山好き男の登山奮闘記

古い新しい問わず様々な山行を徒然なるままに記す山行駄日記

【表銀座2泊3日縦走】絶景&刺激的な3日間。メジャールートで北アルプスを満喫する(前編)

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山に登る人なら必ず耳にした事があるであろう表銀座。一度は歩いてみたいと思っていましたが、2023年9月16日から3日間、ようやく機会を得て北アルプスのメジャールートに挑戦しました。

【アクセス】

自家用車を利用

東京→中央道→岡谷JCT→長野道→安曇野IC→県道57号→道の駅アルプス安曇野ほりがねの里(車中泊)→安曇野観光タクシー本社→中房温泉

安曇野観光タクシーのマイカー回送サービスを利用。安曇野観光タクシー本社に車を駐車、タクシーで中房温泉へ。

【コース】

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距離:40.5Km 累積標高:登り3107m 下り3063m

1日目:9時間15分

中房温泉登山口(6:05)→第1ベンチ(6:40)→合戦小屋(9:00)→燕山荘(10:05)→燕岳(10:35)→蛙岩(11:50)→大下りの頭(12:10)→大天荘(14:05)→大天井岳(14:55)→大天荘(15:20)

2日目:12時間00分

大天荘(6:00)→大天井ヒュッテ(6:30)→赤岩岳(8:10)→ヒュッテ西岳(8:50)→西岳(9:05)→水俣乗越(10:30)→ヒュッテ大槍(12:20)→殺生ヒュッテ(12:45)→槍ヶ岳山荘(15:45)→槍ヶ岳(16:50)→殺生ヒュッテ(18:00)

3日目:6時間40分

殺生ヒュッテ(5:55)→槍沢大曲り(7:15)→パパ平(7:40)→槍沢ロッヂ(8:10)→横尾(9:30)→徳澤園(11:00)→明神館(11:50)→河童橋(12:25)→上高地バスターミナル(12:35)

【登山前】

道の駅アルプス安曇野ほりがねの里

前日夜に前乗りして道の駅アルプス安曇野ほりがねの里で車中泊しました。マイカー回送サービスの受付場所である安曇野観光タクシー本社まで約10分の近さで便利です。

道の駅アルプス安曇野ほりがねの里 | 【公式】旬の味ほりがね物産センター

イカー回送サービス

計画は、中房温泉から入って上高地に下りるオーソドックスな表銀座のコースですが、車をどこに停めてどうやって回収するかが課題でした。ネットで他の方の方法も調べつつ、今回は少し高いですが以前から気になっていたマイカー回送サービスを利用してみることにしました。

イカー回送サービスはいくつかありますが、今回利用したのは安曇野観光タクシー。安曇野観光タクシーは、本社に車を持ち込みタクシーに乗り換えて中房温泉まで行きます。車は下山日に合わせて沢渡の指定駐車場に移動してくれる縦走向きの便利なサービスです。他の業者と比べるとホームページなどでは料金が安く見えますが、プラスで本社から中房温泉までのタクシー料金が必要なので、料金自体はどの業者も変わりないかな…という感じです。予約状況やサービス内容がマッチするかで決めればいいと思います。

安曇野観光タクシーのマイカー回送サービスは、料金10000円、タクシー代10000円で、合計20000円でした。決して安くはないですが、駐車場争いから解放されタクシーでゆったり登山口まで行けるのでめちゃくちゃ快適でした。朝5時に安曇野観光タクシー本社に車を持ち込みタクシーで中房温泉登山口に向かいました。

※2024年度は12000円値上げされていました。

北アルプス登山:マイカー陸送サービス - 安曇観光タクシーは長野県安曇野・北アルプスへの観光タクシー会社です

【1日目 中房温泉登山口〜大天荘】

中房温泉登山口〜燕岳

中房温泉

中房温泉登山口から縦走のスタート。さすが人気の燕岳への登山口、すっごい人です😅

中房温泉登山口

中房温泉の脇に登山口があります。ここは北アルプス三大急登の1つ合戦尾根の入口でもあります。と言っても登山道は整備されていて誰でも登れる登山道になっています。

第一ベンチ

第一ベンチを通過。

第二ベンチ

第二ベンチを通過。

第三ベンチ

第三ベンチを通過。

富士見ベンチ

富士見ベンチまで来ました。でも富士山は見えないなぁ…登山道は整備されていますが、テント泊装備を背負いながらの急登はなかなか堪えます。

合戦小屋

合戦小屋に到着、ここでひと休み。合戦小屋はスイカ🍉が有名ですね〜登り始めということもあり私は食べませんでしたが、立ち寄った際はぜび食べてみてください!

谷越しに見えた大天井岳

谷を越えた向かい側に今日の目的地、大天井岳が見えます。まだまださきは長いぞー

合戦尾根を進む

ひたすら合戦尾根を登っていきます。

稜線上に見えてきた燕山荘

稜線上に燕山荘が見えてきました!

燕山荘

燕山荘に到着!北アルプス屈指の人気の山小屋です。ケーキセットやビーフシチューが美味しいです。おしゃれな山小屋だな〜

燕山荘から見える北アルプス北部の山々

景色も抜群です!裏銀座の山々が綺麗だなー

燕岳までの稜線

ザックを燕山荘にデポして燕岳に向かいます。白い岩に白い砂、綺麗な稜線です。

燕岳

燕岳に到着!

山頂の様子

山頂はそれほど広くはないけれど、景色は綺麗です。人気な山だけありますねー

餓鬼岳へ向かう稜線

餓鬼岳に向かう稜線も素晴らしい。いつか餓鬼岳にも行ってみたい。人が一気に少なくなって静かな山歩きができそうです。

これから歩く大天井岳までの稜線

燕山荘と今から歩く大天井岳までの稜線が綺麗に見えます。今からここを歩くと思うのワクワクします!

裏銀座の山々

裏銀座の山々が綺麗です。

燕岳〜大天荘

燕山荘出発後の登山道

燕山荘まで戻りザックを背負って大天井岳に向けて出発です。

燕岳までの稜線

燕岳までの稜線を振り返って見ます。北アルプスはやっぱりいいですね〜

槍ヶ岳に向かって進む

少し雲が多くなってきましたが、奥に見えるのが槍ヶ岳槍ヶ岳に向かって稜線を歩いていきます。

稜線に続く登山道

綺麗な登山道です。歩いていて楽しい。

槍ヶ岳がどんどん近づいてくる

稜線をひたすら歩きます。

間近に迫る槍ヶ岳

迫力ある槍ヶ岳がだいぶ近づいてきました。雲が相まってなんだか魔王城のよう。笑

大天井岳までの稜線

奥に見えるのが大天井岳です。大天井岳にもだいぶ近づいてきました。

綺麗な稜線

稜線好きにはたまらない登山道です。

歩いてきた稜線

時々振り返って歩いてきた道を眺めます。少し雲が多くなってきました。

本日最後のピーク大天井岳

今日の目的地、大天井岳がようやく目の前に。ここまで結構疲れましたが、大天井岳までの最後の登りがキツかった〜

喜作のレリーフ

大天井岳の取り付きに喜作新道を切り開いた喜作さんのレリーフがありました。

大天井岳への登り

大天井岳に向かう登り。ここまで来たら気合いで登っていきます。

大天井岳の中腹から歩いた登山道を眺める

振り返ると結構登ってきたな〜

大天荘

今日の宿泊地、大天荘に到着!

大混雑の大天荘テント場

テント場の受付をしてテントを張ります。三連休ということもあり、テント場は大賑わい。なんとかスペースを見つけてテントを張りました。

大天井岳への登山道

テントを張った後、天気が怪しくなってきたので、急いで大天井岳に登りました。

大天井岳

大天井岳に到着!

山頂の様子

山頂は結構広かったです。

山頂からの眺めは雲が多くて残念

天気が良ければ眺めもいいのでしょうが…ちょっと雲が多くて景色は残念でした。

山頂からの景色を眺める筆者

でも大天井岳からの眺めをのんびり堪能させてもらいました!

1日目は、概ね計画通りに大天荘まで無事到着することができました。遅くなるほど天気が崩れる予報で心配しましたが、大天井岳まで天気はもってくれ、気持ちの良い山歩きを漫喫しました。美しい燕岳に登り、遠くに見えていた槍ヶ岳がだんだんと近づいてくる稜線歩きは景色も素晴らしくこのコースの醍醐味だと思います。でも大天荘への最後の登りはきつかった〜

大天井岳のテント場は予約制でないので設置スペースが確保できるか不安でしたが、何とか無事テントも張れて一安心でした。

夜は予報通りかなり雨が降りましたが、明日までには天気は回復するはず。快晴を祈りつつ2日目に向けて体力を回復すべく眠りにつきます。(中編に続く)

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【白馬三山〜不帰ノ嶮1泊2日】優美から険峻へ。山の楽しみが凝縮された秀逸ルートを登る(後半)

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2日目は、優美から険峻へ、3大キレットの1つ不帰ノ嶮に登ります。3大キレット制覇を目指す足がかりとなる1つめのキレット。険しいながらも美しく大迫力の山並みに感動しきりでした。

【2日目 天狗山荘〜不帰ノ嶮〜八方池山荘】

天狗山荘~不帰ノ嶮

ナイトハイクで出発

2日目は、お得意のナイトハイクで3時25分に天狗山荘を出発。誰もいない暗闇をヘッデンの灯りを頼りに進む、神経が研ぎ澄まされる感じがして大好きな時間です。

天狗ノ頭

天狗ノ頭を通過。暗闇の稜線を進みます。時々遠く下界の街灯りが見え、気持ちも昂ります。

天狗ノ大下り

天狗ノ大下りにさしかかりました。ガレ場の急登で滑りやすく高所感もあるなかなか危険な場所です。暗かったこともありすが、私は不帰ノ嶮よりも実はこの天狗ノ大下りが1番怖かったです。滑ったらおしまいという緊張感の中でも下りました。目の前には不帰ノ嶮の険しい山容が立ちはだかります。

岳沢に切り落ちる谷間

かなり高所感のある下りです。とにかくガレ場を滑り落ちないように注意です。

天狗ノ大下りを振り返る

天狗ノ大下りを下から眺めます。急登が伝わるでしょうか?

不帰ノ嶮~唐松岳

不帰ノ嶮

ようやく不帰ノ嶮も明るくなってきました。この大迫力の稜線を進んで行きます。

東の空から昇る日の出

ちょうど天狗ノ大下りを終えた辺りで日の出を迎えました。

美しい稜線

進んでたルートを振り返ります。急登だけど、綺麗な稜線だなぁ…

目の前に登場した不帰ノ嶮

遂に不帰ノ嶮に到着。眼前に見える険しい稜線を越えていきます。

不帰ノ嶮一峰

一峰に到着。

一峰から眺めた天狗ノ大下り

振り返ると下った天狗ノ大降りが綺麗に見えます。あそこを下ってきたのかぁ…

一峰から眺めた立山剱岳

朝日を浴びた立山剱岳が綺麗です。

不帰ノ嶮二峰北峰への道のり

ここからが本番です。手前のコブが二峰北峰、まずはあそこを目指します。

岩陵帯を登る

なかなかの険しさです。

二峰北峰に向かう鎖場

慎重に進めば足場も鎖もあるので丁寧に登っていきます。

険しい岩場が続く

混んでいるとかなり渋滞しそうですが、早く出発したので誰もいない不帰キレットを満喫できました。

不帰ノ嶮ニ峰北峰

二峰北峰に到着。

二峰北峰にある休憩スペース

二峰北峰にはある程度スペースがあり、ちょうど中間地点なので休憩している人がたくさんいました。

二峰北峰から眺める唐松岳までの稜線

1番高い場所が唐松岳、その手前が三峰ですが、実は三峰は登らずに巻いていくことになります。

稜線から眺めた景色

雲海と深い谷間、こういう景色は稜線歩きの醍醐味だと思っています。

見えてきた二峰南峰

ニ峰南峰が見えてきました。

不帰ノ嶮二峰南峰

二峰南峰に到着。

二峰南峰の様子

ここはフラットの部分が広くゆっくり休める場所となっています。

歩いてきた道のりを振り返る

歩いてきた道のりを振り返る。こんなところを歩いてきたのだなあ…と感慨に1人浸ってしまいます。

唐松岳までの稜線

ここまで来れば後は唐松岳まで進むだけです。

雲海が綺麗

景色は360度素晴らしい。

緩やかになっていく稜線

ここからは、登山道もだいぶ緩やかで危険箇所はほとんどありません。

唐松岳までもう少し

唐松岳まであと少し。

唐松岳~白馬八方バスターミナル

唐松岳

唐松岳に到着!不帰ノ嶮を無事通過!3大キレットの1つを初制覇です!

天狗ノ大下りまでの稜線

歩いてきた道筋を眺めます。ここを歩いてきたんだなあ…と思うと感慨深い。

存在感抜群の五竜岳

存在感抜群の五竜岳。まだ未踏なので早く登ってみたいな。

綺麗な立山剱岳

剱岳立山を素晴らしい。今年こそ剱岳登頂を果たしたい。

景色に見入る筆者

唐松岳は100名山に負けず劣らず絶景な超おすすめな山です。夏も冬もいつ来ても楽しめます。

これから下山する稜線

名残惜しいですが、八方に向かって下山します。

綺麗な雲海

谷を覆う雲海もいい感じ。

天狗ノ大下りから不帰ノ嶮

もう一度歩いてきた道を振り返ります。いい山だな〜楽しかったな〜

唐松岳頂上山荘までの稜線

しばらく稜線を下っていきます。

白馬岳までの景色

白馬岳方面が綺麗です。素晴らしい!

唐松岳頂上山荘

唐松岳頂上山荘の脇を抜けて八方へ下山します。

聳え立つ唐松岳

唐松岳を振り返る。綺麗で景色の良い素晴らしい山です。

雲海に向かって下山

雲海の中に向けて標高を下げていきます。

迫る雲海

雲海に潜っていくような…なかなかのシチュエーションだと思いませんか?

白馬岳方面のパノラマ撮影

雲の中に入る前に白馬岳方面をパノラマ撮影してみました。

丸山ケルン

丸山ケルンを通過。

穏やかな緑の稜線

少しずつ岩陵帶から緑の草原に変化していきます。

八方池

八方池を通過。完全にガスってきました。

八方ケルン

八方ケルンを通過。

一瞬見えた白馬岳方面

一瞬雲が取れて白馬岳が姿を現してくれました。

八方池山荘

八方池山荘に到着。

山頂のリフト駅

ここからはリフトとゴンドラを乗り継いで一気に下山です。

ゴンドラ八方駅

ゴンドラリフトアダムの八方駅まで下りてきまさた。予定していたバスの一つ前のバスに間に合いそうなので白馬八方バスターミナルまで急ぎます!

白馬八方バスターミナル

白馬八方バスターミナルに到着。9時55分のバスに間に合った!ここから猿倉まで戻って車を回収します。

猿倉駐車場

猿倉駐車場まで戻ってきました。最高に楽しい山行でした!お疲れさまでした!

【登山後】

日帰り温泉「十郎の湯」

下山後は、十郎の湯に寄り汗を流しました。入浴料は600円とリーズナブル。白馬周辺はたくさんの温泉施設があるので、他にも探してみると楽しいかもしれません。

ヘンテコな出会い

下山後、猿倉まで戻るバスで登山者らしい外国人が隣に…「Do you speak english?」「ノーノー」と言ったが困っているらしく話しかけてくる。やむを得ずGoogle先生を頼りに話すと、日本に旅行中である、白馬岳に登りたいが登山口に荷物置き場はないか…らしきことはわかった。日本語ができないので、私が猿倉荘に荷物を預けられるか交渉してあげることに。長くなるので詳しく書きませんが、話すうちに様々な問題が出てきて、すったもんだの末、結局この外国人に1万円を貸すことに笑。

その後、この外国人は無事白馬岳に登れたかなぁ…と気にはなっていましたが、数日後、猿倉荘から手紙が来ました。手紙には、外国人の方は無事白馬岳に登れたこと、とても楽しめたと喜んでいたとの内容でした。この外国人に依頼されたとのことでお金も戻ってきました笑。猿倉荘の方、丁寧でご親切な対応ありがとうございました!山ではいろいろあるなぁ…と思う今日この頃です😅

【登山を終えて】

登り終わっての感想は、本当に良いコースだったなぁ…と。大雪渓を登り高山植物を眺めながら白馬岳へ。白馬岳は、本当に綺麗な山並みで見ていて全く飽きません。その後、白馬三山を越えて険しい不帰ノ嶮に挑み、最後は唐松岳から絶景を眺める。登山の楽しさが凝縮された素晴らしいコースでした。ぜひ機会があれば登ってみてほしいです。今年は山仲間と逆のコースでテント泊で登る計画があります。楽しみだな~行けるといいなぁ…

前半はこちら↓

masa-uw.hatenablog.com

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【白馬三山〜不帰ノ嶮1泊2日】優美から険峻へ。山の楽しみが凝縮された秀逸ルートを登る(前半)

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思い出の山行第6回は「白馬三山〜不帰ノ嶮」です。好きな山はどこですか?と聞くと多い答えが白馬岳。ようやく白馬岳に行く機会ができ、合わせて目指す3大キレット制覇の手始めとして不帰ノ嶮まで縦走するコースに 2023年8月12日から1泊2日で挑戦しました。

【アクセス】

自家用車を利用

東京→中央道→岡谷JCT安曇野IC→県道310号→県道306号→国道148号→県道33号→猿倉駐車場

【コース】

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距離:22.1km 累積標高:登り2812m 下り2174m

1日目:8時間5分

猿倉荘(4:40)→白馬尻荘(5:35)→岩室跡(7:15)→白馬岳頂上宿舎(8:20)→白馬山荘(8:40)→白馬岳(9:10)→丸山(9:45)→杓子岳(10:35)→鑓ヶ岳(11:35)→天狗山荘(12:40)

2日目:5時間35分

天狗山荘(3:25)→天狗ノ頭(3:45)→天狗ノ大下り(4:10)→不帰キレット(5:10)→不帰一峰(5:25)→不帰ニ峰北峰(5:55)→不帰二峰南峰(6:20)→唐松岳(7:05)→唐松岳頂上山荘(7:30)→八方池(8:30)→八方池山荘(9:00)

【登山前】

猿倉駐車場

猿倉駐車場

約100台の駐車場スペースがありますが、北アルプスでもトップクラスの争奪戦となる駐車場です。特に週末はかなり熾烈で深夜で満車も珍しくないとのことです。満車の場合は白馬八方バスターミナル周辺に駐車してバスで猿倉に行く必要があります。

私が登った日は、三連休中日だったこともあり深夜1時到着時点で9割は埋まってました。おそらく宿泊組の車が多数残っていたと思いますが、本当にギリギリ駐車という感じでした。一安心して車中泊で仮眠をとり出発に備えました。

【1日目 猿倉荘〜白馬岳〜天狗山荘】

猿倉荘~白馬山荘

猿倉荘

猿倉荘を日の出前に出発します。猿倉荘の横に大雪渓ルートの登山口があります。

登山道から見える白馬岳

最初はなだらかな砂利道です。白馬岳が綺麗だな〜あそこまで登ります!

歩き始めの登山道

徐々に登山道らしくなっていきます。

有名?な案内板

白馬尻テント場に到着。この看板は結構有名ですよね?

白馬尻テント場

テント場は広くて使いやすそうでした。

見えてきた雪渓

大雪渓に向けて登っていきます。雪が見えてきましたが、かなり溶けてしまっています。

大雪渓

大雪渓に到着です!チェーンスパイクをつけて登ります。大雪渓は毎年少しずつ雪が少なくなっているようです。以前は一年中登れたそうですが、この山行直後に雪が減り通行止めになったようです。なんだか寂しいですね…

大雪渓を抜けて登山道へ

大雪渓を登りきり再び登山道に入ります。

緊急避難小屋

緊急避難小屋を通過。

豊かな高山植物

白馬頂上宿舎が見えてきました。それにしても白馬は緑や高山植物が綺麗ですね〜女性に人気なのが頷けます。

白馬頂上宿舎

白馬頂上宿舎に到着。大きくて立派な山小屋です。ここにはテント場もあります。

白馬山荘への登山道

白馬頂上宿舎から少し登ると白馬山荘です。

荷揚げのヘリコプター

この日はヘリで荷揚げをやっていました。

白馬山荘

白馬山荘に到着。山の上は思えない立派で大きい山小屋です。宿泊可能人数は800人!日本最大の山小屋だそうです!いつか泊まってみないな。

白馬山荘から見える杓子岳と鑓ヶ岳

白馬山荘からの眺めは絶景です!

白馬山荘から見える剣岳立山

下に見えるのは白馬頂上宿舎。奥には剱岳立山が見えます。

白馬山荘から見える旭岳

マイナーですが、旭岳も素晴らしい!

白馬山荘からの景色のパノラマ

白馬山荘からの眺めをパノラマで撮影。山頂からも近いし、これは素晴らしい山小屋ですね!

白馬山荘~白馬岳~杓子岳

白馬岳への最後の登り

のんびりもしていられないので、白馬岳に向かいます。

白馬岳山頂

白馬岳に到着!

山頂の様子

 写真撮影待ちの列ができて、山頂は賑わっていました。

栂池方向

更に北に進んで下りていくと栂池方面。こちらもいつか歩いてみたいな。

山頂からの絶景

山頂からの景色は絶景!なんて綺麗な山なんだろう!

山頂から眺めた雲海

この日は雲海もできていました。

旭岳

緑と岩のコラボレーションがすごく綺麗。

絶景に見入る筆者

ひととき景色に見惚れてしまいました。

白馬岳~天狗山荘

杓子岳と鑓ヶ岳への稜線

今日の行程はまだまだ続きます。白馬岳を後にして残りの白馬三山である杓子岳、鑓ヶ岳に登り天狗山荘に向かいます。

整備された登山道を進む

まずは杓子岳に向かいます。登山道はザレ場ですが整備されていて歩きやすいです。

雲に覆われ始めた白馬岳

白馬岳を振り返ってみます。少し雲が湧いてきてしまいました。

杓子岳山頂

ガレ場の急登を登り杓子岳に到着。雲が東側からどんどん迫ってくる…

杓子岳~天狗山荘

鑓ヶ岳へ向かう登山道

次の目的地、鑓ヶ岳に進みます。

美しい山容

北側はまだ雲がかかっていません。なんて優美な景色なんだろう。

雄大に佇む鑓ヶ岳

鑓ヶ岳が見えてきました。

杓子岳

杓子岳を振り返ってみます。もう雲に覆われる寸前です。

素晴らしい山容

今まで雲が少なかった北側にも雲が迫ってきました。でも綺麗な景色。

鑓ヶ岳山頂

ガレ場を登り鑓ヶ岳に到着。完全に雲に覆われてしまいました…残念。

山頂の様子

山頂は休憩できるくらいのスペースがあります。

天狗山荘への登山道

雲の中を天狗山荘に向かいます。

白馬鑓温泉への分岐

ここが人気の白馬鑓温泉への分岐。白馬鑓温泉にもいつか行ってみたいなあ…

見えてきた天狗山荘

今日の終点、天狗山荘が見えてきました。

天狗山荘

天狗山荘に到着。大きくはないですが、居心地が良さそうな山荘です。

本日の寝床

本日の寝床がここ。一区画を4人で使います。

天狗山荘のテント場

到着時は雲でガスっていましたが、しばらくのんびり休んでいると…快晴に!天狗山荘のテント場と奥は鑓ヶ岳です。素晴らしいローケーション!

息を飲む景色

少し登って上から小屋を撮影してみました。どうですか?いい景色でしょ?

本日の夕食

本日の夕食です。鍋も料理も美味しかった〜何杯もおかわりしてパワーをつけました!あとはゆっくり休むのみです。

1日目は、天気に恵まれ白馬三山の絶景を楽しむことがでしました。豊かな高山植物北アルプスの岩陵帯のコラボレーションは本当に綺麗で、特に白馬岳の荒々しい感じではなく厳しくも美しい山並みは人気が頷ける素晴らしい山だなあ…と感じさせられました。

2日目は、優美の1日目とは打って変わり険峻な不帰ノ嶮に挑みます。(後半に続く)

後半はこちら↓

masa-uw.hatenablog.com

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【雌阿寒岳】異世界へいざなう魅惑の活火山、雌阿寒岳へ登る

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思い出の山行第5回は雌阿寒岳です。雌阿寒岳は、初めての北海道遠征時に登った山の1つです。緑に覆われる雄大な自然に佇む山があるかと思えば、カルデラ上にできた荒涼とした山もある。北海道の大自然の懐の深さを感じさせれた山行となりました。

【アクセス】

レンタカーを使用

阿寒湖温泉(前日宿泊)→国道240号→国道241号→道道949号→雌阿寒温泉駐車場

雌阿寒温泉から女満別空港へ、飛行機で東京

【コース】

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距離:11.2Km 累積標高:登り1141m 下り1136m

山行時間:5時間25分

雌阿寒温泉コース登山口(7:35)→5号目(8:35)→8号目(9:15)→雌阿寒岳(9:40)→阿寒富士(10:50)→オンネトーコース5号目(11:25)→オンネトー国設野営場(12:15)→雌阿寒温泉駐車場(13:00)

【登山前】

雌阿寒温泉駐車場

雌阿寒温泉駐車場

駐車場は雌阿寒温泉駐車場を利用しました。50台ほど駐車できるスペースがあり、トイレもあります。隣には日帰り入浴できる野中温泉もあるので便利だと思います。料金は無料です。

【登山開始】

雌阿寒温泉登山口〜雌阿寒岳

雌阿寒温泉登山口

 登るのは雌阿寒温泉コース。ここがスタートの雌阿寒温泉登山口です。最初は樹林帯の中を進みます。

登山道のハイマツ帯

樹林帯を進むと徐々にハイマツ帯に変わっていきます。

雄大な景色を眺めながら登る

北海道の広大な自然を眺めながら登ります。この景色で標高1000m程度です。北海道の山はいいな〜

5号目

5号目を通過。

標高を上げると緑が少なくなる

5号目を過ぎると少しずつハイマツが無くなり火山らしい岩陵帶に変化していきます。

緑のなくなった登山道

山頂付近までくれば、植物の一切ない荒涼とした景色に様変わり。

下から見た雌阿寒岳の山頂

山頂が見えてきました!もう少し!

山頂で景色を眺める筆者

雌阿寒岳に到着!

山頂の様子

山頂は結構広いです。この日は風は微風でしたが、いかにも風が強くなりそうな山だと思います。強風時は注意です。

雄阿寒岳方向の景色

すごい景色!ここは地球ですか?

火口と阿寒富士

自然が作ったものはやっぱり美しい。地球が生きている惑星であることを感じさせてくれます。

雌阿寒岳〜阿寒富士〜雌阿寒温泉駐車場

火口の脇を歩く筆者

せっかくなので、目の前に見えていた阿寒富士にも登っていくことにしました。

阿寒富士に向かう筆者

阿寒富士に向かいます。写真だとよく見えませんが山頂まで九十九折りに登山道があるのがはっきり見えました。見えてしまうと、あそこを登るのか…とちょっとうんざりします。笑

阿寒富士

阿寒富士に到着!

山頂の様子

山頂は広々していました。

雌阿寒岳雄阿寒岳

山頂からは隣の雌阿寒岳と火口がよく見え、奥には雄阿寒岳まで綺麗に見えます。

南側は果てしない森が続く

南側は広大なとごまでも続く大自然

西側の眺め

西側も大自然、北海道は大きいなぁ…

オンネトーコースの登山道

下りはオンネトーコースを進み、周回して駐車場に戻ります。

オンネトーコース登山口

オンネトーコース登山口まで下りてきました。

オンネトー野営場

登山口の横にあるオンネトー野営場の中を通って戻ります。もし宿泊費を浮かせたいならここでテント泊するのもありだと思います。

オンネトー湖畔

オンネトーの湖畔をのんびり歩き樹林帯を通って駐車場に向かいます。

雌阿寒温泉駐車場

駐車場まで戻ってきて終了。天気に恵まれて良い山行になりました!お疲れさまでした!

【登山後】

山の宿「野中温泉」(日帰り入浴)

下山後の日帰り入浴は、駐車場の横にある野中温泉の日帰り入浴を利用しました。硫黄泉の源泉掛け流し、アメニティなし、シャワーなどの設備もなく、温泉と真水のみのthe秘湯という温泉です。なかなか良かったですよ〜入浴料は500円。雌阿寒岳の山バッジは店頭には出ていませんが、野中温泉の受付の方に言うと出してもらえます。

山の宿 野中温泉:宿の特色 || 民営国民宿舎Webガイド

【登山を終えて】

北海道の山もいいだろうけど標高も低いし、アルプスなどに比べれば…それが登る前の私の認識でした。でも初めての北海道遠征でそれは覆されました。手付かずの壮大な大自然とそこに聳える荒々しくも美しい山々、その素晴らしさに私は完全に魅了され心を奪われてしまいました。

年に1回は北海道の山に登りに行くぞ!が今の目標です。今年は大雪山から十勝岳まで縦走したい、いや幌尻岳に挑むか、ニペソツ山にも行きたいし… 妄想が尽きません。またあの北海道の山々に会えると思うだけでワクワクします。

遠い北海道の山、登れる機会は一生に一度あるかないか。だからこそ良い天気で登りたい!そんな想いが強くなります。そんな中、雌阿寒岳は天気に恵まれ素晴らしい山行をすることができました。またいつかこの山行を酒の肴に山談議に花を咲かす、そんな日がきたらいいなと思います。

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【蝶ヶ岳】雪化粧の穂高連峰に逢いに初冬の蝶ヶ岳を登る

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雪化粧の穂高連峰に無性に逢いたくなり、2023年11月19日、穂高連峰の絶景地、蝶ヶ岳に登りました。前日の降雪の影響で後半はラッセルとなり苦しい登りとなりましたが、その先には魂が揺さぶられる絶景が待っていました。

【アクセス】

自家用車を利用

東京→中央道→岡谷JCT安曇野IC→県道495号→三股駐車場

※三股駐車場や一ノ沢駐車場に通ずる烏川林道は例年12月上旬から4月下旬まで通行止め。詳しい日時は要確認。

【コース】

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距離:12.0km 累積標高:登り1418m 下り1400m

山行時間:9時間20分

三股駐車場(7:00)→三股登山口(7:15)→ゴジラみたいな木(7:55)→まめうち平(9:00)→最終ベンチ(11:40)→蝶ヶ岳(12:50)→蝶ヶ岳ヒュッテ(13:40)→最終ベンチ(14:10)→まめうち平(15:10)→ゴジラみたきな木(15:50)→三股登山口(16:10)→三股駐車場(16:20)

【登山前】

烏川林道

烏川林道は、毎年12月上旬から4月下旬まで冬期通行止めになるため、この期間は三股や一ノ沢の駐車場には車ではいけません。私は通行止めギリギリに行きましたが、この時期はスタッドレスは必須です。この日も前日に結構な降雪があり、路面に雪は積もっていました。

私はこの時に痛恨のミスをしてしまいました😅道路に落ちてきていた倒木を避けようと右に寄った瞬間、車体がガクンッと右に傾き、ヤバい!と思った時には道の側溝に落ちていました…落ち葉で埋まった側溝の上に雪が積もり全く見えませんでした。悪戦苦闘して何とか自力脱出しましたが、もしダメなら山行中止でJAFのお世話になるところでした。落ち葉や雪の季節は皆さんもお気をつけ下さい!

三股駐車場

三股駐車場

三股駐車場を利用しました。約70台駐車できるスペースがありますが、ハイシーズンはすぐに一杯になってしまいます。この時は、雪も降り林道閉鎖寸前の季節外れだったこともあり、駐車場はガラガラでした、

【登山開始】

三股登山口〜蝶ヶ岳

三股登山指導所

駐車場から少し歩くと三股登山指導所があり、ここが登山口です。登山届はここで提出できます。トイレもありました。

蝶ヶ岳常念岳の分岐

この分岐を右に行けば常念岳、左に行けば蝶ヶ岳です。今日の目的地、蝶ヶ岳に向かうため左に進路を取ります。

薄く積雪した登山道

登り始めは前日の積雪は全く気にならない程度、せいぜい15cmくらいの積雪量でした。

雪が積もったゴジラみたいな木

有名なゴジラみたいな木を通過。雪が積もってティラノザウルスのようになっています。笑

徐々に雪が深くなる

標高を上がるにつれ、少しずつ積雪量が増えていくのがわかりました。ただトレースがあるので先行者がいるのは間違いありません。

登山道から見えた常念岳

途中で常念岳が綺麗に見えました。今日は常念岳には行かないけど、またそのうち挨拶に行きますよ〜

どんどん雪が深くなる登山道

トレースを辿ってどんどん登ります。

まめうち平

まめうち平を通過

かなり積雪が増えてきた登山道

雪がどんどん深くなってきました。4、50cmはあるでしょうか。重めのパウダースノーでとても登りにくい雪です。

場所によっては胸くらいまで積雪が…

場所によっては1mを超える積雪になってきました。本当に登れるのか不安になってきます。トレースの主には未だ会えません。

ラッセルしながら進む

遂にラッセル隊に追いつきました。トレース1番手の方はなんと午前2時から登っているとのこと。恐ろしい執念です。笑

みんなでラッセルすると心強い

遅ればせながら私もラッセル隊に加勢します。ラッセル経験が未熟な私はすぐに疲れてしまします。ブルドーザーのようにラッセルできるようになれればなあ…クタクタになりながらも微力ながらラッセル頑張りましたよ!山頂までもう少し!

蝶ヶ岳〜三股駐車場

穂高連峰

厳しいラッセルで登りきると…いきなり眼前にこの景色が!無意識に「すごい」と言葉を発していました。魂を揺さぶられるとはこういくことか、そう感じずにはいられない本当に素晴らしい景色でした。

槍ヶ岳

美しくも険しい槍ヶ岳の雪化粧が素晴らしい。

奥穂高岳

雪化粧の穂高連峰に心が囚われる、素晴らしすぎる!

雲海が流れてくる

南の方から幻想的に雲が流れてきます。

パノラマで眺めを撮影

パノラマでも撮影してみました。素晴らしい景色でしょ?

穂高連峰に心奪われる筆者

寒かったですが、いつまでも見ていられる、心を囚われて動けませんでした。

蝶ヶ岳

景色の素晴らしさで忘れてましたが、蝶ヶ岳の山頂もしっかり踏んでおきます。

山頂の様子と即席ラッセル隊

山頂は広い大地のようになっています。即席ラッセル隊の皆さんと山頂で祝杯です!ありがとうごさいました!

山頂で穂高連峰に再び心奪われる筆者

山頂でも感動的な景色を眺めて動けなくなってしまいました。

蝶ヶ岳ヒュッテへ向かう

この景色から離れるのが名残惜しいですが、ラッセルで大幅に山頂到着が遅れたので、蝶ヶ岳ヒュッテでご飯を食べて下山することにします。

蝶ヶ岳ヒュッテ

蝶ヶ岳ヒュッテは冬期閉鎖中ですが、小屋前のベンチを借りてしばし休憩。

ブロッケン現象

休憩を終えて下山を開始するとブロッケン現象が!なんだか良い山行ですね〜

山頂は登山道の雪が少ない

暗くなる前に戻りたいので下山を急ぎます。

急いで下山する

少し暗くなってきましたが、なんとか明るいうちに下山できそうです。

三股登山指導所

登山指導所まで戻ってきました。明るいうちに下山できて良かった〜

三股駐車場

駐車場まで戻ってきて終了。お疲れさまでした!

【登山後】

日帰り温泉

日帰り温泉は、ほりでーゆ〜四季の郷を利用。広々とした綺麗な温泉でした。入浴料600円。

日帰り入浴 | 信州安曇野 ほりでーゆ~ 四季の郷[公式サイト] 北アルプス常念岳を望む天然温泉(ラドン)を利用した公共の温泉宿泊施設です

【登山を終えて】

蝶ヶ岳から見た雪化粧の穂高連峰、本当に素晴らしい景色でした。ラッセルをしている時は、積雪が胸まである時もあり、本当に山頂まで行けるのか?と不安もありました。でも即席ラッセル隊の皆さんのおかげて、こんなにも感動できる穂高連峰に出会えたことは感謝しかありません。本当に素晴らしい景色を見た時は嫌なことも悩みも何もかも全て忘れらる、そんな体験をさせてもらえた山行となりました。もう私は山をやめることはできないでしょう。笑

穂高連峰が綺麗に眺められる山はいろいろありますが、蝶ヶ岳からの眺めも他に負けず劣らず絶品です。まだ登ったことのない方は、季節を問わずぜひ一度訪れてはいかがでしょうか。

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【奥穂高岳1泊2日】絶景に感動しきりの2日間、憧れの奥穂高岳へ(後半)

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2日目は、いよいよ憧れの奥穂高岳に登ります。奥穂高岳に登頂後は、吊尾根を下り前穂高岳に寄り道、重太郎新道を通って上高地に戻ります。2日目も天気は快晴、最高の景色に出会えました。

【2日目 穂高岳山荘〜奥穂高岳上高地

穂高岳山荘〜奥穂高岳

ナイトハイクで奥穂高岳

山頂で日の出を見るため、3時30分にナイトハイクで穂高岳山荘を出発。ナイトハイクはアドレナリンが出るのは私だけでしょうか…?

奥穂高岳山頂

約1時間30分で憧れの穂高岳山頂に到着!一番乗りでした!

山頂でガッツポーズする筆者

遂に奥穂高岳とったどー!やったー!!後から登ってきた方に撮っていただきました。ありがとうございます!

山頂で見かけた幻想的で素敵なカップ

素晴らしい朝焼け。カップルが幻想的で素敵。お気に入りの写真です!

槍ヶ岳までの稜線

槍ヶ岳までの稜線の朝焼け。なんて素晴らしい景色なんだ!

日の出を迎える北アルプス

日が昇ってくる。

日の出を迎える稜線

まさにゴールデンアワー

ジャンダルム

ジャンダルムも朝を迎える。

笠ヶ岳

笠ヶ岳の朝の目覚め。

前穂高岳までの稜線

これから歩く吊尾根方向。どこを見ても素晴らしい。

景色に見入る筆者

あまりの絶景に感動しきり。幸せすぎる。

霞沢岳、乗鞍岳、焼岳

左が霞沢岳、真ん中が乗鞍岳、右が焼岳。雲に隠れているのが上高地。素敵、素敵すぎる…

穂高岳前穂高岳

吊尾根

これから歩いていく吊尾根を眺める。ずっとここで眺めていたい、本当に素晴らしい景色でした。

ジャンダルム

ジャンダルムも目覚めました。いつか絶対ジャンダルムに登るぞー待ってろよー!

吊尾根の登山道

いつまでも眺めていたい。名残惜しさを感じながら吊尾根に向かい下山を開始します。

緊張感のある登山道を進む

大きく切り下がった斜面を前穂高岳に向かいトラバース気味に進んで行きます。

岳沢小屋のテント場

遥か下に岳沢小屋のテント場が見えます。

岳沢と岳沢小屋

眺めはいいのですが、足を踏み外したら終わりなので慎重に進みます。

吊尾根の様子

時々止まって景色を眺め、また歩き出す。これの繰り返しが楽しいですね。でも吊尾根は私は結構怖かったです😅なかなか緊張感ある登山道だと思います。

前穂高岳

前方に前穂高岳が見えてきました。

気を緩められない登山道が続く

斜面をトラバースして南側に回り込んだところが紀美子平です。

遥か下に見える上高地

ずっとこの景色を眺めながら歩きます。何回も立ち止まって眺めてしまいますよね。

紀美子平

紀美子平に到着。ここでザックをデポして前穂高岳に登ります。

ちなみに紀美子平の紀美子は、穂高岳山荘の礎を築き、上高地から穂高岳へのルートを切り開いた今田重太郎さんの奥さんの名前らしいです。自分の奥さんの名前を地名につけるなんて素敵ですね〜

前穂高岳山頂でポーズする筆者

岩場をよじ登り前穂高岳に到着!

山頂の様子

山頂は岩だらけですが、かなり広いです。そして360度の絶景が広がっています。

涸沢カール

涸沢カールが綺麗に見えます。夜に来るとテントのあかりで夜景が綺麗かもしれません。

奥穂高岳

眼前に大迫力の奥穂高岳が!素晴らしい景色!前穂高岳は絶対に登るべきです!

前穂高岳から眺める富士山と南アルプス

南アルプスと奥に富士山も見えます。

前穂高岳から眺める上高地方向

乗鞍岳や霞沢岳、焼岳は、朝とはまた違った雰囲気で何回見ても楽しめます。

前穂高岳上高地

重太郎新道

前穂高岳を下り、先ほど見えた岳沢に向かって重太郎新道を下っていきます。

岳沢パノラマ

岳沢パノラマを通過。いい景色だな〜

カモシカの立場

カモシカの立場を通過。由来はやっぱりカモシカが立つ場所なのでしょうか…?

重太郎新道の長い梯子

前穂高岳から岳沢小屋までは急登をひたすら下っていきます。こんな長い梯子を降りることもあります。重太郎新道は下りより登りで使う方が安全という方も多くいます。それくらい急登なので、慎重に下っていく必要があります。

岳沢小屋のテント場

岳沢小屋のテント場を通過。結構広かったです。

岳沢小屋

岳沢小屋に到着。ここまで来ると急登も終わり危険箇所もなくなります。ホッと一息ついて上高地に向かいます。

天然クーラー(風穴)

途中に天然クーラーの風穴がありました。真夏で暑かったので癒される〜

賑わう河童橋

河童橋まで戻ってきました。河童橋は観光客で大賑わいです。

上高地バスターミナル

上高地バスターミナルに到着。バスで沢渡まで戻って終了!いや〜最高だったなーお疲れさまでした!

【登山後】

日帰り温泉

下山後は、沢渡にある梓湖畔の湯で汗を流しました。私が利用している梓第一駐車場から歩いていけます。沢渡に来た際は、下山した後にザックを車に置いていつも利用しています。入浴料は750円。

梓湖畔の湯 • さわんど温泉

「我山」のソースかつ丼

我山のソースかつ丼

下山したらジューシーでボリューミーなソースかつ丼を食べるぞー決めていました!行く前に調べておいたお店が「我山」です。下山後のカロリーたっぷりのソースかつ丼、美味しかった~ペロリと食べました。ソースかつ丼1700円なり。

ソースかつ丼 我山 - 三溝/とんかつ | 食べログ

【登山を終えて】

奥穂高岳、最高の一言でした。山頂に立った時は、ようやく私も登山者の端くれになれた気がしたものです。山頂から見た荒々しくも壮大な山々、美しい涸沢カール、険しい登山道、そして、涸沢に初めて行けたのも嬉しかった。おおっ、ここが話に聞く涸沢かあ〜なんて感慨もひとしおでした。

今回のコースは、吊尾根や重太郎新道は高所感あり急登ありで慎重さが求められますが、比較的登りやすい周回コースだと思います。景色も素晴らしくおすすめできるコースです。心配な方は涸沢からピストンで登るのも良いかもしれません。今度は北穂高岳から大キレット槍ヶ岳も登りたいし、いつかはジャンダルムから西穂高岳に抜けてみたい…などなどいくらでも夢が膨らんでしまします。なんて登山者を惹きつける魅力的な山なんでしょう。笑

山頂から見た大迫力の景色は、今でも鮮明に思い出すことが出来ます。毎年1回は登りたいな…なんて思ってしまいます。決して楽な山ではないですが、天気の良い日にぜひ皆さんも挑戦してみていただきたいです。絶対苦労して登るだけの価値がある山ですよ〜!

楽しく充実した2日間でした。やっぱり私は山が大好きです。

前半はこちら↓

masa-uw.hatenablog.com

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【奥穂高岳1泊2日】絶景に感動しきりの2日間、憧れの奥穂高岳へ(前半)

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思い出の山行第4回は「奥穂高岳1泊2日」です。登山を始めてから、ずっと登ってみたいと思っていた奥穂高岳。行けるチャンスがあれば絶対ソロで挑戦したい!と狙っていました。よくやくチャンスが訪れた2023年7月29日、憧れの奥穂高岳に登ってきました。

【アクセス】

自家用車を利用

東京→中央道→岡谷JTC→長野道→松本IC→国道158号→沢渡駐車場

※沢渡駐車場からバスで上高地入り

【コース】

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距離:26.0km 累積標高:登り2157m 下り2112m

1日目:7時間40分

上高地(5:40)→明神館(6:20)→徳沢(6:55)→横尾(7:50)→本谷橋(8:45)→Sガレ(9:40)→涸沢小屋(10:30)→ザイテングラート(11:25)→穂高岳山荘(12:20)→涸沢岳(13:00)→穂高岳山荘(13:20)

2日目:7時間45分

穂高岳山荘(3:30)→穂高岳(5:10)→紀美子平(6:55)→前穂高岳(7:30)→岳沢パノラマ(8:45)→カモシカの立場(9:10)→岳沢小屋(9:50)→上高地(11:15)

【登山前】

沢渡駐車場

上高地の玄関口、沢渡は市営から民間までたくさんの駐車場があります。私が利用したのは民間の梓第一駐車場です。タクシー会社が運営しており駐車場が乗合タクシー乗場になっています。またバス利用でもさわんど大橋バス停が隣ですし、始発のさわんどバスターミナルにも歩いて行けます。駐車料金は沢渡地区はどの駐車場も1日700円で同じです。

前日入り車中泊の場合は、夜間もトイレが利用できる市営第二駐車場がベストかもしれません。梓第一駐車場は夜間は入口にロープが張ってあり入れません。梓第一駐車場利用時は、道の駅で車中泊して朝早く駐車場入りがいいです。4時30分くらいには開いたと思います。ただ私が電話で問い合わせした時はロープを外して入っていいよーと言ってもらえたので、夜中にきて車中泊させてもらいました。(笑)朝きた係員の方に料金を払えば大丈夫でした。トイレも近くにあり結構いいと思います。

上高地までのアクセス

上高地へは、一般車両の通行が規制されているためバスがタクシーを利用するしかありません(歩きもありますが)。

料金は、最新の情報で①バス利用〜往復2800円/片道1500円、②タクシー〜5000円です。

上高地へのアクセスの方法は、人それぞれだと思います。私は乗合タクシーを利用しています。梓第一は乗合タクシー乗場になっているため、係員のおじさんに乗合タクシーに乗りたい旨を伝えると相乗りできるタクシーを探してくれます。うまく4人で相乗りできればバスより割安、3人でも少し割高ですが、並ぶストレスがないので私はいいかなと思います。しかも乗合タクシーだとバスより少し早く上高地に到着することができます。

ただこの日はタクシーが予約で一杯で乗れませんでした。やむなくさわんど大橋バス停からバスを待ちますが始発でないので乗れるのか?と不安になりましたが…さすがアルピコ交通!係員の女性が無線でバス待ちの状態を連絡してくれ、無事バスに乗れました!安心のアルピコ交通

【1日目 上高地穂高岳山荘】

上高地〜涸沢

賑わう上高地

北アルプスの玄関口上高地。ここに来るといつもテンションが上がります!山好きなら何回も足を踏み入れる特別な場所です。

朝の河童橋

朝霧に包まれる河童橋を横目に登山開始です。

梓川

梓川の脇をひたすら歩いていきます。

明神館

明神館を通過します。

徳沢のテント場

徳沢のテント場はいつも賑わっています。登山のベースにもいいし、のんびりテント泊にもいいですね。

横尾山荘

横尾山荘まできました。ここから涸沢方向に向かいます。

横尾大橋

横尾大橋を渡って登山道に入ります。

南岳?

歩きながら正面に南岳?が綺麗に見えます。南岳ですよね?

最初は緩やかな登山道

横尾谷を緩やかに登っていきます。

本谷橋

本谷橋を通過。

本谷橋を渡って振り返る

本谷橋は少しスペースがあり、休憩している人がたくさんいました。

屏風沢

屏風沢を通過。

屏風沢からの眺め

屏風沢からは迫力ある山容が見えます。

整備された登山道

急登もありますが、登山道は石で整備されていて歩きやすいです。

谷沿いを登る

谷沿いを登っていきます。北アルプスに来たなーという景色がテンションを上げてくれます!

Sガレ

Sガレを通過。

沢を抜けると涸沢

沢を抜けると涸沢カールに到着です。涸沢の直前にはまだ雪が残っていました。

涸沢〜穂高岳山荘

涸沢ヒュッテ

涸沢ヒュッテに到着!少し一息つきます。

涸沢ヒュッテのテラス

いやーさすが人気の涸沢ヒュッテ、おしゃれですねー

涸沢カール

初めての涸沢です!おーここが写真で見ていた涸沢だ!とちょっと感動しました。(笑)景色も良く人気なのも頷けます。そのうちここでテント泊してみたいなー

穂高岳山荘とザイテングラート

今から登っていくザイテングラートを眺めます。コルの部分に穂高岳山荘も見えます。こんな景色の中を登れるのは幸せだなぁ…

奥穂高岳方向

奥穂高岳は雲がかかって見えません、残念。

涸沢小屋から眺めるテント場

涸沢小屋側からテント場を眺めてみました。いい場所ですね!

涸沢小屋

涸沢小屋を通過。涸沢小屋も涸沢ヒュッテもおしゃれですごくいい山小屋。人気なのが頷けます。

穂高岳山荘への登り

いよいよ本日の宿、穂高岳山荘への登りです。ガレ場をザイテンングラートに向かいます。

ザイテングラート

難所のザイテングラート。疲れた体になかなか応える登りです。

穂高岳山荘

遂に穂高岳山荘に到着!素晴らしい小屋です!

涸沢岳への登り

奥穂高岳へは明日登るので、穂高岳山荘にザックをデポして今日は涸沢岳へ登ります。

涸沢岳山頂

涸沢岳に到着。

涸沢岳から眺める奥穂高岳

素晴らしい!すごーーい!なんていい景色なんだろう!

涸沢岳から眺める涸沢

涸沢カールも眺めます。小さく涸沢ヒュッテが見えます。すごい地形だなー

前穂高岳

鋭くえぐれた前穂高岳も見えます。明日はあそこも登る予定です。

北穂高岳への稜線

北穂高岳を眺めます。北穂高岳を登り大キレットを通って槍ヶ岳まで行ってみたいなーすごい険しいコースでそそられますね~

奥穂高岳に見とれる筆者

最高!来てよかったな~

穂高岳山荘のテント場

穂高岳山荘に戻りがてらテント場を眺めます。次はテント泊もしたい!

穂高岳山荘の入口

穂高岳山荘に戻ってきました。後はのんびり山荘の時間を楽しみます。

穂高岳山荘からの景色

この景色を見ながらのんびり昼寝をしました。最高~

快適な寝床

寝床はこんな感じ。とても快適に眠れました。

夕食

お楽しみの夕食です。山で食べるご飯はなんでこんなに美味しいのだろう。

穂高岳山荘から眺めた夕日

のんびり夕日を眺めながら黄昏れました。山に登ってのんびり過ごす時間は、何物にも代えがたい貴重な時間だなって思います。嫌なことも忘れられますね!

1日目から絶景の連続でした。写真や話の世界だった涸沢にようやく来ることができ、ここが涸沢か~とすごく嬉しかったです。更に涸沢岳から見た奥穂高岳の絶景!もう最高!としか言いようがありません。そしてのんびりと景色を眺めながら過ごす山荘での時間。贅沢で癒される最高の時間です。

なんだか1日目から満足すぎる山行でしたが、明日はいよいよ憧れの奥穂高岳に登ります。(後半に続く)

後半はこちら↓

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