FSDの感想 #3 新モンスターについて2

自分は別にRap battleに深い見識を持っているわけではないのでただの感想でしかない。歴史もFSDを見始めてRap battleを知ったくらいだ。

 

今回のFSDは前回に引き続き新モンスターのお披露目回としての要素が大きかったと思う。

つまりチャレンジャーは噛ませ犬になることを余儀なくされるのだが今回の最初のバトルのチャレンジャー雄猿はその点を隠すことなく堂々と述べていた。僕は見ていて、ああやっぱりちゃんとチャレンジャーの側も自覚しているんだな、と安心した。この戦いのモンスター側は和入道で果たしてそのサジェスチョンに応えることができていただろうか。自分のなかでは少し疑問だった。なんだか若干パッションで押し切っている感が見えて少し残念だった。

和入道のポジションって自分のなかで呂布カルマと被る気がするのだけどそんなことないのかな。確かに和入道と呂布カルマは違う。違うけどあまり韻とか気にしないで相手を打ち倒していくっていうスタイルが僕の中で若干被るのだが・・・。

和入道がこの先モンスターとしてどう戦っていくのか気になるところである。

 

次に新モンスターFORKが登場。そして相手は魅RIン。

今回の放送のハイライトはこのバトルだったと思う。FORKの韻を踏みつつ自分の論理を展開していくスタイルは聞き取りやすくかっこいい。そして筋が通っている。聞いていてFORKの一方的な展開になるのではと思ったが、チャレンジャーの魅RIンも食い下がっていく。魅RIンは三下感がとても強く、見ていて若干吹き出しそうになるのだが、しかしだんだんとその三下感が癖になっていく。そしてバトルを重ね続けてついにはその三下がFROKという主役と拮抗する瞬間があるのだ。

その三下感溢れる魅RIンがFROKに挑む姿が見ていて心地よかったし魅RIンを少し好きになった。

 

MONSTER VISION

MONSTER VISION

 

 

 今回と前回で新モンスターが四人登場してそしてボスは般若で一通りお披露目回は終ったと思う。裂固、呂布カルマ、和入道、FORK。

裂固はpablowのポジションでその次に和入道、そしてFORKと呂布カルマと続く。こう見ると旧モンスターよりもスケールアップしている感じがする。Rと呂布カルマではR、pablowと裂固ではpabulow、この二人に関しては旧モンスターの方が勝っている気がするがサ上と漢に関して負けが続いていたからその点では良かったのではないだろうか。

とりあえずこの四人で番組は進むのかそれともまだまだ新しいモンスターがいるのか。スナフキンとGADOROはモンスターではなさそう・・・。残念。

FSDの感想#2 新モンスターについて

裂固が新モンスターになると知って一瞬「おおっ」と思った。なぜなら僕が同じ街で育った人間だからだ。僕が育った街から有名人が誕生したんだなというちょっとした誇らしい気持ち。

しかしその後から来たのがちょっとした不安だった。

確かに高ラでの優勝は神がかっていた。それぞれのバトルが完璧で韻もハマっていた。やはりあのなかで優勝は裂固で間違いなく、そしてふさわしかったのだろう。しかしその後の裂固のバトルに上積みがあまり見られず代わり映えしない戦いのように僕には見えた。主張も見えないし狂気のようなものも無かった。そしてスキルに関しては上には上がいる。

今回の新モンスターとしての裂固の登場は制作側におそらく新しい若いスターを作りたいという意図があったと思う。新しいスターを作ることでラップ界の市場拡大を目指す。なんとなく僕にはそれが透けて見えた。だとしたらそれに乗っかって裂固は更に上のステージに行くことができるのか。

今回の裂固のモンスターでの参戦で僕が注目するところはそこになるのだと思った。

 

G-HOPEとのバトルは正直同じレベルの戦いだったと思う。G-HOPEは過去の裂固のリリックをサンプリングしていて裂固はそれに付き合わずに戦っていた。だけどなんだか今回のバトルはそれだけのような気がした。それ以上でもそれ以下でもない。

裂固は新モンスターとして上からガンガンにいくと思いきやなんだか言葉を選んでいるように感じた。正直主張のようなものが読み取れずただ韻を踏んでいるように思える。それはそれですごいのだが裂固はおそらくpablowの後継として選ばれているわけだからpablowと同じでなくてもいいから裂固がその舞台に立っているストーリーのようなものをが言えると良かったのではないのだろうか。いきなりでなくてもいい。今後に期待。個人的にはpablowよりもスキルもストーリーも足りない部分があるように思える。

一方G-HOPEは全体的に裂固よりも小ぶりで、だけども上手だなと思った。変なサンプリングなんてすることなく真っ向勝負して欲しかった。若干アンダー・ドッグな側面も会ったと思う。しかし、であるなら尚更すべきことがあっと思うし伸び伸びと戦えたはずなのにその点が少し残念だと思った。ただ今回の戦いで僕は今度の高ラでの楽しみが一つ増えた。その点ではG-HOPEには感謝。

 

次の新モンスターは呂布カルマ。

間違いなくRの後継者。それだけの圧倒的な強さを持った男だ。そしてRの後継として力不足には感じない。このseason3でも圧倒的な強さを見せ、そしてチャレンジャーにとって高い壁になるのだと思った。

FRANKENもきっとアンダー・ドッグとしての参戦だったと思う。しかしそれにしては少し残念な戦いになってしまった。噛ませ犬にしてももっと真っ向から勝負する人はいなかったのだろうか。うーん。

それは次回以降の見所になるということか。しかしそれにしても呂布カルマの強さは十分に伝わってきたし、それはそれでよかったのかもしれない。

MONSTER VISION

MONSTER VISION

 

 

season3になってモンスターが新しくなるわけだが、新しいモンスターはいったい誰なのか。スナフキンが好きな僕としてはスナフキンがモンスターになってくれればなんて思ったりもする。season1と2を通してスナフキンの戦いがベストバウトの一つだと思っているので力量的にも十分だと思う。

サ上のポジションはノンキーがもしかしたらありうるかもしれない。だとしたらそれはサ上より完璧にアップグレードしたと言ってもいいと思う。ノンキーもいい戦いをしていた。

これからのフリースタイルダンジョンが楽しみである。

 

『銀の街から』を読んでの感想

今回読んだ本は沢木耕太郎が見た映画を短い文章で紹介していくという内容だった。なんとなくふと思い立ったときにパラパラと捲る、そんな本が読みたいなというのもあってアマゾンで買って読み始めた。

やっぱり僕は沢木耕太郎が好きなのだと思った。沢木耕太郎の文章に無駄な部分があるように感じない。余分な部分をそぎ落とし必要な部分を提示する。新聞の連載で字数制限があったということもあると思う。それにしてもその文章のシンプルさに何度もある種の気持ちよさを感じる。それでいて書き手の思いがストレートに伝わり、いちいち大袈裟な言葉を使うでもなく必要な言葉を選んで書かれているのだ。

この本は映画を通して著者に時には教えられ、そしてまた別の項では考えさせられる。

そんな本だったと思う。

銀の街から

銀の街から

 

 

うーん。

隔靴掻痒の感が否めない。文章を書くのは本当に難しい。 

FSDの感想

端的に僕には般若が負けているようには見えなかった。

晋平太は般若のことを"憧れだ"と言って、だけども立ち向かっていっている俺すごいでしょ、ってスタンス。だけども僕にはそれが少しあざとくて若干くどかった。

対して般若は俺がここまで歴史を積み上げてきた、といった矜持のようなものを見せていくスタイル。このスタイルは相変わらず今回も披露していた。これまで般若戦は今まで何度かあったけどこのプライドをチラつかせる戦い方が僕はあんまり好きじゃなくて自分の中では般若が負けていると思うところはあったと思う。

だけど今回の戦いは下からあざとくくる晋平太に対して般若は真っ向勝負していて、そして今回は微妙にくどさがなくてそういった点からもやっぱり般若が勝っていたと思う。

 

今回の晋平太のバトルをサ上から振り返るとやっぱり一人で戦うことの不利さが出ていたと思う。モンスターはそれぞれに色があって見ていて飽きないけどチャレンジャーの側はどうしても単調になってしまう。そして僕はpablowとR指定、そして今回の般若に関してはモンスター側が勝っていたように思った。

フリースタイルダンジョン ORIGINAL SOUND TRACK

フリースタイルダンジョン ORIGINAL SOUND TRACK

 

 

絵描きには絵描きの血が流れている

絵描きには絵描きの血が流れている、なんて言葉があったけど自分にとって好きなことがあるって本当に強いと思う。

今の世の中って好きなことがあれば大抵は食べていける。もしくはその好きなことで生活費全てを賄わなくてもちょっとした小遣い稼ぎはすることができる。例えば昔、テニスが好きだと言う職場の友人がいたけどその子はテニスで食べていけないから今の仕事をしていると話していた。だけど世の中にはテニスの好きな人はごまんといて中にはテニスを教えて欲しいというひともいると思う。もしくはテニスの知識、技術などを体を使わず授業で教えて欲しいというひともいるかもしれない。例えば昔の職場に夜中までゲームをしていて仕事に遅刻してくる職場仲間がいたけど、ゲームだったらyoutubeでゲーム実況をして稼いでいる人間もいるし、もしかして今はいないけど、この先お金を払ってゲームの相手をして欲しいってひとが現れるかもしれない。例えば僕の友人で料理の好きな友達がいて店を持つはリスクが高すぎるとか言って尻込みしているやついるけど、料理好きなら別に店を持たなくとも料理動画をyoutubeにアップするだけでお金を稼げるしネットを探せば多分店を持たずとも週に数日、店を借りる方法とかあるような気がする(ちゃんと確認していないので気になる人は自分で確認して見てください)。

けん玉のプロになっている人もいるし人狼のプロになっている人もいる。ラーメンの評論家になっている人もいる。

 

大事なことは2つあると思う。

まず最初に大切なことは好きなことを見つけることだと思う。当たり前ことのように思うけど、好きなことを見つけるって本当に難しい。ちなみに僕は好きなことが見つからず、好きなことを見つけている人が本当に羨ましい。ましてやその好きなことで勝負している人なんて言わずもがな。

次に大切なことは稼ぎ方を知ること。稼ぎ方なんていくらでもあると思うって先ほど述べたけど、もう少し正確に言うならば稼ぎ方なんていくらでもインターネットが教えてくれる。または、インターネットを介して同じ考えかたやヒントになる人に会えることができる。

 

好きなことを見つけられたならば半分人生という名のゲームに半分勝ったようなものだと思う。

魔女の宅急便 [Blu-ray]

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 ちなみに冒頭の言葉は魔女の宅急便に登場するキャラクターの言葉だ。

声優は主人公と一人二役を演じている。

読書とパスタ

朝起きて何もすることが無く暇だったのでとりあえず読書。

角田光代の『いつも旅のなか』を読む。理由など無くただ目の前にあったから。読んでみて、なるほどなるほどと感心。著者の書いていた当時は内容から想像するにおそらく三十代半ば。自分と同年代の女性が旅に出るとこんなことを考えてるのかと疑似体験。書かれている内容はなんのことはないとりとめのないことなのだが読んでいて面白い。

面白くてなんだかかわいらしい。かわいらしい、なんて言ったら怒られるかもしれない。でも本当にかわいらしいのだ。まるで少女が旅をしているような。

ひとしきり読んで途中で飽きて別の本を探す。沢木耕太郎の『天涯2 水は囁き月は眠る』を手に取る。この本は写真が多く、その中に文章が少し挟みこまれている。『いつも旅のなか』を読んでいて中の写真があまりにも綺麗でほかにも綺麗な写真が見たくなってこの本を手に取った。そしてその選択に間違いは無かった。どの写真も見とれてしまう。ジャマイカにいる子供たちの笑顔。サンフランシスコの明け方の空。マドリードリスボン、ロンドン。それぞれの写真達を眺めていると不意にその本に書かれている言葉が飛び込んでくる。

《旅に病んで夢は枯野を駆け巡る》芭蕉の句

《猫は旅行を好まない、ただ自由を好む。》ジャン・グルニエ『孤島』(井上究一郎訳)

 

昼食にパスタを食べようと思い立ちドラッグストアに出かける。

日差しが強く汗かきながらひとまずコンビニへ涼みに逃げ込む。雑誌のサンデーを立ち読みしようと探すのだが見つからず。ぶうぶうと文句をたれながら再出発。

汗かきながら目的地のドラッグストアに逃げ込むように入って、ホールトマト二缶、コンソメソース、ベーコンをかごの中へ。バニラヨーグルト、菓子類をまとめ買いしてレジへ。レジ袋に買ったものを詰めて帰路につく。いやあ本当に暑い。暑いのだが、晴れ晴れした空やこれでもかというくらいの緑を目の当たりにすると、なんだかどうでもよくなってくる。まあいいか。

そんなこんながありながらパスタを食べる。

おいしかった。

いつも旅のなか (角川文庫)

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 昼は寝てました。

なんだか頭が痛い。扇風機を弱めた午後でした。

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晋平太 VS R指定の感想

やっぱりR指定が上手くてクレバーで晋平太よりも勝っていたと思う。晋平太もすこし戸惑いというか狼狽していたように見えて終始R指定が主導権を握っていた。

R指定は文章の組み立てがうまく二重三重の意味を込めてくる。それでいてちゃんとオチをつけてくる。その上手さが若干軽さにも見えなくは無いけど、そんな一点の曇りを吹き飛ばすだけの軽快さがあった。まさに芸術。短歌や俳句の次にくるものそれがR指定のラップ、そう思う。

個人的には勝者はR指定でいいと思う。

晋平太も上手く返していたと思うけどR指定ほどではなかった。

 

ただ、ただ・・・・。

最後の最後に放った晋平太のお前は「助演じゃない主演だ」の言葉がR指定に深く刺さった気がした。もちろんこれはR指定助演男優賞に引っ掛けたdisなわけだがそれがR指定に目に見えて効いているように思えた。そのたったその一つのポイントによってまあ、この審査結果はしょうがないかなと僕に思わせた。

ただ僕の中では勝者はやっぱりR指定だ。

 

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尚、Lilyの審査について批判のコメントが散見されたが、個人的には上記の考えから妥当だと思う。別に空気を読んで晋平太をWinnerにする必要も無いだろう。最後に付け加えておく。