NGO、市民社会、ジェンダー

日本インドネシアNGOネットワーク(JANNI)発刊インドネシアニュースレター第60号に書きました。イスラームフェミニズムについて書ききれていないことが心残りですが、友人知人からいろいろとコメントをいただいて何とか仕上げたものです。心残りのイスラームフェミニズムについては、これからの私の課題でもあり、勉強していきたい。
そうそう、今回もジャカルタのふぇみ友人が撮影した写真を使わせてもらいました。コラボ☆こらぼ。

ジェンダー人類学を読む

ジェンダー人類学を読む―地域別・テーマ別基本文献レヴュー

ジェンダー人類学を読む―地域別・テーマ別基本文献レヴュー

読みましたよ。先輩や、1月のワークショップ報告それから先日の研究会報告でコメントをいただいている先生方が書いた文献レビュー集です。
自分のフィールドが関連している1章のインドネシア、それから7章の親族関係から見たサモアジェンダー、オーストラリア・アボリジニジェンダー研究を記した8章、10章の国際移動とジェンダー辺りが非常に刺激的でした。オーストラリアの白人女性人類学者とインフォーマントとの共著論文に関する指摘は、私の3月のワークショップでの経験と重なるものがあり、大変参考になりました。今書いている論文にも生かせそうです。
さて、終章は、レビュー論文まとめの領域を超えていて、各地域固有の中心的テーマが「アパデュライのいう「門番」概念の存在とその政治性が大きく作用している」(358)ことを指摘した上で、グローバリゼーションや学問上のパラダイム転換さらにフェミニズムの交流を共通して経験し、それが各地域のジェンダー研究の論点の推移や議論の深化に関わっていることを、国連女性の10年やセクシュアリティなどに絡ませて論じており秀逸です。最後にジェンダーという差異の意味を考察するところに戻ってきて、ジェンダー研究って面白い、もっと勉強したい、と思わせる1冊です。

報告しました

科研研究会とCOEジェンダー サブプロの研究会で報告させていただきました。機会を与えてくださった先生に感謝。こういう機会でもなければ、ためていた原稿を仕上げることは出来なかったですし。いただいたコメントも有益で勉強になりました。何より、やる気になりますな。

細切れ時間

今日は、一月一度の研究会。いつも友人(インドネシア人)の自宅にお邪魔してやることになっているのだが、今日は娘ちゃんが学校が休みだとかで、玄関まで出迎えてくれた。彼女が3歳のときに、私と娘ちゃんで一緒にジャカルタに行ったことがあり、少しは顔を覚えてくれている。今年から日本の公立の小学校に入学して、毎日元気に通っているようだ。
その娘ちゃん、遊びに行くと最近のマイブームを必ず披露してくれるわけで、先々月は漢字の宿題、今日は一輪車。見て見て!見て見て!とアピールもお上手。友人と私が、あーでもない、こーでもない、と議論をしている横を慣れない一輪車でぐるぐるぐるぐる。そんなときの友人の反応がすごい(素敵)。きちんと娘ちゃんの相手をして、直ぐに議論に戻ってくる。切り替えがうまいんですわ。彼女いわく、これは「慣れ」で、目の前にあることに集中、気持ちを切り替えればいいらしいが、そんなもんですかね?ちなみに彼女が苛苛してないから、娘ちゃんもすこぶる穏やかなお子さんなわけで。
最近の私は30分の細切れ時間すら惜しいというか、毎日息苦しい日々で、彼女を見習いたいというかあやかりたいというか、心底そう思った午後でした。

そうそう、彼女の論文はなかなか面白いものに仕上がってきた。思いついたことを声に出すって大事ね。