ使ってくれる場所がないんだからセリフ一つでも全然違うはず。
今回の敵「アトランティス」なのだがなぜあそこまで足袋屋を潰しに言っているのか、というかバックボーンがなさ過ぎて魅力が感じられませんでした。
なぜスポーツシューズや選手に携わっているのかなぜそこまで数字しか見ないのかわからない口を開けばデータが答えを出しているなどというが、そこまでこだわる理由が欲しかった。
主人公たちも社員と喧嘩するのだが主人公(社長)のわがままにしか見えずあまり応援できるような人間でもなかった。主人公ならもっと応援したいようなキャラにするべきだと思うこの内容のストーリーなら。
良かった点でいうなら
陸王のポテンシャルの高さとそれを履いた陸上選手の反応や走りである。
シルクールのない状態の陸王で選手がいい反応を示していて更にシルクールや生地が加わるとどうなるんだろうと思わされたし面白い引きの強さになっていたのでは無いかと思います。
あとラストの茂木選手が給水ボトルが取れずにいた毛塚選手に自分のボトルを渡すシーンは良かったです。素直に応援したくなりました。
という感じで全体的に結局はは半沢直樹の劣化状態と考えております
それでも視聴率はかなり高いので王道の強さを改めて思い知りました。
では、今回は終わりにします。
ありがとうございました。