真梨幸子mariyukiko’s blog

【公式】真梨幸子(&マリモナミ)の最新情報

そもそも。

紅麹事件、どんどん深刻になっています。

news.yahoo.co.jp

 

 

紅麹には、コレステロールを減らす成分が含まれていて、それはロバスタチンという薬になっています。コレステロールを減らす薬です。

そう、紅麹は、その存在じたいが「薬物」なんですね。

薬物にはもちろん副作用がつきものですが、ロバスタチンには、下痢便秘頭痛筋肉痛発疹睡眠障害などがあり、重篤な副作用としては、肝臓障害、筋力低下、腎不全。

なので、ロバスタチンを服用する場合は、医者の厳密指導のもと、健康状態をこまめに検査する必要があるようです。こうなると、劇薬に近いかも。

そんな劇薬を、1日3錠、何年も飲み続けたら、そりゃ、弊害も出てくるような気がします。

 

 

問題のサプリを飲んだ人の動機は、「健康診断でコレステロールがひっかかったから」です。

ロバスタチンはコレステロールを下げる効果があるので、その元となる紅麹サプリを摂取することで、みなさん、コレステロールの数字がよくなったとおっしゃっています。効果覿面だったからこそ、みなさん、何年も飲み続けたのでしょう。

 

そもそも論として。

コレステロールが必要以上に下がったことが、今回の健康被害の原因だったりしないのでしょうか。

一説では、ある程度歳を重ねた人にとって、コレステロール(悪玉も)は必要悪だと。コレステロールが、体の老いをフォローしている点があると、聞いたことがあります。

例えるなら、水道のホース。劣化したホースはところどころにヒビが入り脆くなっているものですが、脂分でコーティングすることで脆さをカバーすることができます。また、錆びついて水の出が悪くなっている場合も、脂分が滑りをフォローすることがある。

事実、コレステロールは生物の生命維持にとってとても重要なもので、決して、「悪」ではない。

もちろん、それが多すぎると血管を詰まらせることもありますが、少ない方が危ない。

加齢を重ねるとコレステロールが増えるのは、むしろ、自然の摂理。

なのに、年齢関係なく、正常とされる範囲が決められていて、その数値が少しでも高いと、「コレステロールが高い!」と大騒ぎしてしまうのです。

で、慌ててサプリにすがりついてしまう。さらに、コレステロールを無闇に下げてしまった結果、腎臓に弊害がでたのかもしれない? などとちょっと考えています。

特定のロットで被害が出ているということで、なにかしらの異物混入も疑われていますが、ワタシは、もっと根本的なことが原因なような気がしています。

 

ちなみに、

今回の紅麹サプリで被害にあった方のインタビューを見ますと、そのほとんどが、むしろ痩せ型なんですよね。

コレステロールが高いなんて到底思えないような人たちばかり。

よくよくインタビューを聞いていますと、「当該サプリを飲んで、体重が劇的に減った」と。

つまり、コレステロールが劇的に減ったのが原因のひとつのような気もするんですよね。

 

そういえば。

脂質を排出することでダイエット効果があるとされる「ゼニカル」が、「アライ」という名で日本でも薬局で買えるようになりましたが、これも、なんか大きな被害を出しそうなんですよね……

 

 

 

関係ありませんが、

ドクダミ

ドクダミも、このぐらいだと「あら、可愛い」となりますが、このあと、猛烈に勢力を拡大していくんですよね……。怖いほどに。

 

 

本当は怖い、〝マドモアゼル〟

本題に行く前に、お知らせ。

 

本日発売の「Jミステリー2024 SPRING」(光文社文庫)に、作品を寄稿しています!

www.amazon.co.jp

 

タイトルは「インクリボン」。

特殊詐欺シリーズの3話目です。

 

そして、デビュー作「孤虫症」の重版見本が届きました。

おかげさまで、13刷となります。

単行本から19年、文庫化されてから16年。

ありがたいことですm(_ _)m

 

 

さて。

この4月からはじまった朝ドラ「虎に翼」。

いたようでいなかった、新感覚のヒロイン爆誕

伊藤沙莉さん、「ひよっこ」の「米子(さおり)」役が衝撃的でした。

なんなら、ヒロインよりも印象深かった……。

どう考えても憎まれ役なのに、憎めない。

気がつけば、米子のテーマソングまで登場。

主人公を完全に食ってしまった脇役といえば、たとえば「もーれつア太郎」のニャロメですが、まさに、米子はニャロメのような存在でした。。。。

ルッキズムの日本芸能界において、ここまでユニークな若い女優さんは久しぶりなんじゃないの?と。

以前は、樹木希林さんとか市原悦子さんとか、演技力とユニークさで主役を勝ち取ってきた女優さんも多かったけれど、平成も後半になるとめっきり少なくなってきました。主役を張るのは、みなさん、美男美女ばかり! ちょっと寂しいな……と思っていたところに、米子登場。

ワタシ、思いましたね。「この人は近いうちに、主役を張る」と。

その通りになりました。

 

さて、「虎に翼」は、日本ではじめて司法試験に合格した女性のひとりが主人公です。

言うまでもなく、法曹界が舞台となります。

そのせいか、女性の権利が1話から濃厚に描かれています。

戦前まで、女性には人権がないに等しく、禁治産者どうよう、後見人の男性(家長)の同意がなければなにもできませんでした。だから、嫁に行って子供を産むことが、女性の唯一の幸福でもありました。

「虎に翼」では、エキストラの通行人の女性ですら、悲しみを滲ませています。

今では、とても考えられませんね。

「ほんと、日本って野蛮な国だったんだな……」と思ったあなた。

実は、これは、日本に限らないのです。

欧米だって、女性が様々な権利を勝ち取るには、相当な時間を要しました。

例えば、フランス。

マドモアゼル」という言葉の意味、ご存知ですか?

「若いお嬢さんってことでしょう?」

違います。未婚の女性のことです。もっと厳密にいえば、「父親の管理下に置かれている無能力者」という意味です。

フランスでは、1965年まで、父親の管理下に置かれている未婚女性は、父親の同意がなければ働くことも銀行の口座を作ることもできなかったそうです。結婚しても、そうです。管理するのが父親から夫にかわるだけで、自分の意思のみで働いたり口座を作ることができませんでした。1965年といえば、割とつい最近のことです。

当たり前のように権利を享受している現在の私たちですが、私たちの母親世代までは、女性はまだまだ不自由でした。

男女の給与が同等になったのも、ほんの三十数年前。

女性の権利が認められたのは、長い人類の歴史の中で、ほんの最近のことなんですね。

 

ちなみに。

「マドモアゼル」という言葉、本場フランスでは使わなくなっているようです。公文書では完全に消えたとか。

ベルばら世代のワタシにとって、「マドモアゼル」といえば、ジェローデルなんですが(これがわかった人はかなりディープですw)、今から思えば、ジェローデルはとんだ男尊女卑です。オスカルは彼と結婚しなくて正解でした(笑)

 

 

私の断薬記

4月5日といえば、例年ではすっかり葉桜になっている頃ですが、今年はようやく、満開。

恒例の植物園に行ってきました!



 

植物園の桜は、八分咲きってところでしょうか。

土日が満開の見頃になりそうです。

 

植物園の桜は、いい意味でなすがままなので、地面につくほどに枝が伸びきっています。

 

 

桜以外にも、実はひっそりと満開を迎えている木がありました。

それは、モミジ

この、褐色の小さいの、花のようです。

 

こちらも満開でした!

(シキミに似た木でしたが、名前はわからず。。)

 

 

 

 

 

さて、本題です。

 

私は小さい頃から胃腸が弱く、便秘と下痢を繰り返してきたのですが、社会人となってからは、もっぱら便秘。気がつけば、一週間も二週間もお通じがないことも。

で、便秘薬に頼るようになるのですが、薬が癖になってしまい、薬を飲まないとお通じがこない体に。で、週末に薬を飲んで、休日に……というパターンが出来上がってしまいました。自力では出させない体になってしまったんです。それが、三十年近くも!

五十歳を迎えた頃、どんどん薬の量が増えて、さすがにやばいな……と。しかも、便秘薬に含まれている 大黄センナアロエなどが大腸メラノーシスを引き起こし、腸がまっくろになり、ついには自力では排便できなくなる可能性もある……という記事を見てしまい、恐怖が頂点に。

一大決心をしました。便秘薬を断とう……と。

自力で排泄する訓練をしようと。

それが、十年前。

そして、今。

みてください、このカレンダーを!

記しがついているのは、お通じがあったことを示しています。ときには、1日に2度あることも。

 

見事、断薬に成功しました!

秘訣は、「気にしない」です。

お通じは毎日あるものではなく、体質や環境によって、2日に一度とか、3日に一度……ということもあるそうです。

毎日排便しなくちゃ!というプレッシャーがあるから、かえって便秘になるんだそうです。

一週間ぐらいなくても、死にはしないと。

そんなことをなにかの本で読んで、気にしないことにしました。

たしかに、最初は辛かった。一週間こないと気になって気になって。それでも気にしないように努めているうちに、自力で出せるようになりました。

はじめは一週間に一度、4日に一度、3日に一度……という感じで、数年かけてその間隔が縮まってきて。

今も、毎日お通じがあるわけではなくて、3日ほどないときもあります。1日おきのこともあります。それでも放っておくと、いつかは便意がやってくる。

たぶん、これが、私のお通じリズムなんだと思います。カレンダーに記をつけていると、そのリズムがよくわかります。

月のはじめはコンスタントに毎日あるのですが、どういうわけか月の中頃になると間が開く。もしかして、これが私のバイオリズムなのかな?とか。

 

そして、便秘薬のほかに、鎮痛剤ガスターを常用していました。どちらも、腎臓にかなり負担をかける薬です。

でも、なかなか手放すことができなくて。。。。。

 

そして、出会ったのが「五苓散」。これ、びっくりするほど即効性があるんですよ!

頭痛以外にも、むくみ、吐き気、なんなら風邪のときにも飲んでいます。

五苓散のおかげで、鎮痛剤も経つことができました。

 

そして、ガスターも、この十年ほどはまったく飲んでいません。

プラセボ効果なのか、胃痛も胸焼けも、五苓散を飲むと緩和するんです。

 

あ、それと、忘れてはならないのが、カラーリングストパー(縮毛矯正)。

カラーリング剤の注意書きに、「腎臓病、血液疾患がある人は使用しないでください」的なことが書かれているのはご存知ですか?

他には、生理中、妊娠中、体調不良、病気中、病後は、使用を控えるように注意喚起されています。

カラーリングでアレルギーが発症する場合があることは知られていますが、実は、皮膚から吸収(経皮吸収)されることにより、回り回って、腎臓や心臓、肝臓などの内臓にも影響を与えるらしい。で、長年使い続けていると、腎臓にかなりの負担が……ということをあるルートで教えてもらい、「ひぃぃぃ」ってなりました。

それって、陰謀論

いや、事実のようです

biz-journal.jp

 

それでも半信半疑でしたが、内臓に負担をかける以前に、カラーリングをすると必ず体調が崩れる。なにより、あの臭いがダメすぎて、カラーリング(白髪染め)をやめることにしました。

(一昨年の暮れ、カラーリングをした直後、眼底出血をしたこともトラウマ。因果関係はわかりませんが、でも、ちょっと、カラーリング剤を疑っています。)

ついでに、ストパーも。ストパーをやめたのは、髪がどんどん細くなっていったのが原因です。あと抜け毛もひどかった。ストパーのあの液の臭いも耐えられないものがあり、体には悪そうだな……って。

それで、一年前に、両方ともすぱっとやめてみたんですね。

で、今は、こんな感じです。

 

 

白髪は目立ちますが、髪の太さは戻り、抜け毛も減りました。

なにより、めちゃ楽なんです!

以前は1ヶ月に一度は白髪染めに美容サロンに通っていましたが、今は、2ヶ月に一度、カットしにいくだけ。

 

 

還暦を迎える今年、とにかく、これからの人生は楽に快適に生きたい。

老いを受け止めて、下手に抗うことなく、「あるがまま」にしておけば、体にも負担をかけずに済むかな……。そんなことを考えています。

「坂の上の赤い屋根」最終回(ネタバレあり)

WOWOWの「坂の上の赤い屋根」、最終回でしたね……。

 

ほんとうに面白かったです。

そして、どの役者さんも素晴らしかった!

 

最終回の橋本、怖かったですね。

「聞きたいですか?」の顔がホラーでした。夢でてきそうでした。

 

橋本涼桐谷健太さんが演じると聞いて、正直「え?」と驚きました。

というのも、原作の橋本は小太りのイケてない中年男性。しかも、童貞です。

それを大渕に揶揄われたことが、犯行の動機のひとつになっています。

そんなキャラとは対極にある桐谷さんが?……と。

あの細マッチョのイケメンが?……と。

 

だから、ちょっと不安でもあったんですね。

 

ところが、そんな不安は撮影現場にお邪魔したときに吹っ飛びました。

あえて増量した桐谷さん、その眼には負のオーラが宿り、

「橋本だ……」と合点したのでありました。

 

容姿的なコンプレックスがなくなった分、橋本の暗い過去と黒い心理に焦点が当てられたドラマとなりました。

よりいっそう、橋本の不気味さが引き出されていたように思います。

 

そして。

最終回を見て、もうひとつ「ええええ」と驚いたのは、

「犠牲者が増えている!」という点です。

笠原さん。まさか、白骨死体になるなんて……。

「あれ? 原作はどうだったけ?」と、慌てて読み直した次第です。

 

 

 

 

肝腎要

小林製薬製の「紅麹」事件、日に日に被害が拡大していきますね……。

 

 

さて、過去に「腎臓」について言及した記事がありますので、今一度再掲しておきます。

mariyukiko.hatenablog.com

 

-----------再掲ここから---------------------

さて。マリモさんがこの12月で8歳になります。

猫的には立派なシニアです。で、フードも少しずつ、シニア向けに移行中。

いろいろと調べて、「リン」が少ないフードがいいということで、何種類かをトライ中です。

 

それまで食べていたフードは、グルテンフリーの、たんぱく質がもりもりと入ったプレミアムフード。でも、そのフードを作っているメーカーにはシニア向けというのがなくて。全年齢、同じ成分なのです。

お高い分、良質なフードで、おかげで今まで病気らしい病気ひとつしたことなく健康に元気いっぱい生活していきたのですが、でもやっぱり、高齢になったら「リン」に気をつけたほうがいいという記事をよく眼にするので、このままそのフードを続けていいのか悩んでいました。

「っていうか、なんでリンがいけないの? リンって、必要な栄養素ね?」

そう、リンは生物には必要不可欠な栄養素です。

でも、糖質や塩分と同じで、摂りすぎたら弊害がでるんです。

骨や血管がボロボロになる、心臓病を招く、そして一番の弊害は「老化が進む、寿命が縮む」です。

 

最近の研究で、リンと寿命は関係していることがわかりました。

それまでは、個体のサイズに比例して寿命が決まっている(大きい動物ほど長生き)というのが定説でしたが、すると、ヒトが牛や象より長生きなのはなんで?となり、もしかしたら他に要因があるのでは?と研究していった結果、血液に含まれる「リン」の含有量と関係することがわかりました。

NHKスペシャル「人体」より)

 

「リン」は主に、肉や大豆などのたんぱく質に含まれます。それをよく食べる動物ほど寿命が短いということになります(肉食動物が比較的寿命が短いのはそのせい?)。

でも、ヒトもたんぱく質をもりもり食べますよね。なのになぜ長生きできるのかというと、不要なリンを排出する腎臓の性能が他の動物より優れているからなんですって。

腎臓は塩分の調整もしますが、ヒトが他の動物と比較にならないほど塩分を摂取しても大丈夫なのは、やはり、腎臓の働きがあるからこそ。

 

海から陸へ、森から平原へと生活の地を拡大してきた生物。

生活の場を変えても、生物は「海と同じ環境」を維持する必要がありました。その維持を担ったのが腎臓というわけです。

好奇心旺盛なヒトは、いろんな場所に住みいろんなものを食べてきた。そのせいで、腎臓が進化しざるを得なかったのかもしれません。

一方、イエネコは人間と暮らすようになってから1万年とかその程度。腎臓を進化させるまでには至っていません。なので、ヒトと同じような食事をとると、とたんに腎臓がやられてしまうのかもしれません。

 

そんな肝要の腎臓。実は、その細胞は生まれた時点で完成しており、それを死ぬまで使用して、再生することない。(卵子と似たよう構造です)

なので、一度破壊された腎臓の細胞は、もう2度と、元には戻りません。壊れたままです。

破壊される原因はいろいろとあるのですが、その一番は「薬」だそうです。

そうなんです。こそが、腎臓の大敵。

造影剤や抗がん剤なとが腎不全の原因になることはよく知られていますが、実は、私たちがよく飲む市販の風邪薬とか鎮痛剤とか胃薬も、腎臓には大敵。腎臓を徐々に壊していきます。その他にも、薬といわれているもののほとんどんが、腎臓の負担になります。

この薬剤製腎障害というのが、今、人類をじわじわと脅かしているんだそうです。

それでなくても、リンを含む添加物(ハムなどの加工品やお菓子、調理済み弁当、即席ラーメン……などなどリンが添加されているものは数しれず)まみれで、ヒトの腎臓は崖っぷちに立たされています。その最後の打撃になるのが、薬というわけです。

 

なぜ、薬が腎臓に悪いのか。

薬というのは、必ず、という側面を持ちます。毒の側面が薬と言ってもいいかもしれません。

腎臓は、体内に薬(毒)が入ると、それを濾過しようと必死で働きます。で、細胞が過労状態になり、ついには破壊されてしまいます。

ちなみに、普通の食べ物も毒の側面がある。たんぱく質は特に毒素が多く(リンもそのひとつ)、だから、腎臓病と診断された人は、たんぱく質やリンの制限が必要なのです。腎臓の濾過機能が弱い状態でたんぱく質やリンを摂り続けたら、身体中が毒だらけになるからです。

 

薬といえば。

四年前に亡くなった、うちの母。

最初は、心臓が弱っているということで病院にいったんです。そしたら、このままでは余命は10年もない……的にことを言われ、医師の指示通りに治療に励むことにしました。

その2ヶ月後、今度は腸からの出血がはじまりました。(心臓の薬の副作用らしい)

出血を止めるための薬で、またまた心臓が……と、悪循環の沼にはまってしまい、最後は、腎臓をやられて、亡くなりました。

その間、一年。10年どころではありません。

薬も毎日、牛のように飲んでました。

思いましたね。ああ。薬で死んだなぁって。

 

母のようなケースは多いようです。まったく違う病気で治療をはじめたのに、腎臓障害で亡くなる人が世界的に。

で、最近では、薬をすべてやめてみる……という治療をする病院もでてきたのですが、母が入院していた病院は、残念ながらそういう考えではなかったようです。

 

で、猫の腎臓です。

猫の腎臓はデリケートで、ほとんどの猫が腎臓病が原因で亡くなります。

なぜ、猫にこれほどまでに腎臓病が多いのか。

いろんな仮説はありますが決定的な理由はまだ解明されておらず。

先ごろ、「猫は遺伝子的に、不要なものや老廃物を掃除し排出する(AIM)機能がきかずに尿の通り道がつまり、腎不全を起こしやい」ことが突き止められましたが、それがすべてではないようです。

腎臓の細胞は薬で破壊されると先ほど書きましたが、もしかしたら、ヒト以上に、猫の腎臓は薬に打撃を受けるのかもしれません。

薬とはちょっと違いますが、ワクチンも影響していると思われます。

ワクチン接種痕に悪性腫瘍(癌)ができることが多いと、前にブログにも書きましたが、腎臓にもなにかしらの影響を与えていそうです。

なので、ワクチンは頻繁に接種するのは避け、三年に一度が望ましい……というのが世界的なガイドラインなのですが、どういうわけか、日本では毎年接種させる病院が多い。

うちの猫姉妹の主治医は三年に一度派なので、その点は安心なのですが、毎年接種させる病院は、ちょっと疑ってかかったほうがいいように思います。

「なぜ、毎年接種しなくてはいけないんですか?」と、やんわり聞いてみるのもいいかも。

 

あと、猫の腎臓に悪い……といえば、花とか草とかの植物。

特にユリなどの球根系の花は、その花粉を飲み込んだだけでも急性腎不全になります。

観葉植物の中には猫の腎臓に悪いものも多く(ポトスなどの芋系)、間違ってかじっただけで、やはり急性腎不全になります。

言うまでもなく、ネギ系もそうですね。

急性腎不全に一度なると、そのときは治っても慢性化して、結局は腎不全で亡くなるケースが多いと聞きますので、今一度、身の回り植物には気をつけたいものです。

-----------再掲ここまで---------------------

 

 

 

さて。

腎臓はいわゆる新陳代謝というものはせずに、生まれた時に形成された細胞を死ぬまで使うんだそうです。

だから、一度破壊されたら、壊れたまま。元には戻りません。

つまり、腎臓は寿命のバロメータということになります。

現在医学では透析というものがありますが、それも万能ではありません。

 

なにかの番組でやっていましたが、先進国では入院患者の5人に1人が、最後に腎臓をやられて死亡するんだそうです。腎臓とはまったく関係ない病で入院していたとしても。

(うちの母もそうでした)

そうそう。NHKスペシャルでもやっていましたっけ

www.nhk-ondemand.jp

NHKオンデマンドを契約されている人はぜひご覧になってほしい。

特に、37分43秒あたりから紹介される事例は、衝撃的です。

入院患者で多発する「急性腎障害」は、病院で処方される薬が原因だったというのです。

そこで今は、必要な薬でもあえてやめて、まずは腎臓を守ろう……というのがトレンドらしいのですが。

残念ながら、それを実践している病院は、日本では少なそうです。

母だって、腎臓がぼろぼろで風船のように浮腫んでいたにもかかわらず、馬のように薬を飲まされていましたからね……。

 

実は、私、腎臓が弱いんです。

小さい頃から。

小学校の頃の尿検査ではしょっちゅう蛋白尿でひっかかっていたし、とにかくだるくて50メートルを走るのも苦痛でした。

でも、特に治療もせずに今に至っているわけですが。

ただ、母からはよく、「卵は1日一個ね!」と制限されていたましたっけ。当時でも、腎臓に高タンパク質はよくない……という知識はあったようです。

 

ステージでいえば、1から2ぐらいをだらだらといったりきたりして、約半世紀、生きながらえてきました。激しい運動をする必要がなかったのもラッキーでした。

あとは、やみくもに薬を飲まなかったことも、腎臓を守ることにつながっていたのかも。

……とはいえ、十二指腸潰瘍を患っていたときはガスターを手放せなかったし、頭痛持ちだったので、鎮痛剤も手放せなかった。あとは、便秘薬も。

今思えば、どれも腎臓に負担をかけるようなものばかり。

今は、ガスターも鎮痛剤も便秘薬も断薬に成功しましので、昔ほどは腎臓を酷使していないはず。

(どうやって断薬したのかは、また後日)

でも、サプリメントは、盲点だった……。

深夜の通販番組で洗脳されて、うっかりポチったサプリメントは数知れず。

結局、続けられずに、色とりどりのサプリの残骸が引き出しの奥に眠っています。今思えば、この飽き性が功を奏したように思います。

なにごともこつこつと続けることができる真面目な性格だったら、サプリメントを飲み続けて、弱い腎臓に大打撃を与えていたんじゃないかと、ぞっとします。

 

とにかく、余計なことはしない。シンプルに生きる

これが、腎臓には一番いいことなのかもしれません。