陸上自衛隊の広報センターであるりっくんランドに行ってきました。
自分が住んでいる近くには航空自衛隊の広報館がありますが、それの陸上自衛隊版となります。
場所は東京・埼玉にまたがる朝霞駐屯地に併設されている。朝霞駐屯地には陸上総隊司令部が設置されており、また内閣総理大臣が観閲する中央観閲式が行われる駐屯地でもある。
ヒヨコ隊員。誰や。
ゲートガードとして展示されている96式装輪装甲車。通常の仕様と異なり、キューポラの左右に装甲が追加されているなど、イラク支援仕様となっている。
屋外にはさまざまな装甲車が展示されている。
10式戦車の試作車。砲塔の形状やスカート部の形状が微妙に生産型と異なる。
中身の違いはさすがにわからない。
こちらの90式戦車も試作車。こちらもなんやかんやいろいろ違うらしい。
89式装甲戦闘車。こちらも試作車。
94式水際地雷敷設装置。名前の通りだが水陸両用車で、機雷を敷設する。
上陸阻止のために迅速に機雷を敷設する車両だが、現状の自衛隊の戦略的には活躍する機会はほとんどないのではないかと思う。
75式自走155mmりゅう弾砲。右側は74式自走105mmりゅう弾砲。
同じような時期に異なる自走りゅう弾砲が開発されたことになるが、結果的には105mmりゅう弾砲はわずか20両のみが生産されたのみなのに対し、155mmりゅう弾砲は99式自走155mmりゅう弾砲と19式装輪自走155mmりゅう弾砲と今後も使われる径となっている。
遠隔操縦観測システム。観測・偵察用の無人ヘリコプターで、2007年から配備されているが、遠隔操縦用の周辺装置が豪勢で、もろもろで車両が6台ほど必要なうえにエンジンがなぜかタービンエンジン(三菱MG6)だったりと、現在のドローンのように気軽に偵察に使えるような代物ではない。
ただし、野外である程度自己完結的に使用することを考えると、多くの装置が必要になるのは仕方が無いような気もする。わざわざタービンエンジンを搭載したのはしょうもない大人の事情でしょう。
※現在陸上自衛隊が配備を進めているスキャンイーグルでも牽引車やカタパルト、着陸用の装置(スカイフック)などが必要で、かならずしもコンパクトなシステムとは言えない。
はやくも退役したAAV7。水陸機動団に配備された車両ではなく評価試験用のもので、人員輸送型に増加装甲をつけた仕様であるAAVP7A1 RAM/RSとのこと。
次は屋内展示。
AH-1Sがど真ん中に展示されている。上には落下傘が吊られている。
ARMORと書かれているので、乗員保護の防弾装備でしょう。
16式機動戦闘車の試作車。砲塔の形状が量産型を大きく異なり、正面がまっすぐに立てられた形状になっている。
一番上が20式小銃。89式と比較して、いろいろとつけやすそうなのが一目でわかるのだが、89式の改造をもっと大々的にやらなかったのかは疑問。
戦闘糧食は米+おかずという構成。ただ、おかずが基本的に肉系のおかずとなっており、長期的な栄養バランスはあまり考えられていなさそう。
震災時に野菜を摂取できずに大変困ったという話を聞いたことがあるが、さすがにこのような糧食を長期にわたって食べることを想定はしていないと思われます。まあ、何かしら改善されるといいとは思いますが。
りっくんランドですが、午前午後の完全入れ替え制となっているため、あまり長く滞在することができません。なので、すべてを見ようとするとかなり駆け足で見ることになるので(当日雨だったので、屋外展示はそこそこで切り上げた)、充実した展示内容に対してそこだけが心残りとなりました。