chan Rika blog

1991年生まれの気になった事象などをクリップ

ITZYは可愛く、Red Velvetの新曲は素敵。あとお知らせです。

あけましておめでとうございます。

最近、iPadが欲しい私です。

2017年に火がついて、いまや落ち着いてきたBTSのジミンちゃん熱ですが(今でもステージで踊ってる動画を見ると発狂しそうになるけど)

最近はJYPに所属する女子アイドルグループ、ITZYが可愛いです。
コンセプトはガールクラッシュ。

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一押しはリーダーのイェジとセンター兼メインラッパーのリュジンです。

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あと、2019年末にRed Velvetの「Psyco」が出て、振り付けがめちゃくちゃカッコいいし音楽もローテンポないい曲なので見て欲しい。

ただカムバステージのSBSリハーサルでウェンディが舞台から転落、骨盤や手首などを折る怪我を追いました。一生懸命準備してきたカムバステージだと思うけど、見たかったけど、回復を優先して欲しいです。

あとこれと同じアルバムに入っているLadies Nightが本当に良かったです。

Ladies Night

Ladies Night

  • provided courtesy of iTunes

例えばブルーノ・マーズの「Treasure」とか、Michael JacksonJustin Timberlakeの「Love Never Felt So Good」が好きな人は絶対好きなんじゃないかな。

 

Red Velvetは前回の「Zimzalabim」もトライバルチックなエレクトロで超かっこよかったです。

 

と、散らかった記事を書きましたが、ここでご報告です。

Twitterで面白い記事を多く見るので、一昨年くらいにnoteからはてブへ移行してきた経緯がありますがやはりnoteに一本化しようと思います。

理由は単純に、見やすいから…

どれくらいの更新頻度になるか分からないけど、よかったらのぞいてみてください。

note.com

#2019年ベストツイート

PRODUCE48の話です

最近読んで面白かった漫画

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漫画レコメン第一弾「死ぬほど重たい漫画を読む」みたいにテーマを決めて記事を書くのは続かないな。

今回は連載中の作品という基準だけを据え、つらつらと書こうと思います。アイキャッチは描きました。アイキャッチがイラストのブログがなんか好きなので。

とはいえ第一弾から相変わらず私の最近の趣向は"薄暗い漫画"です。 命とこころの描写を交え、キャラクターの人生が巧みに描かれたストーリーが好きです。第一弾「死ぬほど重たい漫画を読む」でひっかかる作品があった人はぜひ最後まで読んでください。

順番は順不同、6作品です。

 

01 天国大魔境 石黒正数

天国大魔境(1) (アフタヌーンコミックス)

あなたにとって面白い漫画とは何かと聞かれたとき、もちろんストーリーも大事ですがキャラクターの魅力というのは大きい。面白いを超えて作品にハマるとき、大抵「キャラ萌え」の感情が沸いていると思うんだなあ。

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マルが男の格好をしている方、キルコが僕っ娘である

それでも町は廻っている」「木曜日のフルット」でおなじみ石黒正数の中性的なタッチで、女の子は甘すぎず、ガサツすぎず、非常に可愛く描かれている。

すごく絵が上手いなあと思う。

ストーリー:荒廃した日本で空家や店を転々として生活し、「天国」を探すマルとキルコ。ほとんどの人は死んでしまったし、食べ物ももうあまり見付からないけれど、冗談を言いながら、互いの身を守るため一緒に行動する二人。

平行して描かれる、とある施設で外の存在を知らされずに暮らす子供たち。その中にいる、マルとキルコにどこか似た「トキオ」と「ミミヒメ」。予知能力の高いミミヒメ(僕っ娘)が言う。「僕が外に出たいなって思っていると、2人の人が"外"から僕を助けに来てくれるの。その一人がトキオにそっくりなんだ…」

ふたつの世界が繋がってくるんだろうと予想しつつ、まだ謎が多い。

AKIRAを彷彿とさせる、荒廃した日本を描く近未来SFです。

 

02 ザ・ファブル 南勝久

ザ・ファブル(1) (ヤングマガジンコミックス)

伝説の殺し屋・ファブルが一般人になって生活する話。

人間が非常〜〜にリアルタッチ。知り合いに同じタイプの人もいないのに、こういう人いる!と思わされる。内容はハードボイルドですが、主人公の「佐藤」は情に流されやすいタイプでもなく、人の命を奪うことに対して特別な感情を抱いているわけでもない。闇業界の怖さを描いた作品でもない。クスッと笑えてしまうけど、サクッと人が死ぬ。

今一番好きな漫画かもしれない。

・笑える
・キャラクターが良い
・ストーリーが面白い

この三つがバランスよく混ざっていて、毎話ごと続きが気になってしまう。一気に読むことをお勧めします。

 

03 ゴールデンカムイ 野田サトル

ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

まだ読んでいない人いるんですか?

私は小学生の頃、夏休みの自由研究でアイヌをテーマにしようと調べた経験があります。どんな内容の研究になったかは覚えていないんですが…アイヌ語とか調べてた気がする…それくらい昔から北海道は興味がある土地でした。

純粋なアイヌ人口は今は多くなく謎も多いのですが、アイヌの生活や考え方を丁寧に描いています。

ストーリー:日露戦争で"不死身の杉元"と言われた主人公・杉元が、隠されたアイヌ埋蔵金の噂を聞きつけ、埋蔵金を探す旅に出る。手がかりは網走監獄の脱獄囚の背中に入れられた地図の刺青で、脱獄囚の背中の皮を集めて一つの地図を作らなければならない。途中で杉元が出会うアイヌの女の子「アシリパ」らと共に、埋蔵金を探し出せ!

というストーリー。

新撰組なども出てくるフィクション歴史漫画です。

 

私の近所に行きつけのマタギ料理屋があって、クマとか鹿とか時価で提供しているんですが、異文化の食事を知るというのはとても面白く、ゴールデンカムイを読んだ後にそのお店に行くとアイヌ文化の情報が体験として噛み砕かれるのでとても楽しいです。

 

04 レイリ 原作:岩明均 漫画:室井大資

レイリ 1 (少年チャンピオン・コミックス エクストラ)

私は中学高校であまり歴史に興味がなく、最悪なときには日本史で26点を叩き出した恥ずかしい過去があります。

イラストでしか顔も見たことない人がいつ何をしたか覚えられず、時系列も頭にも入ってこず、そんななので前提知識が乏しく歴史漫画の面白さが分かりませんでした。

 そんな私が初めての勢いで「面白い!」と思った歴史漫画が岩明均ヒストリエ」。そもそも舞台が紀元前4世紀の古代ギリシャなので、もはや別世界の話として読めていいのかもしれない。ヒストリエも読み応えのある漫画なのでぜひ読んで欲しいんですが、紹介したいのはその岩明均さん原作の「レイリ」。

ヒストリエ(1) (アフタヌーンコミックス)

ヒストリエ(1) (アフタヌーンコミックス)

 

一方こちらは日本の戦国時代あたりを舞台にした作品。家族を武士に殺され孤児となったレイリは武田家の家臣、丹波様に助けられ、自分の命を丹波様のために使って死ぬことを望みます。早く殺された家族の元に行きたい一心で、死にたがる。

そんなレイリは丹波様を守るため日々鍛錬しており、刀の腕は大の大人にも引けをとらない。早く戦場へ行って死にたいとレイリは前のめりなのだが、ある日、若年にして天才と言われる武田信勝(武田勝頼の息子)の影武者を任される。

という話。

雑に言ってしまえば日本版 ジャンヌ・ダルク系。

最初は歴史上の人物の名前が出てくる時点で腰が重かったのだが、そんなことは何も関係なくスイスイと読み進められ、さらには続きが気になってくる次第。

歴史漫画が好きな人はもちろん、そうでない人にも読んで欲しい作品です。

 

05 血の轍 押見修造

血の轍(1) (ビッグコミックス)

最近読んで面白かった漫画をリストアップして6作品に絞ったんだけど、記事を書くにあたり作品のこと検索すると、ほとんど「このマンガがすごい!」に入っている作品ばかりなんだね。

大衆的な趣味ということかな。レコメンダーにふさわしいと思うことにします。

惡の華」が代表的な押見修造の連載作品。毒親にあたるんでしょうか、モンスターペアレントでしょうか。母親の息子に対する異常な執着を描いた作品です。

ストーリー:中学生の長部静一にとって、学校生活と家庭、特に母親が世界のすべてで、「お前のところの母ちゃん、過保護だよな」と言われても比較対象がないから分からない。過保護なんだろうかという疑問を抱きつつも、大切にしてくれている母親のことは好きだ。でもだんだん、疑問が確信に変わっていく。

主人公が母親を中心に生活しているから、母親の狂気から読者も静一も逃げられないんですが、その中で唯一の希望的存在となるのが、クラスメイトの吹石さん。

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クラスメイトの吹石さん

お互いに意識している関係なため、「長部、今日家に行ってもいい?」とか言って、吹石さんが静一の家庭に踏み込む瞬間がある。そういう真っ当な外界と狂気的な家の中が接触する展開が胸熱で、次巻も楽しみにしています。

吹石さんが優しく静一の闇を救ってあげられたらいいな…と思いますが、ここまでも結構エグい内容なので、そういう甘い考えは捨てます。

ちなみに「惡の華」は挫折してしまいました。岩井俊二監督の映画「リリィシュシュのすべて」を彷彿とさせる青臭さでした。厨二感には感情移入できない年齢になってしまった。

血の轍(1) (ビッグコミックス)
 

 

06 ノラと雑草 真造圭伍

ノラと雑草(1) (モーニングコミックス)

家出少女の話。

ストーリー:JKリフレで働く16歳の家出少女・海野詩織と娘を亡くした中年刑事・山田を描く物語。JKリフレのガサ入れ現場で、山田は事故で亡くなった娘のこずえに似た少女・詩織と出会う。母親からの虐待に傷つき、家出を繰り返している詩織のことが放っておけない山田だが……。 
"ナタリーより引用" https://natalie.mu/comic/news/309020

Twitterで告知見て、タイトルのタイポに惹かれて読みました。素朴な絵柄ですが、若さゆえに無鉄砲な詩織が「どうなってしまうんだろう」という気持ちにさせる。

詩織が悪い友達とつるむ描写もなく、派手な身なりでもなく、ボーイッシュな格好の大人しい子というあたりもなんだか危なっかしさを感じてしまう。刑事の山田も深入りすべきではないと思いながらも気にしており、読者の私たちはいいから早く保護してあげて!という感情で読み進める。

コメディ系も含めてスケバンやヤンキー漫画は昔から好きだったんだけど、やっぱり繊細さゆえの不安定さを描いている作品は入り込んでしまう。

こちらも目が離せません。

ノラと雑草(1) (モーニングコミックス)

ノラと雑草(1) (モーニングコミックス)

 

 

半年LINE Payを使ったので長所と改善点挙げる

PayPay 10億円プレゼントの波には乗れなかった。

普段、LINE Payをにわかに使っているので半年間LINE Payを使ってみて便利だなと思ったところ、こうして欲しいと思ったところを挙げようと思います。

ただ、ただ単純にLINE Payアカウントを持つのではなく(それでも支払いは可能なはずですが)、私の場合は連動しているカードも所有しています。

個人的にはカード有りのアカウント所有が一番おすすめです。

 

LINE Payの良いところ

普通に硬貨主流で生活している私が一番恩恵を受けているところから言いますと

・家計簿アプリと連動して支出を記録できる(手動入力もできるが面倒)

JCBカードが使える店舗でプリペイドカードとして使える

上記2点。

クレジットカードって1ヶ月分まとめて請求がくるから、たまに「こんなに!?」みたいなことがある。あれが精神衛生上よろしくない。という場合。

LINE Payって基本的にお財布と同じ感覚で使えます

口座連携しておけば、好きな時にチャージできて、JCBカードが使えるお店ではそのままカード支払いが可能。これって、口座からいくらか下ろしてお財布に入れるのと変わらないですよね。

ましてやJCBは国内で最も普及率の高いクレジットカード会社のひとつ。

 

あとは家計簿アプリ「LINE家計簿」と連携できて(それ以外にも選択肢あります)、試しに連携している。家計を可視化するっていかに貯金において重要か。

そんなの記さなくても勝手に貯まるしって人は別にいいです。

家計簿アプリ自動記帳できるし…って思うと自ずと優先してLINE Pay支払いを行います。

 

・バーコード支払いもできる

バーコード支払いができるのはほんの一握りの店舗。よく使いそうな例で言うと、LAWSONとFamily Martくらいじゃないだろうか。会計時に「LINE Payで」と言うとバーコード支払いができる。このメリットはやはりお財布が不要なこと。

お財布忘れたなーでもアレが欲しい、という場合、LAWSONかFamily Martに行ってバーコードで支払えばよい。

 

お財布代わりと言えばもうひとつ。「イカード」。まだ登録できる数は少ないが、いくつかのポイントカードをLINE Payに集約できる。

私はTポイントカードとDiorのカードをLINE Payで管理しているが、他にもビッグカメラソフマップなどがあり、その辺りはLINE Payで支払うと0.5%分のLINEポイント(円と同等の価値)がつくみたい。ポイントカードは全部アプリとかにして欲しい勢なので、これは良いコンテンツ。

あとは支払いの煩わしさのひとつ、自動販売機。

 

・KIRIN ビーコンと連動している自動販売機での支払いが可能

ヤマト運輸の配達時間指定がLINEでできる機能はご存知の方も多いはず。そのように、KIRINのいくつかの自動販売機はLINEとBeaconで繋がっていて、硬貨を投入しなくてもLINE Payで支払いができる。Wi-fiは自動で繋がる設定にしておいてください。

「え、自販機なんて行き当たりばったりだしBeaconが入っているかなんて分からん」という場合。普通にLINEを起動すると上部に「KIRINとコラボしている自動販売機が近くにあるよ!」的な文言が登場します。

大体、自販機自体にもTappinessの文字が主張されているし、ともなれば支払い順序は上記のとおり。ほぼSuicaでの支払いと同じです。

Tappinessで飲み物を買うと、ポイントが付きます。10個買ったら1個プレゼント!的な。これもお得なのでできれば利用しましょう。

お得という観点で見れば、

 

・還元率

これも大きいメリットと言えそうです。細かいシステムはよく分かってないんですが、LINE Payのキャンペーンで、たまに「◯月◯日〜◯月△日の間に買った金額の◎%が還元されるよ」みたいなお知らせがアカウント宛に通知されます。

なんかいきなり130円入金されたんだけど?

キャンペーンでした。そんな感じで迎合しています。

詳しい還元率とかシチュエーションは調べて欲しいんですが、LINE Payで支払うとある程度還元されます。しかも短期間で。これは現金支払いでは全く無いことなので、ぜひ利用したいところです。LINEポイントで還元されるのですが、1ポイント=1円なので、"溜まっているポイントは支払いの時に使う"に設定していれば、例えば6ポイント溜まっていたら次のバーコード会計で6円割り引かれた値段が自動で引き落とされます。

 

あと紹介する機能、私自身使ったことないのですが、いいな!と思ったのが

 

・韓国ウォンへの両替

韓国に対応ATMがあるらしく、事前に日本で金額を決めて両替手続きをしてから韓国で引き落とす流れだそう。

レートやら手数料やら、まだ比較していないですが変動ありつつも基本はお得であろうとしている様子。
韓国、まだ見ぬ土地ですがとっても行ってみたいなー。

 

・セブンATMで現金化できる

これもやったことはないですが、LINE Pay残高はあるけどカードも現金もない、という場合に有効そうです。

 

・個人間送金ができる

一番知られているんじゃないでしょうか。LINE Payで割り勘。

私も割り勘するときはぜひLINE Pay経由で行いたいです、催促されたら忘れる前にその場で遠隔の友人にも送金できるし。ただLINE Payを登録している友人が周りに多くないので、割り勘経験はあまりありません。

振込手数料もバカにならない上に忘れるので家賃とかこれでやりたいですよね…

 

改善点

ここはどうにかならないかなーと思った点。

 

・家計簿アプリで、口座からのチャージが「収入」と記録される点

収入じゃないんだよなー資産の切り崩しなんだよなー
って思いつつ、他の項目で採算を取る必要があります。

これはLINE Payへの意見ではなく、LINE家計簿への物申しですね。

 

Suicaに送金ができない

まず私はiPhone SEなんですが、スマホSuicaを連携できる機能がありません。

でもなんか感覚的には電車の中などでSuica(カード)へのチャージをLINE Pay経由でチャチャっとやれたら楽なのにな、と思います。

ちなみに、この間SuicaにLINE Payカードを券売機に入れてチャージしようとしたらプリペイドカード不可と言われて、泣く泣く現金でチャージしました。

券売機ではいかようにもLINE Pay経由のチャージができないんですね。

 

・LINEスタンプが買えない

LINE Payの残高でLINEスタンプ…スタンプ買うためのコインでもいいんですが、買いたいです。

 

・バーコード支払いできる居酒屋が大体大衆系の割に高い店なのでLINE Payが使えるからと行くと逆に高くつく

これは完全に好みと主観ですが。普段じゃ行かない店舗がLINE Payのバーコード支払い加盟店となっています。多くはモンテローザ系列かな。チェーン以外で食事する方が好きなので、クーポンが発行されても結果的には逆に高くついちゃいます。

単純にもっと多くの店舗に普及したらいいのにな、と思います。

 

なんかテーマがよくあるアフィブログっぽいですが、夕方くらいに思いついたテーマでした。総評としてLINE Pay便利だなーと思って愛用しているので、みんなにも知ってもらいたいと思って書きましたよ。

LINE Pay登録するならカードごと!と思っているので、How toサイトを記しておきます。とりあえずはLINEアプリのLINE Pay項目から申し込みが必要とのこと。

頻繁にキャンペーン開催しているので、こまめにチェックしつつ、
ぜひ導入を検討してみてくださいね。

#2018ベストツイート

 美術を学んだ元学生として。

死ぬほど重たい漫画を読む

人が死ぬ漫画を読むのがマイブームである。しかし、ひとえに人が死ぬ漫画といっても大量にある。本来、私は暴力表現が苦手だ。人の骨が折れる瞬間や死ぬ瞬間の描写が苦手なため、グロが苦手と言ってもいい。そんな私が最近人が死ぬ漫画に魅せられているのは、27歳にしてやっと王道のヒーロー展開に飽きてきたからだ。とはいえガチガチの少女漫画好きだった私がただサイコパスな展開を見ていられるものでもない。心理描写や無理のないプロットが好きだ。そんな私が求めているのは今、

残酷なストーリーに向き合う登場人物

である。人が死ぬ漫画が好きだと冒頭で述べたが、別に人の死を見たいわけではないので、人が死ななくてもよい。このような種類の漫画をとりあえず「覇道漫画」としよう。王道の対義語を調べたら覇道とのことだったので(初めて知った)「覇道漫画」。ご都合主義じゃないという意味では間違っていない。
ただ、「覇道漫画」なんて言っても私は歴史モノに疎く(興味がないわけではない)、まだ歴史モノは全然読めていない。だからもしオススメの「覇道漫画」があれば教えてもらえると嬉しい。

突然だが今回は読んで面白かった「覇道漫画」を紹介しようと思う。面白かった順、というのは誰に当てはまるものでもないし、なによりランク付けするのは難しいので紹介順は順不同である。

 

01. ゴールデンゴールド 梶尾省太

ゴールデンゴールド(1) (モーニングコミックス)

 まずは既刊4巻、連載中であるこちら。
あらすじは、田舎の小さな島に住む女の子・早坂琉花がある日海辺で置物を拾う。それは「フクノカミ」と名付けられる。不気味な雰囲気を放つその置物は、早坂の周りに少しずつ変化を与えていく。それはフクノカミの名の通り福をもたらすのだが、どこか不安にさせる、そんな"福"であった。

この漫画の醍醐味は何と言っても「違和感程度の狂気」である。明らかに狂気なのではなく、何か変なのだ。そしてそれは徐々に頭角を現し、勘違いではないことを確信させる。
ただの暴力人間も精神不安定な人間も登場しない。ストーリーでこの不気味さに魅せられる。

その分 次に何が起こるのか予想がつかない。軽い気持ちで、ギャグ漫画を読むような気持ちで、ぜひ一度手に取っていただきたい。

 

 

02. ありがとう 山本直樹

ありがとう(1) (ビッグコミックス)

全4巻。閲覧注意。暴力表現があるので結構精神的に来る人もいるようだ。おすすめしておいて難ではあるが、教育上良くないので未成年は見ないでほしい。

あらすじは、家が不良に占拠され、輪姦・新興宗教・いじめと、様々な困難が一家に怒涛の如く押し寄せる中、それでも決して屈せずに奮闘した父を描き、「家族とは何か」という重い問いを呼びかけている。(Wikipediaから引用)
現実に起きた少年犯罪レポートを読んでいるかのようであり、とても読んでいて気分の良いものではない。しかし、怖いもの見たさを刺激され続ける。
父母姉妹の一家が主要人物であり、ストーリーは美人の姉とボーイッシュな妹を中心に描かれていく。だがこれは一貫して父の物語だ。

正直、感情移入してしまうと読むのが辛くなるのではないかと思う。
異常な精神力で父が家族を守るために奮闘する姿は現実離れしており、読者はそれに振り回されるが、それでも読み終わるとその姿がやっとリアルになるような、愛しく思えるような、そんな気持ちになる。

ありがとう(1) (ビッグコミックス)
 

 

03. リウーを待ちながら 朱戸アオ

リウーを待ちながら(1) (イブニングコミックス)

全3巻。美人女医の玉木涼穂は、小さな町の病院で平穏な日々を送っていた。ある日、駐屯している自衛隊員が吐血し昏倒。その日を境に同じ症状を訴える患者が多数病院へ詰めかける。仕事熱心な玉木は患者を一人でも多く救うべく、自らを危険に晒しながらも第一線で治療にあたる。

以前、誰かに聞いた「ガスというのは本来無臭で、ガスの存在に気付けるように人工的に臭いをつけたのがガス臭さである」という豆知識が印象深く残っている。単純な事実だが、私たちの多くは目に見えない危険物質があるということを、実感として持っていない。
見えない脅威が蔓延すると市民は恐怖に怯えることになる。作中でもパニックが起きる。その恐怖が産む人間模様などを描いた作品である。

1巻のみkindle価格が安くなっているので、バイオロジカル系漫画の好きな方は読んでみてはいかがでしょうか。

リウーを待ちながら(1) (イブニングコミックス)

リウーを待ちながら(1) (イブニングコミックス)

 

 

04.メイドインアビス つくしあきひと

メイドインアビス(1) (バンブーコミックス)

既刊7巻の連載中漫画。アニメ化済み、映画化決定。あらすじは、

孤児院に暮らす主人公の女の子リコが住む国には底知れぬ巨大な縦穴がある。その直径はなんと約1000メートル。アビスと呼ばれるその縦穴には、何人もの探窟家が冒険に出ては帰らぬ人となる。リコもそんな探窟家に憧れている一人だ。母のような偉大な探窟家になるべくアビスに出向く毎日であったが、ある日アビスで不思議な素材でできた男の子レグと出会う。レグには記憶がなく、リコは母を探すため、レグは記憶を取り戻すためにアビスの底を目指すことにする。

設定が細かく練られたSF漫画である。かわいい絵柄だが内容はエグく、伏線が張り巡らされ、考察がはかどるのもこの漫画の魅力のひとつだ。
何よりこのアビスにとても行きたくなる
アビスでは地上とは違う力が働いており、アビス内で上昇すると人間の身体に異変が起きる。浅いところであればめまいや嘔吐、深くなるにつれ全身から血が出るなど症状が重くなっていく。これを「上昇負荷」と呼び、アビスの呪いの一種である。
このように、未知なる縦穴でリコとレグが子どもの身体にはきつすぎるであろう冒険をし、そこでいろいろな事実に出会うというストーリーだ。

この漫画を紹介するためにこのテーマでブログを書き始めたようなものである。とりあえずまず3巻くらいまでまとめて買って、ぜひ一気に読んで欲しい。

 

05.ぼくらの 鬼頭莫宏

ぼくらの(1) (IKKI COMIX)

全11巻。トラウマになった漫画について検索したことがある人ならばおそらく聞いたことがあるであろう「なるたる」(同作者)も覇道漫画として当てはまるが、私は「ぼくらの」の方が好きだと思ったので「ぼくらの」を勧める。

夏休みの自然学校に参加した15人の子どもたち。その中の一人が洞窟を見つけ、全員で進んでいくと一人の男と出会う。男が「ゲームをしないか」と持ちかけ、軽い気持ちで承諾した子どもたちは、地球外生命体から地球を守るロボット"ジアース"の操縦士になる契約を交わす。そこで待ち受けていた子どもたちの運命とは。

というあらすじ。
救いようのない残酷なストーリーである。ロボット漫画だが手に汗握る、熱い戦いの漫画というよりかは、作者の色なのであろう、淡々と冷静に話がすすむ。子どもたちも残酷な運命を背負ってしまったことを自覚しながらも恐怖するだけではなく、様々な感情を抱きながら地球を守ろうとする。
自然教室で出会っただけの15人の少年少女の持つ背景が、のちのち繋がったりするので飽きることなく11巻を読み切ってしまった。
仕掛けや裏切りのあるストーリーが好きな方におすすめしたい。

ぼくらの(1) (IKKI COMIX)

ぼくらの(1) (IKKI COMIX)

 

 

06.HUNTER×HUNTER 冨樫義博

HUNTER×HUNTER モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

少年ジャンプにて連載中。既刊35巻。
王道であり覇道である。

主人公ゴン・フリークスの住む世界では猛獣や魔獣、超人的な能力を持つ人間がたくさんいる。そんな世界でハンター試験という国家試験に受かり、国家権力を得た者をハンターと呼ぶ。ゴンもハンターである父に憧れ、ハンターを目指す一人だ。ハンター試験に挑むゴンが戦わなければならない相手とは?そしてゴンを待ち受ける運命とは。

ハンターになることが物語の目的ではないため、あらすじを述べるのは困難である。
少年漫画にしては過激な描写が多く、登場人物も多いぶん、すぐに人が死んだりする。そしてゴンはこの世界の中でも比較的常人である。自然の中で育ったため動物並みの嗅覚と視力と聴覚がある程度だ。敵は超人的な力を持つのでゴンが勝てるはずがない。少年ジャンプなのに、主人公ゴンはそんなに強くないのだ。
「ゴンは主人公だから死なない」という気持ちで読めない。そういう容赦なさがこの漫画の一番の魅力だ。

中学生男子が思い描く漫画がめちゃくちゃ上手く練られて昇華しているような、絶妙なバランスで厨二感とリアリティが共存している漫画である。
私は最初はなんとなくで読んでいたが、10巻くらい以降からは寝る間を惜しんで読んだ。
まだ読んだことのない方はぜひ読んでみて欲しい。

HUNTER×HUNTER モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

HUNTER×HUNTER モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)