素ヱコ農園の日々

佐賀県伊万里市で便利になった世の中で、手間のかかるストレスフリーの平飼いで外国産の餌に頼らないこだわりの餌作りを行っています。

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平飼いのチームづくりー素ヱコ農園

歩くと、普段は真っ黒いアスファルトが、白い斑点で覆われてる。

 

もう桜も散っている。

 

こないだ4月になったばかりな気がしたのに、もう1週目が終わるのか。

 

季節はどんどん変わっていく。

 

素ヱコ農園もどんどんと変化を感じるこの頃。

 

まず、大きな変化として、Instagramのフォロワーが1万人を超えた。

 

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妻にInstagramを任せて、一ヶ月ちょっとで、3000人だったアカウントが大きく成長した。

 

Instagram見てる」と声かけてもらえるようになった。

 

そして、何よりの進展はInstagram経由で人の採用に繋がったことだ。

 

求人したところ、結構な応募があり、そのうち4名の方を採用させてもらった。

 

Instagramを見て応募してきてくださってるので、うちのことも理解されていて、ミスマッチが少ないんじゃないかな?と思っている。

 

実際、面接した際もほとんどうちのこと知ってくださっていて、理解が早かった。

 

人手不足の時代。

田舎で、かつ、農業・畜産という人を採用するのは、なかなか不利な状況の中、こうしてうちで働きたいと思ってくれる方々と直接繋がれたことはとても大きい。

 

にしても1ヶ月で1万フォロワーまで持っていく妻の実力はすごいなと思う。

 

卵がしっかりと取れるようになってきた。

生き物を飼うことの難しさを感じていた昨年の冬。

地面、温度、餌、鶏の状態、明るさ、さまざまな要因が複雑に絡まり合っていて、決して、Aの次はBで、その次はCというような単純なものではない。

 

AとBとCのバランスがとても大事になってくる。

 

そこには自由に任せる部分もあるし、自分たちが勉強して用意しないといけない部分がある。

 

うちは素ヱコ農園という、素:ありのままで、エコ:サステナブル、という意味を込めて運営している。

 

それは農園でも、そうだし、運営しているメンバーもそうでありたいなと思う。

 

鶏を飼っていて思うが、用意された箱の中で、完全なる自由だと、鶏にとって必要な要素が足りない。

 

止まり木や産卵箱、ふかふかした土、おいしい水や餌など、用意された箱の中では

放置するのではなく、きちんと鶏が本来の習性を発揮できるような環境を作らないといけない。

 

ケージ飼育のようにガチガチでもなく、もう少し自然に近い鶏の習性を発揮できるような環境を作れないか模索している。

 

そして、人もそうで、会社という不自然な箱に入れて、自由にさせるというのは、放置に近くて、鶏と同じように止まり木やふかふかした土、産卵箱を準備して、ある程度、習性を発揮できるような環境を作ることでより才能が発揮されるんじゃないかなと思う。

 

うちはケージ飼育のように大量に効率的に卵を産むただ単に成果を求めるチームではなく、平飼いのように、作られた環境の中で、ある程度自由に自分の意思で行動し、卵を産めるような会社にしたいなと思う。

 

それは効率が悪くなるかもしれないけど、美味しくて、良い卵が取れるかもしれない。

 

インスタグラムで結果を出した妻のように。

 

今、生産現場では田中が頑張ってるし、販売では山口が、出荷の作業はパートさんが、、

といった形でそれぞれ頑張っているところがあるので、その中でその人本人に自由になってもらうためにどう環境を整えていくか?

 

創業まもない、リソースがない中で、どう環境を整えて、成果に結びつけていくか。

 

久々のブログで、慣れずに書くことがちらかってきたので、今日はこの辺で、、、

そこの環境にいるものや人や生き物がどうしたら本来の力を発揮できるようになるか、考えたい。

 

それが素エコ農園

日本という四季がある環境でしか育たない植物があるように、うちはどんな環境を作っていくか。

 

たまにブログ書いていかんと頭の整理ができないですね。

 

インターン生

3月頭から筑波大学の院生が、素ヱコ農園に2ヶ月インターンで来る。

 

彼女は、食について学んでいて、こだわった卵を生産している素ヱコ農園でインターンしてみたいとのことで、連絡をくれた。

 

うちに来る前は台湾にいたらしい。

その前はフランス。

 

バイタリティに溢れてて、話をしていてとても面白い。

 

僕は、学生の時に東京の会社でインターンしていたが、その時に

 

インターンで何をしたいですか?」と聞かれ、「成長したい」と答えた気がする。

 

その時に上司に言われたことは、「成長を考えるより、成果を出すことを考えなさい。」だった。

 

今になると、その通りだな思う。

 

そもそも、成長するって曖昧だし、何をしたいかいまいちピンとこない。

 

成果を出すために努力することで様々なことを経験できる。

 

成長するというのは、僕の都合でしかなくて、会社にとってみれば僕の成長とかどうでもよくて、僕がいたことで会社がプラスに転じるかどうかが大事だ。

 

うちに来てくれたインターン生も、勉強するというよりも、成果を出すという気持ちで臨んでほしいと思う。

 

僕たちの会社は、まだ創業して間もないガタガタの会社だ。

 

この会社で何かしら自分のできることを探して、会社に貢献してもらいたいなと思う。

 

それをやり切ることで、結果的にものすごくいろんなものを手に入れてくれるんじゃないかなと思う。

 

学生の頃の2ヶ月って、マジで貴重だと思う。

 

お客様扱いはしないが、この2ヶ月うちに来たからには、彼女にとって最高の時間にしたい。

 

課題だらけで大変な田舎の零細企業のリアルを体験してほしいなと思う。

 

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チラシが貼ってあって

近くの店に買い物に行くと、うちの小窓のチラシが貼ってあった。

 

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応援してもらってるな、と感謝の気持ちが込み上げてきた。

 

小窓をオープンしてから、毎日いろんな人が来てくれる。

 

正直、田舎にあるし、わかりづらいところにあるから、あまりお客さん来てくれないかもしれないだろうなと不安だった。

 

だから、普段出荷してるところに、小窓作って、出荷してるスタッフさんが対応するようにした。

 

そしたら、最悪お客さん来なくても良いなと。

 

ただ、予想に反して、今のところ毎日お客様来てくれている。

 

日によっては、お客様対応で配送がおろそかになったりしている。

 

地元の人に応援してもらってるなとすごく感じる。

 

今まではネット中心の販売だったけど、直接お客さんとやり取りする機会が増えたので、僕自身モチベーションがすごく上がっている。

 

今後は、地元のじいちゃんばあちゃんの野菜とか、規格外の野菜や果物など、普段売ってないものとかも扱えたらいいなと思う。

 

もし、売れ残っても、鶏のエサにすれば良いし、加工場あるので、加工に回せるし。

 

今のところ小窓使って良かった部分ばかり。

 

とはいえ、続けるのがとても大変なので、これからが大事と思う。

 

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そうそう、今日は、どぶろっくが急に来てびっくりした。

 

5月に放送されるみたいだから楽しみ。

 

みんなテンション上がっててよかった。

 

<素ヱコ農園>直売所オープン

素ヱコ農園の直売所が2月23日にオープンしました。

 

2月は1週間の東京出張があったり、

養鶏場の倉庫作り、

出店3回、

バレンタインチョコプリン発売、

お肉の商品開発、

経営計画発表会などやることが盛りだくさんでした。

 

「本当に出店、大丈夫かな?」って思ってました。

 

ただ、メンバーみんなの頑張りで、無事に出店することができました。

 

オープンの日は、雨が降っていて、かなり寒い日でした。

私たちのお店は、街中にあるわけではなく、田舎のしかも、人目につかない場所にあります。

 

人が来てくれるか不安でした。

 

オープン間近、駐車場に車が一台一台増えていきました。

そして、オープンの際には行列ができていました。

 

あとは忙しくて、考える暇もありません。

 

そこまでの行列は想像できておらず、オペレーションがぐちゃぐちゃになり、かなりバタバタしてしまいました。

お客様には迷惑をかけてしまったかもしれません。

 

3日分準備していた商品も開始2時間ぐらいで完売してしまいました。

 

初日は、100名近い方に来場してもらえました。

おそらくこの地区にこんなに人が来たことはここ10年ぐらいで僕の記憶にはありません。

 

「もっと看板を××に置いて、大きくした方がいい」

「駐車場をこうした方がいい」

「商品のラインナップを〇〇にしがたいい」

 

色々改善点はありましたが、とりあえずオープンできたことがよかったです。

 

僕だけだったら、何もできなかったです。

 

この直売所はクラファンで応援してくださった方々、そして、大変な中でも色々考えて行動してくれたスタッフのみんなの頑張りなど、皆さんの力でオープンできました。

 

今後は、卵のお菓子だけではなく、お肉などの惣菜も並べられたらいいなと思っています。

 

課題もたくさんあり、なかなか大変ですが、一つずつ前に進んでいけたらと思っています。

 

お店に来てくださった方々、ありがとうございました。

色々改善していきますので、またよろしくお願いします。

 

しっかり伝わってなかったのですが、プリンの瓶持ってきていただいたら50円引きします。また、卵パックは10円引きです。

 

ぜひ、またお越しください。

株式会社sueco2周年

僕が代表を務めさせていただいてる株式会社suecoは、2周年になりました。

 

2年前の2022年2月2日に会社を創業しました。

 

たった1人で立ち上げた会社は、2年が経ち素晴らしい仲間5人になりました。

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2年前は、スタッフも僕1人で、正直、全く食えてませんでした。

 

すごく不安でしたが、やってきた事が形になってきつつあります。

 

2年前と比べものにならないぐらい難易度が上がってるなと思います。

 

もはや、僕1人では全く仕事ができず、パートさんや社員さんがなくてはこの会社は回らなくなってます。

 

この2年大変なことは沢山ありました。

 

でも、僕は運が良くて、その度にいろんな方に助けてもらい乗り越えてこれました。

 

僕が住む伊万里という町は、まさに少子高齢社会で、周りはおじいちゃんおばあちゃんばかり。

 

若者なんていません。

 

求人に困ってる会社さんも沢山あります。

 

そんな中で、農業で、ここまで若い方が一緒に働きたいと思ってもらえることは奇跡に近いことだと思います。

 

きっと佐賀、いや全国でも珍しい事例だと思います。

 

このチームなら、日本の中でも面白い事例を作れると思ってます。

 

もっと勉強して、チャレンジしていきます。

 

氷は、温度をどんだけ高めても0度を超えるまで溶けません。

 

僕らの会社も、やっとこれまで熱してきたものが、実ってきて、氷が溶け出しているような気がします。

 

今年は、みんなで頑張って、面白く、希望が持てるような取り組みしていきます。

 

これからも株式会社suecoをよろしくお願いします。

 

 

小窓オープン2/23に決まりました

昨年末に直売所を作るためのクラウドファンディングにチャレンジさせていただきました。

 

結果は、失敗。

 

140名を超える方から応援していただきましたが、目標金額の60%ぐらいしか集めることができませんでした。

 

自分の力不足を痛感しました。

 

もっと応援される人間、会社にするために、コツコツやっていきます。

(もう一回クラファンリベンジしたいです)

 

失敗しましたが、今自分達ができる範囲で直売所をやりたいと思い、工事を進めました。

 

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ただ、目標達成できなかったので、極一部だけを綺麗にして、オープンすることにします。

 

薄汚れた倉庫の一箇所だけが、綺麗な様子になってるのでかなり異様です。

 

クラファン失敗して、今自分たちができる範囲でやろうとしたので、このような形になってしまいました。

 

これから少しずつ利益を出して、直売所をもっと良い場所にしていきたいと思ってます。

 

オープンは、2/23に決まりました。

 

ここからチラシを作ったり、看板を作ったり、商品も完成させたりしていきます。

 

 

今年から株式会社suecoは3期目に入りました。

 

少しずつ形になってきてますが、まだまだ課題だらけです。

 

4期目は大学生の新卒入社も考えてます。

 

進学や就職のタイミングで伊万里から出る方々が多いので、若い人が働きたいと思える会社にしたいです。

 

今年結構大事な年になると思います。

 

みんなで頑張って、良い一年にします。

 

まずは、直売店のオープンに向けて頑張ります!

ぜひお越しください。

真善美

 

最近、昔読んだ本を読み返すようにしてます。

 

 

読み返した本の中で、特に印象に残ってるのは、「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?」です。

 

これは学生時代に読んだ本なのですが、結構影響受けてたなと思います。

 

この本は、過度に論理的な思考が重んじられている現代社会に、直感(アート)の重要性を説いています。

 

理由は、①論理的思考の限界②自己実現市場の登場③社会の急激な変化

 

詳しいことはここで割愛しますが、要は論理的な思考だと皆同じ答えに辿り着くので、差別化できないし、変化にも対応できないよね、って感じです。

 

そこで、論理的な思考とは別に、真善美に基づく自らの直感を大事にしよう。それを鍛えようという話です。

 

当時の僕は、進路選択の時にこの考え方に少なからず影響を受けました。

 

田舎のばあちゃんの元で農業をする!というのは、限りなく自分の感性に従った行動であり、全く論理的な(一般的な)行動ではないと思います。

 

ただ、それでいいと思えたのは、この本で言う、田舎でばあちゃんと共に暮らし自分で事業を立ち上げるという真善美があったからです。

 

 

アートといえば、オランダにいた時に、よくゴッホの絵を見てました。

 

ゴッホは27歳から10年間画家として生きましたが、2000枚描いた中で、一枚しか絵が売れてませんでした。

 

それでも、自身の理想に燃えて狂ったようにひたすら絵を描いていました。

 

ゴッホが評価されたのは死んでからです。

 

そして、そんなゴッホを支えた弟のテオもすごいと思います。

 

ゴッホの絵を見るたびに、お前の道はなんだ?それで良いのか?と問われているような気持ちになってました。

 

改めて、自分の道はなんだろうか?

何をしたいのか?

 

問い直した時に、田舎から人々の価値観に影響与えるようなことをやりたいなと思います。

 

まだまだ全然人の価値観を揺さぶれるような人間になれてないです。

 

具体体にどうしていきたいか?

それは田舎から良い会社良い事業を作ることなと思ってます。

 

今年は、もっと自分の真善美を追求して良いことをしていきたいです。

 

昔考えたことや昔影響受けたことに改めて触れるのを良いですね。