オヤノミカタブログ

株式会社オヤノミカタ 代表取締役 1978年生まれ。在学中にWeb制作を始め、その後、IT業界で活動。仕事中心のワーカホリックな生活から一転、子育て中心の主夫生活へと移行し、子育てにおける両端を経験。36歳で株式会社オヤノミカタ設立。滋賀県大津市在住。3児の父。

インクルーシブな社会は、親たちにも優しい社会だと思う。

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「インクルーシブ = 包括的な/すべてを含んだ」という意味合いで、誰も切り捨てない、ひとりひとりを尊重する、そんな社会を目指そう、という流れがあります。

インクルーシブ教育やインクルーシブデザインなど、誰もが共存可能な社会を構築していこう、というものです。

障がい者支援の文脈で語られることの多い概念ですが、多様性を大切にするという考え方と共に、企業の組織運営の領域でも謳われるようになってきています。

こういった動きが拡がっていくと、社会はどのように変わるのでしょうか。

今回は、「子育て」という観点から、インクルーシブ化の流れを考えてみたいと思います。

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幸せな夫婦像を描けずに苦しんでいるすべてのママさんとパパさんへ。

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パパさんの家庭回帰は進み、まったく家事育児をしないパパさんは、マイノリティになりつつあります。ただ、ママさんの精神的負担感が減らず、幸せな夫婦像を描けていないご家庭が多いことも、また事実です。

どうも、ママさんが望んでいる夫婦像と、パパさんが考えている夫婦像には、隔たりがあるように思います。いよいよ、家庭におけるママさんとパパさんの在り方について、真剣に考えなくてはならない時期に来ているのではないでしょうか。

男女が役割分業をしていた時代から、仕事も家庭も男女が平等に担う時代へと、今、社会は変わりつつあります。その移り変わりとともに、パパさんの家庭回帰も、実務をこなすだけの「物理的な分担」では足りなくなってきているように感じます。

この先、パパさんとママさんの立場は、ますます対等なものへと近づいていくでしょう。今回は、これからの時代に合った新しい夫婦像について、あらためて考えてみようと思います。

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無関心、指示待ち、大きなこども・・・。パパが親としての自覚を持ってくれないのはなぜ?

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先日、子育て中のママさんにお話を伺っていたら、家庭の中でパパさんがまるで「大きなこども」のように手のかかる存在で、同じ男性としてちょっと申し訳なくなってしまいました。

思い起こせば、わたしも妻に対して、「朝起こしてくれなかった」、「シャツをクリーニングに出してくれていない」と怒っていた頃がありました。面倒なことは任せっきりで、かといって手伝いもせず、やってもらっているのに感謝もしない。やってくれなかったら、怒る。今思えば、小学生のこどもを見ているようで、本当に恥ずかしい限り。

しかし、冷静に考えてみると、ちょっと不思議なんです。わたしも含め、パパさんだって、家の外ではそれなりに大人として振る舞っています。仕事のメンバーや取引先には気配りもしますし、人に何かやってもらえば感謝の言葉も返します。そんなパパさんが、なぜ家庭の中でだけ、こんなにも独りよがりになってしまうのでしょうか。

また、「大きなこども」まではいかないにしても、家のことはいつも「指示待ち」だったり、妻が家事育児をしている隣でゲームやテレビに夢中になっていたりと、親としての自覚不足を嘆くママさんの声は、よくお聞きします。そう、パパさんは、ママさんに比べ、親としての自覚が明らかに不足しているのです。

そこで今回は、なぜ、パパさんの中に親としての自覚が育ちにくいのか、その背景には一体何があるのかを、パパさんの心理を考察することによって、ひも解いてみたいと思います。

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「察して欲しい」vs「言わなきゃ分からない」、パートナー間のすれ違いはなぜ起こる?

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今回は、どのご夫婦でも思い当たるであろう、「察して欲しい」vs「言わなきゃ分からない」の話です。

うちは、夫婦ともにフルタイムで働いていて、育児や家事を50:50で分担しています。主にわたしが育児、妻が家事の担当です。先日、妻と育児の話をしている中で、こんなことを言われました。

「やってほしいことがある時は、ストレートにお願いして。『察して欲しい』なんて傲慢。」

「察して欲しい」vs「言わなきゃ分からない」というのは、よく女性と男性の脳構造の違いとして説明されます。女性=「察して欲しい」、男性=「言わなきゃ分からない」、という図式です。はたして、本当にそうなのでしょうか。実際、上記のように、うちでは男女の立ち位置が完全に逆転しています。

そこで今回は、「察して欲しい」vs「言わなきゃ分からない」の背景にいったい何があるのかを、「男女の違い」とは別の角度から考察してみたいと思います。この真理を突き止めることができれば、パートナー間の無用な摩擦を減らすこともできるはずです。

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子育てを「楽しめる人」と「楽しめない人」の決定的な違い。

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普段から、子育て中のママさんやパパさんにお話を伺う機会は多いのですが、「子育てが大変すぎてつらい」との声を頂戴することがあります。一方で、「大変なことも多いが、やっぱり子育ては楽しい」とおっしゃる方も、いらっしゃいます。

いったい、この感覚の差はどこから生まれるのでしょうか? 今回は、子育てを「楽しめる人」と「楽しめない人」の違いについて考えてみたいと思います。

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