キロクとブログ

日々感じたことと記録したいこと

読書の記録もこちらで

やろうと思う

 

せっかくだからこの誰も見ていないブログで読書感想を記録していこうと思う

私の一番好きな作者である夢野久作から始めよう

 

夢野久作の作品は全集で全て読んだ

ドグラマグラ」や「瓶図めの地獄」「少女地獄」などが有名ではないだろうか

夢野作品は何と言ってもミステリアスでファンタジー

読む者を幻想的な世界へ誘ってくれると思えば現実的な恐怖の世界へも誘ってくれる

死神博士」のような軽快な読むものを気持ちよくしてくれようなストーリーもあるが

どれをとっても夢野久作作品であるから凄い。

 

本日記録したい話は「ココナットの実」である

この作品は全集の第6巻にある作品で筆者が大好きな作品の一つである

 

椎名林檎の世界感が好きな人ならきっと好きになるに違いない

そんな作品である。

話は小悪魔物語であり登場人物の美少女ヒロインが引き起こすトラブル続きの物語

退廃的な世界観にあわせて

登場人物がアニメ的で非常にわかりやすくそして爽快である。

古い小説によくある現在の情景とその小説の情景がマッチしないが故に理解しがたい描写など

少なく未だに実写化出来るような作品である

 

おまけに読みやすく短い短編小説であるから夢野久作初心者の方にはオススメである

 

 

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外国人労働者の条件緩和について

 

建築業界の人材不足に対する危機感が無いと思うから書いてみることにした

こんな状態になるまでほったらかしていたのだから危機感は無いのが当然か

 

最近ではメディアで外国人実習生の問題がよく取り上げられるし

実際、お客さんにも外国人実習生って「お安く雇えるんでしょ」ってよく言われる

 

「実習生=低コスト」という認識が一般的ではないだろうか

 

実際はかなり違う

日本人の雇用よりもリスクが大きくコストがかかる

これ本気(マジ)です

 

では、なぜ雇用するのか

 

一言で言うと「日本人より扱いやすい」に尽きると思う

彼らは純粋に¥欲しさに日本に来ている

言葉の壁はあるがそれ以上に欲があるから素直であるし

原動力が明確である

おまけに技術を学ぼうという建前までもある

 

日本人の同世代はどうかと言うと

働く理由が無い上に 現場で働くぐらいならバイトしている方が給料も良いし将来的にも安定しているそもそも現場作業員で応募をかけても来ない

(今時、現場で「手に職」って言葉は死語に近い)

 

残念ながら雇用する方からしても魅力がない

 

そんなミスマッチを是正するより外国人をうまく受け入れるほうが双方にとって良いと思う

 

最近のニュースでは

「違法行為」「不法滞在」「逃亡」などの実習生発のリスクを中心に話していることが多い

私からすると外国人を扱いきれない日本側の企業や職人に問題があると思う

外国人実習生をうまく使いこなせない

文化の違い 考えの違いを理解し合えない イジメ 暴力 精神論 等々

 

そんなことをしているから実習先の「日本人気」が下降している

特に建築業は人気がないみたいである

 

 

日本側の問題にも気付かず右往左往しているまに

日本に来たい外国人労働者がいなくならない事を祈るばかりである 

 

 

 

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おまけに

実習期間が終われば上司と部下では無く友人になれるという嬉しいおまけもある

写真は弊社を卒業した一期生のアイン君で

先日、ベトナムに行った際に

同行してもらった上に通訳やガイドまでしてくれた

 

写真はオバマ大統領も食したベトナムの郷土料理「ブン・チャ」をご馳走になっているところ

 

 

 

 

 

管理会社向け保険対応セミナー

賃貸住宅新聞の連載記事より問い合わせがあり

とある管理会社で保険により工事をする方法を講義してきた

 

保険のセミナーは初めてで何をどう伝えれば良いのか非常に迷った

そもそも保険のことなんて説明できるほど知らないし

修繕工事の限定的な保険使用方法しか知らないだけに保険の根本から説明するのに非常に骨が折れた。

 

大概の場合、オーナーは火災保険に加入しているはずだが風害などで保険金が使えることを知らない。

知っていたとしても雨漏りや外壁のひび割れが風害により発生しているという事に気がつかないことが多い。

知っていれば何十万何百万と保険金が支払われるのに気付かないことでオーナー負担になることがほとんどである。

 

実際、業者側もそれを知っておきながら手間がかかるので保険での工事を進めないのが現状である。

 

建築業界も技術だけでは生き残れない

技術と知識そして世の中のあらゆるものを活用するということが重要になってきている。

 

 

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主役交代ゼネコンから職人へ

日経の記事で鹿島建設が内外装職人を育成するという記事があったが

確か以前にも大林やその他ゼネコンでも同じような動きがあった

今更になって天下のゼネコンが職人を育成することに違和感を感じるのは私だけだろうか、高度成長期に一気に巨大化したゼネコンが自社職人を持たずに

即ちリスクを取らずして第一下請けまたは第二下請けに現場作業者を押し付け

今更になって人員確保ができず右往左往している

 

建設業の職人不足は1990年代後半から始まった処遇悪化が原因であり。それを招いたのは、重層下請け構造によるゼネコンの下請けたたき。

かつては3K職場でも高い給料が稼げるのが魅力だったが、時代は変わり建設現場への若年層の入職率が一気に低下し、高齢化が加速していったのだが

バカじゃ有るまいしそんなことは火をみるほど明らかであったはずである

 

天下の大手ゼネコンは職人を育成することは可能なのだろうか

「現場を進めること」とその「人員を教育する」ことは全く持って別のノウハウが必要であり、そう考えた際にゼネコンは職人を教育することは出来ないというしかないのである。

そもそもが現在に至るまで第一第二下請けと良好な関係を気付いていれば今更自社で職人を育成せずとも確保できたのだが実際はそうではなかったというところが非常に痛い

 

これからの建設業のニーズは

弊社がコアコンピタンスの一つに位置付けている職人教育は時代のニーズに合致していると信じている。

一つの事業所で自社職人(職長級)を10人以上雇用している同業者を私は知らない、私たちが目指すものは社会のニーズに沿ったもので尚且つ私たちにしかできないこと、まさに職人教育ではないだろうか。

日本人外国人問わずリーダーシップを発揮出来る職人を育成することこそがこれからの日本の建設業に必要であると思う。

 

なぜゼネコンは職人教育ができなかったのか

私は16の頃から現場に入り感じてきたことなのだが

誤解を恐れずに言うと職人に常識は通用しないと思うところがあり、私たちの時代はそもそも『親の言うことを聞けず人の言うことも聞けない』ような一匹狼的な人間が職人の世界に足を踏み入れるのであったがそのような人種を今更教育することは至難の技でありしかも現場の底辺を知らないゼネコンの監督レベルがどうにか出来るレベルでは無い、本当に教育をしたいのであれば現場の雑用 雑巾がけのような事から始め職人というものを心身ともに理解しない限り難しいのでは無いだろうか

実はタイムリーな話なのだが今日、現場で一人のベトナム実習生に将来について聞いたところ『僕は現場に向いていない』と言っていた。

そこで将来は何になると問うと人を使い塗装の会社をしたいと言っていた

一見矛盾しているようだがこれこそが職人世界の本質をついている

要するに、職人を使う会社をするには職人をしないとリーダーシップを発揮できないと肌で感じている、いたってシンプルである、もちろん全ての業界がそうであるとは思っていないけれどもこの職人の世界は少なくともそうである。

 

なぜなら建設業ほど歴史があり需要もある業界であるにもかかわらず

なぜか、自社の職人を育成し大きくなった会社が無いということは

即ちそういう事では無いだろうか

 

もしくは、この建設業の構造自体がどこか間違っているという事なのか

 

 

 

 

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社長なんて偉くも何ともない。課長、部長、包丁、盲腸と同じだ。 by本田宗一郎

昨日、弊社の特攻隊長こと高木部長から写真付きのラインがあった

 


『社長こんなんできました〜!』

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要するに弊社の法人営業部の経営指針を図表にし明確化したものを作ったということなのだけれどもこれを見たとき以前より気になっていたある経営者の言葉が脳裏に浮かんだ

 

それは表題にある本田宗一郎の言葉である。

 

今まで氏の名言と言われるものは理解し感銘を受けたりしていたが

この「社長なんて偉くも何ともない。課長、部長、包丁、盲腸と同じだ。」

というなんとも奇妙な言葉だけ腑に落ちないというか全くもって意味がわからなかった。

 

「社長なんて偉くもない」まではなんとなく理解できるが

 

課長 や 部長  はたまた 包丁や盲腸とまで同じだという

 

 

しかし、なんとなく自分の中で理解ができたのでここで少し説明したい

要するに言葉の通り

「社長」という称号はあくまで社の一部であるということ

人間の体に例えると 心臓や脳が社長のような役目をしたりはするけれども

肺や肝臓がなければ人間として生命を継続することすらできないということ

 

役職なんてものは称号に過ぎず優劣の対象にはならないということ

というか、してはいけないということではないだろうか

 

すべての役職に使命がありそれは全て尊いものであるということ

 

では、社長の使命は何かと考えてみたところ

それは、大きく分けて3つあると思う

 

1、将来のビジョンと目標を作り社員に共有化させる

2、それに対しての方法とマイルストーンを作り実現化させる

3、そして全ての事に責任を持つ

ぐらいではないだろうか。

 

以前こんな本を読んだことがある

たしかアメリカが月面着陸をプロジェクトとして打ち出した頃の話で

ケネディー大統領が10年以内に人類を月に送り出すという月面着陸計画を

打ち出した後、宇宙センターで働いていた清掃員が胸をはって言っていた言葉であるが

「私は人類を月に行かせる手助けをしている仕事をしている」

といっていたらしい

端的にいうと清掃員として強い誇りを持って働いているという話であった

(はっきりとは覚えてないたしかこんな感じ)

 

まさに大きな目標に向かってそれぞれの持ち場の必要性を感じ

そこに全力をかけているという良い話だと感銘を受けたのを覚えている

 

誤解を恐れずにいうと

その清掃員は確かに世間一般でいうと取り替えのきく職業であるが

このようなまでも仕事に対しての誇りを極めると

周りに波及するポジティブなモチベーションはよほどのモノで

まさに、役職に関係なく絶対に必要な人材になるのではないかと思う

 

少し途中で話がずれたところもあるが

要するに社員それぞれが意思を持ち役割を理解し自由な考えで

最大の力を発揮することこそが目標に近づく最善の方法ではないだろうか。